Batman: Arkham Asylum(ゲーム)

登録日 :2012/10/14(日) 18:20:27
更新日 : 2016/11/16 Wed 13:39:19
所要時間 :約 11 分で読めます




WELCOME TO THE MADHOUSE!





Batman: Arkham Asylum (バットマン アーカム アサイラム)とは、DCコミックスのヒーロー「バットマン」を題材にしたゲーム作品。
Rocksteady Studios開発。PS3とXbox360、PC版が発売されている。

バットマンが精神病院アーカム・アサイラムを舞台に、お馴染みの敵ジョーカーをはじめとしたヴィラン達と戦うアクションゲーム。
シリーズの代表的なヴィラン達が登場するだけでなく、ファンをニヤリとさせる多くの小ネタも随所に仕込まれている。
初めてバットマンシリーズに触れるユーザーの為に、キャラクターたちの資料も豊富に用意されている。
また、アイテム収集やオンラインランキングでスコアを競うチャレンジモードなどのやりこみ要素も。

本作のシナリオは『バットマン:アニメイテッド・シリーズ』のポール・ディニが担当。一部のメインキャラクターの声優も同作に出演していたキャストを起用している(なお、ジョーカーを演じているのはスター・ウォーズの主人公ルーク役でおなじみのマーク・ハミル。 ほらそこ、暗黒面落ちとか言わない )。
アーカム・アサイラムに漂うどこかおどろおどろしい雰囲気や意表をつく映像演出、バットマンには欠かせない探偵的要素なども魅力。
特に受刑者達の収容されている区画の恐ろしさはトラウマものである。

戦闘は主に格闘戦(コンバット)と隠密戦(プレデター)に分かれており、完成度の高い独自の戦闘システムや数多くのガジェット(道具)によってバットマンらしさを存分に演出できる。
しかし主にパワー系のヴィランとのバトルがほとんど同じ戦いになっているのが欠点となってしまっている。

ゲームオーバー時には本編に登場する各ヴィランが様々なコメントを残してくれるのも特徴。
それぞれのヴィランの個性が表現されており、見所の一つともなっている。


キャラゲーとしても純粋なゲームとしても中々の完成度を誇り、『世界一評価されたヒーローゲーム』としてギネスにも認定された。
その後全ての要素を正当進化させてさらなる評価を得た続編『Batman: Arkham City』が発売され、以後『Arkham Origins』『Arkham Knight』とシリーズ化された。


【ストーリー】

ある夜、宿敵ジョーカーを捕らえたバットマンは、精神病院「アーカム・アサイラム」に彼を移送する。
しかしジョーカーは既に計画を整えており、アサイラムで待ち構えていたハーレークィンとの共謀によって彼は脱走。
さらに予てブラックゲート刑務所から移送されていた凶暴な囚人達やかつてバットマンに敗れ収容されていたヴィラン達を解き放ち、瞬く間にアサイラム全体を掌握してしまう。
この事態にバットマンは立ち上がり、首謀者ジョーカーを再び捕らえるため並み居る敵に立ち向かって行く。





【キャラクター】

  • バットマン(ブルース・ウェイン)
本シリーズの主人公である闇の騎士。
優れた身体能力と様々なガジェットを用いて犯罪者たちに立ち向かう。
銃器に対して紙装甲なのはご愛嬌。
ゲームの進行度に合わせてスーツが破損していくが、実はよく見ると髭も少しずつ生えてきている。
こんなこともあろうかとアーカム島にバットケイブを作っておいた。


  • ジェームズ・ゴードン
ゴッサム市警の本部長であり、バットマンの良き理解者。
今作では度々危険な目に遭い、いわゆるピーチ姫的ポジションとなっている。


  • オラクル(バーバラ・ゴードン)
ゴードン本部長の娘であり、元バットガール。
ジョーカーにより下半身不随にされてからはオラクルとして通信でバットマンをサポートしている。
今作でも様々な場所でバットマンに協力する。





