合体技

登録日:2011/07/10 Sun 13:37:20
更新日:2023/05/14 Sun 14:58:20
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合体技とは必殺技のバリエーションの一つ。複数で力を合わせて放つ技である。
合体攻撃、○○プラトン(参加人数によってツープラトン、スリープラトンと変化する)等とも呼ぶ。
お互いの信頼関係が非常に重要な要素となっており、場合によっては自滅の原因にもなりかねないハイリスクな技である事が多い。
だからこそ絆が生まれるまでのドラマが面白くなるというこれまたロマンの塊である。
もちろん敵にも使ってくる者は多数いるが、敵の絶妙な連携攻撃に対し、こちらがいかに立ち向かうのか?そこにまたドラマが生まれるのだ。

アニメ・漫画・ゲームと多岐にわたって登場・描写されており、力の合わせ方や名義も様々。
  • RPG「SaGa」シリーズ…複数のキャラが流れるように技を仕掛けてゆく『連携』や、上記概要をおおむね満たす『陣形技』が登場。
  • FF4TA」…合体技がらみのシステムとして特定のコマンド入力をキーとする『バンド技』が登場。
  • ドラゴンクエストXI」…『れんけい』という名義で登場。味方だけでなく敵も使用したり、一部の連携技はムービーや音声付き。
  • SRPGゲーム「ファイアーエムブレム」シリーズ…合体技として「トライアングルアタック」が存在する。効果は攻撃が必ず必殺の一撃になる。シリーズを通してペガサス3姉妹などが使えたが、新・紋章の謎ではサジ・マジ・バーツも使えるようになった。SRPGのシステムとしてはスパロボよりも先駆けて導入されている。
  • SRPGゲーム「スーパーロボット大戦」シリーズ…原作の名場面を再現したものが多い『合体技』に加え、異なる作品同士のユニット同士で力を合わせる『援護攻撃』も存在。
  • ペルソナシリーズ…「2罪」「2罰」で複数のキャラによる『合体スキル』が登場。「4」以降でも『総攻撃』『追撃』『合体技』『ShowTime』、Qシリーズの『協力技』など、派生がなかなか豊富。


【合体技の例】

★同系統の技による同時攻撃

◆ライダーダブルキック

1号2号ライダーキックを同時に相手にぶちかます。
よく勘違いされるがダブルライダーキックではない
ダブルライダーキックは上記の2人以外の仮面ライダーが同時にキックする技。
キックが必殺技じゃ無いライダーもこの技の時には遠慮なくライダーキックを放つ。

◆ダブルバーニングファイヤー

マジンガーZのブレストファイヤー、もしくはマジンカイザーのファイヤーブラスターとグレートマジンガーのブレストバーンの同時発射。
ゲーム「スーパーロボット大戦」シリーズでのマジンガー系の機体には合体攻撃が多い事が特徴。
なおこの技は数少ない原作でも行った合体技だがスパロボまではこれと言った名前は無く、スパロボの為にダイナミックプロが技名を設定した。

◆トリプルパンチ

アンパンマンのアンパンチ、しょくぱんまんのしょくパンチ、カレーパンマンのカレーパンチで同時に攻撃する。

クロス・ボンバー

『キン肉マン』に登場。
ネプチューンマンビッグ・ザ・武道の「ヘル・ミッショネルズ」のツープラトン。強力なラリアットの喧嘩(クォーラル)ボンバーで相手を挟み込むように攻撃する。
マグネットパワーで威力をさらに向上させている。


★一人を武器のようにして攻撃

◆ファイナルフォームライド→ファイナルアタックライド

仮面ライダーディケイドと各平成ライダーの合体技。ディケイドがそれぞれのライダーと心を通わせる事で発動できるようになる。

ロングホーン・トレイン

『キン肉マン』に登場。別名「きらめきの流血列車」
モンゴルマンバッファローマンのコンビ「2000万パワーズ」のツープラトンでモンゴルマンが背中合わせでバッファローマンを背負い、
ロングホーンで相手を串刺しにする。

◆ギャザウェイブラスター

太陽の勇者ファイバード』に登場。
サンダージェットに変形したサンダーバロンをスーパーガーディオンが担ぎ上げ、その背後をグレートファイバードが支える体制を取った後、宇宙警備隊の全エネルギーを結集させて強力なビームを発射する。

