デモンズタワー

登録日:2011/06/04 Sat 12:24:13
更新日:2024/02/11 Sun 02:06:17
所要時間:約 4 分で読めます




ドラゴンクエストⅤ 天空の花嫁に登場するダンジョン。
青年期前半のラストダンジョンであり、ここをクリアすると青年期後半へ移ることになる。

【概要】

グランバニアから北西にある北の教会から更に北へ行ったところにある塔。
DS版なら北の教会から歩いて行くと、途中エンカウントせずに辿り着けるのではないだろうか。

出てくるモンスターはアームライオン、呪いのマスク、ホークマン、オークキング、シールドビッポ、はぐれメタル等々。
呪いのマスクに出くわしてしまうと呪われて治療費をごっそり教会に払うこと請け合い……と思いきや塔の一階に回復エリアがあり、そこは呪いを治療できるのでその心配はない。


ホークマンとアームライオンはここで初めて仲間になるが、仲間にしても実用的かどうかは…
特にアームライオンはこれから連れていくかどうかは非常に好みが分かれるだろう。

宝箱も結構あるが、中にはミミックもある。
だが誰かがザオラルを覚えておけばもしミミックを開けてしまっても慌てることはない。

この塔でとっておくべきものは小さなメダルとゾンビメイルかと。

さて、このダンジョンは青年時代前半、最後のダンジョンとなるのだが実はトラップがかなり正統派なダンジョンである(しょうもないもの結構あるが。特に飛び出す杭)。
また、リメイク前の(つまりSFCの)このダンジョンは非常に面倒な仕掛けがあることで有名。

それが「ドラゴンの像」と呼ばれるトラップである。

いわゆるダメージ床や毒沼と同様のフィールドでダメージを受けるトラップであり、こいつの前に立つと炎が吐かれ(回避不可能。ただし物に触れると炎は消滅する)、なのだが、そのダメージが尋常ではないのである。

そのダメージ数値はなんと「最大HP数値の半分」

しかも、このトラップには毒沼などのようにHPが1残ってくれるなどのような甘い仕様は存在せず、これで受けたダメージがHPを上回った場合、HPは0になり死亡する。

ついでに言えば先頭のキャラクターが触れた瞬間にパーティ全員にダメージが入る。
つまりHPが奇数のキャラクターは3発、偶数なら二発食らえば死ぬというのである。
大してダメージなんか食らわないと思って、防ぐ方法を取らず焼き殺された人は多いだろう…

ちなみにリメイク版ではダメージが25ポイント固定になった為防ぐ必然性が薄れた。ただしHPを上回ると死ぬ仕様なのは変わってないので一応気を付けよう。
小説版では「火吹き竜の階」という名前がつけられている(ちなみに飛び出す杭のトラップは「やまあらしの階」)。

最上階付近のフロアでは瀕死になっている裏切り者のグランバニア大臣が倒れている。
どうやら魔物に利用されるだけ利用された挙句、用済みとして始末されたようだ。
話しかけると悪しき魔物に力を借りた後悔と主人公とその花嫁を裏切った懺悔を述べて事切れた。



【中ボス】

この塔には攫われた嫁を救出するため訪れるが、途中で二匹中ボスが待ち構えている。

  • オークLv20
読んで字の如くオークの強化版。
HPと攻撃力の高いただの雑魚なので準備を怠らなければ負けはしない。
  • キメーラLv35
上に同じかと思いきや、こいつは二回攻撃、ヒャダルコを使ってくるので油断大敵。
見た目はメイジキメラなのだが、「キメラ」でも「メイジキメラ」でもなく「キメーラ」という固有名がついている謎の敵。
『ドラゴンクエストモンスターズバトルロード2』では「空の王者となったキメラを、人々は畏怖を込めてキメーラと呼ぶ」という、わかるようなわからんような解説がついている。
強くなったキメラに与えられる称号のようなものだろうか。
リメイク版ではトサカのついた固有グラになった。

