モンモンモン

登録日:2012/05/05(土) 14:31:47
更新日:2024/01/16 Tue 19:28:55
所要時間:約 4 分で読めます




「モンモンモン」とは、「みどりのマキバオー」で知られる「つの丸」のデビュー作である漫画。
週刊少年ジャンプで1992年~1993年まで掲載された。

単行本は全8巻。
一応、ギャグ漫画に分類されるが、衝撃的なラストは多くの読者を感動させた。
ラスト以降の設定は「みどりのマキバオー」にも引き継がれており、一部のキャラがゲストとして登場している。

【キャラクター】


  • モンモン(悶悶)
この漫画の主人公。
原崎山の3代目総長の息子の為、4代目総長候補。いつも鼻をほじりながら屁をしている。
盗みを繰り返した為「おさる刑務所」に入れられるが、何だかんだで(本人も知らないうちに)刑務所のボスになった。
その後、生き別れの母親を捜す為に刑務所から出る。
頭が悪く短気だが面倒見は良く、多くの子分達に慕われている。
おさる刑務所4組のさる達を一人でビッグ・ジョン以外全員倒すほど腕っぷしも強く、モンタナにボコボコにされるまでは負け知らずだった。
後半は掃除に目覚め「そうじ大臣」に就任する。

  • モンチャック(悶着)
モンモンの弟。いつもポチョムキン人形を抱えている。
常識人(さる)であり、暴走しがちなモンモンの抑え役。
腕力が弱い為にモンモンに守られているが、作中でも屈指の知恵者であり、所々でその頭脳を役立たせる。
サルコップの大ファン。

  • ミノ・モンタナ
モンモン達の父で、原崎山3代目総長。
地面を叩くだけで地割れが起きる、パンチ一発でダンプをぶっ飛ばすなど戦闘力が滅茶苦茶高く、
モンモンに生まれて初めての敗北を与えた最強キャラ。
生き別れの妻を捜して旅をしている。
正義感は強いがわがままな所があり、自分の意見は押し通す。
他人へ説教した事を(言った直後に)自分がやってしまうのがお約束。
酒好きであり、大好物の「くそ正宗」に目がない。*1
趣味は庭の木の手入れだが、実際には笑いながら枝切りばさみを振り回すだけで庭を滅茶苦茶にしている。

  • エリザベス・モンロー(鶴子)
モンモン達の母であり、モンタナの妻。
動物園に捕らえられていたがモンモン達によって救出された。
モンタナ家の中でもモンチャックと並ぶ常識人であり、モンタナが唯一勝てない相手。
とは言っても喧嘩が強いわけではなく、「母親として強い」といった感じである。
モンタナとは違う意味での大黒柱であり、モンローが用事で外出した際には、家事の出来ないモンモンとモンタナが色々と目茶苦茶にしてしまった。

  • くまチョン(熊野ちん平)
モンモンの同級生でライバル。関西弁でしゃべる。
家族も居ない一匹狼だが、何故か飛行船やモーターボートを持っている。
登場して、奸計でモンモンを罠に嵌めて完勝して以来、モンモンと対立する。
ジャンプ漫画のライバルとしては珍しく、最初から最後まで嫌な性格は変わらなかったが、
モンモン達が世間知らずな為、旅の仲間としては色々と頼りになったりする。

  • チャラ子
モンモンの同級生で好奇心旺盛な女の子(猿)。
学級新聞を作っている為、スクープに目がなく、常にカメラを持ち歩いている。
尚、親父も新聞記者である。
何気に喧嘩も強く、切れた時にはギャングすらも一撃で倒す鉄拳を持っている。

  • ビッグ・ジョン
身体のデカい猿で、モンモン最初の仲間。
観光地で木刀を売っていた土産物屋を荒らしたことで捕まって収容された過去を持つ。
おさる刑務所4組のボスだったが、モンモンに敗北して*2仲間になった。
モンモンが刑務所を出た後は、新しいリーダーとして刑務所をまとめている。

  • ウォッティ
刑務所3組のリーダーで自転車を乗り回す暴走族。
革ジャンにモヒカンがトレードマークで「トロージャンの狼」の異名を持つ。
チキンレースでモンモンに敗北し*3、仲間になる。
尚、読み切り作品にも同じ名前のキャラが登場し、作者曰く「モンモンとは前世からの付き合い」との事。

  • ゴライアス
刑務所2組のボスで、迷彩服を着た傭兵猿。
竹刀を使った戦闘が得意で、心理的な隙を突く技「図流伊代(ずるいよ)」を極めている。
モンモンに敗北*4して以後は、噛ませ犬として活躍した。
野球も得意としている。

  • 味兵衛
刑務所1組のリーダーで、刑務所最年長。料理が得意。
脳筋ばかりの他の囚人達とは違って頭脳派であり、圧倒的多勢であったモンモンの仲間達を給食に毒を入れる事により戦闘不能にした。
薬草と称して解毒効果のない野菜を渡すなど性格も悪かったが、モンモンとモンチャックの兄弟愛を見て改心し、仲間になった。
仲間になってからは、年長者という事もあって解説役として活躍する。

