マリオカートDS

登録日:2011/02/15 Tue 00:49:07
更新日:2024/02/24 Sat 10:25:52
所要時間:約 7 分で読めます




マリオカートDSとは2005年11月14日*1任天堂から発売されたニンテンドーDS用ゲームソフトである。


概要

マリオカートシリーズでは第5作目に当たり、携帯ゲームとしては初の3Dとなっている。今作から「MARIOKART」のロゴが横長のスタイリッシュなものに一新されており、以降8DXまで引き継がれている。
前作の評価が高かったのとDSの売れ行きが良かったためか、売上はかなり高い。

Wi-Fiを使えば世界中のプレイヤーと対戦ができる。今は当たり前のこの機能、実はこのソフトが初めてである。
初のWi-Fi対応ソフト故にクラスは100ccのみ、遊べるコースにも制限ありと技術的な都合から物足りない部分も多かったが、初めてのWi-fi対戦なだけあってそれなりに評価は高い。

操作面では前作で廃止されたミニジャンプが復活。その他のシステムは大体64を踏襲している。
今作は直ドリ*2が有名でキャラクターの能力に大きな格差が生じた。
操作が十字キーに負担がかかりやすいものだったこともあってか、次作以降ミニターボのやり方が変わることに。


モード紹介

グランプリ

基本のモード。1カップ4コースを走り、順位に応じた点数の合計値を競う。
また、評価制がGBAから復活。点数や走り方によって☆☆☆〜Eまでの8段階である。
DSオリジナルコースのニトロカップ4つ、前作までのコースを復刻させたレトロカップ4つの計8カップ。
以降のシリーズでも過去作のコースが復刻されたカップが収録されるようになり、
オリジナルコース16コース+リメイクコース16コースの計32コースが収録コース数の基本となった。

ちなみにレトロカップではSFC→64→GBA→GCの順で1コースずつ、計4コースで1つのカップが出来上がっている。

タイムアタック

廃人モード。各コースのベストタイムをひたすら狙う。最初に持っているキノコの数はカートのアイテム性能によって異なる。

VS

暇人モードその1。プレイヤー又はCPUとレースする。
所謂フリーモードで、排気量、レース回数などのルールを任意で決める事ができる。今作から1人でも遊べるようになり、チーム戦が導入された。

バトル

暇人モードその2。プレイヤー又はCPUとバトルする。ルールは(ry。今作から(ry
バトルの形式は風船バトル、集めてシャインの2つ。

  • ふうせんバトル
相手にアイテムをぶつけて風船を割り、最後まで風船が残っていた者が勝ち。
今作では皆風船1つで始まり、与えられた予備の風船(4つ)をマイクに息を吹きかけるか、セレクトボタンを長押しして膨らませなければならない。風船の個数が少ないほどアイテムの質が良くなるが、当然即死の危険性もあるためハイリスクハイリターン。
この時Aボタンを押す事はできないので、必然的に無防備になる。
ちなみにマイクで膨らました方が圧倒的に早い。
キノコの加速で相手にぶつかると風船を奪う事が出来る。アドバンテージ2なので積極的に狙っていこう。

  • あつめてシャイン
コース内にシャインが散らばり、プレイヤーはそれらを集める。
一定時間が経過すると、シャイン所持数が最も少ないプレイヤー達がリタイアしていく。
シャインは全部で9つだが、ダメージを受けると1つ落としてしまう。
最後まで生き残っていた者の勝ち。

ミッションラン

今作だけのモード。課せられたミッションをこなさなければならない。
具体的にはコイン集め、バック走行、お邪魔キャラ殲滅などである。
レベル1〜6(隠しで7)までで、各々が8ステージとボス戦がある。
隠しの7は全てのミッションのランクを☆以上にすると出現する。

ちなみに登場するボスの一覧としては、
レベル1:ボスどんけつ
レベル2:イワンテ
レベル3:クリキング
レベル4:キングテレサ
レベル5:ボムキング
レベル6:キングアイスどんけつ
レベル7:ハナチャン
このように本作の前年に発売されたスーパーマリオ64DSでボスキャラだった面々となっている。


キャラクター

最初から選択可能なキャラクターは『64』『アドバンス』と同じ8名。
条件を満たすと隠しキャラクターとして4名が加わり、最大12名から選べるようになる。
また、本作ではダウンロードプレイの子機プレイヤー限定キャラも登場する。

本作では各キャラクターごとに
  • スタンダードカート(性能は下記2つの中間)
  • アイテムの質は高いが基礎性能が低い
  • アイテムの質は低いが基礎性能が高い
の3台ずつのカートが用意されており、うち1台は隠しカート。
また、キャラクターごとにバランスタイプドリフトタイプグリップタイプに大別される。
さらに条件を満たすと他のキャラのカートのいくつかに乗れるようになったり、全てのカートが使えるようになったりする。
順番は「マリオ→ドンキーコング→キノピオ→クッパ→ピーチ→ワリオ→ヨッシー→ルイージ→カロン→デイジー→ワルイージ→HVC-012」。

