トリオ・ザ・捜一

登録日:2011/01/12(水) 01:54:16
更新日:2023/03/01 Wed 20:38:45
所要時間:約 5 分で読めます




トリオ・ザ・捜一とはテレビドラマ「相棒」に登場する、伊丹・三浦・芹沢の刑事3人組。

警視庁の花形、刑事部捜査一課に在籍し、殺人等の凶悪犯罪を捜査する。
だが、窓際部署の特命係にいつも先に犯人を逮捕されるので、特命係を嫌っている。
ありていに言えば、刑事ドラマに有りがちなバカな推理をする道化回し。かませ犬ともいう立場…だった。

だが、彼らは時には主役の特命係が霞むほどの存在感とキャラクターを発揮し、10年以上もコアなファンを増やし続けている。
特にイタミンは男でさえ惹かれる程のツンデレ萌えキャラかつ燃えキャラなのである。
恐らく偶然だが名前にそれぞれ一、二、三、レイ(0)と入っている。

最近では主人公の特命係は警察や社会の闇と対峙する展開が増えている為か、その裏で本来の仕事である凶悪犯罪絡みの活躍をしている回もある。
映像に出てくるだけでも、重要参考人を罠に嵌めて連れてくる、特命係が絡んでいない事件の真犯人を捕まえてくる、一歩遅れながらも右京と同じ結論に辿り着くなど優秀な一面も見せている。

しかし、S.12で三浦が犯人の一人に足を刺されて重傷を負い、後遺症が残ってしまったことで警視庁を退職。
あえなくトリオは解散となり、しばらくは伊丹と芹沢のコンビとなる。

そしてS.19からは新たに女性刑事・出雲が所属した。
「新トリオ」として扱われることが多いが、捜査一課からは邪険に扱われている、キャストクレジットが離れた場所、出雲本人がエキセントリックな性格…等の理由から「まだトリオには早い」という意見もある。
実際3人のコンビネーションはどこかちぐはぐ。
出雲が被疑者を見つける→被疑者が暴れてすっころぶ→芹沢が「何がしたかったんだお前はぁ!!」と確保→その間伊丹は倒れかけた植木をずっと支えていた。…という緊迫しているはずなのにギャグにしか見えないシーンもある。
とはいえS.19以降ではこの3人で行動することが多いのでこの項で扱う。

ちなみにS21で亀山が復活し新しいメンバーとなったトリオとも再会しているが、状況が状況だった為亀山から出雲、三浦への言及はなかった。



以下が相棒ワールドを賑やかにする愛すべき刑事である。


顔が厳ついトリオ・ザ・捜一のリーダー。愛称「イタミン」
すぐ怒鳴り散らす、犯人を間違える、しまいには取り調べで暴力を振るう、とまさにダメ刑事。
事件関係者、果ては小学生から「出世できない」と評される。
特命係、特に亀山薫とは犬猿の仲で、現場に来ると追い返そうとする。
ポリシーは「長いものには巻かれろ」で、上司の内村らにはすぐに従う。

…などと書くと非常にウザいキャラに思えるが、それはあくまで表面だけ。

イタミンの魅力、それは近年稀に見る見事なツンデレ(薫に対して)であること。
亀山薫とは薫が捜査一課にいたころからの仲で、その頃からいがみ合っていたが、二人で組むと文句を言いつつ絶妙なコンビネーションを発揮する。
また、薫が危機に陥ったり、落ち込んでいるとさりげなく気遣ったり、情報を提供したりと優しくなる。だが、悪態はつく。

右京に対してもツンデレで指示されると見事なツンデレ台詞を吐きつつ協力してくれる。
また、上記のポリシーに反して不正を嫌う反骨精神の強い正義漢。理不尽な命令に対しキレて内村を怒鳴り付けたこともある。
薫が退職した後はインテリの神戸尊に代わり熱血担当になっている。

博多豚骨ラーメンに、たっぷりニンニクを入れて食べるのが好きで、昼っ間から躊躇なく食べる。
だが恨みを持つ人間に狙われ、そんな大好物に毒を仕込まれ殺されかけたことも…。
また、そんなふうに周りを気にしないからか彼女がおらず、結婚相談所やお見合いパーティーに参加している。ちなみにタイプは「ちゃんと叱ってくれる人」。
右京(バツイチ)と二人で「女心わからないブラザーズ」とぶった切られたこともある。
芸能関係には疎いが好きな女優を一途に想うことも多い…が彼がファンになった女優は大体犯罪に関係のある人物である。刑事の勘恐るべし。
なおS.19で新しく出来た女性部下の出雲に関しては扱いにかなり困っているらしく、話によって対応が全然違う。

