仙道彰

登録日:2011/01/22(土) 13:17:25
更新日:2024/02/20 Tue 18:34:50
所要時間:約 7 分で読めます




さあ、いこうか

仙道(せんどう)  (あきら)はバスケットボール漫画の金字塔『スラムダンク』の登場人物。


【プロフィール】

本名:仙道彰
性別:男性
所属:陵南高校2年
肩書:神奈川ベスト5
身長:190㎝
体重:79㎏
背番号:7
ポジション:SF(スモールフォワード)及びPG(ポイントガード)
CV.大塚芳忠
桜木からの呼称:『センドー』。



【概要】


陵南が誇る天才オールラウンドプレイヤーで2年生エース。
バスケ選手としての実力は主将の魚住を凌ぎ、チームメイトや監督からも絶大な信頼を得ている陵南の大黒柱的な選手。


【人物】


桜木に凄まれても笑って受け流す、(部屋を間違えてスパイかと凄まれた返しとはいえ)イキり散らす清田の毒気を抜くなど、相手にまったく動じない飄々としたメンタルを持つが、そんな彼もやはり一流のアスリート。
牧との頂上対決では「やすやすとダンクなどさせるか」と言われて「いーや、やってやる」と笑い、
流川との1on1を心の底から楽しむ一方で「最後は俺が勝つからだ」「勝つから面白いんだ」という旺盛な闘争心と自信を持っている。

しかし天才プレイヤーながら彦一からは「天才なのはコート上においてのみ」と言われるほどどこか抜けているところがあり、
練習試合時には寝坊して遅刻したにも関わらず堂々と登場して田岡に呆れられている。
ハマっ子特有の負けず嫌いばかりの中で、珍しくのんびりした鷹揚な性格。これは東京出身ゆえの余裕か。
沢北を「北沢」と間違えて覚えており、それを思い出した流川には内心で「沢北じゃねーか どあほう!」と呆れられたりなど、抜けているというより「いいかげん」なところがある。
原作終了後を描いた「あれから10日後…」ではキャプテンについたものの、ちょくちょく部活をさぼることがほのめかされている。
部活をさぼって海釣りにでかけ、自分を探しに来た部員(+引退したが顔を出している魚住)に大物が釣れたと喜ぶも、魚住に「そんなに魚が好きなら俺と代われ!」と叱責される。
そんな不真面目な態度なので陵南では早くもキャプテン交代のうわさが立ち、負けん気の強い越野(事実上のキャプテン)と福田(実力的には仙道の次席)が次期キャプテンを狙って険悪な雰囲気になり、
それを爽やかに諫める植草も内心ではキャプテンを狙う……という、仙道のさぼりの余波が起こした水面下の争いも描かれた。先述の彦一のセリフも、この2人(+1人)の争いを見かねての嘆きである。
まぎれもない名プレイヤーだが、人を指導・牽引するタイプではないのだろう。

以上のこともあって人気が高く、「まだあわてるような時間じゃない」やそこから派生したコラ画像などのネタも手伝って知名度も高いという今作屈指の人気キャラ。
そして華々しい彼の存在が、負けず嫌いでガムシャラな福田や、チームのために泥臭く動くことをよしとする魚住、なぜかネタ人気の高い池上のキャラ付けにもつながるという作中のキーパーソン。



【選手としての特徴】


本気を出した際の得点力は「魚住・福田なんかよりはるかに恐い」と赤木に言わしめ、ゲームを作る能力もに匹敵する能力を持ち合わせる。
決して個人プレイが巧いだけのプレイヤーではなく、チームのことを考えてプレイできる男である。

流川のオリジナル技を直ぐ様やって見せる他、フェイダウェイシュート、ダブルクラッチ、ノールックパス等々かなり芸達者な人物。
またディフェンス力も高レベルを誇り、湘北宮城三井、流川、赤木の四人がかりでマークした牧を、
ボックスワン(つまり一人、マンツーマン)で終始相手に出来るほど。
他校の選手もその活躍を見に来るほどで、特に藤真の「オレのいないところでNO.1争いをするなよな」という嘆きは、
藤真の自分の実力への自信と同時に、仙道を牧と同格とみなすという短いながら情報量の多いセリフである。

そしてその極めて高い実力が生み出す絶対的な信頼に加え、「最後まであきらめない」というしたたかな闘争心、どれほど不利な状況でも決して慌てない落ち着きの強さ、
しれっと魅せるスーパープレーで味方の士気を上げるというムードメイキング、
チームメイトのミスを責めないどころかあっさりカバーする飄々とした性格という、チームプレイでのメンタル面においても極めて優れた人物。
スポーツマンとしての狡さもあり、作中では海南大の牧を相手に「ファウルを誘ってフリースローで逆転勝ちを狙う」という策を一瞬で練る。
こういった絶対的な安心感を与えるだけのカリスマがあり、コート内では陵南の事実上のリーダーとして信頼を一身に受けている。
バスケットの能力をトータルで考えた場合、作中最強に最も近い人物の一人なのは間違いないだろう。