【ヴィラン】

  • ジョーカー
道化師の姿をしたバットマンの宿敵。
唯の人間でありながら常軌を逸する犯罪を起こし、幾度に渡りバットマンを苦しめる。
本編開始前にゴッサム市役所でゴッサム市長を人質にした事件を起こすもバットマンに捕まりアーカム・アサイラムに護送される。
PS3版の特典「ジョーカー・チャレンジ」ではプレイアブルキャラクターとして、得意の笑気ガスや電流手袋など様々なジョークアイテムを使用できる。


  • ハーレー クィン(ハーリーン・クィンゼル)
アーカム・アサイラムの精神科医でありながらジョーカーに魅入られ、狂気に堕ちた女性。
看護服をイメージしたニューコスチュームに身を包み、ジョーカーの右腕としてバットマンを妨害する。
各所で拾えるテープから、彼女がジョーカーの手に落ちてゆく様子が確認できる。
メイクとアイガードのせいかあんまり可愛くないが、次回作では美人。
おっぱい要員。


  • スケアクロウ (ジョナサン・クレイン)
案山子の様な姿の犯罪者。
心理学教授であったが、恐怖という感情に執着し犯罪者に。
彼の幻覚攻撃による不気味な演出はやけに力が入っており、今作の見所の一つ。
バットマンが突然咳き込んだとき、それは彼の術中に嵌る前兆である。


  • ベイン
かつてバットマンの背骨を折り、引退に追い込んだヴィラン。
劇薬「ヴェノム」によって強靭な肉体を得ている。
ブラックゲート刑務所から脱走していたはずだが…。


  • キラークロック (ウェイロン・ジョーンズ)
特異な皮膚病により体表がワニの肌のようになった犯罪者。
視力が弱いのか音やにおいで獲物を付け狙う。
凶暴で手がつけられないため電流の流れる特殊な首輪をつけられ、アサイラムの下水施設「キラークロックの巣」に幽閉されている。
彼との戦いは初見では寿命の縮むような恐怖感を与えられる。
アサイラムの看守アーロン・キャッシュの左腕を喰らった張本人。
アーロン看守との関係はおそらくピーター・パンのフック船長とワニがモチーフ。


  • ポイズン・ アイビー (パメラ・アイズリー)
肉体が植物化している女性の犯罪者。
植物を自在に操り、その影響をアーカム全土に拡大させてゆく。
一見非力に見えるが、思わぬ強敵と化しバットマンを苦しめる。


  • リドラー (エドワード・ニグマ)
リドル(なぞなぞ)に執着する知能犯。
バットマンの通信機をジャックしてなぞなぞをけしかけ、知恵比べを挑んでくる。
彼の仕掛けたトロフィーやリドルを発見することで様々な要素を開放できる。


  • ミスター・ザズー (ビクター・ザズー)
無差別に殺人を犯し、その人数分自分の体に傷をつける殺人鬼。
すぐに人質をとったり速攻でバットマンに昏倒させられたりと、扱いは完全に小物。
彼の本領は次回作で発揮される。


  • クレイフェイス (ベイジル・カルロ)
体を粘土状にし自由に姿を変える犯罪者。
自分の姿をバットマンの知人に変えて惑わそうとしてくる。
ほとんどオブジェクト的な登場だが、次回作で思わぬ形で再会する。





【その他】

  • クインシー・シャープ
オリジナルキャラ。アーカム・アサイラム所長。
過去3年にわたってアーカム・アサイラム所長を務めてきた。
次期市長候補として動いており、選挙運動を兼ねて最新鋭の設備と更生プログラムを推進している。


  • ペネロペ・ヤン
オリジナルキャラ。アーカム・アサイラム研究部門責任者。
自身の研究以外には興味を示さない冷たい人間。
患者を使った危険な研究を行っているらしい。


