ファイナルファイト

登録日:2010/03/24(水) 06:04:25
更新日:2024/04/21 Sun 10:48:21
所要時間:約 8 分で読めます




ちょうはんざいとし メトロシティ
ここは へいわも ちつじょもない。

あるのは ぼうりょくと 死 だけだ。


市ちょう マイク・ハガーは、シティを
せいぎあるまちに するため、
きょだいな ぼうりょくしゅうだん マッドギアに、
てっていてきな こうげきを くわえた。

だが、かれをまっていたのは、
もっとも ひれつな ほうふくだった。


1989年のことである・・・

[市長に電話がかかってくる]

ハガー「ん、わたしだ マイク・ハガーだ!」

「へっへっへっ 市ちょうさんよ はじめて お耳にかかるなあ
 おっと きるとこうかいするぜ。
 なにせ むすめのいのちが かかっているからなあ。」

ハガー「なに!ジェシカに なにをした!きさまは だれだ!」

「まぁ あせるな。そこにある TVをつければ わかるかもよ。」

[捕われて半裸のジェシカが映る]


ハガー「きさまぁ~」

「あんたは やりすぎた。まちは いままでどおり
 おれたちマッドギアの すきにさせてもらうぜ
 これ以上 けいさつを かいにゅうさせるなら、
 ジェシカのいのちは ないとおもいな。」


――――――


コーディー「なにっ ジェシカが さらわれただと!」

ガイ「ジェシカ?!」

コーディー「ああ おさななじみだ。
      マッドギアめ おれが ぶっつぶしてやるぜ!」

ガイ「なんと ひきょう きわまりない!
   せっしゃも すけだち いたす。」

(OPより抜粋)



『ファイナルファイト』はカプコンが1989年に販売した横画面横スクロールアクションゲーム(ベルトスクロールアクション)。

システム基板はCPS1。全6面構成、2人同時プレイ可能。

8方向レバーで選択したキャラクターの操作。
アタックボタンで攻撃を行い、ジャンプボタンでジャンプをする。
2つのボタンを同時押しすると、体力を少し消費して無敵効果のある必殺技を繰り出す。



【概要】


ベルトスクロールアクションの傑作と呼ばれ、アーケードで大ヒットを飛ばし、後に複数の家庭用ハードに移植された。
大勢迫ってくる敵を単純な操作でぶっ飛ばすことができ、その爽快感は他のアクションゲームを凌駕していた。
スーパーファミコン版は容量の都合によりガイや4面や2人同時プレイがカットされたにも関わらずキラーソフトとなり、ハードの売り上げにも大きく貢献した。
後に逆にコーディを削除してガイを入れた「ファイナルファイト・ガイ」も発売された。
更に後年にメガドライブ拡張機種であるメガCD版の「ファイナルファイトCD」が発売
こちらは3人で遊べる上、2人同時プレイも可能というシステム的にはオリジナルに近い仕様だったのだが
操作性およびグラフィックの悪化等により劣化移植の扱いを受けてしまっている。
次世代機を持っていないプレイヤーの要望を受け、SDキャラ化させた「マイティファイナルファイト」がファミコンで発売された。
続編として1993年に「ファイナルファイト2」が、1999年にアーケード用3D対戦型格闘ゲーム「ファイナルファイトリベンジ」が作られた。

その人気は衰える事を知らず、稼働から30年以上も様々な媒体に移植され続けている。

ゲーム自体の難易度は非常に高めで、敵が一人ひとり癖のある動きをしてくるため完璧なパターン化は難しい。
本作の人気絶頂期には、ゲームの高難易度ゆえに発生した、いわゆる「連コイン」と呼ばれる行為がゲームセンターで問題となった事もあった。
だがゲームに仕込まれた幾多のテクニック(下記参照)を知ることでより先に進むことができ、敵の配置を覚えてスクロールの加減を行えれば安定して進むことが出来る。
そのため圧倒的な人数で攻めてくる敵とステージの長さに反して、慣れれば1コインクリアも可能である。

