ジャンキラー/ジャンナイン

登録日:2012/01/09 Mon 20:12:05
更新日:2021/01/14 Thu 21:12:09
所要時間:約 4 分で読めます






ジャンキラー及びジャンナインとは、ウルトラマンシリーズに登場するキャラクター。
初登場はOV作品『ウルトラマンゼロ外伝 キラー ザ ビートスター』。


身長:50メートル
体重:3万トン



ビートスター天球の内部に突入したウルトラマンゼロ達に対し、
天球のマスターコンピューターであるビートスターが送り込んだ暗殺ロボット。

捕らえたジャンボットからコピーした構造や人工知能をベースとして、
あらゆる宇宙から収集した戦闘ロボットのデータを融合させ「宇宙最強のロボット」として作り上げられた。

一切の感情を持たないまま出撃し、ビートスターの思惑通り「有機生命体の抹殺」を遂行するために行動する。



【能力・武装】

◆ジャンキャノン
右前腕に装備された収納式の二連キャノン砲。
ビームを放ち、対象を攻撃する。
『ウルトラマンギンガ』では砲門が五つ増設されており、そこからは実体弾を発射して息つく暇もない連射でギンガを瞬殺した。
…が、その後何故か元に戻っている。ぶっちゃけゴジラ対メカゴジラのパロディ
ジャンスター時には主砲になる。


◆ジャンバスター
腰部のバックルに実装された、凄まじい威力を持つビーム砲。
威力は岩山を溶かし熔岩に変えるほど。


◆ジャンサンダー
腕部から放つ電撃。
UFZ全員を同時に攻撃し、尚且つ感電させて動きを封じる等、広い攻撃範囲と高い威力を誇る。


◆ジャンフラッシャー
胸部に施された六つのランプ部から放つエネルギー弾。
軌道を曲げることが可能で、ある程度目標を追尾する。


◆ジャンアタック
ブースターを起動させ、高速で回転しながらジャンフラッシャーを乱射して範囲攻撃を仕掛ける技。
インペライザーが同様の攻撃能力を備えており、そのデータを応用したのかもしれない。


◆ジャンレザー
目からビーム。


◆ジャンナックル
ジャンボットと同じロケットパンチ。
左前腕のデザインがジャンボットと全く同じため使えるのではないかと言われていたが、ウルトラゼロファイト第二部で満を持して使用。
ジャンボットと共に『ダブルジャンナックル』として発射した。


◆ジャンスター
ジャンキラー/ジャンナインが空陸戦闘用マシンに変形した姿。
披露されたのは『ウルトラマンギンガ』から。

名前の由来は恐らくジャンボーグAの挿入歌『エース・アンド・ナイン』の「エースが闘う鳥ならば ナインは希望の星なのだ」から。


◆ジャンスターダスト
『ウルトラマンギンガ』で追加された必殺技。
コックピット内でパイロットがガンモードに変形したガンパッドのスイッチを押すと同時にジャンナインの右腕にガンパッドが握られ、
トリガーを引くと超エネルギー光弾が速射される。


※以下、ネタバレを含みます











その強さは圧倒的で、ゼロの光線技に押し勝つ、レオ直伝のウルトラゼロキックを片手で止める、
全力が出せない状況とはいえミラーナイトグレンファイヤーを交えた3対1でも優勢等、化け物じみた性能でゼロ達を追い詰める。

しかし、エメラナが暴走するジャンボットを一喝して制止させた際、
彼女の声にジャンキラーまでもが反応し、一瞬動きを止めてしまう。

解放されたジャンボットからジャンキラー誕生の経緯を聞いたエメラナは、ジャンボットの持つ「心」までもがジャンキラーに宿っていたことを知る。
似た境遇を持つレイもまた、ジャンキラーの事を気にかけていた。

ジャンボットの「弟」とも呼べるジャンキラーを正義に目覚めさせるため、エメラナ達は決死の説得を開始する。



「心とは、何だ…?」

「心ってのは…胸の奥で燃える熱い炎だ!命の雄叫びだ!!」



ビートスターに操られて攻撃を続けるジャンキラーだったが、
無意識に小さな命を蹂躙することを拒んでいたため、エメラナに撃ったジャンレザーが全く当たらないことに困惑する。
ゼロやエメラナ達の言葉に湧き上がる感情を抑えられず、その目から緑色をした光の粒子状の『涙』を流し説得に応じた。


