メガニウム

登録日:2010/03/14 Sun 15:03:22
更新日:2024/02/13 Tue 17:12:52
所要時間:約 8 分で読めます





花びらから発散されるにおいには争う気持ちを静める成分が含まれる。


メガニウムはポケットモンスターシリーズに金・銀から登場する御三家ポケモン

■データ


全国図鑑No.154
分類:ハーブポケモン
英語名:Meganium
高さ:1.8m
重さ:100.5kg
タマゴグループ:怪獣/植物
性別比率:♂87.5♀12.5

タイプ:くさ
特性:しんりょく(HPが1/3以下になると草タイプの技の威力が1.5倍になる)
隠れ特性:リーフガード(天候が晴れの時に状態異常・ねむけ状態にならない)

HP:80
攻撃:82
防御:100
特攻:83
特防:100
素早さ:80
合計:525

努力値:防御+1、特防+2

■ベイリーフ


全国図鑑No.153
分類:はっぱポケモン
英語名:Bayleef
高さ:1.2m
重さ:15.8kg

タイプ:くさ

■チコリータ


全国図鑑No.152
分類:はっぱポケモン
英語名:Chikorita
高さ:0.9m
重さ:6.4kg

タイプ:くさ


■概要


ジョウト御三家の一匹、チコリータの最終進化形。
チコリータがレベル16でベイリーフに、ベイリーフがレベル32でメガニウムに進化する。

首もとにピンクの大きな花が生えた黄緑色の首長竜のような姿をしている。
吐息は枯れた草木を蘇らせ、首元の花びらから発散される香りは闘争心を鎮める力がある。
また♂と♀で頭の触角の長さが違う。


■ゲームでのメガニウム


御三家なので金銀クリスタルではゲーム開始直後に入手出来る。
安定して扱いやすい能力が御三家のウリなのでストーリークリア中は最後まで現役で活躍する……。

と、思いきやメガニウムにはそれは当てはまらない
むしろメガニウムの話をする場合、このシナリオ攻略における苦行っぷりが話題になる。

本来草タイプは相性面でとても不遇である。
が、その分「やどりぎのタネ」「ねむりごな」「しびれごな」等の他タイプにはない優秀な補助技を多数取得しその欠点を補っている。


しかしメガニウムの場合「やどりぎのタネ」はタマゴ技なので博士から貰った個体は覚えられず、「ねむりごな」や「しびれごな」に至ってはそもそも覚えない*1
つまり草タイプの強みが全く活かせず不遇なタイプ相性面だけが残ることに。
更に中盤までに自力で覚える草技は威力55の「はっぱカッター」止まりと微妙で、サブウェポンにも全く恵まれない*2

しかもジョウト地方ジムリーダーカントーで草有利な相手を出し尽くしてしまったせいか苦手なタイプばかり。
飛行毒複合のゴーストドラゴンと攻撃技が通らないタイプばかりで、飛行、虫、氷に至ってはこちらの弱点を突いてくる。
対してメガニウムが優位に立てる相手は格闘の切り札氷タイプの手持ちの二匹ほどしかない。
初代から最新作に至るまで、タイプ相性で抜群が取れるタイプのジムが1つもない御三家はチコリータくらい。
また頻繁に戦う上、ズバットドガース等「どく」タイプばかり使うロケット団との相性もすこぶる悪い。
ついでにライバルの手持ちもフーディン以外は相性の悪いものばかり(ただしニューラに関しては技の関係でさほど苦戦しない)。
特にヒワダタウンの「詰み」っぷりはすさまじく、草1/4にして「れんぞくぎり*3」のせいで長期戦を許さないストライクを駆るツクシ、ゴースとズバットとマグマラシの三連でベイリーフをいじめてくるライバルを相手に、普通のチコリータ(ベイリーフ)はまず手も足も出ない*4
要は近くで捕まえられるイシツブテや、序盤で捕まえられるポッポなどを使おうということなのだが、これに気付いたら気付いたでイシツブテがアカネマツバに有利なこともあり、そのままチコリータがフェードアウトする始末。