  • キャル
筋骨隆々とした野球猿。
凶悪犯であり、死刑囚として死刑を待っていたが、刑務所の中で勢力を拡大するモンモンに対抗する為、後藤から取引を持ち掛けられた。
モンモン達とは野球で対決し、モンモンに命を助けられてから*5改心して仲間になった。
仲間になってからは何故か弱体化し、ゴライアスと並ぶ噛ませ犬として活躍した。

  • 後藤(人間)
おさる刑務所所長。他人に厳しく失敗も言い訳もやり直しも一切認めない。
でも自分は失敗も言い訳もやり直しも平然とする
囚人(猿)達を使ってモンモンを屈服させようとするが、ことごとく失敗。
それどころか囚人(猿)達はモンモンの仲間になり、「おさる刑務所」は猿達にとって住み心地の良い場所となってしまった。
刑務所所長としてそれが許せず、色々な手段に出るもののどれも失敗。
最終的にはモンタナに乗っていたダンプごとぶっ飛ばされた。

  • タクシーのおっちゃん(人間)
タクシーの運転手。猿に対して理解があるのかとても親切で協力的。
偶然鉢合わせする形で何度か登場し、その度にモンモンたちを的確にサポートしてくれる。

  • ジェロJr.
「原崎山お猿連合」に匹敵する集団である「伊達山お猿連合」の2代目総長。
あらゆる格闘技の有段者であり、最強キャラ候補でもある。
父親同士の因縁もあり、モンモンを狙って格闘大会に出場する。
ボスとしての風格があり、部下の使い方も上手く、モンモンとは別の意味で良いリーダーである。
が、作中での扱いは……
モンモンには最初名前を「アッチー」だと勘違いされていた。

  • ハカセ
ジェロJr.の部下で、作中でも屈指のインテリ猿。
クイズでモンモンと対決するが、インテリとしての自信が裏目に出て敗北。
負けず嫌いで負けを認めたがらなかったが、ジェロに諭されて素直に認めた。

  • 八郎
恐山で有名な「イタコ」の猿。
ビッグ・ジョンを超えるガタイを誇るパワーキャラだが、戦い方は意外にも心霊術を使った戦法を得意とする。
精神を悪霊に乗っ取られており、その悪霊がモンモンによって消された為に改心し、負けを認めた。


【ストーリー】

  • おさる刑務所編
モンモンが捕まり、刑務所で生活しながらボスとして囚人(猿)達をまとめていく話。
※この編は、漫画家の宮下あきら氏の著作「激!極虎一家」の影響を少なからず受けており、後にモンモンが「激!極虎一家」の単行本を読んでたりするなど、作者の「宮下あきら」のリスペクトぶりがうかがえる。

  • 格闘大会編
刑務所所長が居なくなったことで、刑務所に食料の配給が無くなり食糧不足に陥ってしまう。
そこで大会優勝商品である猿の主食「豆」を狙い、モンモン達は最強猿決定戦に出場する。

  • 母捜し編
生き別れの母・モンローが動物園に捕まっている事をテレビで知ったモンモンは、弟のモンチャックを連れて、母を捜して旅に出る。同じころ、モンタナもテレビでモンローの姿を見て、動物園に向かう。

  • 原崎山編
両親と再会したモンモンは、故郷である「原崎山」に帰り、新しい生活を始める。

  • ノリオ島編
刑務所の仲間達から、テーマパーク「ノリオ島」への招待状が来た。
モンモン達は軽い気持ちで出掛けるが、そのノリオ島は、モンタナ曰く「禁断の土地」と言われていた…

  • 地球一周編
学校で「本当に地球が丸いかどうか」が議論になり、唯一「地球が丸い」を肯定したモンモンはクラス中から批判され、それに怒ったモンモンは地球が丸い事を証明する為に、地球を一周する旅に出る。


追記・修正はおさる刑務所を束ねてからお願いします。

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最終更新:2024年01月16日 19:28

*1 モンモンがモンタナに敗北したのも「くそ正宗」を勝手に飲ませた(実際にはくまチョンが勝手に飲んで上でモンモンに責任を押し付けた)事でモンタナを怒らせたのが原因。

*2 実際には自分が振り上げた木刀で天井を壊して自爆した上、それをモンモンの計算だと勝手に勘違いして負けを認めた

*3 ブレーキとベルを間違えたモンモンに気を取られ、事故直前に偶然吹っ飛んできたモンモンによって助けられて敗北を認めた

*4 ゴライアスにボコられて満身創痍の状態のモンモンを「酔拳」と勘違いして戦意喪失

*5 モンモンが盗塁を「文字通り塁を盗む」と勘違いし、爆弾が仕掛けられたベースを盗んで場外まで逃げて行った事で爆発を免れた