  • フランク・ボールズ
オリジナルキャラ。アーカム・アサイラムに勤務する守衛。
勤務態度は良好といえず勤務中の飲酒やポーカーによってたびたび謹慎になっている。
守衛一の武闘派を自称しており、所長になる野望を持っている。


  • アーロン・キャッシュ
アーカム・アサイラムで勤務する最年長のベテラン守衛。
アーカム・アサイラムで最も慕われている。
ゴードンに次ぐピーチ姫ポジションとなっている。


  • ジャック・ライダー
ゴッサムの放送局に勤めるニュースレポーター。
TVやラジオなどを通して、今回の一連の事件を報道している。


  • トーマス&マーサ・ウェイン
ブルースの両親。
幼少のころ、彼の目の前で強盗に殺された。
この事件がバットマンとしての活動の理由の一つである。
今作ではスケアクロウの幻覚の中で登場しブルースのトラウマを刺激してくる。


  • アマデウス・アーカム
アーカム・アサイラムを作った精神科医。
妻と娘を愛する人格者。
しかしその2人を自分の患者に殺されたことで狂気に飲まれ、その患者を殺し自身がアーカム・アサイラムの患者となる。
彼の呪いにも近い想いは現所長のシャープにも影響を及ぼしている。





【メカニック・場所】

  • バットモービル
バットマンの所有するスーパーカー。
ジョーカーの護送に使われた後、中庭に駐車されていたが囚人たちにボコボコにされてしまう。
この後もひどい目にあわされ続編でもあまり活躍の場を与えられなかったが『Batman: Arkham Knight』で活躍の場が与えられる。


  • バットウィング
バットマンの所有する1人乗り飛行機。
バットマンにラインランチャーというガジェットを届けてくれる。
バットモービルと異なり続編でも活躍する。


  • アーカム・アサイラム
今作の舞台となる精神病院兼刑務所。
精神に欠陥があり治療が必要となる犯罪者が収監される。
本来は創始者アマデウス・アーカムの所有物。










以下ネタバレを含む解説










  • フランク・ボールズ
ひそかにジョーカーと内通していた。
バットマンがいないうちにゴードンを誘拐するが用済みとなったとしてジョーカーに殺される。
ちなみにブラックゲート刑務所での火事は彼が関与しているようである。


  • ベイン
ブラックゲート刑務所から脱走していたのではなくタイタン開発のためにアーカム・アサイラムに移送されていた。
ヴェノムを投与されず痩せ細った姿で医療施設に閉じ込められていた。
ゴードンを救出するために現れたバットマンが発見。
ジョーカーにヴェノムを投与され暴走しバットマンと戦うことになる。
バットマンに敗北するもあきらめずに襲い掛かるがバットモービルとともに海に落ちてしまう。


  • タイタン
より強力な治療を行うための肉体強化を目的にDr.ヤンが開発を進めていた新薬。
ベインの血液から抽出されたヴェノムを参考に作られた。
少量で効果があり、パワーもヴェノムより上でベインのように携帯タンクも必要ないが使用すると正気を失ってしまう。
化学式まで完成していたが資金を提供していたのがジョーカーだと気付いたDr.ヤンが研究を中止した。


  • ミスター・ザズー
ジョーカーの反乱によって解放された彼はアーカムの職員を人質に取り立てこもるがバットマンに敗北する。
その後再び脱走、ジョーカーの依頼でDr.ヤンに拷問しようとしたがバットマンに妨害され再び敗北する。
本編では散々な扱いだがインタビューテープでは彼の狂気が伝わる内容となっている。
また二度目の脱走の際、多数の職員を殺害し作品を残している。


  • ペネロペ・ヤン
ジャック・ホワイトという人物から資金提供を受け新薬タイタンを作っていた。
しかし、ジョーカーからジャック・ホワイトの正体が彼であると知らされ研究を中断、研究資金を返しこれ以上の資金を拒否した。
ジョーカーによってアーカムが占領された後、ジョーカーの手下に捕まりかけるもバットマンに救われる。
その後、タイタンの化学式を隠し、研究ラボを封鎖しようとするがバットマンの目の前で爆殺される。