高度なアドリブ能力と冷静な状況分析能力が求められ、スコア争いも奥が深いゲームに仕上がっている。

元々ストリートファイターの続編として作られていたこともあってか、この作品からストリートファイターシリーズに参戦したキャラクターも多い。
GBA版やアプリ版ではZERO3版コーディーやZERO版ガイが逆輸入された(グラフィックとステータスの違いだけでモーションは同じ)。


◎基本攻撃


  • コンビネーション
アタックボタンの連打でコンボを繰り出す。
コンボの締めとなる打撃が当たると敵をダウンさせることが出来る。

  • コンボ投げ
前述のコンビネーション中に締めの打撃の直前の攻撃が当たった瞬間に、レバーを背後方向に入れてアタックボタンを押すと敵を投げて締める。

  • つかみ
敵にある程度接近した状態でレバーが入っていれば自動的につかむ。
つかみ打撃や投げをここから繰り出すことが出来る。
ハガーは敵をつかんだまま歩ける。

  • ジャンプ攻撃
ジャンプ中にアタックボタンを押すと、いわゆる飛び蹴りを放つ。
各キャラとも長いリーチを持ち、一撃でダウンに持っていけるが威力は小さい。

  • 武器攻撃
    • ナイフ:ガイ、ハガーは投擲武器として使い捨て。コーディーのみ近接時に手持ち武器として刺突攻撃が可能。
    • 日本刀:リーチが長めの日本刀。ガイが使う場合のみ更に攻撃判定が広くなり、一方的な壁ハメが可能になる。
    • 鉄パイプ:上記刃物より攻撃力は低いがリーチは長い。ハガーが使う場合のみ攻撃力が刀と同等に、更に素早く振り回せる。
道中に落ちていたり、敵が落としたりした武器を拾い使用する事ができる。
武器での攻撃はパンチなどの通常攻撃に比べるとスキはあるが攻撃力がやや高くリーチも長い。
当てると必ず相手のダウンを奪えるので大量の敵を相手にするとき有効。

  • ドロップアタック
ジャンプ中にレバーを↓に入れてアタックボタンを押すと各キャラ固有のドロップアタックが出る。
当たり判定が大きく、コーディーとガイは固めに使える。
ハガーはバックジャンプと組み合わせることで、進行方向とは逆の方向に敵を跳ね飛ばせる。

  • メガクラッシュ
必殺技。Aボタン・Bボタン同時押しで発動し、一定時間無敵になって周りを攻撃できる。
ただし攻撃が敵にヒットした際に体力を微量に消費する。のけぞり状態でも使えるので、どちらかと言えば緊急回避に近い。

  • バックジャンプ
ジャンプボタンを押した瞬間にレバーを後ろに入れると、通常より速く長いジャンプが出来る。
素早い移動に便利な他、ここから出すドロップアタックは敵が反応しづらい。マニュアルになく隠し技に近い。
バックジャンプ中にコーディーは膝蹴り、ガイは肘落とし、ハガーはボディプレスしかできない。


◎キャラクター紹介


【プレイヤーキャラクター】


コーディー(CODY)

ナイフの使い手でマーシャルアーツの達人。オールマイティなバランスキャラ。
ゲーム中のデモ画面に表示されるプロフィールに「このゲームのしゅじんこう。」と明確に表記されている。
パンチが得意で、平均的な能力を持ち扱いやすい。近距離でナイフを振ると、投げずに刺すことが出来る。
自称「普通には生きられない男」。それでもこの頃は真面目な好青年だったのだが……。
メガクラッシュは「ダブルキック」。

ガイ(GUY)

コーディーのジム仲間のスニーカー忍者。前述の通りマッドギアには何の因縁もないが義侠心からこの戦いに参加した。
歩行スピードやジャンプが最も速く、壁に向かってジャンプして蹴ってジャンプしている際に蹴りを出すことで三角蹴りを繰り出すことが出来る。
反面、攻撃力と防御力が低いが日本刀の攻撃範囲が広い。GBA版リメイクではでは防御力が高く調整された。
SFC版では容量が足りない為にリストラされる憂き目にあい、後にコーディーの代わりに彼を入れた『ファイナルファイト・ガイ』が発売されることになった。
『ストリートファイターZERO』シリーズには主人公のコーディを差し置いて1作目から出演を果たす。
メガクラッシュは「旋風脚」。『マイティファイナルファイト』や『ファイナルファイトリベンジ』では手裏剣も使う。

