ヤナッキー/バオッキー/ヒヤッキー

登録日:2010/11/25 Thu 18:49:15
更新日:2024/04/24 Wed 18:09:50NEW!
所要時間:約 10 分で読めます





トゲのついたしっぽを振り回したたきつけて相手を攻撃。頭の葉っぱはとても苦い。

興奮すると頭や尻尾から火の粉が舞いあがって熱くなる。なぜか甘いものが大好物。

水がきれいな場所を好む。頭にためこんだ水が減ると尻尾から吸いあげて補給。


ヤナッキー、バオッキー、ヒヤッキーポケットモンスターシリーズに『ブラック・ホワイト』から登場するポケモン達。


■データ


能力値と通常特性は3匹共通。
隠れ特性もタイプが異なるだけで性質は共通。

特性:くいしんぼう(通常HPが1/4以下になった時に食べるきのみをHPが1/2以下になった時点で食べる)
隠れ特性:しんりょく/もうか/げきりゅう(HPが1/3以下になるとくさ/ほのお/みずタイプの技の威力が1.5倍になる)

HP:75
攻撃:98
防御:63
特攻:98
特防:63
素早さ:101
合計:498

努力値:素早さ+2

タマゴグループ:陸上
性別比率:♂87.5♀12.5


■概要


『ブラック・ホワイト』発売前から公開されていたヤナップ・バオップ・ヒヤップの進化形。
3匹とも猿のような姿をしており、3匹合わせて通称「三猿」と呼ばれている。

恐らくモチーフは「見ざる・聞かざる・言わざる」だと思われる。
3匹とも似たような姿や能力を持つがタイプはそれぞれ全く違い、
ヤナッキーがくさタイプ、バオッキーがほのおタイプ、ヒヤッキーがみずタイプである。
進化もそれぞれのタイプに対応したで行う。

その3匹が御三家常連の3すくみのタイプである事や、比較的序盤から入手出来る事、♂♀の比率が7:1である等、
御三家と共通する部分が多く「第二の御三家」とも呼べる存在。
隠れ特性も御三家専用だった『しんりょく』『もうか』『げきりゅう』なのでますます御三家っぽい。

色違いの傾向は3匹とも共通しており、進化前は元の色より薄くなり、進化後は元の色より濃い色になる。

おめでとう!ウソップウソッキーにしんかした!

■三猿一覧


ヤナッキー

全国図鑑No.512
分類:とげざるポケモン
英語名:Simisage
高さ:1.1m
重さ:30.5kg
タイプ:くさ

ヤナップに「リーフのいし」を使うと進化する。

リーゼントのような髪型と自信満々な表情、そしてサムズアップが特徴的な草猿。

とても気性の荒い性格で、トゲの付いた尻尾を振り回し、叩きつけて戦う。
頭の葉っぱはとても苦いが、疲れを取る効能がある。

デントの切り札で最初にミジュマルを選ぶと戦える。
また最初のポケモンがポカブだった場合はお姉さんから貰う事が出来る。

やどりぎのタネ」は覚えるものの粉技を使えないため、序盤はモンメンチュリネの方が役立つ。
ただレベル22になるとこの時点では高威力の「タネばくだん」を覚え、終盤になり技が増えるとくさタイプでは貴重な広範囲アタッカーとして独自の存在感を発揮する。
とりあえずシナリオ攻略ではジャローダよりは強い。


対戦ではジュカインが最大のライバル
攻撃と防御以外の能力が全て負けている上に技バリエーションもかなり似ている。
その攻撃力も特性や「つるぎのまい」等で簡単に補えてしまうのが厳しいところ。
「はたきおとす」「ちょうはつ」等で差別化を図りたい。
特にくさタイプで「ダストシュート」を覚えるのはコイツのみであり、同じくさタイプやフェアリータイプに有効。
物理型が基本だが「リーフストーム」を搭載した両刀型として運用する手もある。

尻尾に棘があるためか、USUMではタマゴ技で「ニードルガード」を習得した。
様子見から『きあいのタスキ』や『がんじょう』潰しにも使える便利な技であり、特に「がむしゃら」型では恩恵が大きい。
地味にこの技の使い手の中では最も素早さが高い。

ヤナップ

全国図鑑No.511
分類:くさざるポケモン
英語名:Pansage
高さ:0.6m
重さ:10.5kg
タイプ:くさ

バオッキー

全国図鑑No.514
分類:ひのこポケモン
英語名:Simisear
高さ:1.0m
重さ:28.0kg
タイプ:ほのお

バオップに「ほのおのいし」を使うと進化する。

何かに呆れたような表情やポーズが特徴的な火猿。
スマブラシリーズにおけるドンキーコングアピールっぽい。

その体温は最大300℃にもなり、体内の炎を燃やして頭や尻尾から火の粉を撒き散らして攻撃する。
甘い物が大好物で、体内の炎を燃やすエネルギー源になる。
炎で木の実を焼いて食べる。

