ベアナックル(マキバオー)

登録日:2011/09/05(月) 20:19:14
更新日:2024/04/12 Fri 19:27:26
所要時間:約 4 分で読めます




ベアナックルとは、『みどりのマキバオー』に登場する競走馬?である。
CV:長嶝高士


所属厩舎:栗東・鍋島厩舎
主戦騎手:江里口信夫
父=カツラデエース
母=クウェーヴァー

判明している競走成績
東京 青葉賞 1着 芝2400 (ミドリマキバオー)
東京 東京優駿 3着 芝2400 カスケード/ミドリマキバオー
阪神 宝塚記念 14着 芝2200 トゥカッター
京都 京都新聞杯 競争中止 芝2200 プレミア
京都 菊花賞 競争中止 芝3000 アマゴワクチン
京都 京都金杯 1着 芝2000 ?????
ドバイ ドバイWC4C 1着 ダ2500 (ストーンド)
ドバイ ドバイWC5C 3着 芝2400 エルサレム
中山 JCC 4着 芝2500 ブリッツ

性格は卑怯でお調子者。
調教の時間になるとあらゆる仮病でサボろうとし、雨が降るだけでやる気を無くす。
さらに自分がヨゴレなのに汚れるのを嫌う。
騎手にすら史上最強の駄馬と言われた。


初登場は週刊59馬。
ダービーに向けて管助に自信をつけさせるため出場した青葉賞で出場馬として登場、この時はまだ卑屈な感じだった。
(ついでに、まだ馬らしく4足歩行していた)

しかし、青葉賞でマキバオーを下してから、全力で調子に乗り出す。

実は青葉賞ではラストにとんでもないタイムを出している。


ダービーにも出場し、序盤にスタートのゲートで鼻をぶつけ、遅れるものの、ラストの直線で謎の追い上げを見せ、一度は先頭に立ち、3着という健闘を見せる。


しばらく経った後菊花賞前にマキバオーと再会。京都新聞杯でスタート直後に騎手を振り落としゴールまで先頭で疾走する*1(判定は競走中止)、アニメ版主題歌のオチの様なポカをやらかしたせいか浮浪者の如く荒んでいたが、
マキバオーから「自分に勝った馬の一頭だし…(意訳)」と慰められたせいで自身を3強に並ぶ4強と言い出し即立ち直った。
なおそんなアレな様子を見て飯冨調教師はマキバオーに近寄らない様に言うも、その夜芸者遊びに舞妓女装したベアを呼んでいた。
そして菊花賞本番のさい、調子に乗ってコーナーが曲がりきれず、ラチ蹴りで強引に曲がるという荒技を披露。
しかし二回目は失敗して金玉強打して気絶。彼の菊花賞はそのまま終了した。ついでに場所が場所だったので実況から「気性難対策に騙馬(金玉を取られた馬)化でも…(意訳)」なんて言われたり。
そして後の世で、某三冠馬がレースで盛大に外ラチに大逸走して二位に喰い込んだ姿がこの時のベアナックルに擬えられることになるのは別の話。
有馬記念には「腫れ上がった金玉をぶら下げてレースに出せるか」というオーナーの意向で出場しなかったが、強引に参加しようとして係員につまみ出された。

その後、WC編では同じ栗東に所属しているワクチンの動きから本田リッチファームでマキバオーたちがドバイ遠征に向けて特訓していることを嗅ぎつけたようで、自分も無断で合流するも特訓を嫌がってサボり・ズル・逃亡などを繰り返しており本田社長たちも呆れていた。

何だかんだで一緒に海外に行けたのだが、旅客機では中継地のシンガポールまで1人だけエコノミークラス&周囲の客の関係でリクライニングも肘掛もないままだった(マキバオー達はビジネスクラス。他の馬はそもそも椅子に座れないので別の方法)。

そして時間に余裕もないのにマキバオーを連れ出してシンガポール観光に出かけ、案の定出発の時間に間に合わなくなりそうになってしまう。
マキバオーの「空港まで全力で走ればギリギリ間に合う」という提案に「競走馬のすることか」と言うも
そもそも競走馬がタクシーに乗る方がおかしいということをマキバオーに言われて気づき
空港まで走り出すも怠け根性がわざわいし、ズルをしようとした結果見事に失敗し置いてけぼりをくらった。

