レラ(スーパーロボット大戦64)

登録日:2012/01/25(水) 08:56:20
更新日:2023/10/29 Sun 20:44:56
所要時間:約 5 分で読めます





アタシは1人で大丈夫だ!!



あんたたちの世話になんかならない。恩着せがましいんだよ!



レラ(Lera)

スーパーロボット大戦64に登場するゲリラの少女。
彼女はリアル系シナリオ、つまりアークライト・ブルーセレイン・メネスを主人公に選んだ時のみ登場する。
ただしパイロットとしての使用はできず、さらにスーパー系シナリオでは名前すら出てこない。
彼女の存在により、リアル系シナリオは非常に重たいものとなっている……が、これに関しては後述。



地球を侵略・支配する異性人に対する、抵抗勢力の一人。
物語の最序盤であるカンザス・シティの戦闘で、抗戦中に負傷したところを主人公に発見されたのが初登場である。
その後は半ば無理やりに主人公らの乗る戦艦アウドムラに収容・治療され、多少のいざこざがあるも結局は同行することになる。


過酷な世界の中を戦いと共に過ごしてきたため、性格は非常に苛烈。
ムゲ帝国やグラドス軍には激しい敵意を燃やしている。
加えて「いつ死んでも構わない」と本気で考えており、その危うい在り方から殺伐とした本作の世界観を如実に示すキャラクターと言える。


主人公への態度は、治療のためとはいえ無理やり同行させられたこともあって反発具合が物凄い。ツン状態である。
……が、それでも彼女を気にかけてしばしば話しかける主人公に対し、少しずつ心を開いていく。デレ状態である。
その後は恥ずかしそうな態度で
「そ、それにさ、身体が浮いちゃうって言うし……」
と、行ったことのない宇宙を怖がる可愛い面も見られるように。


艦の中では整備役として働くが、あのアストナージから「スジがいい」と褒められていたりする。これ、なにげに凄いような……。
やがてストーリーが進み「戦いが終わった後のこと」が意識されてくると、生き残れれば主人公と共に居てもいい、とまで言ってくれるようになる。




以後ネタバレ注意。





アタシさ……信じるよ、アーク。アンタのいったこと……きっとアンタなら……できるって


だから……約束してよ。アタシにもアークのいってた未来を見せてくれるって


実は彼女、スパロボ64における最大の欝要素を担っている。というのも、どのようにプレイしても必ず彼女は命を落としてしまうのだ(厳密にはちょっと違うけど)
特に、独立軍ルートに進んだ際の「その瞳に未来は映ることなく」というシナリオは伝説となっている。



【劇中の結末】

3通りあるのでそれぞれ解説する。


《OZルート》

アーガマの艦内人物に変装し工作活動をしていた、ミケーネ帝国のヤヌス公爵からアークまたはセレインを庇い死亡する。
その最期のセリフは悲しくも希望に満ちていた。

このルートだと、版権キャラがオリジナルキャラを殺害する珍しい展開となる。
アークは死亡ルートだとこのイベント後に一回り成長する。
迷い、苦悩しているエルリッヒに対して彼の項目最初のセリフを言うことになる。


《独立軍ルート》

上述の通り、伝説となった「その瞳に未来は映ることなく」がこれにあたる。
地球から宇宙へ上がるため、ロケット基地を奪取するのが目的のシナリオである。
戦闘パート前のやり取りは主人公によって少し異なり、アークなら良い雰囲気に、セレインなら後半の彼女の乗機ラーズグリーズを見ながらの会話となる。

ここまでだとスパロボによく有りがちな展開なのだが……。



以後、もっとネタバレ





戦闘開始時、基地のハッチが閉じられているせいでシャトルの発進が難しいと判明する。
それを聞いたレラは数人の仲間と共に、基地内の設備に潜入してのハッチの開放任務に出向く。


やがて全ての敵を全滅させると、敵によって基地の自爆装置が作動させられてしまう。
時間はもう無い、しかしハッチを動かす施設はまだ遠い。最短の近道には小柄なレラしか通れそうになかった。
レラは他の仲間に先に艦へと戻るよう伝え、単身奥へと進む。


ハッチがようやく開いた。爆発の時間まではあと僅か。だがレラが戻ってこない。
通信によると、負傷した彼女は施設から動けないのだという(この辺りから各主人公の戦闘BGMが流れる)


「残念だがもう間に合わん……諦めるしかない!」
という艦長・ブライトの声も無視し、アークまたはセレインは自機に乗り込んで彼女の下へ向かおうとする。
(この際の主人公はどちらも非常に取り乱しており、普段は冷静なセレインですら我を失っているのが悲しみを誘う)
……が、クワトロの機体がそれを阻止。この時のセリフは悲しくも現実を突き詰めていた。
「かわいそうだが、君を行かせるわけにはいかん!
いま、君に死なれるわけにはいかんのだ!」


主人公の手は届かないまま、彼女は爆発の閃光と共にその命を散らしていった。
アークに対しては希望を託し、セレインに対しては母の幻を見ながら。


《完全平和ルート》
異星人に対して敵意を燃やす彼女は完全平和の考えを受け入れられず、マーチウインドを去った。
その後の消息はゲーム中では一切触れられておらず、一見レラを生存させる唯一のルートにも見えるが、シナリオライターが言うには、レジスタンスとしての活動中に銀河帝国軍の攻撃を受け、死亡してしまうとのこと。
夢ぐらい見せてくれてもいいじゃないか…



合体攻撃採用を始めとする変わったシステム面、殺伐として泥臭いストーリーから『スパロボ64』は異色作扱いされることが多い。
特にレラの悲しい最期に関しては「64でやる話じゃないだろ」との声も挙がったり挙がらなかったり。
版権の都合で本作のリメイクは難しいと言われているが、いつか彼女が救われる結末が描かれることはあるのだろうか。
実際にそれが叶うかどうかはともかく、せめて彼女の魂が来世で幸せでありますようにと願わずにはいられない。




…お母さん…アタシね、追記修正してたんだ…長い、長い編集…
…みんな、みんな消えちゃったんだ…すごく恐かったんだよ…
あぁ、夢で…よかったなぁ…

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最終更新:2023年10月29日 20:44