コア・ブースターのバリエーション

登録日:2012/10/11 (木) 12:57:36
更新日:2024/01/07 Sun 01:49:13
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この項目は、『機動戦士ガンダム』シリーズの地球連邦軍の戦闘機FF-X7-Bst コア・ブースターのバリエーションについて解説する。


▽目次


FF-X7系統


コア・ブースター プラン004

型式番号:FF-X7Bst PLAN004

《武装》
25mm機関砲 ×4門
ペンシル型ミサイル ×4
メガ粒子砲 ×2門
バルカン砲 ×2門

初出は『MSV-R』。
コア・ブースターの開発プランの一つ。
開発は連邦軍本部ジャブローで行われ、試作機が2機ロールアウトしている。
大気圏外や高速飛行時は主翼が90度折り曲がる可変翼機だが、大気圏内外ではエンジンを換装する必要があった。

ジャブローとルナツーに1機ずつ送られてテストした結果、性能は軍を満足させたものの制式採用は見送られた。
しかし、本機のデータはブースターⅡやコア・イージーに活かされている。

宇宙世紀0090年に外郭団体FSS所属のレッド・ウェイラインがドイツ帝国のエースパイロットである“レッド・バロン”ことマンフレート・リヒトホーフェンに倣って真紅に染めた本機のテストを行なっている最中に強化人間イングリッド0のギャプランの襲撃を受け、相撃ちとなって洋上の環境改善プラントに墜落した。



コア・ブースターⅡ インターセプトタイプ

型式番号:FF-X7Bst-Ⅱ

《武装》
30mmガトリング砲 ×1門
空対空ミサイル

迎撃仕様のコア・ブースター。初出は『MS IGLOO黙示録0079』。
宇宙から降下した敵機を高高度で迎撃する為に電子戦ポッドや大型ブースター、プロペラントタンクを装備し、航続距離と加速性が大きく強化されている。
しかし、その為にメガ粒子砲と機首の機関砲が撤去され、武装は右エンジンユニット上の30mmガトリング砲1門とオプション装備の空対空ミサイル(劇中未使用)のみと大幅に火力が低下している。

要撃機としては既にフライダーツが量産・配備されていたことと、
コア・ファイター及びコア・ブースターの生産数が少なかった事もあり、配備数はあまり多くない。

大戦末期、ジャブローから打ち上げられた艦船を襲う試作モビルダイバー・ゼーゴックの迎撃に出撃、ゼーゴック及びその回収用だったガウ攻撃空母を撃墜した。



ジェット・コア・ブースター

型式番号:FFB-7Bst

《武装》
25mm多銃身機関砲 ×4門
バルカン砲 ×1門
ミサイルランチャー
各種爆弾・ミサイル

第08MS小隊』『機動戦士ガンダム外伝 コロニーの落ちた地で…』他に登場。
コア・ブースターを空軍向けの大気圏内用の戦闘爆撃機として再設計した、所謂簡易生産タイプ。
コア・イージー の愛称で知られる。

簡易生産ということで原型機で言うブースターとコア・ファイター部分が一体化した様な形状となり、コア・ファイターからの流用は機首のみに留まった。
メガ粒子砲が廃されてコストダウンが図られた一方で可変カナード翼や大型デルタ翼、ベクタード・ノズルが採用され、運動性はむしろ増している。
また、コア・ファイターの操縦系を使い回しているので操縦性も良好、各部ハードポイントや胴体腹部の兵装ステーションには各種爆弾(超大型のクラスター爆弾やスマート爆弾など)やミサイルをマウントしてあらゆる局面に対応出来た。
戦闘爆撃機ということでフライマンタと同様に重装備でありながらもより優れた空戦性能を持ち、爆装状態でもドッグファイトをこなせる。

フライマンタの後継機として一年戦争末期から配備が開始しており、主に極東方面軍やオーストラリア方面軍に配備された。
チベットのラサに密かに建造されていたアプサラス開発工場を攻略する際にはかなりの数が投入され、クラスター爆弾による爆撃は文字通り山の形が変わる程だったという。

オーストラリア戦線では爆撃よりも制空戦でのMS支援の方が多かった様で、劇中ではホワイトディンゴによるガウ撃墜ミッションの際にブルーユリシーズ戦闘部隊が支援に出動、直掩のドップと戦闘を行っていた。
そのさなか、ガウの爆撃で窮地に立たされたホワイト・ディンゴ支援のために第3小隊隊長のアサヌマ少尉がガウに特攻、爆弾倉ハッチを破壊して逆転の契機となった。