が、そんな彼も完全無欠という訳ではない。
まずスタミナ面。勿論普通のバスケプレイヤーとは比べ物にならないほどあるが、常人離れした海南メンバーや赤木達に比べると、二年という点もあって若干分が悪いようである*1
また精神的にもムラがあり、強敵とのマッチアップや危機感を持たないとなかなか集中力が起きない、という悪い癖がある。
この点は後述の沢北にも似ているかもしれない。

だが、それを差し引いてもその実力は、魚住・池上ら先輩も含めたチームメイト及び田岡監督から絶対の信頼を持たれている。
湘北との練習試合で最後の10秒で逆転のシュートを決めて凌南を勝利に導く、地区予選での海南戦でも残された時間あとわずかな状況でも同点にする等、敗戦になりそうな状況から逆転あるいは同点に持って行く『土壇場の強さ』、残された時間はあとわずかと言う状況でも『時間がある限りは絶対に諦めない勝利への執念』、独り善がりにならない『フォア ザ チーム』の意識も併せ持っていることで、この点でも優れたプレイヤーである。まさに、チームの大黒柱と言うに相応しい。

それでも仙道なら…
仙道なら、きっとなんとかしてくれる…!

上記のセリフは作品を知らない人でも知られる、陵南の仙道に対する信頼を最大限に現した名言である。


【作中での活躍】



田岡により東京の中学からスカウトされた。
池上曰くかつてはバリバリの点取り屋で、高校の公式デビュー戦となった湘北戦では47得点を記録した。
その後はチームプレイも覚えるようになり、2年生にして神奈川No.1プレイヤーと称される牧と肩を並べる存在にまで成長した。
今現在でも本気を出せばチーム一のスコアラーとして働くことが可能。
オフェンスがウリのフクちゃん涙目。といっても元々福田は仙道への対抗心で動いていて元々ド下手だったので……言うなれば流川と桜木の関係。


湘北との練習試合では桜木の隠れた類い稀な才能をチームメイトの誰よりも早く見抜く(が、これには矛盾が生じてはいる)。
その後も桜木のプレイや彼の成長に注目するなど一目置いており、桜木を将来のライバルとして意識している。

バスケ以外にも発言には非常に説得力があり、2年生ながらもキャプテンとしての器も持つ。
故にか(?)、ネット上でも数々のAAを持っている。
魚住・池上引退後、陵南の新キャプテンに就任。


中学時代に同学年の沢北との対戦経験があるらしいが、彼には勝てなかったようだ。
高校二年時は、作中最強のパスを会得しているので沢北と同等以上のマッチアップを期待出来そうではある。


【センドー名言】



  • やめさせるわけねーさ…
    (湘北との練習試合にて、まだ花道のプレイヤーとしての姿を一度も見てないのに予言。彦一の情報もあってのことなのだろうか)

  • 俺を倒したいなら、死ぬ気で練習してこい
    (練習試合後の別れ際、将来のライバル候補として感じるものがあったのか花道に対して)

  • 今年の神奈川はしんどい事になりますよ
    (余裕を見せる海南・王者牧に対して)

  • それで…翔陽の4番はもう出た?ノブナガ君
    (湘北vs翔陽戦の最中、ロッカールームに間違えて入ってきた海南の清田信長に問いかける。この物静かな態度に、イキリ散らしていた信長も毒気を抜かれてしまう)

  • なーにを縮こまってんだ、桜木
    (湘北vs翔陽戦の観戦中、4ファウルで退場にビビっている花道に)

  • 行け
    (湘北vs海南にて、他のキャラが花道の先行を止めるも一人だけGO*2。この直後、花道は牧に「10年早いわ」とボールごとコートへ叩き落とされるが、フリースローを与えられたことで、下手投げのフォームに開眼する)

  • 一人だけいますよ。まだ元気なやつが
    (湘北vs海南にて。他のメンバーがへばり出している中、花道がまだまだ体力を残していることを見抜く)

  • いーや、やってやる。必ず
    (牧との頂上対決中。「やすやすとダンクなどさせるか」という言葉に対して)

  • 二人抜き、だな
    (二度目の湘北戦にて、本気を出して流川&桜木をあっさり抜き去り)

  • まだあわてるような時間じゃない
    (二度目の湘北戦にて、じりじり離される点差に浮足立つチームメイトを、この一言で落ち着かせた)

  • 1on1もオフェンスの選択肢の一つにすぎねぇ。それが解らないうちは…お前には負ける気がしねぇ
    (全国戦を前に勝負を挑んできた流川に対して、挑発に見せた最大限のアドバイスを)


まだ慌てて追記、編集するような時間じゃない

さあ、いこうか…

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最終更新:2024年02月20日 18:34

*1 そもそも陵南は魚住がファウルをもらいやすい、自分を見失いやすいという欠点を持つ人物として描かれやすく、魚住が抜けてしまうと仙道の負担が高くなりやすい。これはインターハイ決勝編でも第三者チームから指摘されている。つまり「二年ということでスタミナがちょっと足りない」+「そこにいらん負担がかかりやすい」の相乗効果で、スタミナのなさが露骨に描かれた流川や三井とはちょっとニュアンスが異なる。

*2 この時、「無茶だ」と思っているキャラの背景は黒、「いける」と思っているキャラの背景は白になっているという演出があり、安西先生も無言ながら白を背景にしている。