◆ハンマー・ヘル・アンド・ヘブン

勇者王ガオガイガー』に登場。
マーグハンドとゴルディオンハンマーからなるマルチロボ・ゴルディーマーグと僕らの勇者王ガオガイガーの二機が合体・協力して放つ、ハイパーツールな必殺技。
ハンマーヘル→ハンマーヘヴンの流れで相手のゾンダー核を摘出した後、重力衝撃波を伴うゴルディオンハンマーを叩きつけて文字通り相手を光にする。
尚、初登場時はゴルディオンハンマーのみで使用されたのだが、その場合ガオガイガーや周囲に凄まじい反動が来てしまっていた。よってゴルディーマーグの登場は急務だったといえよう。

★複数による連携連続攻撃

◆ジェットストリームアタック

ガンダムシリーズで合体技といったらコレ。ガイア、マッシュ、オルテガの『黒い三連星』が愛機ドムを駆り使用した時間差連続攻撃。元々は対艦船用のフォーメーションだったんだとか。
同系統の技として『聖戦士ダンバイン』に登場するガラミティ・マンガン、ダー、ニェットの『クの国の赤い三騎士』が赤く塗ったオーラバトラー・ビアレスを駆り放つトリプラーがある。どちらの作品も監督が同じなため、実質セルフオマージュである。

◆トリニティリミット

『キングダムハーツII』より。
ソラ・ドナルド・グーフィーによる連携攻撃。三人で強力な連続連携攻撃を叩き込んだ後に三人の力を集束、周囲の敵全てを巻き込み大ダメージを与える。
同作ではパーティーメンバー毎に様々な連携技が存在するが、威力は全連携技中でも最強クラスに位置する。

◆ツイン・バード・ストライク

スーパーロボット大戦シリーズ』より。
アラド・バランガが駆るビルトビルガーとゼオラ・シュバイツァーが駆るビルトファルケンとの合体攻撃。
両機の加速力で敵機を翻弄しながら連続攻撃を加え、ビクティム・ビーク(翼にエネルギーを纏い敵を切り裂く)でトドメを刺す。
「アインス!」「ツヴァイ!」「ドライ!」

「「ツイン・バァァアアド・ストライクッ!!」」



★仲間が一人を支援して放つ攻撃

◆羽交い締め魔貫光殺砲

悟空が敵を羽交い締めにしてピッコロ悟空ごと魔貫光殺砲で撃ち抜く。この技でラディッツを撃破した。

◆タイガーファング

勇者警察ジェイデッカー』より。
スーパービルドタイガーが背中のタイガーキャノンの銃口にジェイデッカーのジェイバスターを連結させることで強力なタイガービームを発射する。
その分スーパービルドタイガーに負担がかかり、一度発射するとその衝撃に耐え切れずビルドチームが合体解除されてしまう。
まさに一撃必殺の大技である。


◆ファイナルゲッタートマホーク

真(チェンジ!!)ゲッターロボ 世界最後の日』より。
真ドラゴンからエネルギー供給を受けた真ゲッター1が超巨大なトマホークで敵を切り裂く。
木星の衛星3つと惑星サイズに巨大化したコーウェンとスティンガーを纏めてぶったぎるムチャクチャな威力があるが、
スパロボDや第2次Zだと地球上や火星上でも普通に使える。
しかし反動も凄まじく、本編では真ゲッター1の腕が砕けてしまった。

◆GNメガランチャー/GNハイメガランチャー

機動戦士ガンダム00』より。
ガンダムスローネアインがツヴァイとドライから粒子供給を受けて発射される砲撃。2機連結でメガランチャー、3機連結でハイメガランチャーとなる。
単機では成し得ない強力な威力を誇るが、劇中での活躍はそれほどでもない。

◆恐怖のトリプルアタック

機甲戦記ドラグナー』の合体攻撃。D-2、D-3が相手を投げ飛ばし、D-1のレーザーソードで切り裂く。
三人で攻撃した方が強そうなものだがそこはそれ。これは原作29話のシーンの再現技であり、元々は3機がかりで相手にのしかかり強引に墜落させる技であった。
この時乗っていたのは2機の量産機ドラグーンと敵から奪ったドーラ。不慣れな機体で相手を倒す即席の戦法だったわけである。
その名も「恐怖のトリプル子泣きじじい」ネタ技をスタイリッシュにするスパロボ補正ここにあり

他にも無限軌道砲を光子バズーカで攻撃したシーンや、ファルゲンとD1カスタムがラスボスめがけて切り込んだ場面を元ネタにした合体技も存在する。

◆オレごと刈れ!