マイク・ハガー(MIKE HAGGAR)

通称“戦う市長”。
本作の主人公的存在。元ストリートファイターのくせに市長。
元プロレスラーの国会議員が実在するのだからストリートファイターの市長が居ても別に不思議ではない。ないのだ。*1
ドロップアタックで出せるフライングボディアタックなどのプロレス技を駆使して戦う。
通常投げのバックドロップの他に敵をつかんでから「ジャンプ→アタック」と入力することで高威力のジャンピングパイルドライバーを出すことが出来る。
さらに鉄パイプを素早く振ることが可能。大勢に囲まれてもメガクラッシュ「ダブルラリアット」により全方位かまわずぶっ飛ばす。
ただ攻撃力は最も高いが、全てにおいてスピードが遅く防御力も低い。リーチは長いが押し寄せる敵を止められない。
最も扱いづらいキャラクターだが、ファイナルファイトの爽快感と醍醐味を体言化しているのは彼と言っても過言ではない。
エンディングで妻とは死別していることが明らかにされている他、同社の『マッスルボマー』シリーズにも出演している。


【雑魚キャラクター】

詳しいプロフィール詳細はマッドギア/スカルクロスの項目を参照。

ブレッド、ダグ

何の特徴もない雑魚。シャツを着た白人がブレッド、スキンヘッド黒人がダグ。

ジェイク、シモンズ

ベストを着た雑魚。弱いくせに跳び蹴りをする。
青い服を着たヒゲ面がジェイク、黄色い服を着たサングラス黒人がシモンズ。

J、TWO-P

見た目は弱そうだが、ボクシングが得意なパンク雑魚。軽快なフットワークで素早く動き回って、殴りかかってくる。
青のバンダナと黄色の上着、青のジャージを着用した金髪がJ。ツーピーはサングラスと橙色の上着と緑のジャージを着用したモヒカン男。

アクセル、スラッシュ

ライダースーツを着た大柄な雑魚。通常攻撃はガードしてしまう。阿部さんやケンシロウに見えるとか言ってはいけない。
非常に攻撃力の高いハンマーナックルや蹴り技で攻撃してくる。出現したら速やかに投げ技で潰そう。
アクセルは灰色の服と赤のバンダナを着用した長髪の男。スラッシュは焦げ茶色の服を着用した短髪で褐色肌の男。

G.オリバー、ビル・ブル、ワン・フー

肥満体の雑魚。しかしダッシュからの頭突き攻撃は脅威。
複数一斉に画面外からジェットストリームアタックをしてくる。
青いズボンがオリバー、灰色のズボンがビル、緑色のズボンがワン。

ハリウッド、エルガド

ナイフ使いの長身痩躯の雑魚。しかもスライディングキックやジャンプナイフ突きまで使う。
ハリウッドのみ体力が低いが火炎瓶を投げる赤い服のタイプがいる。
画面外からジャンプ攻撃してきたり、異常に立ち直りが早く倒れた次の瞬間には起き上がっている。
オレンジ色の服と帽子がハリウッド。薄黄色の服とヘアバンドのヒゲ面がエルガド。
『ストリートファイターZERO』シリーズではロレントの部下として登場する。

ポイズン、ロキシー

アーミーハットにタンクトップにホットパンツを着用したパンクスギャル。空中殺法が得意。
一見すると巨乳ギャルに見えるが……アメリカ版では(詳しくは後述)。
後にポイズンは『ストリートファイターIII2nd』シリーズにサブキャラクターとして登場する。
『ウルトラストリートファイターIV』ではプレイアブルまで昇格し、『V』にもDLCで続投。
ロキシーも『V』のアビゲイルのストーリーにてサブキャラクターとして登場している。
ちなみに髪色がオレンジの方がロキシーで、ピンク色の方がポイズン。