ハービック社は本機を次代の空軍主力戦闘爆撃機として生産ラインを確保していたが、戦争が僅か1年で終結した上にMSの発展で航空機は制空戦に専念する方向へシフトしていったため、軍からの発注はキャンセルされてしまい多額の負債を抱える事になった。



タイニーコア・ブースター

漫画アウターガンダム』に登場したもの。

コア・ファイターよりも若干大きい程度のサイズで、武装はミサイル。
連邦軍第7艦隊に配備され、ソロモン攻略に参加した。



ガンダムGT-FOUR B(ブースター)モード

型式番号:RX-78E

「G-4計画」に基づいて連邦空軍が開発した地球連装軍初の可変MS・ガンダムGT-FOURの航空機形態。

G-4計画の核となったのはG-3ガンダムだが、GT-FOURはコア・ブースターの構造を基礎にMSへの変形機構を組み込んだものになっている。

しかし派閥争いの影響で宇宙軍からG-3ガンダムのデータを貰えなかった事もあってMSとしても航空機としても完成度は低く、主翼の面積が小さいために思うように揚力を得られず、ブースターモードでは単純にスラスター推力に頼って飛んでいるという、ミサイルかジオン軍の航空機みたいな機体となった。

結局、事故や戦闘によって試作された4機のうち3機が喪失、生き残った2号機も中破と散々な結果に終わった。

しかし開発スタッフはオーガスタ基地やNT研究所に移籍した後も研究を続け、数年後にアッシマーやギャプランを完成させるに至った。




アナハイム社系統


コア・ブースターⅡ

型式番号:FF-X7Ⅱ-Bst

従来のコア・ファイターがコア・ブロック状態では強化出来ない点を省み、MSと合体した状態にもブースターを組み込んだガンダム試作0号機のコア・ファイター。
ブースターはMS状態では腰部大型スラスターとなり、見事機体に組み込む事に成功している。

しかしあまりに大型化し過ぎた為に高速機動時の機体制御に悪影響を及ぼし、この機構は他機には採用されなかった。

上記のインターセプトタイプとは名前と型式番号が被っているが、関連は不明。
技術的には発展形に当たると思われる。



コア・ブースター(Gコア)/コア・ブースター0088

型式番号:FXA-08GB-Bst

Sガンダムのコア・ファイターであるGコアにEx-Sのバックパックであるブースターユニットを装着した形態。
簡単なセッティングだけで対空、対地、迎撃、爆撃、長距離航行をこなせる優れ物。
主翼が付いた大気圏内外両用タイプと主翼のない大気圏外専用タイプの二種類がある。
基本性能も十分イカれてるが、武装はSガンダムのビームカノン(12MW)2門をそのまま使うので火力も絶大。

流石アナハイム、とんでもない物を開発しおる。

なお、開発年代的な意味で区別する為に「コア・ブースター0088」と呼ばれる事もある。



コア・ブースター・エクステンディッドタイプ

型式番号:FXA-08GB[Bst]Ex

上記のコア・ブースター(Gコア)のバリエーション。
長距離・長時間航行用のプロペラントタンクを増設し、大推力の超高速機としてSガンダム(Bst)やΖプラスC1Bst(ハミングバード)と編隊飛行する為の機体。
武装もビームカノンからビーム・スマートガンに変更されている。勿論Sガンダムで使ってた奴をそのまま載せて使います。




その他のコア・ブースター


コア・ブースター(クラスターガンダム)

クラスターガンダムのコア・ファイターが(F90のYタイプの)バックパックと合体した状態。
詳しいデータはないが、推力が強化されていると思われる。



コア・ブースター(Vダッシュガンダム)

ヴィクトリーガンダムのコア・ファイターが、Vダッシュ時のバックパックであるオーバーハングパックと合体した状態。
ガトリング砲2門とビーム砲が2門、ビームスマートガンの懸架で火力を大幅に増加している。

だが、出番はあまり多くない。



コア・ブースター(ウイニングガンダム)

宇宙世紀上の存在ではなく、ガンプラバトルを題材とした『ガンダムビルドファイターズトライ』に登場。

ホシノ・フミナの使用するガンプラウイニングガンダムの飛行形態が「コア・ブースター」と呼ばれている。
全国大会用に改造したスターウイニングガンダムのものは強化バックパックを装着した「メガ・コア・ブースター」となっている。






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最終更新:2024年01月07日 01:49