おまけにそのことをドバイについてから気付かれたうえに金も何も持ってないとわかったうえで放置されていた(他の馬も「そんなことか」と全く気にしていない)。




しかし第4R目から乱入、出場馬不足に悩んでいた日本チームを救った。

ちなみにこの時、シンガポールからドバイまでを泳いで渡るというふざけた事をしている。
その時付いてきた猫達との友情の末、毒リンゴ事件をきっかけにニャンキーの弔い合戦を決意する。
(ベアも毒リンゴを食ったが、何故か毒が効かなかった。)

そのレースにおいて、だんだんと水没していく泥沼コートで泳ぎのスキルの差と猫魂で第4Rを制した。

この辺りでは既に平然と直立2足歩行しており、もう馬なんだかなんだかわからない動物と化しつつある。
馬じゃなくてUMAなんじゃなかろうか?

その後、砂漠で遭難したりするものの、何とか助かり、そのまま第5Rにも出場。
こいつの体力どうなってんの?


そんな状態で出場した第5Rでは、まさかの大逃げを選択。しかも、序盤は完全にペースを支配していた。
終盤こそエルサレム、マキバオーに抜かれるものの、そのレースでも世界のエリート馬たちを蹴散らし3着になっている。
エルサレムとマキバオーのことばかりピックアップされてしまうレースだが、何気に凄いことをやってのけているのだ。
しかも、彼はそんな無茶な走りをしても馬体に何らダメージは負わず、無事にレースを終えている。

その後、2年間の間は世界各国を周り、引退レースのエルサレム、そしてドバイ戦で致命傷を負いながら奇跡の生還を果たしたマキバオーと再び戦った。
この時には外見も大幅に変わっており、顔がでかくなっているうえにライオンのようなたてがみになっていた。
そしてそのレースでもチート王ブリッツ、聖馬エルサレム、負傷後の低迷を覆す意地を見せた白い奇跡マキバオーに続き、4着となっている。


と、出場したレースでは化け物共との戦いでもどれも好レースを演じている事や、ツァビデルにも「日本最強馬かもしれねえな…。」と言わせるあたり、マジで日本最強馬かもしれない。

また豊富な体力だけでなく尋常でない末脚の持ち主であり、日本最強の末脚を持つと言われるマキバオーやカスケードがマスタングスペシャルや二の足といった特殊な走法を使用するのに比べて、彼は素の走りでマスタングスペシャル(きつつき戦法抜き)を上回る末脚を持っているのだ。

実際、彼が勝っているレースは2回とも後ろからの驚異的な追い上げで勝っている。

なんなんだアンタは。


ただ同時に「致命的なまでに頭が悪いためにガムシャラに走ることしかできず、それらの能力を活かしきれていないから」レースでは勝てないともツァビデルに評されている。
しかし、先述の通りドバイWC4Cは勝利しているため、ツァビデルの予想を少なくても一度は覆していることとなる。
また、彼が言うことを聴かずに暴走することは騎手なら皆知っているため、これだけの素質馬でありながら誰も騎乗したがらない
一度ドバイWC4Cで『騎手がおらず、代役をやむを得ず乗せるしかないか』という状態になったときは、マキバオーの主戦山本菅助はもちろん、ワクチンの主戦騎手である山中馬之助も非常に嫌がっていた。
唯一乗れるのは江里口信夫というベテラン騎手だけだが、その彼でも制御できないことが多く、「(乗るだけで)しんどい」と漏らしている。

ちなみに父名のモデルは、恐らく1984年ジャパンカップにて三冠馬2頭を倒し日本馬初勝利をあげた「カツラギエース」と思われる。

番外編『んあっ!!マキバオーの『凱旋門賞』観戦記なのねっ!』(『たいようのマキバオー』1巻収録)では、マキバオーと共にパリを訪問。
「自分で自分の馬券を買う」というセコい凱旋門賞での儲け方を思いつくが、
いざ「自分たちの」馬券を買おうとしたら「ないよ」と一刀両断され、しかたなく超低オッズのディープインパクトを買うもそれも3着に終わり、パリの恐ろしさを痛感し2頭で黄昏るのであった…。恐らくこの後、ディープ失格という追い打ちを掛けられたことは想像に難くない

