城崎天児(鉄のラインバレル)

登録日 :2012/09/10(月) 11:06:34
更新日 : 2017/06/06 Tue 10:19:28
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城崎天児(きざき あまがつ)とは漫画、またはそれを元にしたアニメ作品『鉄のラインバレル』に登場する人物である。


【人物】
同作品のヒロイン、城崎絵美の父親にしてマキナラインバレルの開発者。
原作、アニメともに物語開始前に加藤機関のリーダー、加藤久崇により殺害されており、それが絵美と加藤との因縁にもなっていた。


以下ネタバレ










【アニメ版】
アニメ版では効率的な管理のために人類をマキナ化し、統一しようとする「統一意思セントラル」に殆どの人間が同化された世界 「高蓋然性世界」 の出身であり、ラインバレルを開発したのも加藤に撃たれたのも全てはセントラル打倒の為であった
(この一件でセントラル側は生身の人間である加藤を信用し配下に加えている)
彼の意思は後に主人公「正義の味方」早瀬浩一によってセントラル打倒という形で継がれることとなった。
またアニメ版では絵美のみならず、久崇の父親である。


【原作】

僕は二番目に絶望した人間。そして、ナノマシンとマキナを生み出し人類を滅亡に導いた張本人―――

城崎天児だ

原作でもアニメと同じく加藤に殺害されていたが、JUDA社長である石神や殺害した加藤自身もその存在を察知し、そして加藤の開発した新型マキナによってラインバレルが攻撃された瞬間に真の姿 「ラインバレル・アマガツ」 に変形。
ラインバレルに宿る天児の意思によってマキナ殺しを遂行しようとし、JUDAとの全面対決を迎える。
その際はJUDAのマキナを相手に圧倒的な戦闘力で交戦するもエネルギー消費という弱点を突かれ作動不能にされ、娘である絵美からの説得を受ける。

だが天児は自らのファクターである浩一を人質にしてしまう(ファクターである浩一が死ぬと同じくファクターである絵美も死ぬ)
その行為に怒った浩一によりメインカメラを素手で殴られ沈黙、森次により首を切断された状態でJUDA本部に封印された。

その後、自らの意思でラインバレルに対する恐怖を乗り越えラインバレルの電脳内に潜入した浩一に対して天児本人が現れる。
彼は世界の真実、すなわち天児のいた時代における人類の滅亡とそれに絶望しマキナ同士の戦いを経て人になったマキナ=「ヒトマキナ」の存在、そしてそれに対抗するために自らがラインバレルのファクターとなってヒトマキナの再生した現在の世界を破壊するという目的を告げ、「浩一はもはや不要」と断ずる。

しかし浩一は、その絶望を受け止め仲間とともに立ち向かうという意思を表明。
そしてそれを受け入れた天児は、彼らに全てを託して静かに消え去るのだった。


【搭乗機】

ラインバレル・アマガツ

ラインバレルの真の姿であり、一つ目と漆黒の体躯を持つ異形のマキナ。
真のファクターである天児が操作することにより完全なオーバードライブ状態になっており、
また彼自身がラインバレルの製作者にして圧倒的な戦闘経験を持つため浩一の操縦時をはるかに凌ぐ戦闘力を発揮する。

その圧倒的なパワーにより単純な格闘戦では無敵な上、他のマキナを凌ぐ超再生能力と機体自身を転送(ワープ)させる能力を持ち遠距離攻撃に対しても圧縮転送フィールドを展開し防御、相手のもとに転送することで反射することが可能。
さらに接近戦でも転送フィールドを使用することで相手の一部を「削り取る」ことが可能なチート中のチート機体である。
ただしラインバレルの弱点である燃費の悪さはこの戦闘スタイルのためさらに悪化しており、劇中でもそこを突かれ敗北している。


プロトタイプ・ラインバレル

天児がファクターとなった当時の姿であり、武装は太刀二本のみだが戦闘力はそのままでオーバーライドも当然可能。
この状態で天児はヒトマキナとの終わりない死闘に身を投じた。


【補足】

  • 人類滅亡の原因
天児が開発した老化や病気を完全に排除し不老不死を体現するナノマシンにより人は死から開放された。
しかし、そのことが人類の「想像力」を奪い生物に宿る自爆スイッチを入れてしまうことになり、「不老不死になった人間はいずれ自殺してしまう」という結果に至った。

  • ヒトマキナ
人類が滅んだ後にそれに絶望したマキナがマキナ同士の戦いを経て「死」を理解、ヒトとなった存在。
ヒトであるためマキナの原則が通用しないばかりか何らかの手段で人類を再生し世界を再構築している「真の敵」というべき存在である。

  • 城崎天児
助手であった加藤に自らを射殺させてラインバレルのファクターとなった天児は、さらにヒトマキナとの終わりなき戦いのために彼は人間の肉体を捨て、ラインバレルの電脳が収まる「アーク」(R-335ポッド)に自らの脳髄を収めた。
ラインバレルがマキナの原則を無視してファクターを二人有すること、無人でも行動が可能なのは内部に人間である天児が存在していたためである。

ラインバレルのファクターとして彼を選んだのも深い理由などなく絵美以外にラインバレルを操縦する存在が欲しいからという理由であった(決定打は娘に泣き付かれたこと。どんな姿になっても親は親なのだ)
ゆえに自身が目覚めた際には彼を不要としていたが幾多の戦いと様々な経験を積み、真の「正義の味方」として成長した彼に説得されすべてを託すことになる。
その際にはラインバレルそのものという立場も譲渡しており、浩一こそがラインバレルの本体になった。

  • 「推進派」達
加藤の切り札とも言える存在。その正体は天児のクローン達である。


【余談】

原作漫画版が参戦した『スーパーロボット大戦UX』では、ラインバレル・アマガツと戦うステージがある。
ダメージを受けてもすぐに自己修復能力で回復する上、能力が格段に高いので苦戦することは間違いないだろう。
精神コマンドや最強武器を駆使して戦おう。

また、このシナリオでは暴走を止めようとした咲良が同化現象で倒れてしまい、動けなくなった所をラインバレル・アマガツが何度も攻撃を加え、
更に止めようとしたカノンのベイバロンも破壊してしまうという衝撃的な展開を迎える。
その暴れっぷりは、亡くなった父親を尊敬する尚香やジョーイに衝撃を与え、激怒させた程。

そしてこの事件を機にUX一同は石神に不信感を抱き、浩一はラインバレルを忌避するようになってしまう…。


だが早くも次のシナリオで、天児は矢島との殴り合いを経てラインバレルを向き合う決意を固めた浩一(なので、迅雷には乗らない)との対話を果たし、彼に未来を託す。
そして乙姫やエンネアと共に「時空を超えた意志」の一人としてUXを導くことになる。
時には浩一の説得に激怒した加藤に対して収拾を図るべくクアンタムバーストを発動させた刹那に呼び出された事も。


追記・修正は正義の味方にすべてを託してから。

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