プロレス技。小川直也と橋本真也の「OH砲」タッグが使う。
まず橋本が相手を背後から捕まえ、「小川!オレごと刈れ!」と叫ぶ。
それを合図に小川が橋本もろとも相手に大外刈りを仕掛け、すかさず橋本がジャーマンスープレックスで相手を投げる。
本人たちは「夢想転生」と呼んでいた。

◆○○のちかい

ポケットモンスター』シリーズにおいて、御三家(+三猿)のみが使える合体技。
一方が出した技に、もう片方が出した技が支援砲撃として合わさることで強烈な攻撃とフィールド変化をもたらす。
対人戦では読まれやすいゆえロマン戦法に近いが、決まれば相手の戦術をかなり狂わせることができる。

なお、ゲームにおいて連携して放つ合体攻撃はこれしかないが、ゲーム以外の媒体では合体攻撃もかなり多い。(例:ポケスペにおいてレッドがフシギバナでリザードンを撃破した攻撃等)


★別系統の技による同時攻撃

◆マッスルドッキング

キン肉マンキン肉マングレートの「マッスルブラザーズ」、キン肉マンとテリーマンの「ザ・マシンガンズ」のツープラトン。
一人がキン肉バスター、もう一人がキン肉ドライバーをかけ、肩車のような形でドッキングして着地するキン肉マンの代表的タッグ技。

◆超電磁スピンVの字切り

『スーパーロボット大戦』シリーズにおけるコン・バトラーVボルテスⅤによる合体攻撃。
それぞれが相手を拘束する技である「超電磁タツマキ」と「超電磁ボール」を連続で(一部作品では片方のみ)叩き込み、
動けなくなった敵を正面からボルテスⅤが天空剣でVの字に切り裂きつつ、裏側からはコン・バトラーVが超電磁スピンでぶち抜く豪快かつ非常に危険な技。
コン・バトラーが敵を貫通する瞬間にボルテスが相手を上に切り裂きながら飛びのく姿は非常に美しい。
(ゲーム中では一応演出は固定されている為に心配はないが)


★エネルギー集中型攻撃

アテナエクスクラメーション

聖闘士星矢』シリーズより、黄金聖闘士が三位一体となって放つ影の闘法。
逆三角形の陣形を作ることでビッグバン級の小宇宙の衝撃波を放つ。
しかし、聖闘士の決闘は1対1を基本としているため、この闘法は禁じ手とされている。
それでもこの技が使われる場面はよっぽどイレギュラーな事態なのだ、と捉えるのが吉。

◆シャッフル同盟拳

機動武闘伝Gガンダム』より、ドモン・カッシュら新シャッフル同盟の五人が力を合わせて放つ石破天驚拳の派生技。ウルベ・イシカワのグランドマスターガンダムを撃破した。

◆元気玉

言わずと知れたドラゴンボールの必殺技。
特に魔人ブウに放った超元気玉は悟空にゆかりある人々、
さらに呼びかけたミスターサタンを尊敬する地球全ての人々のエネルギーまで受け取った、全世界規模の合体技と言える。

◆ミナデイン

上記元気玉の影響を感じさせる、ドラゴンクエストシリーズに登場するデイン系呪文。
パーティ全員の行動チャンスとMPを消費して大ダメージを与えるロマン技であり、連携システム以前から存在する古株。
漫画等の派生作品でもやはり元気玉同様にこれまで出会ってきた人々との力を合わせて放つ、総決算的な使われ方をしている。

★チーム全員で一つの武器を使う

スーパー戦隊シリーズの砲撃系必殺武器

ジャッカー電撃隊のビッグボンバー以降、度々使用される。
大別すると、待機中の武器を召喚して使用するタイプとメンバーの個別の携帯武器が合体して砲身を形成するタイプがある。
特殊な例としてはバトルフィーバーJのペンタフォース(合体攻撃のバリエーションの一つに砲撃が含まれる)、
ガオレンジャーの破邪百獣剣(大砲ではなく大剣)、キョウリュウジャーのケントロスパイカーなどが存在する。


