寝取られ

登録日 :2009/08/21(金) 22:59:47
更新日 : 2017/07/22 Sat 10:42:06
所要時間 :約 9 分で読めます




略称:NTR

「愛する人を(性的な事も含めて)第三者に取られるシチュエーション」を表す。
ヒロインが主人公以外(または主要人物以外)とくっつく事をいう人もいる。
もしくは主人公がヒロインではなく別の女に…。
昨今では認知度の上昇も見られ、取り分け成年漫画等においては、寝取られキャンペーンないしホイホイ的な取り上げられ方も一部で見受けられる。

何故かやたら見かけるようになったが寝取られは数あるフェチシズムの中でも一際マイノリティなものであり、大多数から理解を得ることはない。
というよりもマジョリティになったらそれは明らかにマッポーめいた世の中である。
そんななので魅力を感じる者も居る一方で、強い嫌悪感を示す者が多い事には注意。

また似ているように思うかもしれないが、寝取りと寝取られは完全に別物なのでこれも注意。
間違えると烈火の如く怒られるかもしれない


また所謂「ネトラレスキー」と呼ばれる人達の主張する、理想の寝取られの形は様々であり、そこには各々が“別個の視点で”NTRを楽しんでいる様子が見てとれる。
寝取られを好む大きな理由の一つに“現実世界では無理な 欲望の顕現 ”が挙げられる。



〇簡単な例

あるところに深い絆で結ばれた男女がいる。
二人は幼なじみで互いに想いを寄せ合い、愛し合っているとさえ言えるが、恋人まであと一歩踏み出せない。
(以下、男→主人公、女→彼女と置く)

そこへ第三者がやって来る。彼は主人公の居ない隙を突いて彼女を襲う。そして、その純真な体にじわじわと快楽を植え付けていく。
当然、主人公の事を想う彼女は抵抗を続け、貞操を守ろうとする。愛する者をひたすら心の中に留め、快楽の波に飲まれまいとする。
だが、男の性技は凄まじく、彼女は幾度も絶頂に曝され、度重なる凌辱の果て、ついにその心は折れることとなる。

主人公が駆け付けて来た時にはもう遅く、目の前に映るのは快楽以外何も考えられない幼なじみの姿である。
更なる高みへと昇り詰めたい彼女は遂に、自ら初めてを捧げてしまう。

以下略……


彼女を奪われてひたすら欝になったり、ビッチとして映ったり、読み手側の捉え方により違いが表れるところである。


―以下あくまで偏見の考察―


寝取られとは愛する人が奪われることである。
そしてこの「愛する人」と主人公は両想いであり、深い絆で繋がっている。互いに愛し合っている。それにも拘わらず最後は体を許してしまう。
これは何を意味しているのか。それは「快楽の勝利(=愛の敗北)」である。

「愛は偉大である。愛は何者にも負けない。」
→『愛>全て』

愛というものを最上のモノとして無意識、あるいは意識の下に感じている者は多いだろう。
しかし寝取られに於いてこの図式は完全に崩壊する。愛は敗北する。そして新たな式が成り立つのである。

「快楽はあらゆるものを支配する。性への欲望(本能)は全てを破壊する」
→『快楽(本能)>愛』

抗いつつも徐々に快楽に飲まれていく体。最後には自ら快楽を求める。ここに於いて読み手側に見せつけられるのは、愛が本能に喰われていく様である。
決して愛が弱かったのではない。快楽が強すぎたのである。


このことから逆説的に次のことが言えるだろう。

「寝取られにおいて、愛(絆)の描写が綿密に書かれれば書かれるほど、本能(快楽)が如何に凄まじいかを見せつけられる」

先に示したように「快楽(本能)>愛」とは不等式である。不等号の向きはほとんど変わらない。
ならば愛が大きくなればなるほど、快楽(本能)の値は相対的に上がっていくはずである。これをここでは「不等式と相対性の寝取られ論」と名付ける。
ここから寝取られが、何故寝“取られ”でないといけないのかが見えてくる。