イタミンの名台詞は言うまでもなく
「特命係のかめやまぁ」という呼びかけ。
長い相棒の歴史の中で多くのバリエーションが生まれ、亀山も様々なバリエーションで口喧嘩に発展させる。

一例
「運転免許試験場の亀山ぁ」
「健康ランド会員の亀山ぁ」
「特亀!!」『略すな』
「特命係の亀山ぁの嫁!!」
「亀子!」
「特命係のカメヤぁ」『マを抜かすなマを!』
「うるせえ、お前なんかカメヤで充分だ、この"マ抜け"」『上手いこと言ってんじゃねえ!』
「元・特命係のかめやまぁ」
どんだけ亀山好きなんだあんた。

番外・亀山がイタミンを呼ぶバージョン
「捜査一課のいたみぃ」
「特命係じゃないいたみぃ」

その後の特命係は左遷された体のキャリアだったり警察庁次長のお坊っちゃんだったりしてなかなか「特命係の~」と言う台詞はなかったが、
S16最終話にて「特命係の青木ぃ!」と復活した。
…まぁ亀山と違い、青木の事はガチで嫌っていると思うが。

別の世界では大迷惑な存在なのだ。
そちらでもやはり嫁を求めていたのだ。


2月9日、遂に嫁さんをゲットした。おめでとうございますイタミン

なおイタミンという呼び方は元々は非公式だが、
制作側にも把握されており「イタミンこと川原和久さん、オールアップなう。」という公式のツイートもあった。

S.19にて衝撃の新事実が判明。なんと甘党な上にお腹が弱いため牛乳が苦手なのだ!
なおそれを何故か芹沢が知っていた。


3人では一番のベテラン。最近老眼が酷いらしく、老眼鏡が手放せない。
出番が少ないのはFBIに出向しているからとか。唯一の妻子持ちでもある。
普段はすぐに熱くなるイタミンを諌める役割だが、本人も負けず劣らず直情型。
同僚の警察官に対する仲間意識が強く、仲間を危険にさらした犯人には真っ先につかみ掛かった。
特命係に対してはイタミン同様毛嫌いしていたが、同郷の男の嫌疑を特命係が晴らしてからは態度が少し軟化している。

声はエロペンギンメダロット博士。
意外と軽やかな身のこなしを持ち、裏相棒(下記)では軽快なダンスを披露。寝癖が最悪なことも明かされたりと裏相棒最大の被害者かもしれない。
古畑任三郎と共に木村拓哉に似た爆弾犯と戦ったこともある一方、某アニメにゲスト出演した時は町中と化した自然ゴルフ場や右京以上に無茶な警官に呆れられるほどのペットマンションを築いていた。
エレキテル背負ってホワイトハウスを壊滅させたことも。

シーズン12では警部補に昇進、係長になっていた。昇進から3か月たったものの、まだまだ椅子のすわりが悪いとこぼしている。
しかし、警察庁次長誘拐事件で犯人確保に向かった際、犯人の一人にナイフで足を刺されてしまう。
病院に搬送されたが神経が傷ついており、杖なしで歩けない体となってしまった。内勤の道も示されたが、三浦刑事はこの事件を最後に職を辞した。

後にシーズン14の元旦SPで久々に登場した。


伊丹と薫の後輩。
当初はドジキャラ、ダメキャラでお調子者。
特命係に対してはイタミンや三浦と違い比較的好意的だが、それでも現場に来ると良い顔はしない。
過去には右京に尋ねられてあっさり捜査情報を口にしたり、捜査を依頼してはイタミンに叩かれていた。
三浦の引退後は彼のストッパーとしての役割も受け継ぎ、伊丹の相棒右腕として活躍している。
伊丹の無茶振りされたり、お返しとばかりにきつい冗談を飛ばしたり、一緒になって特命係を追い出したりと、抜群のコンビネーションを見せている。
個人的には右京をかなり尊敬しているようで、突発的なコンビを組んだ際は右京の行動を逐一メモして勉強していた。
と愛されキャラだったのだがS.19では後輩の出雲に先輩風を嫌味や怒鳴りでビュービュー吹かせているキャラと化している。大抵無視か反撃をされているが。
また根は人がいいためか、嫌味の中に「お前のために犯人を逮捕してやる」「美人」等の励ましや褒め言葉を入れてしまう事もある。単なる皮肉なのかもしれないが。
S20ではその事を忘れたのか不明だが、とりあえず嫌味や嫌がらせをする事は減っている。