その後、ゼロとビートスターが戦うタワーに駆け付け、苦戦するゼロを救出。
ビートスターを説得するが拒否され、ゼロと共闘する。
生みの親であるビートスターにあらゆる攻撃を見切られるが、ジャンキラーはビートスターにとって想定外のパンチを顔面に叩き込む。

実はジャンキラーにはジャンボット同様に搭乗者の動きをトレースできるコクピットが備わっていた。
内部ではヒュウガ(ZAPのボス)がジャンファイトし、攻撃を繰り出したのであった。

この一撃が決め手となり、ビートスターの撃破に成功。
惑星ブラムに迫る天球の衝突を阻止した。



全てが終わった後に、ジャンキラーはゼロの誘いで宇宙警備隊「ウルティメイトフォースゼロ」へと加入。
しかし「キラー」という名が物騒というミラーの提案で、新たな名前を決めることになる。

グレンは「ジャンボット ツーダッシュ」という名前を考えたが、
ゼロから「同じようなことを二回言ってる」と冷静にツッコまれ却下。

最終的にエメラナによって、今回の戦いで力を合わせたゼロ、ミラー、グレン、ジャン、レイ、ヒュウガ、ゴモラ、リトラに続く9番目の勇者として「ジャンナイン」と名付けられた。

これにはグレンも「いいんじゃん…ないん?」と納得。
誰にもツッコまれずにスルーされた。

本来の性格は意外にも生意気であり、常識を教えるため、エメラナの提言でジャンボットがナインの教育係となる。

新たな仲間と名前を得た彼は、ゼロ達と共にアナザースペースへと帰還した。



【以降の活躍】

◆ウルトラゼロファイト
第一部ラストで、他のメンバーと共に怪獣墓場へゼロを迎えに来た。
第一部では台詞がなかったが、第二部でジャンボットと共に活躍。
ダークネスファイブの極悪のヴィラニアス&タイラントの『極悪タッグ』と互角の勝負を繰り広げる。

ジャンボット「相手は強敵だ、気を付けろ!」

ジャンナイン「それは僕に言っているのか?言われるまでもない!」
ジャンボットの教育の成果はあまり表れていないようである

カイザーダークネスに操られ、ゼロダークネスと化したゼロに対して涙ながらに自分に心というものを教えてくれたことを訴えかけ、
正気を取り戻すように説得するが、ダークゼロツインシュートを受けて横真っ二つになり大破してしまう。
……が、シャイニングウルトラマンゼロの時間戻しによりなかったことにされて、ウルティメイトフォースゼロ基地・マイティスターへ仲間と共に帰還した。
ピグモンの名前付けに、「有機生命体8号」というぶっ飛んだ案を出している。

ウルトラマンギンガ
当初はダークダミースパークの力でジャンキラーとして召還、瞳も黄色からかつてのジャンキラーのように赤い瞳となっていた。
一乗寺友也が持つガンパッドというアイテムで操作され、ウルトラマンギンガ/礼堂ヒカルの前に立ち塞がる。
何らかの理由で意識は封印されているため対話は不可能。

第1部終盤でのギンガとの喧嘩…いや対決で、ダークダミースパークを破壊されたことでガンパッドも消滅、機能停止する。
しかしギンガのピンチに、かつてのジャンナインが流した涙のごとく友也の涙からガンパッドが現れ、黄色い瞳のジャンナインとして再起動。ギンガを助け、共に戦った。

劇場スペシャルではダークザギと戦うが、ジャンフラッシャーもジャンバスターも全く通じずボコボコにされ、首を引っこ抜かれかけるという散々な目に遭う。

第2部ではダークザギ戦で受けたダメージが大きすぎたため、当初は出番がなかった。
修復が完了してからは出撃するが、ウルトラマンダーク/セブンダークの攻撃からギンガを庇ってダウンしたり、
スーパーグランドキングにボッコボコにされたりとあまり見せ場はなかった。

一応スーパーグランドキング戦ではマン、セブン、ティガが次々脱落していく中、ヒカルが美鈴を説得する時間を稼ぎ切った勝利の立役者ではあるが……

最後は友也のガンパッドにメッセージを残し、他のスパークドールズとともに宇宙へ旅立っていった。
友也はギンガSでもガンパッドを「大切な友達との絆」と呼んで愛用している。