寝取りにおいて恋人間の描写というのは二次的なものだ。つまり寝“取り”では愛(絆)の描写が希薄なのである。
このことは「寝取られ」に特権性を与えるに足る十分な理由であろう。
当然、寝取り好きも存在する。
例えば、誠実な青年と夫からDVを受けている人妻(30代)の恋とか。この場合は救い出すという意味合いが強いので、正確にいうと「寝取り」ではないが。
前述の不等式が反転するくらいである。


〇寝取られ概念をより明確にするための補足

補足1(ビッチと寝取られ)
寝取られる女側がビッチと見なされるのはどんな時か。
それは愛の描写が足りない(感じられない)時、ないしは読み手にとって愛の地位が低い、愛に対する信頼が小さい(愛なんてくだらない)時、
もしくは愛の概念がない時である。愛の描写が抜け落ちた寝取られはもはや寝取られではない。


補足2(体堕と心堕)
寝取られた女は一見すると、最終的に寝取り男を愛している様に見える。しかし、従順な態度をとってその実、寝取り男を愛していない。
男が与える快楽を愛しているのである。


補足3(読み手がマゾヒストである必要性)
「不等式と相対性の寝取られ」において核となるのは、恋人が快楽(本能)を選びとる描写である。
その時、読み手は愛の敗北を認める必要がある。心理的ダメージを免れないが、その際必ずしもマゾである必要は無い。


補足4(純愛と欝と寝取られ)
寝取られに対して欝(あるいは嫌悪)を感じる人は、主人公と恋人の間に存在する愛の価値を理解していると言える。
愛が敗北したその先にある快楽に目が向けば、あるいはネトラレスキーに転じる可能性はあるといえる。


補足5(虚構と心理描写)
寝取られの過程で表現される一連の「愛」「快楽」は心理的な表象である。
故に、それらは2次元(虚構)に於いてしか描写する(真実性を確保する)ことが出来ない。


補足6(神の視点)
寝取られ作品における視点は主人公、彼女、第三者(俯瞰)と多種多様である。
このことは「彼女と寝取り男が関係を持ったという事実」を認識出来るか否かという点、
更には感情移入という問題に於いて、3次元(現実)と決定的な違いを生む。

※「心理描写」、「視点」の理屈は創作物一般に共通することでもある。

以上が寝取られの一構造である。これは見る人によってその捉え方が変わってくる。
しかしながら、本論を通して寝取られの意義、真髄のようなものを感じ取って頂ければ幸いである。

型は大きく分けて以下の二つ

◆完了型
物語が始まる時点で既に寝取られている。
大体、ビデオやDVDに録画して送ってくる。しかも高画質。
内容は凌辱やレイプ、薬物投与が多い。

◆進行型
現在進行形で調教中な型。
行動次第で結果が変わるかも。
これも展開によって、凌辱やレイプ、薬物投与がある。


◆最後に
寝取られは様々なエロ分野の中でも究極である、と言う者がいる。
人にとって何よりも大切な「愛」が生贄になるのだから究極であり、同時に禁断であると言えるかもしれない。
あなたにとって理想の近似値となる作品が出てきてくれることを切に願う。

寝取られ、その先に待っているのは、絶望か純愛か報復か…果たして…



□NTR展開がある作品


なお、上記の中には「これって女の頭が悪いだけだろ」や「二人の関係がよくわからない」、「ただ人間的にクズなだけ」というものもある。というか大半がそう。
特にアトリエさくら作品。
※寝取られ自体、キャラ(特に寝取られ男)に感情移入しないと無理なので、結構難易度が高かったりする。

最近は、最初から「寝取られ」とタイトルやジャンルに書いてある事が多く、多数のネトラレスキーが悩んでいる。
だからと言ってディアプリンセスのように、連載1年に渡り寝取られの寝の字も無いと属性が有ろうが無かろうが不幸な結果にしかならないだろうが。