性能は基本的にカート側で決まるが、重さだけはキャラクター側にも設定されており、
「カロン<キノピオ<ヨッシー(ヘイホー)<ピーチ<デイジー<<マリオ=ルイージ<ワルイージ<<ドンキーコング<ワリオ<<クッパ=HVC-012」
となっている。

ただし、バトルでは各キャラクターごとに固定されたスタンダードカートしか使えず、性能も専用のものになる。

バランスタイプ

ハンドリングとドリフトが同程度の能力でまとまっている。

初代や『ダブルダッシュ!!』では最高速寄りのバランス型だったが、本作では逆に加速寄り。
…なのだが、実はドリフト以外の全能力がルイージに劣っているという残念な性能
仮にもマリオカートなのに(ry

ハンドリング、ドリフト、ミニターボを高いレベルで両立させている唯一のキャラ。
スピードがかなり遅いため、直線が多いコースは苦手。

スピードも加速もHVC-012より低い癖に、ハンドリングもドリフトもイマイチ。
ミニターボもドリフトタイプ並みに短く、オフロードにも弱い……と、とにかく不遇。

ハンドリングの性能はマリオと同じだが、こちらは最高速寄りのバランス型で、中量級では最も速い。
しかしミニターボやオフロードではやや劣る。

ドリフトタイプ

ドリフトをしなければあまり曲がれない上級者向けのキャラクター。急なカーブの多いコースに向いているのだが、ミニターボはあまり続かない。

重量級の中ではドリフト性能に優れる。
スピードはそこまで速くはないが、加速もクッパほど酷くはない。

スピードと重さは一番。「タイラント」もカート側で一番重く、軽い組み合わせの相手にぶつかっただけで大きく弾いてしまう。
逆に加速やハンドリングは最悪で、ミニターボに至ってはぶっちぎりの短さ。ドリフトしてもそこまで曲がれるわけではない。

スピードが低い割に、加速はマリオやルイージと同程度。
一応ドリフトは本作トップで、ハンドリングもこのタイプの中では高め。

ピーチと比べるとスピードで勝るが、それ以外では劣る。
一応中量級扱いだが、実質的には軽量級。

グリップタイプ

ハンドリングに優れており、逆にドリフトは苦手。他のタイプよりもミニターボが長続きしやすく、中には1秒を超えるものもある。オフロードにも強い。

ルイージよりも加速、ハンドリング、ミニターボ、オフロードで上回り、特に「エッグ・ワン」のミニターボ持続時間は68F
スピードも意外とあり、ドリフトは下から3番目だが気にならない程度。何このチート能力

グリップタイプなので、ドリフトは2番目に苦手。
しかし、スピードも加速もハンドリングもミニターボもオフロードもマリオより上と、かなり優遇されている。
兄に勝る弟は(ry

  • カロン
骨のノコノコが初参戦。
スピードは最弱だが、加速、ハンドリング、ミニターボは最強で、オフロードに至ってはぶっちぎりのトップ。ドリフトもこのタイプの中では一番。
「カロン・カノン」のミニターボ持続時間はなんと73F

なんとファミコン時代の周辺機器まで参戦。シリーズでは今のところ本作限定。
クッパと同速にもかかわらず、加速も意外とあり、キノピオ並のハンドリングとミニターボも併せ持つ。
ただしドリフトは最弱。グリップタイプだからしょうがない。

ダウンロードプレイの子機プレイヤー限定キャラ。性能は「ヨッシー」+「スタンダードYS」と同じ。
次作のWiiではリストラされたものの、さらに次の7にて正式なキャラとして参戦した。


コース

新規コースと過去作のリメイクが16個ずつ。

キノコカップ

  • エイトクロスサーキット
8の字をした道幅の広いコース。連続ミニターボの練習に最適。

  • ヨッシーフォールズ
滝が流れる大穴の周りを回るコース。イン側の滝の部分も通れるが、確実に落ちてしまう所も。Wiiで再登場。

  • プクプクビーチ
リゾート地のコース。潮の満ち引きでライン取りが変わる。8で再登場。

  • ルイージマンション
Lの別荘。玄関口の階段の上でAB同時押しするとフリーズするので注意。7とツアーで再登場。

フラワーカップ

  • サンサンさばく
起伏の激しい砂漠のコース。2周目以降は太陽が火の玉を降らしてくる。Wiiで再登場。

  • モンテタウン
住宅街を走り抜けるコース。道幅が狭く、しばしば壁にぶつかる。Wiiで再登場。

  • ワルイージピンボール
ワルイージが設計した超特大ピンボール台……が丸ごとコースとなっている。鉄球に当たると大きなタイムロスに。
アイテムルーレット、アイテム取得、周回時の効果音が専用の物になっている。
7、ツアー、8DX(有料DLC)で再登場したが、7ではワルイージが欠席しているため本人で走れないことが話題になった。

