ドンカラス

登録日:2012/02/29 Wed 02:43:31
更新日:2023/09/19 Tue 17:26:53
所要時間:約 5 分で読めます





夜になると活動をはじめる。たくさんのヤミカラスを引き連れ群れを作ることで知られる。

ドンカラスとは、『ポケットモンスター・ダイヤモンド/パール』に登場するポケモン
進化前のヤミカラスについても解説する。


【首領のデータ】

全国図鑑No.430
分類:おおボスポケモン
英語名:Honchkrow
身長:0.9m
体重:27.3kg
タマゴグループ:ひこう
性別比率:♂50♀50

タイプ:あく/ひこう
特性:ふみん(ねむり状態にならない)
  /きょううん(自分の技の急所ランクが+1になる)
隠れ特性:じしんかじょう(相手をひんしにさせると攻撃が1段階上がる)

HP:100
攻撃:125
防御:52
特攻:105
特防:52
素早さ:71
合計:505

努力値:攻撃+2


【首領の概要】

金銀から登場したヤミカラスに「やみのいし」を使用する事で進化する。
DPtからの追加進化組の一員である。

いかにもカラスな見た目のヤミカラスがボスの威厳漂う姿となった。
テンガロンハットのような形の頭とマフラーのような白い胸毛が目を惹く。
夜になると活動を始め、沢山のヤミカラスを引き連れ群れを作る。
また、餌取りはもっぱら子分に任せ、自分は住処で毛繕いに時間を費やす。あれ、これどう見てもニーt…

ドンカラス♂「おい、奴を黙らせろ」
ヤミカラス「承知しました」

また自身の鳴き声で子分を呼び寄せ、空を埋め尽くすほどの大量のヤミカラスが現れることから夜を招く者の異名をとる。
図鑑で「情け容赦ない」と言われるほど冷酷な性格をしており、子分のヤミカラスの失敗は絶対に許さないと言われる。
さらに、失敗したり反旗を翻した子分をどこまでも執拗に追い詰めて処断するという。非情ではあるが群れの秩序を守るためなのでやむ無いのであろう。
♂ならば正に悪の美学漂う親分、♀ならば魅力で子分達を従えるセクシーで悪女なボスと言ったところか。


使用トレーナーはギンガ団のボスことアカギロケット団のボスサカキ(HGSS配信イベント限定)。
四天王カリンジムリーダーハヤト(HGSS)、四天王ギーマ(BW2)の強化版、フレア団ボス・フラダリの手持ちとしても登場する。


【首領の性能】

攻撃が125と非常に高く、次いで特攻も105と両刀気味な性能。意外とHPも高め。
しかし悪タイプの常として防御と特防が低く、さらにヤミカラス時代よりも素早さが低下している。ボスらしくどっしり構えようという事か。

特性はどれも優秀でアタッカーに嬉しい「ふみん」、「つじぎり」等の威力が上がる「きょううん」。
隠れ特性は敵を撃破する度に攻撃力が上昇する「じしんかじょう」。
ちなみにヤミカラス時代はあのチート特性と名高い「いたずらごころ」である。ぶっちゃけそっちの方が使えるとか言ってはいけない。

ドンカラス♂「悪の世界にもルールというものがあるのだ…」

ふみんはキノガッサ等の「キノコのほうし」使いに対して無償降臨が出来る。
まあその後逃げられる可能性が高いのだがシングルでは「おいうち」で二択を狙えたり変化技をノーリスクで使えるのが嬉しい。
ちなみに素早さは種族値で言うキノガッサより丁度1だけ速い。
キノガッサより速く、眠ることがないひこうアタッカー、とアンチキノガッサ性能がずば抜けている。
実際はスカーフいわなだれや襷いわなだれで返り討ちにされる事が多々ある

「きょううん」は前述の通り急所に当たりやすいが、運ゲーな事に変わりはない。「ふみん」じゃないからと言って眠らされても泣かない。
第6世代では急所の倍率が減ったかわりに、仕様変更で急所ランク+3で確定急所となった。
「きょううん」ならば「ピントレンズ」をもたせるだけで「つじぎり」が必ず急所に当たり、他の技も半分は急所に当たるのでなかなかの脅威。

「じしんかじょう」は相手を倒すたびに攻撃が1段階上がる。
単純に抜き性能が高くなり、ドンカラスは「おいうち」「ふいうち」を覚えるので発動機会も多いため相性がいい。