アンドレ一家

長男アンドレ、弟のアンドレJr.、パパのF.アンドレ、祖父のG.アンドレ、叔父のU.アンドレがいる。
もはや中ボスと断言してもいいくらい最強の雑魚。アンドレ・ザ・ジャイアントがモチーフ。どう見ても2m以上ある。
巨漢で掴み技、ヒップドロップ、体当たり、パイルドライバーなどダムドに肉薄する戦闘能力と体力を持つ。
特にハガーの天敵で、安全に出せる技がジャンプキックくらいしかない。3面中盤の地下プロレス場はハガーにとってだけ全面屈指の難所。
SFC版のシリーズで一家全員登場するのは『ガイ』のみで、一作目ではF.アンドレが未登場、『2』ではF.アンドレとU.アンドレが未登場、『タフ』ではアンドレのみ登場。
服の色以外は全員クリソツだが五つ子ではない。
『III2nd』シリーズ以降はヒューゴー名義となり、同シリーズや『ウルIV』などにてプレイアブルキャラクターとして登場する。

【ステージボス】


ダムド

1面ボス。
金髪グラサンのレゲエ風でちょっとオラウータンっぽい顔の大柄な黒人。ダムド様。
ジェシカを誘拐し上記のデモで手の込んだ宣戦布告をした。
体力が高い以外は普通だが大柄な体格に似合わず身が軽く、体力が減ると一旦建物に逃げて口笛で雑魚を呼ぶ。
跳び蹴りしながら復帰してくるので注意。ストロベリー・サンデーが大好物(SFC版の説明書より)。

ソドム

2面ボス。
リングで待ち構える勘違いアメフトサムライ。日本刀二刀流で向かってくるので非常に攻撃力が高い。
その上通常の打撃技に対して異常に高い防御力を持っており、掴みからの打撃か投げを決めないとごくわずかしか体力を奪えない。
武器の日本刀は奪えるが、素手になると当たり判定の広いタックルを使って奪い返してくるので非常に厄介。
ここからボスは起き上がりに長~い無敵がつくようになることも相まって多くのプレイヤーの壁となった。なお、このボスステージのリングのみ雑魚キャラクターが登場しない。
『ストリートファイターZERO』では刀を十手に持ち替えて日本文化を思いっきり勘違いしたエセサムライとして登場。*2
しかし『ZERO3』の彼のエンディングでは日本人組を凌駕する「カミカゼアタック」なる侍魂をみせ、ナッシュに”彼こそ本物のサムライ”と認められた。
エンディングが若干カオス?『ZERO3』ならたまによくあること

エディ.E

3面ボス。
マッドギアと手を組む悪徳警官。警棒の威力が痛いが、かと言って近寄れば掴み殴りをしてくる。
体力が減るとこちらから逃げるように移動し、間合いを取って使いだす高威力かつ射程が広い拳銃が脅威。
なお開幕に吐き落とす噛みかけのガムは、体力を大きく回復し、かつ満タン時に食べると高得点(こんなモン食ったら逆に体力低下しそうなもんだけど…)。
銃撃はフレンドリーファイヤする判定で、流れ弾が当たったザコ敵が即死したりする。好物は血のしたたるステーキ。

ロレント

4面ボス。
元軍人。ボスの中では一番背が小さい。
エレベーターを縦横無尽に飛び回り、手榴弾を投げてくる。
意外と棒術によるリーチも長いので注意。また飛び蹴りや投げ技も使う。
その動きを捕えるのはかなり難しい。防御力が低いのが唯一の弱点か。倒されるとなんと手榴弾で自決する。
SFC版と『ファイナルファイト・ガイ』には登場できなかったが、続編の『ファイナルファイト2』の5面ボスとして再登場した。
彼も『ストリートファイターZERO2』からストリートファイターシリーズにプレイアブルキャラクターとして出演。
それを皮切りに『CAPCOM VS SNK 2』『ストリートファイター×鉄拳』『ウルトラストリートファイターⅣ』にも出演するなど出番はそれなりにある模様。
アメリカ国民を全員軍人にすることで究極の国防と平和を目指す。
要するにアウターヘブンを作ろうとしているらしい。

