村岡隆(カイジ)

登録日 :2012/03/04 (日) 00:13:00
更新日 : 2017/04/11 Tue 12:02:04
所要時間 :約 6 分で読めます




あは…!ぐふ……!
いやぁ~~!よく来たね…!

賭博堕天録カイジの登場人物。
「人喰いパチンコ編」に続く「地雷ゲーム17歩編」のカイジの対戦相手である。

職業は裏カジノの経営者で、作中では社長とだけ呼ばれる。
パチンコ編で地下から解放された45組のうち三好・前田を拾って雇い入れるが、二人をギャンブルに引き込んで借金まみれにしタダ働きを強いている小悪党。

特殊ルールの麻雀「17歩」で部下を使った通しのイカサマをして小金を稼いでおり、
カイジは助けを求める三好・前田の手引きで社長の溜め込んだ汚金を奪うべく17歩勝負に挑むことになる。





(以下ネタバレ)





ギャンブル好きの御曹司を名乗って社長との勝負に臨んだカイジ。
社長の手牌を三好がカイジに送り、社長側の「通し」を担当する前田には偽情報を送らせる作戦だが、
その実 ハメられたのはカイジの方
さらにはこの裏カジノの実態は帝愛グループにロイヤリティを支払っている系列でもあった。そのため、兵藤和也とも面識がある。

社長はカイジが沼で勝ったことを知っており、大当たりの取り分数億の金を狙って勝負に引き込んだのだ。
(実際は遠藤に取られて無一文なのだが、社長はそれは嘘でカイジが分け前を独占したと考えている。立ち会っていた和也は真相を知っているが黙っていた)
ちなみに、こんな嘘を信じたのは無一文のはずのカイジが今回の賭け金300万を用意できたため。
これは坂崎に手切れ金として渡されたのだが、そのような経緯を話す訳にもいかず、どこから用意したのか曖昧にしたせいで疑惑を確信に変えてしまった。

三好と前田は借金チャラとボーナスを餌に社長の手先となり 最初からカイジを騙していた
事が露見したときの二人のゲスっぷりは必見。

「最初に僕らを騙したのはカイジさん…!」
「だって僕たちは受け取ってない…パチンコの分配金っ…」
「なら当然っ…これくらいは当然っ…!」

社長の17歩必勝法とは通しなどではなく、「イカサマを逆手に取って確実に勝てる」と騙されてやって来たカモを殺すシステムなのである。
中盤までは三好のミスを装い、変則4面待ちでカイジを打ち取るなどの方法で勝利していた。

ギリギリでカイジが三好・前田の裏切りに気づいたことで予期せぬガチンコ勝負に持ち込まれた社長は動揺するも、
勝負の場が自分のカジノで周りを部下で囲んでいるという優位を生かして牌のすり替え、捨て牌候補覗きとなりふり構わぬイカサマでカイジを追い詰める。

が、小心さゆえに確実な勝ちを急いで最後の最後で「わざと席を外してヤマを開けさせる」カイジの作戦に釣られ、
ヤマに偽装の白(ハク)を送り込んでの白単騎待ちに放銃。
裏ドラまで乗った3倍満というカイジすら予想外の大敗北を喫することとなった。

1億6000万賭けの3倍満、4億8000万の負けで手持ちの現金全てと自宅と土地の権利書を取られてしまった。

「金 返せ…!わしの金…!土地っ家っ…!」
「返せっ…鬼っ…!悪魔っ返せっ!」
「守銭奴っ……!守銭奴っ……!」

和也編冒頭では放心状態になっており、三好と前田に罵倒されている。
その後もずっと愚痴っていたらしく、飽きた二人が帰ろうとしても引き留めていた。

金と家を失ったとはいえ、焼き土下座によって廃人となった利根川や地下から出られない大槻、地下送りとなった一条に比べればまだマシと言えるかもしれない。


◆人物
ざんす口調のステレオタイプの守銭奴。
後述するように税金すら払いたくないというほどで、裏カジノ経営のロイヤリティ(帝愛にしては良心的な価格らしい)に関しても「糞ロイヤリティ」と罵っている。
兵藤会長や利根川のような過去の対戦相手とは比較にならない小物だが、それゆえに超慎重かつ用意周到な一面がある。
また非常に嘘つきであり、カイジからイカサマを指摘された際は下記のような過去があるにも関わらず「人を陥れることなど大嫌い」と言い張る。
その上最終的にカイジに敗北した際は「 賭博は違法ざんす!なーし・・・!この勝負なーし・・・! 」とまで言い出す始末。
その見苦しさは和也からも「 見苦しさの天才 」と称され、呆れられた。
ある失言から観念し金を払うことを認めた際も「8000万…いや1億6千万でどうざんす?それが元々の賭け金なんだから…!」と値切ろうとしていた。
挙句の果てに自分が勝っていたら賭け金をチャラにするつもりだったとか訳分からんこと喚き、ついにカイジと和也に無視されてしまった。
カイジは「その気になれば詐欺師、宗教の長にもなれる」と評価されたが、一方で「小心者すぎて態度でわかるから無理か」とも返されている。
またカイジからは「人の生き血を吸うヒルの類」と評されているが、騙されたことに関しては一切恨んでおらず(そもそもカイジ自身が社長をハメようとしてたため)、その怒りは共に艱難辛苦を味わってきた仲間だったはずなのに、あっさりと騙され裏切った三好と前田に向けている。

「人生の節目は裏から抜け道で切り抜ける」との人生観をもち、

  • 大学受験は帰国子女枠エンド替え玉と賄賂
  • 就職はコネ
  • 税金払いたくないから脱サラして無税の裏稼業へ

とまっとうな努力は嫌いだが不正で他人を出し抜くための努力は惜しまない。
対戦中に披露したアカギばりの牌すり替えもかなり訓練したものらしい。
勝ちの決まった勝負しかしない、ある意味最もギャンブルから縁遠い人種といえる。
(現金だけでも2億円以上もの蓄えがあるのに、ガチンコ勝負では100万が限界というほど)

それまで優位に立つ相手の慢心や隙に乗じて勝ってきたカイジにとっては相性の悪いタイプであり、
勝負に立ち会った兵藤和也には「極悪」と評されカイジも「一歩間違えれば俺が敗者」「あまりに辛勝だった」と最後まで社長の疑り深さを警戒していた。


◆ファンからの評価
連載当時の17歩編は冗長で沼編のような大仕掛けもなくやや不評だったが、社長のコミカルなキャラクターが萌えの方面からは意外な人気を博している。

2ch漫画キャラ板にはカイジキャラで唯一、社長の萌えスレが11スレ目を数え現在も存続中。
2011年にはコミケで社長プチオンリーイベント「他人の戯言などどうでもよろしい…」が開催された。


◆台詞
  • 気付いたざんすか……?自分が……狩られる狐であることに…!

  • だいたい大嫌いなんざんす…!…イカサマとかカンニングとか……!
    そういう自分だけ得をするみたいなことが……わしは大嫌い…!受け付けない……精神的に……!

  • ありがとうございます……!神様…ありがとうございます……!

  • 結婚なんか誰がするか…!食わしてくざんすよ…!結婚したら生涯…!いずれ必ず飽きる女を…!




追記・修正なんて誰がするか…!
いずれ必ず埋もれる項目を……!
わけのわからぬ制度ざんすよあれは

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