ポッドの切り札で最初にツタージャを選ぶと戦える。
また最初のポケモンがミジュマルだった場合はお姉さんから貰う事が出来る。

しかし本編・対戦共に恐らく3匹の中で一番不遇。

BW本編攻略では序盤の長い期間を当時ではたった威力30しかない「やきつくす」で戦わなければならず、頑張ってレベルを22に上げて「はじけるほのお」を習得しても、
この時点で既に到達してるであろう4番道路で手に入るダルマッカに役割上で負けやすい。
ダルマッカは未進化でありながら攻撃種族値90を誇る上にハイリスクハイリターンな特性「はりきり」で火力が非常に高く、レベルが上がると「フレアドライブ」などの強力な技を次々と覚える。
攻撃・特攻種族値53でレベル30前後まで殆ど強力な技を覚えないバオップでは逆立ちしても勝てる相手ではない…。
進化後の種族値にしても素早さこそ勝るが火力では相変わらず圧倒的な差をつけられている。

さらに他の地方に目を向けるとゴウカザルと能力の傾向が丸かぶりで、なんと全種族値で負けている…
なら技バリエーションで差別化だ!なんてふざけた事をあの役割破壊の申し子の前で言える訳が無く正直技の方も全く歯が立たない…

これがほのおタイプの宿命か…

一応かくとうタイプがないおかげでひこうエスパーが弱点ではなくフェアリーも半減できるのは利点。
だが、そもそもゴウカザルより紙耐久なので結局フェアリー半減以外はあまり恩恵が無かったり…
能力値だけでなくモチーフまで丸かぶりであり、ゴウカザルの劣化をやっと免れたバシャーモの位置にすっぽりハマってしまった悲劇のポケモン。

ゴウカザルと差別化できそうな技としては「はたきおとす」や「かみくだく」「あくび」等がある。
あく技はほのお耐性を持つヤドランラティオスブルンゲルシャンデラ等に抜群なので有用性もそこそこ。
だが、これらを搭載した物理型で使おうにも「フレアドライブ」を覚えず、ほのお物理技の最高打点が「ほのおのパンチ」なのが辛い。
「オーバーヒート」等を採用した両刀型で運用するか、『こだわりハチマキ』で火力を底上げする等の工夫が必要となる。
「あくび」も耐久型に向かない種族値とタイプのバオッキーには使いづらい。


こんな微妙な立ち位置だからか、2016年に行われたポケモン総選挙720にて、栄えある720位(最下位)を獲得した
まあ相方のヒヤッキーとヤナッキーもそれぞれ654位、685位と言う低順位で、三猿はアニメで目立っていたヤナップ以外は全員ワースト100位圏内であるため、どんぐりの背比べであるのだが。
ビリとは言っても0票ではなかったためまだ救われた方か。
ただ、最下位ということで逆に(ネタとして)注目度があがり、公式も応援イベントを開催しバオッキーをポケモンセンターで配布
幸か不幸か、ヤルキモノら717位組や半端な不人気ポケよりはおいしいポジションに納まった。

USUMではタマゴ技で「フレアドライブ」と「ゲップ」を習得。
ただ、ゴウカザルも「ダストシュート」を覚えるので差別化するならこの点は考えなければならない。

ポケカの拡張パック「VSTARユニバース」では、なんとちいかわの作者が描いたイラストのカードがある。この時ばかりはバオッキーも注目が集まった。

バオップ

全国図鑑No.513
分類:こうおんポケモン
英語名:Pansear
高さ:0.6m
重さ:11.0kg
タイプ:ほのお

ヒヤッキー

全国図鑑No.516
分類:ほうすいポケモン
英語名:Simipour
高さ:1.0m
重さ:29.0kg
タイプ:みず

ヒヤップに「みずのいし」を使うと進化する。

笑顔とバイバイしているようなポーズが特徴的な水猿。
3匹の中では唯一下半身に毛が一切生えておらずどことなく卑猥。
恐らく3匹の中で一番見た目が不評。
3匹の中では一番♀っぽい姿だがそれでも♂の比率のほうが高い。キュアマリンとか言うな

水が豊富かつ綺麗な場所を好み、逆に乾燥した環境を嫌う。
頭のフサに常に水を溜め込んでいる。
その溜め込んだ水は栄養たっぷりでこの水を吸った植物はすくすく育つという。
尻尾からコンクリートをも貫く威力の水を発射することが可能。
貯水量が減ると尻尾から水を補給する。

コーンの切り札で最初にポカブを選ぶと戦える。
また最初のポケモンがツタージャだった場合はお姉さんから貰う事が出来る。

本編では競合相手の少なさもあり、終盤まで主力として使うのも悪くない性能。
特にヒヤップ時点ではレベル22で「ねっとう」を覚えられるので火力・妨害を両方こなせる。
ミジュマル系とは同じ両刀型だが最終進化形の素早さや技のレパートリーでは上回る。
ぶっちゃけこっちの方が強いかもしれない。
「そらをとぶ」と「かいりき」以外のフィールド技を覚えるので秘伝要員にも使える。
ただしツタージャを選んだ場合以外は入手が面倒なのがネック。