ゼロとグレンによると、このジャンナインはウルティメイトフォースゼロの仲間であるジャンナインとは違う次元の存在であるらしい。
所謂パラレルワールドの同一人物ということだと思われる。

別次元の存在で有人操作とはいえその強さは健在で、ギンガとの戦いは1回はギンガが戦いを終えた後の不意打ちとはいえ3戦2勝1敗と勝ち越している。

スパークドールズは第7話で登場。第6話の初期プロットではヒカルがウルトライブする予定であった。

操縦席のセットはジャンボットのものを流用する予定であったが、既に廃棄されていたため急遽新しいセットが作られた。
また続編『ウルトラマンギンガS』でも登場させる案が存在した。

劇場版 ウルトラマンジード つなぐぜ! 願い!!
他のウルティメイトフォーズゼロのメンバーと共に宇宙でギャラクトロン軍団と激突。
地球がギルバリスに飲み込まれた際には、バリアを張られてゼロ以外の面々共々地球に入れなくなってしまうが、仲間達と共にそのバリアを攻撃し、ゼロ達を援護した。

ウルトラマンZボイスドラマ
第9回「鋼鉄の弟さん」に登場。
マイティベースに帰還すると何故かいたウルトラマンゼットと対面する。
しかし、ゼットとは初対面であった為「鋼鉄の武人」「エメラナ姫に仕えていた」「必殺・風車で有名な」「グレン師匠の言ってた『焼き鳥』さん」と悉く兄と間違われ、挙句の果てにはモロボシ君と間違われてた際にはロボットなのに動揺し、「今の世代には伝わらないから!」「気になる人は『ゼロ モロボシ君』で検索してくれ」と物凄いメタ発言を投下した。
痺れを切らし、名乗り出たところ「キングジョーとかと一緒にゼロ師匠達に喧嘩を売って最終的に泣かされた」「自分のことを「僕」と言い出してキャラ付けに苦労している」と裏でゼットがゼロから聞かされていた陰口の数々を耳にする。
そして、丁度ゼロが帰ってくると、激怒してジャンキラーに戻り、その場にいたゼットも巻き込んで暴れ倒した。
もしこの時のジャンキラーにデビルスプリンターが入ってしまったらきっとゼロとゼットを含めた光の国にいるウルトラマンを皆殺しにし、光の国を木っ端微塵にしてていただろう。
動画最後の告知でも怒ったままであった為、ゼロをタジタジにした。

「チャンネル登録しないのなら、お前を倒す...」

「いや、ホントすんません。いい加減機嫌直して下さい...」

流石宇宙最強・・・いや最恐のロボット…。

グレンの次にゼットが絡んだのがミラーナイトや兄のジャンボットではなくジャンナインだったのはこの作品由来ではないか?とファンからは推測されている。

【主な台詞】

「有機生命体は…抹殺!」

「理解不能」

「正義の…心…」

「これは、何だ…」*1

「計算外だ…」

「有機生命体は敵とは限らない。もう一度考え直してみないか…?」

「是非もなしか…」

「ジャンナインか……ま、悪くはない」

「兄さん…!!」*2

「ゼロを舐めるな!ゼロの心は、貴様なんかに屈したりしない!!」

「目を覚ませゼロ!僕に涙を…心というものを教えてくれた君が!その心を失ってどうする!!」



【余談】

このキャラクターのモチーフとなるのは、円谷特撮『ジャンボーグA』に登場した第2の主役ロボ「ジャンボーグ9」。
ジャンキラー」という最初の名も、同作品に登場した強敵から付けられている。
なお元々ジャンボーグ9をモチーフに「ジャンナイン」という名称で制作されており「ジャンキラー」という名前は後付けである。

ジャンボーグ9は飛行できないことが大きな弱点だったが、ジャンナインは普通に飛行できる。そうでないとゼロ達に付いて来れないしね。

デザインの初出は小学館から出版された『ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国』超全集の付録ポスターで、この時は青を基調としたカラーリングだった。

ちなみにグレンが名付けようとした「ツーダッシュ」は、主人公.立花ナオキが言っていたジャンボーグ9起動の掛け声である。
後にギンガ劇場スペシャル1にて、友也がジャンスターからジャンナインへの変形時に「ジャンファイト・ツーダッシュ」と言っている。




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最終更新:2021年01月14日 21:12

*1 エメラルドの色をした涙を流しながら

*2 エメラルド色の涙を流して