この前座を倒せば嫁を誘拐した犯人にしての仇ジャミのところへ行ける。

【父の仇ジャミ】

嫁を取り戻すため最上階へ……
だがこれは嫁が言うには主人公を誘きだすための罠で、この場で主人公を殺した後にジャミが王になりすますというもの。
なんか怪しかった大臣がジャミを手引きしていたのだ。
ちなみにここで仲間モンスターだけで来るみたいな空気の読めないことをするとジャミが主人公を連れてこいと言って来たりする。
また、ここに来た時点で主人公が死んでいた場合には、嫁に話しかけると隠し持っていた世界樹の葉を使って主人公を復活させてくれる。
そしてジャミとの対決!
しかし、すぐ終わらせてやろうとしても、ジャミにはバリアがかかっていて会心の一撃でもなければまともにダメージが入らない。
おまけにジャミはバギクロス等の強力な技を使ってくる。

ある程度ターンが経過するか、主人公のHPが少なくなると嫁が力を開放してジャミのバリアを打ち破る。そうすると普通にダメージを与えられるようになる。
実はこの時主人公はHPとMPが全快する。
何とか無事にジャミを倒すと、消滅寸前のジャミが自分のバリアを打ち破った嫁に真実を打ち明ける。
伝説の勇者が天空の血を引く者だと。
やがてその血筋から伝説の勇者が蘇ると予測し、死に際に二人を石化させて消滅。

因みにリメイクではジャミが嫁の真実を打ち明けるだけで消滅し、その次にゲマが登場して二人を石化させる内容になっている。
ジャミの最後の活躍を奪って主人公達に非道なことをするゲマさんマジ非道。
なおゲマが石化させてからとどめを刺さなかったのはそのまま殺してもつまらないし、何もできないまま光の教団に支配される世界を見せられるという生き地獄を味わせた方がそのまま死んだ方がマシだと思わせるため、という理由。
まあ結果としてゲマさんの舐めプっぷりが目立ったけどな


石化されたすぐ後にデモンズタワーにある宝を探していたとある兄弟に宝と間違われることに…。
主人公はとある大富豪に守り神として、嫁はちょっとしたアテに売られることとなる。
この後ふたりは引き離されたうえ石像のまま長い年月を過ごすことになる。*1
もちろんゲーム画面にもその内容が表示されるのだが、それは数分間続く。
長い間どす暗いBGMが流れるのも合わさって、ここで泣き出す子供もいたと言われる鬱イベントである。

少年時代最後の鬱イベントを乗り越えてここまで来てまた泣かされる子供マジ悲惨。


【小説版】

小説版でも、このデモンズタワー関連のイベントは大きく取り上げられている。そしてその死闘の中、多くの仲間モンスターが犠牲になった…。

まず、ジャミの配下の魔物がグランバニアの王妃(ビアンカ)と子供達をさらおうと襲撃。この時、単身ガーゴイルと戦ったメッキー、命がけで子供達を守ったガンドフ、敵の後を追いかけ、主人公達の道しるべになるべく自分のパーツを一つずつ落として行ったパペックが再生不可能になり死亡。
(ゲーム同様、主人公やプックル達は別の場所にいて、襲撃に全く気づかなかった。戦えたのはメッキー、スラリン、ガンドフら少数)


そしてタワー戦、オークの放った光によって視力を一時的に奪われた主人公に、確実に敵を仕留めさせる為の的となりドラきちが死亡。
続いてスラリンとキメーラが炎をぶつけ合って相討ち。コドランがその余波でタワーの外に吹っ飛ばされてしまい、生死不明。
スミスはジャミの攻撃からビアンカを庇って砕け散り、主人公とビアンカは石化。生き延びたプックルとピエールも重傷で、なんとかグランバニアに帰還した。

勝利こそしたものの、主人公側もほぼ全滅状態。グランバニアにはマーリン、ロッキー、ジュエルら留守番組がいたが、それでも仲間モンスターの大半が死亡してしまう大惨事となった。


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最終更新:2024年02月11日 02:06

*1 主人公の様子を見ると石化してても意識はあった描写がある