マリアン・フュステル

登録日:2011/06/11(土) 03:52:30
更新日:2024/04/14 Sun 21:18:43
所要時間:約 15 分で読めます





年齢:25歳
CV:藤巻恵理子


ヒューゴ邸でメイドを務めている女性。PS2版ではメイド長。
現在は黒髪ロングの姿が定着しているが、以前はいのまた画の別デザインも存在していた(ウェーブのかかった髪を後ろでリボンでまとめている。)。
リオンの世話役を任されており、唯一リオンを本名のエミリオと呼ぶ人物(人前ではリオン様と呼ぶが)。
性格はおしとやかだが気丈な面もあり、一応上下関係にあるリオンに対してもはっきりとものを言う。
リオンにとっては姉のような、あるいは母のような存在だっただろう。実際マリアンは、どことなくリオンの母クリス・カトレットの面影を持つらしい。これはリオンだけでなく、ヒューゴもそう思っていたそうだ。
ちなみにこれらの設定がある為か、小説版だとヒューゴの愛人という設定があった。

リオンが心を開いていたためにヒューゴに人質に取られ、スタンたちを裏切らなければならなくなった原因でもある。ディレクターズカットに収録された「リオンサイド」ではその経緯が掘り下げられている。
共に戦ってきた仲間を捨て、仮面ストーカー……じゃなかった、裏切り者の汚名をかぶってまで守ろうとした。つまり、それほど愛していたのである。

僕は殺せる。
大切なものを守るためならば、
たとえ親でも兄弟でも、だ!

しかしマリアンのリオンへの感情は「愛情」ではなく「同情」「哀れみ」といったもの。
命を懸けた愛だったが、報われないものであった。

またリオンは「魔人闇」(読みは「まりあん」)という技を覚え、NAMCO×CAPCOMではジューダスも同名の技を使う。


今、万感の想いをこの技に込めて……
魔人闇!!


消え去れ……この想いと共に……!
「愛する人物の名前を奥義の名前にした」とかなんとか言っていたが、それにしても魔人闇って字だけ見るとあまりいい印象ではないように思えるのは筆者だけだろうか……
だって「魔人」と「」だよ?(技の属性も闇)

ちなみにあまりマリアンマリアン連呼してると、怒ってストーンウォールを放ってきます。


続編のテイルズ オブ デスティニー2では、ジューダスが出題するTODクイズの中で名前のみ登場。
「その後マリアンはどうした?」という問題なのだが、それに対し「死亡した」と答えるとジューダスが激怒する。まあ当然か
激怒するのだが、実際マリアンがその後どうしているのかは不明である。
一応答えは「ヒューゴ邸でリオンの帰りを待っている」だが、D2でヒューゴ邸に行ってもマリアンには会えない。待ってたんじゃねーのかよ……まああの状況でヒューゴ邸のある場所に女性1人で居続けているのは不可能だろうが。
ちなみにD2の小説にはマリアンのその後が描かれている物もあるが……リオンにとっても彼女にとってもあまりにも報われない内容になってるので読むときは覚悟を。

携帯用アプリ「テイルズオブタクティクス」ではプレイヤーキャラとして扱え、「裏音」(読みはリオン)を使ったり回復晶術が使えたり……一体どこでどうやって覚えたんですか

他には「ファンダムVol.1」、「カードエボルブ」、「パチスロ版TOD」にも登場しているが、それ以外はリオンに関する話で存在が示唆される程度で、通常のサブキャラより多少出演機会がある程度であった。









そして、時は経ち、2017年…

スマホでリニアモーションバトルシステムが楽しめる新作アプリ『テイルズ オブ ザ レイズ』が配信開始。
4月に7章が配信された時、セールンド王宮で主人公のイクスとヒロインのミリーナに応対した、とある「メイド」の姿にシリーズファンがややざわつく。
これはマリアンではないか、と。
これに対しての反応は、「衣装や髪型が非常によく似ており、間違いない」「モブにわざわざ3Dポリゴン作るとは思えない」として肯定的なものもあれば、「名前が「メイド」としかない」「他人の空似ではないか」と懐疑的な見方もあった。

そして翌月、8章前編が配信。
リオンサイドのストーリーで「レイズ」の舞台となる世界「ティル・ナ・ノーグ」にマリアンが具現化しており、また、彼女が救世軍に人質に取られ、そのせいでリオンが救世軍の駒として動かざるを得ない事が判明。
そのしばらく後、重要な話を聞いてしまった事で、ミリーナが救世軍に攫われ、某所に連れていかれた時、そこには先客がいた。
その「先客」の姿は…紛れもなくマリアンであった。そして彼女を見たミリーナは驚く。