  • クインシー・シャープ
ジョーカーの暴動後はハーレークィンに捕まり人質となっていたが、タイタンを製造していた研究所が発見された後は監禁されていた。
とある場所に彼の隠し部屋が存在しそこには次回作の舞台となるアーカム・シティの詳細な計画が置かれている。
本編では地味な彼だが、アーカムの記録なるものをアーカム島のあちこちに残している。これにはアマデウス・アーカムとシャープがアーカムで体験した出来事が書かれている。
またアーカムの患者に対し強い憎しみを抱くもう一つの人格を持っていることも明かされている。アマデウス・アーカムの霊に影響され生み出されたこの人格が表面化しているときは患者に危害を加えていることが示唆されている。
全てのアーカムの記録を発見するとシャープはアマデウス・アーカムの精神に飲み込まれ、バットマンに自らの役割を継ぐよう書き残し姿を消す。


  • ハーレー クィン
ジョーカーのために所長を誘拐するなど活躍する。
しかし、最後はジョーカーに見捨てられ独房に閉じ込められてしまう。


  • スケアクロウ
三度バットマンと戦い幻覚を見せてくる。
一度目は死体安置所でゴードンや両親の死体を見せる。
二度目はアーカム棟で両親の殺された犯罪通り/クライム・アレイを再現する。
三度目は集中治療棟でバットマンたちと犯罪者たちの立場が入れ替わったプレイヤーにとっての悪夢を見せてくる。
三度目の戦いに敗れた後、地下水路に恐怖ガスを流そうとするがキラークロックによって水路に引きずり込まれ姿を消す。


  • キラークロック
タイタン解毒薬生成に必要な胞子を集めるために彼の巣に訪れることになる。
バットマンを何度も攻撃するが失敗し最後はバットマンの仕掛けた罠にかかり地下深くに落ちてしまう。


  • ポイズン・ アイビー
ハーレーによって解放され植物と戯れていたが、バットマンにタイタンの解毒薬生成に必要な植物の場所を教えるよう脅迫される。
その後ジョーカーによってタイタンを投与され暴走、島を崩壊寸前まで追い込む。
解毒薬を完成させたバットマンが現れるも解毒薬を使わせずに戦闘となる。
巨大な植物と一体となって襲い掛かるも爆破ジェルで吹き飛ばされ敗北した。


  • リドラー
全てのリドルを解くと彼の使っている回線を逆探知して、彼の元に警官が現れ逮捕される。


  • スカー・フェイス
絞首刑を行った木から作られた腹話術の人形。
アーノルド・ウェスカーの相方として罪を犯している。
所長室に置かれている他、スケアクロウの悪夢にも所長役として登場。
また、最後のジョーカーとの会話シーンでも、ジョーカーの話し相手として登場する。


  • ジョーカー
ジャック・ホワイトを名乗ってDr.ヤンにタイタン制作のための資金提供をしていたが、途中で彼女に断られてしまう。
それでもあきらめきれなかった彼は自ら捕まりアーカム・アサイラムに潜り込みタイタンを自らの手で完成させる。
タイタンを作った理由は無敵の軍団を作るためと述べていたが、実際はバットマンにタイタンを投与することで彼が自分と同じ存在であることを証明するためだった。
しかしタイタンを投与されたバットマンは精神力で変身を抑え込む。
その姿を見たジョーカーは自分に多量のタイタンを投与しバットマンに変身を強要する。
バットマンは数少ない解毒薬を自身に使用、失望したジョーカーはバットマンを事前に呼んでおいた中継カメラの前で殺そうとする。
最後は爆破ジェルのついたパンチでノックアウトされた。





バイオリンのように弦をプツリ たっぷりおやすみ バットマン

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