寝取られる側の視点をどれだけ丁寧に描写するかどうかや好みなども色々違っているので、正解はない状態である。
他にも寝取られ展開があっても、別に寝取られ好きに向けたゲームだとは限らない(聖戦の系譜)。


※注意

現実では寝取り行為(パートナーを持つ他人との性交渉)そのものは法律上犯罪ではなく、罪には問われない。(国によっては姦通罪となることもある)
だが、倫理・道徳的に 人としてやってはならない最低な行為 である。

相手を脅して無理矢理体を開かせたりした場合は当然暴行罪や脅迫罪が成立する。
相手が人妻(既婚者)である場合、それが原因で離婚になると相手の夫もしくは妻に慰謝料を請求されることもあり、認められれば支払う義務が発生する。
また、合意の上か無理矢理かは問わず、相手に薬物投与などをすればさらに重い罪や追求が待っている(薬の出所などの追求)。

そうでなくとも、根底にあるのは「 女の愛情なんて○○○で突けば簡単に崩壊するんだよ!! 」と言わんばかりの、女性蔑視も甚だしい価値観である。
実際に寝取って寝取られる女性がいるかというと そんなことがあるわけが無く
女性の性欲と愛情は密接に繋がっているというのが常識で、どれだけ男がテクニシャンだったとしても
元々興味の無い、増してや脅し同然に迫ってくるような相手で快楽を感じることは無いと言っても過言ではない。
仮にレイプ魔がテクニシャンで、丁寧な(?)行為を行ったところで結果は知れているのである。

罪が成立せずとも、誰かの配偶者、ないしは恋人を寝取ったということが周囲に知られれば白眼視は免れない。
友人や家族からの信頼も失うだろう。
相手が既婚者であり、不倫や浮気となるとさらに大事になる。した側とされた側の親族から責められ、ほとんどの場合離婚沙汰になる。
というか離婚しない場合は余程特殊な関係(元々奔放な生活を許していたなど)でもなければ配偶者は仏の様なメンタルと言っても良い。
場合によってはした側は親族から勘当(絶縁)を言い渡されることもあり、一時の気の迷いで家族を一気に失うこともありうるのだ。 

相手の恋人や配偶者に情事を目撃され、激怒した相手に性器を再起不能にされたり、半殺しにされるケースもある(ただしこれは当然傷害罪になるのでやってはいけない)。
他人のパートナーに手を出した時点で出された者に手を挙げられても文句は言えないことは確かで、酌量されたりもする。

また、実行すると壮絶な復讐劇が展開される事も珍しくない。
大抵の寝取られ作品の主人公は、大切な人を寝取られて病んだり絶望したりするのでそういう作品と知らずにエロゲをプレイした場合には見てるこっちまで病みそうだ。
ほかでは、寝取られた事で怒り狂った主人公が暗黒面に覚醒した場合、寝取りキャラへの壮絶な報復が始まるというケースもある。
wktkなんと恐ろしい…しかし、復讐の末に最終的に殺されても自業自得である(もちろん殺人はやってはいけません)。
しかしながら多額の慰謝料を請求してまともな生活が送れないようにする、(いた場合は)子どもと会わせないなど、法に触れない範囲でなら復讐されるのは至極当然。


陵辱系エロゲ主人公の中には寝取られた事で復讐者になった者も存在しており、あなたって、本当に最低の屑だわで有名な主人公もこれに当てはまる。
例の主人公は寝取られたパートナーを寝取り返しており、ゲームでは寝取られた相手を寝取り返す展開になることも珍しくない。
とは言えこのゲームは『寝取られ』ではなく『寝取り』が主眼なので誤解なきよう。


現実では寝取り返すどころか「もう顔も見たくない」と自分から離れていったパートナーに嫌悪感を抱くことが多い。まあ当然か。



悪には悪の報い、寝取られには寝取られの報いである。



寝取られにハマりすぎて“寝取られ”に(自身が)寝取られないように追記・修正お願いします

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