  • キノコリッジウェイ
一般道路っぽいコース。普通車にぶつかると大転倒してクラクションを鳴らされる。後半は崖にも注意。
8DXの有料DLC、ツアーで再登場しており、キノピオハイウェイのようにコインやアイテムが車と一緒に流れたりショートカットが追加された。

スターカップ

  • DKスノーマウンテン
伝統であった氷雪地域のコース。起伏が激しく、更に雪玉や雪だるまが行く手を阻むので、制御が非常に難しい。
また、キノコかスターしか出ないアイテムボックスがある。7とツアーで再登場。

  • チクタクロック
スーパーマリオ64某ステージのようなコース。一定時間毎に動きが逆になる。8で再登場。

様々な地形が盛り合わされたコース。お邪魔キャラの種類も最多。ツアーと8DXの有料DLCで再登場。マリオサーキットがフラワーカップでないのは本作くらい。

  • キラーシップ
マリオ3の方舟を彷彿させるコース。大砲に飛ばされる終盤はなんかカッコいい。7とツアーで再登場。

スペシャルカップ

  • ワリオスタジアム
ジャンプ台やダッシュ板が多数現れるコース。姿勢制御が鍵。8で再登場。

  • ピーチガーデン
桃の別荘。ワンワンにぶつかると大転倒。Wiiで再登場。
『8DX』に追加コンテンツとして収録決定。そしてツアーにも登場した。

  • クッパキャッスル
伝統のクッパ城。コース内にいくつか分岐があり、一方はタイムロスとなる。

  • レインボーロード
こちらも伝統。中央にジェットコースターのようなループがあり、逆さまの時に転倒などして減速すると遠心力がなくなりコースアウトしてしまう。なお、ここでミニジャンプを連打しまくると…。

コウラカップ

  • SFC マリオサーキット1
マリオカート最初のコース。以降SFCマリオサーキットはリメイク常連コースに。

  • 64 モーモーファーム
チョロプーは前より避けやすいが凶暴化している。

  • GBA ピーチサーキット
ヘアピンカーブが多いが道端は広め。

  • GC ルイージサーキット
排気量関係なくコースは変化しない。真ん中の塀とワンワンの裏道はなくなった。

バナナカップ

  • SFC ドーナツへいや1
懐かしいコースその2。ヘアピンカーブとカーブ内側のダートは相変わらず。

  • 64 フラッペスノーランド
雪だるまは凶悪化。アイテム落とす転倒に。

  • GBA クッパキャッスル2
相変わらずカクカクしたコース。以降GBAクッパキャッスルもリメイク常連に。

  • GC ベビィパーク
コースが単調でコウラが塀を越えて飛んでくる。7周から5周に*3

このはカップ

  • SFC ノコノコビーチ2
懐かしいコースその3。深海部分は即コースアウト扱いに。

  • 64 チョコマウンテン
排気量に関わらず塀はなくなり、岩は跳ねず転がる。8DXの有料DLCでも再登場。

  • GBA ルイージサーキット
初めて雨が降るコース。一部の狭いショートカットがなくなった。

  • GC キノコブリッジ
車の種類が変更され、別の道がなくなった*4が車は凶悪化。

サンダーカップ

  • SFC チョコレーとう2
懐かしいコースその4。凸部分は凹に。

  • 64 ヒューどろいけ
相変わらず不気味なコース。巨大プクプクがバクバクに、コウモリがバサバサになった以外は特に変化はない。

  • GBA スカイガーデン
おそらくリメイクコースで最も人気なコース。GBAほど派手なショートカットはできないがショートカットはけっこうある。8DXの有料DLCでも再登場。

  • GC ヨッシーサーキット
上空から見るとヨッシーの形をしたコース。一部行けなくなった道がある。8の有料DLC及びDXでも再登場。


バトルステージ

バトルモードにのみ登場するステージ。

  • ニンテンドーDS
名前通りのステージ。ボタンの凹凸は無い。狭いうえに周囲は全て奈落なのでコースアウトに注意。

  • ゆうやみハウス
屋敷のステージ。8つの部屋の他に外にも細い道があるが、狭いので落ちやすい。Wii、ツアーで再登場。

  • サザンリーフ
障害物がほとんど無い海のステージ。潮の満ち引きがあり走りにくい。7で再登場。

  • スイートタルト
甘そうなタルトのステージ。ホイップにぶつかると少しだけ視界が悪くなる。

  • 64 ブロックとりで
かつての人気ステージ。公式サイトでもプッシュされるほどだが、BGMがチョコマウンテンではなくなっている。

  • GC どかんひろば
土管から土管にワープする特殊なステージ。こちらもBGMは当時と異なる。



追記・修正は直ドリしすぎて十字キーとRボタンを壊してしまった方がお願いします。

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最終更新:2024年02月24日 10:25

*1 アメリカでの発売日。日本では同年12月8日。

*2 直線でドリフトして素早くミニターボをするテク。ダブルダッシュにもあるがDSほど強力ではない

*3 ツアーの通常・R・RXも同様。8と8DXは従来通り7周、ツアーのXは3周となっている。

*4 8DXやツアーでは土管を除いて復活している。