野生ポケモンが弱点技を覚えてくるのが微妙に遅かったり、寄り道になる為無理に戦わなくて済んだりするのが救い*5

ワニノコなら自力で「かみつく」を覚えるので、水技の通りが悪い相手にも対処できる上に、相性補完として優秀な「れいとうパンチ」がコガネシティ、「なみのり」も中盤のエンジュシティで入手できるので技に困らない。特攻が低めなので爆発的な火力は無いが、半減が少なく安定している。
オーダイルへの進化も早い。ここが攻略は勿論、RTAでも強ポケとされる所以である。
ヒノアラシは序盤の敵の大半に優位を取れる。ただ炎技の習得がべらぼうに遅いので、本気を出すのはパンチを覚えられるようになるバクフーンから。
チコリータにはそういう便利な攻撃技が殆どない。あるのは前作の見る影すらなくなった威力55の「はっぱカッター」と威力85で通りが良く追加効果も悪くないが、弱点を突けない「のしかかり」くらいで、明らかに火力が乏しい。
一応わざマシンを使えば「じしん」を覚えるし「ソーラービーム」を早めに覚えさせれば若干マシにはなるが、それが入手できるのは8つのジムをクリアした後。あまりにも遅すぎる。
回復技の「こうごうせい」を自力で覚えるのは評価できるが…。

チコリータを最初に選ぶことはハードモードと同義である。初代ヒトカゲよりも周りが全力で殺しにかかって来ている。
両壁などの変化技と耐久性を活用して上手く立ち回ればそれなりに心強いパートナーになるのだが、考え無しに脳筋型で育てて行くとすぐに火力不足に陥りパーティの足手まといとなりかねない。
耐久型やサポートで扱うなんて当時の小学生を中心としたプレイヤーの大半が初見で思い付く筈も無く、シナリオ攻略ではレベルを上げて素直に殴ったほうが早い。
そもそもその耐久型やサポートをヒワダタウン(とコガネシティ)の高火力ゴリ押し戦法で徹底的に否定されるため、以降その発想が出てこなくなってしまうのである。
そのためこいつに経験価を入れるより、イシツブテやポッポ、キャタピーなどを育てた方が攻略しやすいということに気づく人も多く、秘伝要員としても利便性がないチコリータはそのままフェードアウト……なんて例も決して少なくなかった。

リメイクであるHGSSでも大きく変わった点は無く不遇さはそのまま。
それどころか敵のAIが賢くなってたり、ツクシのストライクが使ってくる技が「れんぞくぎり」から「とんぼがえり」に変わっていたり、
特性の追加によってじしんが効かなくなった相手がいるなどむしろチコリータにとっては逆風が強まっている有様。
一応「マジカルリーフ」や「はなびらのまい」を習得可能になり、一致技の火力不足だけは解決されたが相変わらず不一致技に恵まれないので問題点はさっぱり解決していない。

苦手とするタイプに対し、少しでも有利となる為にはいわタイプの技が欲しいところである。
というわけでどうしてもシナリオで最後まで連れて歩きたい!という方は、相性補完に優れたイシツブテウソッキーなどのいわポケモンを育てておくことをお勧めする。

エメラルドではホウエン図鑑を完成させるとオダマキ博士からジョウト御三家のどれか1匹を貰える

ポケモンコロシアムではベイリーフがダークポケモンとして登場。
ポケモンXDでは、バトル山で一度も受け付けに戻らず、ブレイクルームにあるパソコンで手持ちを入れ換えずに100人抜きを達成するとバトル山マスターのバトラスからジョウト御三家のどれか1匹を貰える。
この個体は「げんしのちから」「ハードプラント」を覚えている。

