お日様とお月様

登録日 :2011/12/22(木) 23:33:36
更新日 : 2017/04/17 Mon 15:17:53
所要時間 :約 5 分で読めます




「お日様とお月様」は、大韓民国に伝わる民話である。








~お日様とお月様~

これはまだ、 虎がたばこを吸っていた頃のお話。



昔々、あるところに仲の良い兄妹とお母さんが暮らしておりました。


ある日、お母さんは峠をいくつも越えた村へとお手伝いへ出掛けました。
そしてお手伝いのお礼として、お母さんは子供達の大好きなお餅をたくさん貰いました。


ところがその帰り道です。

最初の峠を越えた所で、突然一頭の虎が現れたではありませんか。












「お餅を一つくれたら食べないでやるYo」


お母さんはびっくり仰天。恐る恐るお餅を一つ差し出し、急いでその場を後にします。



しかし、また峠を越えた所で再び先程の虎が現れたのです。




「お餅を一つくれたら食べないでやるYo」


「お餅を一つくれたら食べないでやるYo」


「お餅を一つくれたら食べないでやるYo」


「お餅を一つくれたら食べないでやるYo」


「お餅を一つくれたら食べないでやるYo」


さぁ大変です。いくつもの峠を越えているうちに、お餅はすっかり無くなってしまいました。


すると、再び現れた虎が今度はこう言いました。











「腕を一つくれたら食べないでやるYo」











お母さんは、腕を虎に差し出しました。 家には子供達が待っています、食べられてしまう訳にはいきません。


しかし、次の峠でも虎は現れます。












「腕を一つくれたら食べないでやるYo」











二つの峠を越え、 お母さんは両腕を虎に食べられてしまいました。
お母さんは、子供達が帰りの遅い自分をどんなにか待っているだろうかと、急いで家へと向かいます。



いよいよ最後の峠です。

しかしここにも虎は現れます。











お母さんは食べられてしまいました。











虎はお母さんの服を着て、子供達の待つ家へ向かいます。




「お母さんだよ、開けとくれ」


「お母さんの声はもっと綺麗だい」


「風邪を引いたのさ」


「なら手を見せて。お母さんの手は白くてとっても綺麗だから」


「……」






バフッ






「ほら、お母さんだよ」


(小麦粉じゃねぇか!グリムか!)


賢い兄妹は裏口から逃げ、庭の柿の木に登りました。気がついた虎もすぐに追ってきます。




「一体どうやってそんなに高い柿の木に登ったんだい?」


「そりゃあ決まってる」












「手にゴマ油を塗ったのさ」


虎は急いで手にゴマ油を塗りたくりました。しかし、もちろんつるつる滑るばかりで登れるはずがありません。

それを見た兄妹は大笑い。
虎を馬鹿にして言いました。



「ばっかでぇ!僕達は斧で木を刺しながら登ったのさ。やっぱりピザ野郎は馬鹿だなぁ」


それを聞いた虎は、斧を使って木を登り始めました。

さぁ大変です。びっくりした兄妹は、無我夢中で祈りました。



「神様神様。僕達を助けるなら太くて強い縄を、殺すならぼろぼろの縄を下ろしてください」


すると、太い縄が天から降りてきました。二人は急いでそれを掴んで登ります。


追いかける虎も兄妹の真似をして祈ります。



「神様神様、俺を助けるならぼろぼろの縄を、殺すなら太くて強い縄を下ろしてください」


しかし、急いだ虎は兄妹とは逆の事を言ってしまいました。

天から降りてきたのは ぼろぼろの縄。 虎は畑へ真っ逆さま、そのまま死んでしまいました。


とうもろこしの畑(またはきび畑)が今でも赤いのは、この虎の血のせいなのです。


そして兄妹は天の国に着きました。

妹は太陽に、兄は月になり、いつまでも幸せに暮らしたという事です。


めでたしめでたし。




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