★組体操のようなタイプ

◆科学忍法 竜巻ファイター

科学忍者隊ガッチャマンの5人でやぐらを組んで回転することで竜巻を起こす。

◆超神やぐら

超神ビビューンの技。3人でやぐらを組んで攻撃する。

◆戦隊やぐら

サンバルカン合体剣ゴーグルビクトリーフラッシュなど歴代のスーパー戦隊シリーズにもやぐらを組む技は結構多い。全員のエネルギーが増幅されるタイプ、1人にエネルギーを集中させるタイプなど、タイプは結構バラバラ。

◆ブレーメンの音楽隊

ロバの上に犬、そのうえに猫、そのうえにニワトリが乗り、一斉に鳴く。巨大で異様な影と鳴き声で多大な威嚇効果がある。

◆合体(おじゃる丸)

子鬼の一本角の上に子鬼が乗りその上に子鬼が乗るでゴンス。さらに扇へと移行することで名乗りのインパクトはバツグン…のはずだッピ。


★一時的に本当に合体して繰り出す技

◆アルス・マグナ・フルヴァン

第3次スーパーロボット大戦αで、敵のハザル・ゴッツォが乗る愛機ヴァイクランが、配下であるエイス・ゴッツォの乗機と合体し
ガドル・ヴァイクランとなり攻撃する時に強力なビームを発射する。

「貴様にヴァイクランの真の姿を見せてやる…! 来い、エイス!」「………」
 「ガドル・ヴァイクラン!!」

◆イチゲキストライク

快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』より。
グッドストライカーをVSチェンジャーにセットして引き金を引くことで、パトレンジャーの三人が合体し、"パトレンU号"という一人の戦士になる。基本的にはこの状態で強力な弾丸を発射するので、"チーム全員で一つの武器を使う"にも該当するが、直接攻撃のパワーも増加している。
また、劇場版ではルパンレンジャーが"ジャックポットストライカー"を使用し、"ルパントリコロール"に合体した。


★精神的攻撃型

◆禁断の放課後

『サクラ大戦Ⅴ』より。
そのインパクトある内容に関しては聞くよりは見た方がいいだろう。
他にもあるのだがその片鱗は個別項目も参考の事。


★その他

ファイナルダイナミックスペシャル

スーパーロボット大戦シリーズより、マジンガーシリーズ、ゲッターロボシリーズの各主人公機が力を合わせて放つ合体技。
作品によって参加機体や攻撃方法は変わる。
また、同じようなスーパーロボット大戦における歴代シリーズ作品主役機による合体技としては、

◆『3α』の超電磁烈風正拳突き(コン・バトラーV、ボルテスⅤ、ダイモス)
◆『GC/XO』のJ9スペシャル(ブライガー、バクシンガー、サスライガー)
◆『Z』シリーズの無敵コンビネーション(ザンボット3、ダイターン3、トライダーG7)
◆『NEO』のエルドランスペシャル(ゴッドライジンオー、グレートガンバルガー、キングゴウザウラー、パーフェクトダイテイオー)
◆『Z2』の断空双牙剣(ファイナルダンクーガ、ダンクーガノヴァマックスゴッド)

等がある。

◆多人数技(イナズマイレブンシリーズ)

複数人が連携して放つ強力な必殺技。実に多種多様で「超次元サッカー」を揺るぎないものにしている。皇帝ペンギンシリーズが特に代表的。

◆友情パワー

とあるクソゲーをクソゲーたらしめる要因にもなった伝説の連携技。分類するなら精神攻撃型なのだが…
ネーミング、音声を文字に起こすと「ゆゆうじょうパパワー」になる息の合わなさ、失笑を禁じ得ない演出など(悪い意味で)有名。
本作にはこれ以外にも色々残念な連携技が多くある。





「いくぞ相棒!」

「任せろ!」

「コレが!」

「俺たちの!」


「「追記・修正だぁぁぁ!!」」

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最終更新:2023年05月14日 14:58