昨今のRTAブームのなか「チコリータ単騎でHGSSをクリアする」という動画が投稿され人気を博した。それもうRTAじゃなくて単なる縛りプレイだよね?
ここから不遇ポケモンである御三家草チャートで投稿することが一時的に流行し、シナリオにおけるチコリータの不遇について会話が盛り上がることになる。
当時チコリータを選んでしまった不幸な少年たちが思い出を振り返ったが、特に実はイシツブテを使うとヒワダタウンが非常に楽に攻略できるという認識が知れ渡ることになり、
チコリータを選ぶ利点はライバルをイシツブテでサクッと倒せることだということが知られるようになった。
そして話を進めるうちに、実はチコリータをさらに超える苦行ポケモンの存在があることに気づくことになる。


■対戦でのメガニウム


高めの耐久力を持つ草御三家。
フシギバナの特攻と防御を入れ換えた能力値を持つ。

金銀の頃は当時猛威を奮っていたガラガラの「じしん」を半減で受けたり、
ハピナスカビゴン等の耐久ポケを「やどりぎのタネ」で牽制出来たり、更に「つるぎのまい」(タマゴ技)のお陰で決定打もある…
と言った感じで上記のストーリーでの不遇が嘘みたいな活躍を見せており、「御三家最強」と呼ばれていた。
「ねむりごな」や「しびれごな」を覚えないと言う欠点はあったが、当時は耐久マンセー・デフレ火力の環境。
「ねむる」一個のせいであらゆる状態異常が軒並み不遇かつ
ポケスタ金銀がねむり1匹制限の上すぐに起きる仕様だった為、そこまで大きなデメリットではなかった。

まあ、当時はインターネットが一般家庭に普及していない時代で対戦ノウハウも確立しておらず、
単純にメタ内で活躍できるかどうかがすっごい大事だった時代なので仕方ないところはある。
残りの御三家が金銀環境当時トップメタに何もできない奴と単純に不甲斐ない奴ばっかりだったので…。

ちなみにそんなメガニウムだが、ニンテンドウカップ2000では誰も使っていない。
しかしそれは当然であり、その時はまだクリスタル版が出ておらず「つるぎのまい」が無いため決定打がないのである。



が、以降の世代では
  • 『そもそもガラガラ自体の使用率が下がった』
  • 『努力値システムが大幅に変更されたことにより、耐久ポケモンがシステム的に不利になった』
  • 『戦法が耐久偏重のバランスではなくなり、攻める戦略が強くなるようにテコ入れされていくことになった』
  • 『タイプ一致攻撃技はソーラービームの次がギガドレイン(威力60)とろくな技がない』
  • 『より強力な草タイプの登場』
  • 『弱点技であるタイプ、特にほのお・むし・どくが強くなった他、世代を追うごとに火力がインフレする傾向が強まっていった』
  • 『耐久系の戦略が強くなってもメガニウムにはお呼びがかからない』

このように時代の波に乗り切れず、以降はウツギ御三家はおろか「全御三家最弱」と言われる程にまで落ちぶれることになる。

なにこの転落人生…。


とにかく単草タイプという時点でかなり不遇。
耐久こそ高いものの、弱点の多さがそれを台無しにしてしまっている。四倍弱点こそ無いがまったく慰めにならない。
一応サブウェポンは「じしん」「げきりん」「ドラゴンテール」「げんしのちから」と最低限はある。
しかし、攻撃・特攻・素早さが全て平均以下な上にやはり弱点の多さが仇となり、撃ち合いでは不利。
かと言って上述の通り「ねむりごな」「しびれごな」等を覚えないのでサポート役にも扱いづらい。

更にHGSSでは他の御三家はそれなりに有用な遺伝技*6が追加されたのだが…
メガニウムに追加されたのは遺伝を使わなくても自力で取得出来る「のしかかり」。

BWで追加された隠れ特性も「リーフガード」と微妙。
さらに隠れ特性は第6世代で解禁された上、この世代からは草タイプに「粉技無効」と状態異常技の一部に耐性がついたために、ますます死に特性化に拍車がかかる始末。