アビゲイル

5面ボス。モヒカン刈りの大男。マッドギア随一の怪力の持ち主であり、同時にマッドギアでは最も頭が悪い。
モーションはアンドレの使い回しだが、ほぼ即死の投げやダッシュパンチを使う理不尽なまでの強敵。体力も異常に高い。初心者はここでコンティニューを繰り返す。
SFC版ではバランス調整でさらに強化され、プレイヤーキャラクターと同等の掴み間合いで吸い込み投げを仕掛けてくる。
ボスキャラクターでは唯一『リベンジ』には登場しない。
後に『ストリートファイターV』シリーズにプレイアブルキャラクターとして登場する。

ベルガー

ラストボス。
表向きはメトロシティの大企業の社長だが、マッドギアの総帥でもある。巨大企業の総帥であると同時に、マッドギアを裏から操っている。
連発式のボウガンを使い、最初は車椅子に乗りながらジェシカをにしているが、車椅子を破壊されると攻撃が通るようになる。
尚、ベルガーを攻撃すると人質のジェシカが悲鳴をあげるが、これによるペナルティは一切ない。構わず殴れ。
瀕死になると突き落としてくださいといわんばかりに窓際でピョンピョン跳びながらボウガンを連射するだけになる。
ちなみにボウガンの矢はタイミングを合わせれば通常攻撃で打ち落とせる。 


◎テクニック


パンチはめ

コンビネーションの際に投げに繋がる打撃を出すまでに背後に振り返り、その打撃を空振りさせることで

ジャブ→ジャブ→ボディーブロー(空振り)→ジャブ→ジャブ……

と一方的に攻撃を加え続けることが出来る。
ただし攻撃中の背後はほぼがら空きなため、敵を誘導して上手くまとめて行うのが理想。

一定以上の連打力と正確なレバーさばきを必要とし、はめを外すと敵のカウンターをまともにもらってしまう。
連付きボタンがあれば攻撃連打ボタンを押しっぱなしにしてレバーをガチャガチャするだけでそれっぽく出来るので楽。

ゲームバランスを壊しかねないテクニックだが、実際にはパンチはめを行い続けること自体がかなり難しい。
加えて、これさえ出来ればクリアが安定するというものではないため、結果的に本作の「有効なテクニック」の一つとしてとどまっている。

なおハガーは攻撃スピードが遅く1回攻撃を当てるたびに振り向く必要があり、実用的でない上に敵からの攻撃を非常に受けやすい。
これがハガーでの攻略が難しい原因の一つでもある。
『ストリートファイターZEROⅢ』ではコーディのスーパーコンボ「ファイナルデストラクション」として採用された。

固め投げ(地上)

打撃を1~2発当てて相手を硬直させ、その隙に一気に近寄ってつかむ。
ここから投げに持っていったり、つかみ打撃を仕掛けたり出来る。
前後の動きだけで可能な安全性の高いつかみであり、攻撃をガードする敵などはここから片付けてしまうのがベスト。

固め投げ(ドロップアタック)

コーディー、ガイのドロップアタックは敵をダウンさせることなく移動攻撃を行える。
これを利用し、ドロップアタックを当てて固めると同時につかむ。
地上固めに比べより短い時間で固めてつかめるのが利点。
バックジャンプと組み合わせることで強さが増す。

バックジャンプボディプレス

ハガーの重要テク。前述のバックジャンプから素早くドロップアタックを出す事。
背後の敵は無防備に近づいてくるので多くの敵を巻き込める。投げナイフも弾くので安全。
敵が散ったらとにかくこれを出して状況を落ち着かせるのだ。
アクセルはガードしてくるがむしろチャンス、掴んでしまおう。