「なんで王宮のメイドさんがここに!?」



…そう、やはり7章に登場したメイドはマリアンだったのである。

彼女は、具現化の術で具現化された異世界で強い力を持つ存在「鏡映点」(所謂歴代テイルズオブキャラクターが該当)の中でも、救世軍曰く「ティル・ナ・ノーグを救える可能性がある特別な力」を持つ存在「特異鏡映点」であった。
それに目を付けられ、救世軍に攫われてしまい、人質に取られたのである。
救世軍と共に行動しているリオンを心配しているが、ミリーナの励ましを受けてリオンやイクス達を信じて待つ事にするが、その時彼女の体調には異変が…。

実は、幽閉場所は雪が降り積もった遺跡内部の奥深くと非常に冷え込んだ場所で、そこに長く幽閉されていた事により衰弱していた。更に倒れた後は衰弱と幽閉による過度のストレスから来る心因性の視覚及び感覚障害も発症、命の危機に陥る。
そこへミリーナの魔鏡との通信がつながった事で場所を特定したイクス、ルーティ、そして真実を知り彼らと合流したリオンが救出にやって来る。リオンは真っ先にマリアンの元へ駆けつけるが、かなり衰弱していた彼女を見たリオンは「なぜ治療をしていない」とミリーナに激怒。それに対する彼女の返答は意外なものだった。

「治癒魔法が効かないの!何度やっても…何度やっても全然、効いてくれないの!!」

それを聞いたルーティは一度治癒術を試すが、やはり効かない。ミリーナ曰く原因は彼女に取り付けられた魔鏡機器のブレスレットで、イクス曰く「アンチ・ミラージュブレス」と呼ばれているものだった。
なんとこのブレスレット、術を吸収する機能により、取り付けられた人間には一切の術が効かないというとんでもない代物で、取り外しも簡単にはいかず、無理に外したり壊そうとすれば、反動で取り付けられた人間が死亡する危険性が高かった。
イクス一行には魔鏡技師のガロウズがいるので、取り外しは出来ない事もないが、彼がいるのは飛空艇のケリュケイオンで幽閉場所からは遠く、それまで彼女の生命力が持つかは微妙な情勢。更に追手の救世軍も一行に徐々に迫り始め、状況は悪くなっていく。そこで、マリアンは自分を置いて行くように言う。イクスやリオンは当然断るが…。



「鏡士様…。私は、この世界に……いてはならない…存在なのです……。私は…特異鏡映点……だから…。」



実は、「特異鏡映点」とはティル・ナ・ノーグの生命の根幹である物質「アニマ」を逆流させる力を持つ鏡映点の事であり、イクス一行の旅の目的であるティル・ナ・ノーグを守る鏡の盾「アイギス」の修復にはこのアニマを大量に必要とする。その際、異世界を具現化する事で異世界のアニマを大量に放出させ、ティル・ナ・ノーグに満たしていく必要があるのだが、特異鏡映点は存在するだけで異世界にアニマを逆流させてしまう、つまりティル・ナ・ノーグを間接的に滅びの危機にさらしてしまうのである。
だが、それを聞いたイクス達はその力を抑制する方法を探す事を表明。ルーティも「ここまで来ればあんただけの問題じゃない」として共に戦う事を誓い、マリアンも受け入れる。

どうにか遺跡を出て一人囮となったスタンとの合流地点まで向かうも、脱出経路は封鎖されていた。窮地に追い込まれるが、イクスは最終手段として山越えを提案。衰弱したマリアンを抱えての山越えにリオンは躊躇するも、それしか方法がないため最終的には折れ、山越えをする。だが、その先には救世軍の幹部が待ち構えていた。しかし、スタン達を信じる道を選んで彼の交渉をリオンは退けて進み、その先でスタンとも合流を果たす。
最後に立ちはだかったマークを退け、ケリュケイオンに戻り、ガロウズにアンチ・ミラージュブレスを外してもらった後は数日間、眠りについていたが、リオンの不眠不休の看病もあって意識を取り戻し、イクス一行に加わる事となった。ラストで、リオンと二人きりで共に佇むシーンはファンには感慨深いものがあるだろう。









ああ、かわいそうなエミリオ
私はあの子の項目に何もして
あげられなかった。
あの子は本当の追記修正を
知らないままに
死んでいってしまったのね。

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最終更新:2024年04月14日 21:18