続編『たいようのマキバオー』では5巻にて、九州生まれの活躍馬として地元では英雄扱いされていることが判明。
だが佐賀に立つ彼の銅像は、騎手の福留隼人の「(ベアナックルは)馬じゃねえ……」なんて発言を後押しする程馬離れした、角が生えたライオンと猛牛と馬のキメラじみた姿だった

そして完結編『たいようのマキバオーW』19巻で、ついに本馬が登場。なんと南米アマゾンの奥地におり、本当に角が生えている上に左目が潰れており、言葉もカタコトとなっていた。誰だお前は
現地では「伝説の生物・バーナコー」と呼ばれ、「獅子より強く馬より速い」「その体に触れることができれば真の勇者」と語られている。
もはや馬ではなくUMAであるが、これは決してただのギャグ描写だけではない。
本馬と同じく『暴走することで潜在能力を発揮させる』タイプのドイツ馬のムスターヴェルクというのが出てくるのだが、その闘争心を発揮させるために「普段は馬房に閉じ込め自由の無い環境に置かれ、自由に走れるのはレースする時の10分しか許されていない」という馬なのである。
あまりのやり口に「虐待ではないか」と指摘されても、陣営は「自由で負ければ処分される以上、不自由でも勝つ方が幸せではないか」と返している。
現実世界の競走馬たちがそうであるように、サラブレッドは本来人の手無しでは生きることができない存在である。
しかし本馬はムスターヴェルクのような暴走馬でありながら「自由に人の手無しに生き走る術」を持ち、作中最高の騎手でさえ最早触れるのが精一杯という程である。
作中の馬たちで、極限の自由を掴んだうえで生きる強さを持っているのは本馬だけといえよう。






余談だが、『みどりのマキバオー』単行本全16巻の表紙で、写ったキャラは、
マキバオー 15回
菅助 11回
チュウ兵衛 6回
カスケード 1回
昌虎 源次郎 若ぞう 1回
ベアナックル 2回
他 0回

ベアナックルは何故か他のライバル馬を差し置いて2回も登場している、しかも片方は単独で。(マキバオーが表紙に出なかったのはこの時のみ。)
文庫・電子書籍版全10巻でもマキバオー8回(内2回はチュウ兵衛・1回は菅助とのツーショット)で後はカスケードとベアナックルで1回づつ、
『たいようのマキバオーW』表紙でも
群れの長老になっても眼光が鋭いツァビデル(10巻)
多数の産駒を各地に持ちつつ現役時代と変わらぬ凄みを見せるカスケード(12巻)
ドバイで後進の指導に当たっていた事からアラブ風服を纏うミドリマキバオー(最終20巻)となる中で、
僅かな出番ながら一変した姿を19巻表紙で見せたのはつの丸の愛が窺える。



「冥殿!助けてくれ助けてやってくれ〜〜!!!」
「わしゃ知らんかったんや…立て逃げ項目を荒らすと灰汁禁になる事を…知らんかったんや〜〜!!」

「これ……騙しリンク入れられてんだぞ…お前が灰汁禁になったのはそのためだ。」

「!! な…なんやって〜〜!?」
「先に…10コも荒らしといて気づかねえなんて…わしゃマヌケ野郎じゃ〜〜!!」
「そんなに荒らしたんかい!?」

「…いや…よくやった、よくぞ荒らしてくれた…お前が卑しく汚ねえ奴でなかったら…他の奴らが灰汁禁になっていたよ…。」
「よくぞ独りで荒らしてくれた、お前が腐った根性の持ち主だったおかげだよ。」
「項目のロックと灰汁禁は解除しておいた…後はお前がやれ…。」

「やるぜ…やってやる…」


「追記・修正じゃ〜〜〜〜っ!!!」


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最終更新:2024年04月12日 19:27

*1 これは実際にレースで発生した事があり、1985年札幌日経賞のギャロップダイナや2008年エリザベス女王杯のポルトフィーノ等が有名。