投げ無敵/引っこ抜き

このゲーム、一見無防備に見える投げ技の最中は実は無敵判定になっている。更に、投げた方向に敵がいる場合はその敵もまとめてダメージを受け、強制的にダウンする。
よって囲まれた際は率先して投げを狙うのも良い。ただし投げ終わった後に無防備な隙*3が発生するので注意が必要。

ハガーのみ仕様が若干異なり、投げ動作のモーションが完全に終わるまではもちろん、投げ終わった後も一定時間無敵時間が続く。
代わりに、無敵時間継続中はつかみに移行できないようになっている。
この仕様を知らないと、バックドロップ及びジャンピングパイルドライバー後に近くにいる敵を直接つかんで投げようとした際につかむことができず、一方的に攻撃を食らう羽目になる。
逆にこの仕様をフルに活かすと、初回のコンボ投げさえ成功させてしまえば、最速でアタックボタン連打が続く+アタックボタンの攻撃範囲内に敵がいる限り「無敵時間がほとんど切れないまま、一方的に殴っては投げ」を繰り返せる。
このテクニックを「引っこ抜き*4」と呼ぶ。ハガーのスピードでは後半面で速やかにこれに持ち込めないと命がない。

宝石錬金

アイテムコンテナ*5の他、シャンデリアなどに入ってるアイテム(主に回復用の食品の類)はコンテナオブジェクトが破壊される瞬間にレバーかジャンプボタンの入力が有ると金塊や宝石に置き換わる。
この2つは得点アイテムの中でも高い得点を得ることができるため、スコア稼ぎの他エクステンドに用いられ、この技を使うだけでもスコアが跳ね上がる。
また必然的に回復アイテムを取れなくなるので「回復アイテムを取らない縛りプレイをする」という事にもなり「上級プレイの証」ともなってゲーマーからは好評を得た。
ちなみに回復アイテム自体はライフが満タンの時に取るとスコアが入る様になっているがそれで得られる得点は微々たる物。

ただし入力受付タイミングがたった2フレームと非常にシビアで、プレイ中はレバガチャに賭けるしかない。
ゲーマー御用達のゲーセンなどでは筐体に「錬金ボタン*6」が用意されている店・筐体も存在し、オブジェクトから安定して金塊・宝石を出せる様にされていた場合も有った。

余談

ポイズンの性別について

アメリカでの稼働時に女性を殴ることが差別や虐待の様に感じるという抗議があり、「実はあれ、男」とカプコンが返事したのでポイズンはニューハーフということになった、という話がある。
日本でも女性のままだいや男性だと度々議論が起こり、公式でも『ストリートファイター×鉄拳』にて女性と表記されたかと思えば『鬼武者Soul』では無表記だったりと曖昧。
ただエロ方面では使い勝手がいいのでストII系の薄い本では大抵シーメールキャラで登場する。

上記の抗議エピソードはあきまん氏など当時の公式サイドの人物がソースのため「当時カプコンの何某かがクレームにそういう返事をした」というのは確かなようだが、
一方で現状の公式ではポイズンの性別に関しては「これまでもこれからも回答を持たない」としているため、少なくとも公式作品では「性別不明」が正式である。

『ストリートファイター』との関係

もともと『ストリートファイター』の続編という事で開発されたのだが、あまりにもゲーム性が変わりすぎたので別IPとしてリリースされたというのは有名な話。

【続編】


ファイナルファイト2

前作『ファイナルファイト』でコーディー、ガイ、ハガーの3人の活躍によって壊滅させられたマッドギア。
しかしマッド・ギアの残党が「世界征服計画」の声明を出したことから、市長マイク・ハガーは不安に陥っていた。
そんなある日、市長の元にガイの師匠「源柳斉」の娘であるマキから電話が掛かる。
マッドギアの残党が、今度はガイの婚約者であるレナと、レナの父にしてガイの師匠である源柳斎を誘拐。
ハガーとレナの妹であるマキ、そしてたまたま居候していたカルロス・宮本の3人が救出しに行く事となる*7