そして第7世代。金銀VCの発売。
何と20年前はまともに研究されなかった*7金銀がここにきて研究が進む事に。
その結果、 ガラガラを受けられるパーティを作るのは大前提中の大前提 となり、ガラガラ自体が大幅減少。メガニウムの価値も大きく下がってしまう。
ポケスタ金銀もないのでねむりごながないのが致命的過ぎる のである。
時間はあまりにも残酷すぎる!
そのため現在は金銀環境ですら雷パンチを使えばくれつパンチや晴れ文字で強引にカビゴンを突破できないこともないバクフーンの方が遥かに評価が高い始末。(オーダイルの方は人によるが未だにメガニウム以下の扱いのこともままある)

もはや救いは無いのだろうか…。
とはいえ金銀環境なら現在でも全く戦えないという訳でもない。


しかし、幸いにも「やどりぎのタネ」は覚えるのでやどみが戦法で使ってやれないこともない。
ただ技の関係で草タイプで簡単に止まるので注意(他の草タイプのが安定しそうな気がするのは禁句)。
「リフレクター」「ひかりのかべ」の二枚壁や「リフレッシュ」「カウンター」「マジックコート」(HGSSから)等、草タイプには珍しい技も多く覚える。

また、物理型のメインウェポン「はなふぶき」は威力90の通常攻撃だが、ダブルバトルではフィールド全体への攻撃となる。
特性「そうしょく」のバッフロンゼブライカヌメルゴン等と組めば味方を強化しつつ相手にのみダメージを与えられる。

「くさのちかい」と「いやしのはどう」を併せ持つ唯一の存在でもあり、現在はメガカメックスアシレーヌ等とダブルで組む湿原PTが主流と思われる。

これらの個性を上手く活かせば意外な活躍を見せる…かもしれない。

第五世代以降はメガニウムと同等かそれ以下の使用率の御三家がいる。草で最弱なことに異論は出ないだろうが、実際に全御三家でブッチギリの最弱かどうかは議論の余地がある。
あくまで最弱「候補」に止めておこう。
……強いというエピソードが間違いなく第二世代のネタになる、つまり現行世代の話で擁護されることがない*8ので、そういう意味では不動の最弱枠かも。
既に隠れ特性による強化がしんりょく以上の死に特性な上に、同期のバクフーンはリージョンフォームを獲得、オーダイルは隠れ特性でちからずくを得ているので、今後のメガニウムの強化に期待したい。

そして第九世代ではDLC碧の円盤にて参戦。
新技としてボディプレス(ポケモン)、はたきおとす、ウェザーボール、グラススライダーなどを習得。
また、テラスタルにてほのおタイプとなることでリーフガードと併せて晴れ天候を存分に活かすことが可能となった。
特に晴れ下のウェザーボールはテラバースト以上の威力100の火力となる。
...しかし、一芸特化型の能力値を持ち戦闘民族とすら呼ばれるパルデアのポケモン達が跋扈する環境では、やはりバランス型のメガニウムは依然として厳しいのは変わらなかった。
せめてエンペルトのように特性へのテコ入れが欲しかったと望む声もある。


■アニメでのメガニウム一族


進化前のチコリータが関西弁ナナコのパートナーであり、後にメガニウムに進化した姿で再登場した。

また、チコリータはサトシ手持ちとしても活躍。後にベイリーフに進化した。
声優はかないみか

意地っ張りだがサトシには甘々でべったりで、チコリータ時代はよく飛びついていた。
しかしベイリーフに進化後もこの習性が抜けず、さしものサトシも体が持たないということで、
訓練して抑えるようになる回が存在する。でも、たまに抑えきれずにのしかかられる。

ツンデレと評されるが、サトシには出会った当初はツンではあったが現在は常にデレデレなので厳密には「最初はツンツンで後にデレデレ」なタイプのツンデレといったところ。

非常に嫉妬深い性格ということもあり、サトシと仲良くしている他のポケモンに攻撃を加えることもあった。
特に登場するたびにピカチュウを押しのけたり吹っ飛ばしたりするものだから、嫌いな少年少女も多かったようだ。
こんな有り様なので、サトシへの思いは友情というよりは恋愛に近い部分があると解釈する人もいたようである。