技の方は物理がメインウェポンの「つじぎり」「ふいうち」二択を迫れる「おいうち」「つばめがえし」
タマゴ経由だが「ブレイブバード」「ゴッドバード」も使える。
「ふいうち」はヤミカラスの時にしか覚えなかったが、第6世代以降はドンカラスも思い出しで習得可能になった。
特殊はタイプ一致の「あくのはどう」「サイコキネシス」。前作経由になるがはがねに良く効く「ねっぷう」など。
かくとう用のひこうの一致技としては「めざめるパワー」が最高火力。
補助は「でんじは」「どくどく」「おいかぜ」「はねやすめ」辺りが良いか。「ちょうはつ」も使えるがボスの場合はあまり必要ないかも。


ドンカラス♂「挑発など三流のする事だ」

持ち物は「きょううん」を更に強化する「ピントレンズ」の他、素早さを補う「こだわりスカーフ」が良いか。

あくタイプらしく癖が強いが、ボスの威厳溢れるお姿、ドンという響きに惹かれて使った者も多いだろう。
実際バトルレボリューションの被ダメージや、ひんしになった時の姿は必見。

ちなみに某攻略本ではあくタイプ最強の特殊アタッカーと呼ばれていた。
…確かに特攻105もあるけどさ…

BW以降にはドンカラスと同じタイプのポケモン、バルチャイとバルジーナが登場しているが、あちらは防御型なので差別化は難しくない。

XYでは同じタイプの禁止級伝説ポケモンイベルタルが登場した。
性能的にはこちらの方が近いかもしれないが、禁止級との差別化を考えることもなかなかないだろう。

USUMではタマゴ技で「おしおき」を習得。
…したのだがなんと遺伝経路が存在しない。タマゴグループ「ひこう」でおしおきを自力で覚えるポケモンはバルチャイがおり、ゲーフリがバルチャイ系が♀しかいないことを忘れていたことが原因のミスだと思われる。
過去にあった幻の「もろはのずつきダイノーズ」と全く同じことをやらかしてしまった。


【アニメや映画での首領】

DP編ではシンジの手持ちとして登場。
シンジのポケモンとしては古参で、ヤミカラスの頃から一緒にいる。
トバリジムに挑戦する前にドンカラスに進化している。

映画では、『ディアルガVSパルキアVSダークライ』にマキのポケモンとして登場。
アニメ、映画でも上級者とも言えるトレーナーが使用してくる。



ここからは部下であり進化前のヤミカラスについて解説する。



【部下のデータ】


夜にその姿を見つけると不吉な出来事がおきると信じられているポケモン。


全国図鑑No.198
分類:くらやみポケモン
英語名:Murkrow
身長:0.5m
体重:2.1kg

特性:ふみん(ねむり状態にならない)
  /きょううん(自分の技の急所ランクが+1になる)
隠れ特性:いたずらごころ(変化技の優先度が+1になるが、技を当てる相手があくタイプの場合は必ず失敗する)

  • 種族値
HP:60
攻撃:85
防御:42
特攻:85
特防:42
素早さ:91
合計:405

努力値:素早さ+1


【部下の概要】

三角帽子風の頭部と箒のような尾が魔法使いっぽさを漂わせるカラス。
光る物を好む性質があるのと、不幸の象徴として忌み嫌われているのは現実世界のカラスと同様。
もっとも、コイツは実際に追いかけるトレーナーを暗い山道に誘い込み迷わせるという悪意ある行動を取る。
ただ、SMの図鑑説明によると仲良しのトレーナーに光る物をプレゼントしてくれるという可愛い一面もある。
同じく光る物を好むニャースとは奪い合いになることも。


金銀とHGSSでは、ロケット団アジトでパスワードを喋るヤミカラスが登場している。
パスワード以外にも色々と喋っているが、第四世代から登場した「おしゃべり」は覚えない。

野生の個体は7番道路と16番道路で夜のみ出現。
ちなみに初登場である金銀ではマグマッグや後に対となるムウマ、あくタイプ仲間のデルビルニューラヨーギラスらと並んでなぜかクリア後にしか入手することができなかった*1


ポケモンコロシアムではダークポケモンとして登場。

FRLGではファイアレッドのみ5の島にある「かえらずのあな」に出現。


ドンカラスへの進化が追加されたDPt/リメイク作のBDSPではダイヤモンド/BD限定で夜のハクタイのもりに登場。ムクホークを使いたくないへそ曲がりな子どもたちの飛行枠として活躍してくれたかも。
金銀リメイクのHGSSでは追加ダンジョンであるサファリの夜限定と生息域は少ないものの一応クリア前に仲間にすることは可能。しかしクリアまで闇の石は入手できない。