前2作では不可能だった2人同時プレイが可能になり、コンティニューの際もステージの途中からプレイ再開可能になった。
連続攻撃の最終段やジャンプキックを防御されることがなくなったため、前2作よりも遊びやすくなっている。

◎キャラクター紹介


【プレイヤーキャラクター】


源柳斎(げんりゅうさい)マキ(MAKI)

本作の主人公で赤いセクシー痴女。ガイと同じ武神流のくノ一にして源柳斎の次女でレナの妹。源柳斎とレナが誘拐された時は外出していたため難を逃れた。
前作のガイと似たような性能で、三角跳びが可能なスピードタイプ。ただし攻撃力が3人の中で最も低く、パンチのリーチも短い。
コンティニュー画面で捕まって水処刑されている場面ではハガーが鉄手錠、カルロスが縄でグルグル巻きに対して2本の紐で手首を頭上で縛られているのみで十分拘束されているあたり設定上も比較的非力な模様。
メガクラッシュは「烈風脚」。トンファーを速めに振ることができるが、ボス戦では力不足感が否めない。
後に漫画『さくらがんばる!』、そして『CAPCOM VS. SNK 2』『ストリートファイターZERO3↑↑』に登場。

カルロス宮本(Carlos)

南米から来た青いケンシロウ風の謎の日系人。ハガーのもとで居候をしており、今回の事件でハガーと共に参戦する。影が薄い。
跳び蹴りやパンチのリーチが長いバランス型。前作のコーディーのようにナイフを手持ち武器として使うことが可能。
趣味は刀のコレクションでゲーム中も刀を背負っているが、メガクラッシュの時以外は素手で戦うという謎のこだわり。
メガクラッシュは「乱れ斬り」。

マイク・ハガー(MIKE HAGGAR)

前作から唯一続投となったキャラクター。得意武器は鉄パイプから何故か角材になった。
ほとんど前作と同じだが、パイルドライバーはスクリューパイルドライバーに変更。
また、投げ無敵が無くなった代わりに今作では敵を投げた後すぐに次の敵を掴んで投げられるようになった。
総合的に見るとバランス調整がされて戦いやすくなっている。メガクラッシュは「ダブルラリアット」。

【新生マッド・ギア】

マッド・ギアの残党が集まって生まれた組織。本拠地は日本で、香港とヨーロッパに支部がある。

ウォンウォン

1面「香港」のボス。
香港の暴力団からも一目置かれている弁髪の巨漢。ボディブローと手に持った包丁が武器。
画面外から不意打ちでエルボードロップをしてくる。

フレディ

2面「フランス」のボス。
アメリカ海兵隊崩れの巨漢で、空港の格納庫のシャッターの奥から現れる。
飛び膝蹴り以外の攻撃パターンはアンドレとほぼ同じで、強力な突進が脅威。
何故か背景にガイルがいるが、加勢してくれるわけではない。

ブラッケン

3面「オランダ」のボス。
怪力自慢の巨漢で、牢屋を蹴破って現れる。また巨漢かよ攻撃力がとても高い。
画面外からの跳び蹴りやダッシュストレートが得意技で、プレイヤーを後方へ投げ飛ばすこともある。
非常に凶暴だがこう見えてマザコン。伝書鳩をペットにしている。

フィリップ

4面「イギリス」のボス。
今まで分かりやすい巨漢続きだったのに、唐突に現れるピエロ。
表向きは世界中を旅するサーカス団の団長だが、裏では違法商品の密売をしているらしい。
これまでのボスと違い俊敏に動き、リーチも長くスライディングなど移動攻撃も完備。
ただし耐久力は低いので、ダメージ覚悟で一気に攻めるが吉。

ロレント

5面「イタリア」のボス。SFC版の前作と『ガイ』には登場できなかったので、AC版の前作から引き続き登場。あの自爆は何だったのか
前作と同様に残像を見せながら常に素早く走り回り、棒で攻撃してくる。
さらに回転しながら飛び蹴り、三角飛び蹴り、背負い投げなど多彩な攻撃をする。
体力が残りわずかになると手榴弾をばら撒く発狂モードになる。

