笑う標的(高橋留美子)

登録日:2011/02/17 (木) 21:46:48
更新日:2024/01/21 Sun 23:00:39
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『笑う標的』とは、高橋留美子原作の読み切り漫画作品、およびそれを元にしたOAV。


▽目次

〇概要

高橋留美子の初期作品の中でも数少ないシリアス系の作品で、女の情念をテーマにしたホラー。

初版は「週刊少年サンデー 1983年立春増刊号」に掲載。
その後、単行本「高橋留美子短編集 るーみっくわーるど1」(1984)および「高橋留美子傑作短編集2」(1995年)に収録されている。

1987年にはOVA『るーみっくわーるど』の第3弾としてアニメ化された。



〇あらすじ

梓には6歳の時に親が決めた許嫁・譲がいた。
それから10年後、唯一の肉親である母親が亡くなった梓は、許嫁の譲を頼って一人上京してきた。
だがすでに譲には彼女がいて、それに嫉妬した梓は…。

許嫁への異常な執着心により呼び寄せられた「」と、それにとりつかれた女性の話。



〇登場人物

■志賀譲
CV:塩屋翼
志賀家の分家の息子で弓道部部長。
同じ弓道部の里実と付き合っており、梓との許嫁の件は昔の話だと大して気にしていなかった。

■志賀梓
CV:鶴ひろみ
志賀本家の一人娘。ヤンデレな美人。
ずっと譲のことだけを想い続けていたため、他の男と付き合ったことはおろか話をしたことすらない。

譲への強すぎる想いが「」を呼び寄せてしまう。

高橋留美子作品のヒロインは総じて気が強いキャラが多い中、本作の梓のようなキャラは珍しいといえる。

■里美
CV:松本伊代
譲の彼女。
梓に邪魔者と見なされ、散々な仕打ちを受ける。
本作最大の被害者。

■梓の母
CV:沢田敏子
志賀本家の家長。下の名は不明。
梓と譲が幼かった頃、二人の婚約を(強引に)決めたのもこの人。
彼女の死を切っ掛けに、梓は譲の家に引き取られる事になる。

■譲の父
CV:平井隆博
同じく下の名は不明。
梓の母は彼の姉に当たるが、彼自身は志賀本家を継ぐつもりは無い模様。


正体不明の存在。
作中では2種類登場。

  • 液体状のもの(仮)
詳細不明。梓の体内に潜み、必要に応じて力を貸していると思われる。

  • 餓鬼
軟体状と思われる丸みのある胴体に、目だけが光る存在。
一体一体は小さいが群れを成して現れ、生き物や死体に群がって血肉を食らう。



〇余談

単行本収録時にほぼ全面的にリメイクされており、梓がを招くようになってしまった経緯や、里美が怪我をするところから飼い犬のジュンが殺されるまでの流れなどの梓の異常性が強調された作りとなった。

OVAも本筋は一緒だが結末が微妙に違い、漫画以上に救いのない話になっている

実はOVAより前に、『うる星やつら』のテレビアニメ版において、劇中の映画館での上映作品として数秒ではあるが映像化されている(第89話「はっぴいバースデーマイダーリン」(1983年4月20日放送))。




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最終更新:2024年01月21日 23:00