イタミンと違い彼女がいるため、それをネタに弄る場面が多い。
弄られたイタミンの嫉妬で事件が発生したことも?
2012年の正月SPでは危うく死にかけたものの最後はリア充っぷりを伊丹に見せつけついに彼女の顔が明らかに。しかも、中々かわいい。
翌週には怪我も完治し現場で捜査に参加していた。
ただし旧友や同僚にはどうにも恵まれていない。S.19までのところ「芹沢のかつての友」と言えば大抵犯人か死亡フラグである。

どうやら格闘能力は高くないらしく、変なポーズで相手に近づいて伊丹に押されたり、
伊丹のホースによる放水攻撃にチンピラと一緒にのた打ち回ったり
別に格闘技を習っているわけでもないと女性とガチバトルして一緒にベランダから落下したりした。
一応全部逮捕には貢献しており、また三浦辞職後は経験を積んだのか、暴力団関係者相手なら即座に捕えるくらいには強くなった。

リアルでは米沢の中の人と同じ劇団で、『サクラ大戦』の歌謡ショウにもゲスト出演したことがある。
え? ピルイーターでのラムネの嫁役が中の人の実弟? 気のせいだ*1
相棒が始まる前には、社美彌子の中の人とTOKYO FMでラジオ番組をしていた事も。


  • 出雲麗音(篠原ゆき子)
S.19から登場した女性刑事。初のレギュラー女性刑事で階級は巡査部長。
元々は交通機動隊の白バイ乗りだったが、S.19-1で勤務中に狙撃されて重傷を負い、一命は取り留めたものの後遺症が残ってしまい機動隊への復帰を断念。美彌子や衣笠などの根回しで捜査一課に転属した。

捜査一課内では美彌子や衣笠の息が掛かっている事と「捜査一課は男の職場だ」と言う事でかなり煙たがされており、特に芹沢は彼女に対しては非常に厳しく接していた。
その為今までは伊丹らが特命係に押し付けていた雑用は彼女の役目となっているが、それらの扱いを受けてもケロリとしている肝の強さを持つ。
また刑事としても有能で、こっそり逃げ出そうとした被疑者を真っ先に見つける事もある。

捜一トリオの中では特命係に割と協力的であり、伊丹や芹沢に隠れて色々と情報を流してくれる。
これに関しては、メタ的に推測すると、それまで「若くてお調子者」というキャラクターから芹沢が「情報流し役」を担っていたが、
シーズンを重ね、それに比例して山中氏も加齢したことで、氏が演じる芹沢をいつまでも「若くてお調子者」として扱うと不自然に見えるため、
芹沢の後輩として出雲を新たに登場させ、彼女に「情報流し役」を芹沢に代わって担当させる必要があったのだと思われる。

普段は冷静だが、実は激情家でもあり、一線を越えると暴走する。
ちなみに裏設定ではバイクはかなり好きなようだ。

S19では伊丹、芹沢には仲間とは認められておらず、彼女が落ち込んでいても励ましたりせず厳しい言葉を向けるだけであった。
だが伊丹、芹沢は「出雲は甘い存在ではない」と認識しており*2、少なくとも「無能」「制御可能な存在」として扱われてはいない。
S20では芹沢のいびりも減り、また彼女がミスをした際も伊丹は彼女の責任を全て負った*3り、とりあえずは仲間としては認められているらしい。
と同時に先輩2人が無駄に意地を張って特命係に協力しない振りをしている為、そういったしがらみのない彼女を連絡役にすることもある。



  • 浅木真彩(原田夏希)
S13-4にて、出雲に先駆けて登場した「捜査一課の女性刑事」
警察庁に出向していた事からそこのお偉いさんの息が掛かっている事もあり、出雲程邪険に扱われなかった。(伊丹は少し嫌がっていたか)
また本人も明るい性格の正義感も強く、警察学校時代はいじめをしていた同級生を殴り飛ばした事もあったとか。
三浦退場後すぐの登場だったため、「今後はこの3人が新たなトリオになるのか」と思われていたが、この話の事件の結果自分の行く道を見つけ、警察を退職
それ以降三浦の代わりは配属されず、捜査一課の2人は出雲が来るまでの長い間「コンビ」として活動する事となるのであった。







【裏相棒】
劇場版に合わせて制作したこのコーナーでは米沢と共にショートコントを展開。
顔芸にダンスなど、普段とは違う姿で視聴者を爆笑させた。
米沢がスピンオフを作られたので、捜一スピンオフの制作も期待される。



後にイタミン主演の新作映画「相棒シリーズ X DAY」が製作された。
やったねイタミン!





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最終更新:2023年03月01日 20:38

*1 その弟である山中聡氏はS.16の17話でも別の役で再登場し、兄弟でそれぞれ会話シーンもあった。

*2 実際に「彼女、一筋縄じゃいかないですね」と芹沢が発言している

*3 実際に伊丹の指示もミスの要因だが