ラスト「日本」にいる新生マッド・ギアのボス。初代『ストリートファイター』のハゲ拳法家とは関係ないらしい。
歌舞伎役者のような風貌をしている大男。過去、武神流関係者と何かあったらしい。
対戦前に縦5mはあろうふすまが開いていく演出で登場し、竜巻旋風脚で襲いかかってくる。
八艘飛びのように軽やかに跳び周りながら旋風脚を放ち、しかもつかんでもすぐに離されてしまうため、投げ技が通用しない。
倒すとベルガーと同じく画面外に落下するが、単なる一軒家の屋敷なのでベルガーのような滑落死デモはない。
尚、ソドムと違い一応ちゃんと日本人である。



【派生作品】


マイティファイナルファイト

まさかのファミコン版ファイナルファイト。
SFC版でさえ容量が足りなくてガイが省かれたというのに、本作ではコーディー、ガイ、ハガーがそろい踏み。
キャラが2頭身にデフォルメされていて、2人同時プレイはできない。
AC版とはキャラの技、ステージ構成、イベント、BGMと全て違うので、いわばフルリメイク作品。
本編のシリアスから一変、コミカルに描かれた敵味方とのやり取りが特徴的。
また、本作はベルトスクロールアクションだが経験値によるレベル制が導入されている。
敵を倒して経験値を一定量獲得するとレベルアップして各種能力がアップしたり、必殺技を修得出来たりするようになる。
言ってみれば「くにおくん」シリーズに近い。

ストーリー

巨大都市・メトロシティ。
そこの市長であるマイク・ハガーの娘、ジェシカは飛び抜けた美しさと明るさで、街の人達の心の支えになっていた。
だが、そんな彼女を自分一人のものにしようと企む者がいることに気付いた人間は、まだ誰もいなかった。

???「愛しのジェシカちゃんが私のものとなるのも当然の事なのだよ…」

数日後…ハガーの元にジェシカが何者かにさらわれたとの報せが!

ハガー「なにー!? ジェシカがさらわれただと! やい、コーディー! お前の仕業か!」
コーディー「な、何バカなことを言ってんだよ! こんな事をするのはマッドギアの奴らしかいないぜ! なあ、ガイ!」
ガイ「さ、然様! 一刻も早くお助けしなければ、大変なことに!」
ハガー「話は決まった! 早速娘を助けに出発だ!」

こうして三人の愛(?)を賭けた戦いが始まったのであった。



ダムド「オレがこの街を仕切っている事を知らねぇってのか?ザコで弱っちい奴だと思ってんのか?」「ゆるさん!」
アビゲイル「マッドギアのクイズ王とは俺のことだ」「やるな!賞品は俺様の熱ーいキスだー!」
ソドム「我らソドム3兄弟」「その減らず口をぶった切って分からせてやる!」
ポイズン「妹ができました」
ベルガー「人間だったらとっくに死んでいたぜ。でも俺はサイボーグ、これくらいじゃびくともしない」
エディ.E&ロレント「ハブられました」


「あんたは やりすぎた。このこうもくは いままでどおり おれたちマッドギアの すきにさせてもらうぜ。」
…なんてことにならないよう、追記・修正をお願いします。



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最終更新:2024年04月21日 10:48

*1 現実でも、第38代ミネソタ州知事を務めたジェシー・ベンチュラ氏は元プロレスラーという経歴を持っている。任期は短かったものの、リアルハガーと言ってもいい存在だった。

*2 『ZERO2』でのCPU乱入キャラクターのケンが「趣味が悪い」と言わしめる程

*3 厳密に言えば投げモーションが終了して即座に行動可能なのだが、行動可能となった瞬間に敵の攻撃が重なっていると回避不可

*4 バックドロップで敵を“引っこ抜いては投げ”する様から

*5 タル、ごみ箱、電話ボックス、ドラム缶などのオブジェクト

*6 レバー上下交互連

*7 ガイは修行の旅に出ており不在、コーディーは前作のエンディングでジェシカと共に町を出て行っているため。