【部下の性能】

上で少し触れたように、「いたずらごころ」と豊富な変化技を活かして戦うのが部下のスタイル。
「はねやすめ」「ちょうはつ」「どくどく」「あやしいひかり」に加え、「でんじは」「おいかぜ」による後続の補助が可能。
「フェザーダンス」で物理アタッカーを流しつつ、特殊アタッカー相手には「めいそう」を積むことも可能。
他の「いたずらごころ」持ちにはない特徴として「ほろびのうた」「くろいきり」「オウムがえし」も使える。
正直、攻撃と急所率以外微妙なボスよりは上位環境に食い込みやすい

自分の攻撃力に依存しない攻撃技として、「いばる」で上昇した相手の攻撃力も利用できるタイプ一致技「イカサマ」が使える。
ただ、「フェザーダンス」を使う型では相手の物理攻撃力を利用しないため、固定ダメージ技の「ナイトヘッド」を優先したい。
「めいそう」を積む型で使う特殊技の豊富さについては首領の紹介で解説した通り。

「いばみが」型のポケモンとしても、タイプ一致「イカサマ」と「はねやすみ」「でんじは」を同時に使えるのは他にはない強みである。

持ち物としては耐久力を強化する「しんかのきせき」や「たべのこし」、「おいかぜ」等と相性の良い「だっしゅつボタン」等。

ドンカラスと違い「つじぎり」「ばかぢから」「わるだくみ」等は覚えない。

SM以降はあくタイプに「いたずらごころ」が無効となったのが痛いが、Z「オウムがえし」を最速で使えるという長所も生まれた。
効果は「自分の攻撃が2段階アップ」+「相手が最後に使った技が攻撃技の場合、その技と同タイプのZ攻撃技を出す」という強力なもの。
特殊技撃って来た?知らん

SVでは貴重な「いたずらごころ」と「おいかぜ」を両立できるポケモンの一体に。
前作剣盾の「素早さ実数値が変動した場合、そのターン中に変動した素早さに合わせて行動順が変化する」という仕様変更により、ダブルバトルでの採用率が急上昇。
またトップメタだったヘイラッシャとしれいとうシャリタツのコンビを無力化したり、「ゴールドラッシュ」「りゅうせいぐん」などのデメリットを打ち消せたりできる「くろいきり」を先手で使用できる点も大きく、準伝説とパラドックスポケモンが使用できないレギュレーションA(シリーズ1)ではダブルバトルでトップメタに君臨した。
しかしレギュレーションB(シリーズ2)ではハバタクカミテツノツツミテツノカイナとタイプ相性の不利なパラドックスポケモンが大量に参戦。大幅な種族値のインフレに「しんかのきせき」込みでも不足気味な耐久もあってついていけず、使用率が大幅に下落。「おいかぜ」要員の枠はファイアロートドロクツキに譲りつつある。

リトルバトルでは上述の変化技撒きに加えて高い種族値でアタッカーとしても活躍する厨ポケの1匹。

また初出の金銀の頃は厨ポケの1匹であるナッシーに強いポケモンとして評価されることもあった。
当時は「ドリルくちばし」「シャドーボール」「めざめるパワー(悪)」等を使うアタッカー型も採用圏内。
一致「おいうち」と「くろいまなざし」の2択を迫る等の戦い方も見られた。

余談だが、趣味でフラダリパを作りたい場合にもありがたい存在。
彼の手持ちは途中で進化するコジョフーとヤミカラスを含めて4匹しかいないのである。
(USUMではゼルネアスイベルタルも使用するが、禁止級なのでレートでは再現不可)


【アニメでの部下】

サトシ達に三度襲い掛かったことがある。
無印編で同じイタズラ好きのヤミカラス3体のチームが二度登場しており、バッジを奪って行く困った奴等だった。
AG編ではヤミカラスの大群に襲われるが、長靴を履いたニャース(無論いつものとは違う奴)に追い払われた。

上述の通りシンジの手持ちとしても登場し、シロナガブリアスに勇ましく「ゴッドバード」で突撃するも瞬殺される。
しかもその後、ガブリアスに「ギガインパクト」を使わせるために意図的に捨て駒にされたことが判明。
完全にかませ犬だが、相手が相手なので仕方ないといったところか。


追記・修正は首領の為にお願いします。

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最終更新:2023年09月19日 17:26

*1 「クリスタル」ではニューラは「こおりのぬけみち」に出現するようになった