バトルでは「のしかかり」が決め技になることが多い。


テレビスペシャル版の「ライコウ 雷の伝説」でも主人公サイドの3人目、ジュンイチの手持ちとして登場。
ジュンイチは「二枚目を気取ってうっかりミスをする」というコメディリリーフで、その手持ちということであまり扱いはよろしくない。
しかしなんとこのジュンイチ、その後ポケモンリーグで「サトシと同じ予選グループ」として再登場を果たす。
サトシの相棒であるフシギダネと死闘を繰り広げてダブルノックアウト、引き分けになる。
サトシを引き分けに追い込むという意味では、結構な実力者なのかもしれない。


その後、AG・バトルフロンティア編で、ジョーイさんの手持ちとして登場する。
サトシのジュプトルはある草原で野生のトロピウスとバトルを繰り広げるも、敗北してしまう。そのジュプトルの傷をメガニウムが癒してあげるのだが、
なんと普段クールで一人を好むジュプトルが一目惚れしてしまう。
惚れた女に負けた姿を見られて終わるのは恥ずかしいということでリベンジを挑むのだが、実はこのトロピウスとメガニウムがすでに恋仲だった
目の前でいちゃつく姿を見て失恋してしまうジュプトル。その後はロケット団に襲われるメガニウム達を助けようとジュカインに進化するが、失恋のショックで技が全く使えなくなってしまった。
一話限りのゲストポケモンだが、ジュカインの心の成長に大きく関わる重要なポジションであった。

新無印編32話ではゴウの友人・トキオの手持ちとしてチコリータが登場。102話ではベイリーフに進化していた。


なおアニメのチコリータ族は当たり前の様につるのムチを使うが、これは遺伝技でしか習得出来ない。「なんで覚えないの?」と混乱した子供も多かったのでは?


ポケットモンスターSPECIALでのメガニウム


クリス7体目手持ち
ニックネームはメガぴょん。
理由はメガトン級の根性持ちだから。

詳細については手持ち項目を参照のこと。

また、かつてYahoo!で公開されたオンラインアニメ「ポケモン不思議のダンジョン」にも、初代御三家のヒトカゲ、ゼニガメと共に主演。
声優はゆかな。なお、この作品のチコリータは、通常の個体よりも一回り大きいものとなっている。


■ポケモンGOでのメガニウム


チコリータは天候ブーストのかかりやすいくさタイプなので、御三家の中ではそれなりに出現しやすい。

2018年9月にはコミュニティ・デイが開催され「ハードプラント」を取得した。
しかしイベント終了直後に未知のポケモンが大量発生し、一気に話題をかっさらわれてしまうことに。こんなところでも不遇とは……。

とはいえ、性能に関しては決して悪くない。
防御寄りの種族値なことが幸いし草御三家の中では低めのCPなおかげでバトルリーグ適正が高めで、ゲージ蓄積に優れる「つるのムチ」を覚えるため、素早く「ハードプラント」を繰り出せる。
また「じしん」も覚えることができ、くさ技を受けに来たほのおタイプやはがねタイプをうまくいけば返り討ちにできる(ゲージ量が多いため対面後にイチから溜めるのはキツいが)。
「つるのムチ」+「ハードプラント」のコンボはフシギバナ、「じしん」に関してはドダイトスとの被りが気になるものの、複合タイプの有無で差別化して使い分けたい。
もちろん育てればジムやレイド戦でも十分戦える。


■その他


メガニウムには2本の雄蕊のような触角が生えているが、ベイリーフ以前にはそんな触角は生えていない。
あの突然何の前触れもなく生えてくる触角*9はどこから来たのだろうか、ということを推察する材料がある。

2019年に金銀のプロトタイプROMと目されるものが流出した事件がある。
チコリータは「ハッパ」、メガニウムは「ハナリュウ」という名前で今と変わらない姿で収録されているが、
ベイリーフに該当するポケモンが「ハナモグラ」というまったく別のポケモンだった。
このハナモグラの頭には3本の雄蕊のような触覚がついている
つまり本来はベイリーフではないポケモンから進化する予定のポケモンで、その名残だったのだ。