対戦ではスターミーフローゼル辺りが主なライバル。
しかし「わるだくみ」や二刀流向けの能力等のおかげで他2匹と比べて差別化は容易。
特に第五世代後半では最速の『げきりゅう』持ち だった

ただ、第六世代において高速二刀流みずタイプであるゲッコウガが登場したのは痛いか。
サブウェポン、素早さ、火力で大きく水を開けられている。
しかしゲッコウガはゲッコウガで積み技に難を抱えているので、まだ差別化はできない事もない。
そう言う点では、三猿ではあまり不遇不遇言われる事は少なかったり。

「わるだくみ」以外でゲッコウガが覚えない有用な技としては「はたきおとす」「ばかぢから」「かみくだく」等。
フローゼルが覚えない技では「はたきおとす」「ばかぢから」「ダストシュート」「くさむすび」がある。
特殊技が他のみずタイプより目立ってな豊富なわけでもないため、物理技を主力にする方が差別化は図りやすそうである。

ヒヤップ

全国図鑑No.515
分類:みずかけポケモン
英語名:Panpour
高さ:0.6m
重さ:13.5kg
タイプ:みず

■ゲームでの三猿


ストーリー上一番初めに戦うジムリーダーであるサンヨウジムのデント・ポッド・コーンが進化前の3匹を切り札として使う。
その3匹(3人)のうち最初に選んだ御三家と相性の悪いタイプの相手と戦うという変わったルールを持つジムな為そのままでは苦戦を強いられる。

しかしその救済措置か、すぐ近くの「夢の跡地」にいるお姉さんに話しかけると彼らと相性の良い三猿を1匹貰う事が出来る為縛りでもしてない限りクリアは簡単。
貰った三猿もサンヨウジム攻略以降もバランスの良い能力や序盤の戦力の乏しさからバオップ以外は旅パでそこそこ役に立つ。
ただし石進化の常として進化後はレベルアップで覚える技が思い出し技以外殆ど無くなってしまうので注意。
特に進化前かつレベル22でそこそこ威力の高い一致技を覚えるのでそこまでは粘りたいところ。

使用トレーナーも多く、チェレンベルも中盤から御三家の弱点を補うように使用する。
因みによく一周一匹限定のポケモンだと勘違いされるが、野生でも「ヤグルマの森」と「迷いの森」にてレアエンカウントで出現する

後半に入りサブウェポンが充実してくると地味に四天王弱点を突けたりする。

SMからは『フィラのみ』系統が強化されたことで通常特性『くいしんぼう』の利用価値が上がった。
リサイクル」を用いた再生コンボも可能。

またUSUMでは上記の特性に続き御三家専用だった「○○のちかい」系の技を習得した(「ハードプラント」「ブラストバーン」「ハイドロカノン」は未解禁)。
ただやはり特攻も素早さも中途半端であり、同じく誓い系の技が追加されたシルヴァディや従来の御三家を使った方が戦いやすい。

そして、第8世代以降は一切出番なしでリストラが続いている
第7世代では野生出現しないためレアリティがものすごいことになってしまっており、HOME図鑑完成の壁になってしまっている。
やはり、出す以上は3種類全て出さなければならない=内定が6枠こいつらで埋まってしまうのが問題なのだろうか?

■対戦での三猿


紙耐久の二刀流速攻アタッカー。

第二の御三家と言われるだけあり3匹ともかなり器用。
攻撃技はタイプ一致の他に「いわなだれ」「けたぐり」「はたきおとす」「どろぼう」「かみくだく」「アクロバット」「くさむすび」「きあいだま」等。
変化技は「ちょうはつ」「いちゃもん」「あくび」「わるだくみ」「つめとぎ」「ふるいたてる」「ドわすれ」「くすぐる」「ほしがる」「リサイクル」等。
必要なものはだいたい揃っている。

素早さはギリギリ激戦区の100族を抜けるがガブリアスにはギリギリ負ける、という良い意味でも悪い意味でも絶妙な数値で評価が分かれるところ。

全体的に癖が無くかなり扱いやすいが、3匹のいずれにも上位互換的な能力を持つポケモンがいる為対戦での人気はあまり高くない…

だがこの手の劣化ポケモンによくあるように彼ら自身は決して弱くは無いので油断してはいけない。

通常特性は『くいしんぼう』
一応第七世代では混乱実が強化されたので使えない事はないのだが、この通り耐久に難を抱えているので使いこなすには一工夫必要。
とはいえ、混乱実強化のおかげで3匹全員揃って不遇脱却できた模様。

隠れ特性は前述の通り御三家と同じ。
ただ、これで差別化を利かせるとなるとやはり御三家の壁が厚い……。


■アニメでの三猿


ヤナップはデントがレギュラーキャラに選出されたとあって非常に出番が多いが、サトシがまさかの「3人とも戦いたい!」宣言で3体とも登場した回がある。
ヤナップはミジュマル、バオップはポカブに倒されたが、何とヒヤップはピカチュウを撃破した。
余程鍛えられていたのか、ピカチュウがゼクロムの電撃でレベルがリセットされた(?)せいかは不明。




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三猿「おっさん誰や!」
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最終更新:2024年04月24日 18:09