エメラルドのバトルフロンティアにはやどりぎのタネ/みがわり/かげぶんしん/くさぶえの個体が存在する。
当時の技の火力から、ハマってしまうと非常に恐ろしい泥仕合を仕掛けられることになる。おそらく第三世代以降で最もイヤな動きをするメガニウムだろう。
バトルファクトリーなどで猛威を振るうが、ハマらないとめちゃくちゃ弱い。
BWサブウェイに技がねむる/くさぶえ/みがわり/かげぶんしんの個体が存在する。
攻撃技を持たず、かといってどくどくなどの搦め手を持たない、単体では単なる遅延型という良く分からない構成。
積まれてしまうと元々の耐久の高さも手伝いうざったい。
どくどくなどを浴びた後にこの型に出くわしてしまうと非常に厄介。猛毒や火傷の場合くさぶえはスカせるが…。
このようにバトル施設ではPPを枯らす徹底した耐久型が多く、ゲームフリーク側も「耐久の草ポケモン」と考えていたことが見て取れる。


旧裏時代のポケモンカードでは、草タイプを定義するほどの強ポケモンとして君臨する。聞いたことがある人もいるのではないだろうか。
これは特殊能力「おいしげる」が「草エネルギー1枚を草2つ分としてカウントする」という能力を持っているから。つまりエネ加速。
本人も十分な殴り性能を持っていることから、当時の環境に草タイプを躍進させるきっかけを作った。
その一方、優秀な性能を持ちながらメガニウムとの相性や比較で採用されなくなった草ポケモンも多く、当時のプレイヤーにとってはその評価は複雑なところがあるらしい。
強すぎるのも考え物である。


2021年4月30日に発売された『New ポケモンスナップ』ではタイトルにでかでかと表示されており、
PVでもトリを飾るなどこれまでのゲームでの不遇っぷりを補填するかのような抜擢は大きな話題を呼んだ。
様々なメディアサイトやまとめブログでも「メガニウムが大抜擢!」という主旨の記事が取り上げられることに。
とはいえ実際のゲーム中でも初めて遭遇するイルミナポケモンとしてのインパクトが大きいのも確かである。あとなんかやたらとデカい


追記・修正は、銀バージョンで最初にチコリータを選んでビードル相手に酷い目に遭った人がお願いします。
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最終更新:2024年02月13日 17:12

*1 何故か「どくのこな」だけは覚える。「ハーブポケモン」という分類とは一体…

*2 「はっぱカッター」は初代では凶悪性能だっただけに、それを早い段階で覚えるということで選んだ人もそれなりにいると思われる

*3 攻撃が当たるほどに威力が増す技。対戦ではまず使われないが、シナリオだとチコリータの火力が低すぎることも相俟ってどうしても2,3回攻撃が当たってしまう。これまでのセオリーにのっとって「このままじゃまずい」とポケモンを引っ込めて回復しようとするとますます威力が上がってしまい、最終的に威力160のタイプ一致技が毎ターン飛んでくるというじり貧に陥る。アカネのミルタンクの「ころがる」の驚異をストライクに味わわされると言えばわかりやすいだろうか。

*4 ゴースとズバットは碌な技を覚えていない為、実はベイリーフでもそこまで苦戦はしない。問題はただでさえ不安定な命中率まで潰してくる「えんまく」まで習得しているマグマラシである

*5 初代で初期に「かぜおこし」を覚えていたポッポですらLv9になるまで覚えなくなっている。ホーホーの「つつく」すら習得はLv10である

*6 ヒノアラシ:じんつうりき、ワニノコ:アクアジェット

*7 正しくは20年ほどずっと研究している層がいたが、明らかに少数派だった上に対戦が完全に煮詰まっておりブレイクスルーが起こらなかった。今のようにインターネットや動画で即座に情報が共有・伝播する時代ではなかったというのもある。

*8 しかもメガニウムを擁護する人には上述されている金銀対戦考察まで踏み込んで話せる人はほとんどいない。ただ漠然と「強かったらしいじゃん?」程度で落ち着いてしまう。

*9 これ自体はポケモンにはよくある話だが