源平討魔伝

登録日 :2009/06/03(水) 21:34:24
更新日 : 2017/10/04 Wed 19:16:26
所要時間 :約 7 分で読めます




1986年にナムコが世に送り出したアーケード用のアクションゲーム。

悪霊に魂を売り全国統一を果たしこの世を闇に変えた源頼朝を討ち果たす為、壇ノ浦で死亡し地獄から蘇った"平 景清"が鎌倉へ向かうストーリー。
発想元になっているのは江戸時代の近松門左衛門の人魚浄瑠璃演目「出世景清」。
その為江戸時代に誤って伝わった「平景清」の名になっている *1

ゲームシステムはステージによって三種類に変わる。

一つめが小キャラを操る横スクロール。
奈落(穴)に落ちてもクレジットは減らないが黄泉へと送られる。

二つめは見下ろし型RPGのような斜め上視点のアクションモード。
奈落は無いがジャンプで壁などを飛び越える事が出来る。
この視点のステージはかなり少ない。

三つめがこのゲームを代表すると言っても過言ではないBIGモード。
格闘ゲームのキャラクター並に巨大化した景清が画面狭しとジャンプし、レバー入力と攻撃ボタンで多彩な剣撃を繰り出す。
ボス戦は基本的にこのモードで行われる。

ステージである国 *2 の移動は基本的にステージに置かれている鳥居をくぐる事で行われる。地上に置かれている物はそのまま方向キーを入れれば入れるが
空中に置かれている物は接触している時に方向キーを入れて入る。初見だとどう入ればいいか分かり辛い。

アイテムはまず敵を倒したり葛籠や壁を破壊した中から手に入れる銭や剣力を得る宝玉
体力回復と体力ゲージを伸ばす蝋燭
減った蝋燭の数を一定値回復する米俵、剣の値を増やす剣。
この内米俵と剣は取る時に銭を一定値消費し、銭が足りないと触れても取る事は出来ない。

剣には強さの数値があり、堅い敵や斬れないものに攻撃する、敵の武器と鍔迫り合いをした時に数値が減ってしまい、0になると剣が折れ曲がる。
"剣"の値=攻撃力 なので、闇雲な攻撃は禁物。
一見単なる武器耐久値表現に見えるが数値が高いとちゃんと攻撃力が上がりボスへの攻撃回数が少なくて済む様になっている。

先述の通り敵を倒した時などに出現する紫玉、剣アイテムを手に入れるとアップする。
三種の神器の一つである"草薙の剣"を手に入れると特殊効果で数値が減らなくなる。


【キャラクター紹介】
  • 平景清
本作の主人公。クラウザーさんっぽい。剣を武器に魑魅魍魎や魔物に立ち向かう。
アイテムの巻物を入手すると、アクションモードでは衝撃波、BIGモードでは勇ましい掛け声と共に"必殺旋風剣"を繰り出す。

画面下部に表示されている蝋燭は景清の"命"を表しており、これが尽きると肉体は朽ち果ててしまう。
基本は4本で1本で10ダメージ相当の耐久値。

…地獄から甦ったのだが魔物がはびこる現世の方が酷い世界になっており、景清は恐らく地獄へのホームシックを感じているだろう。
ババアに罵られる事に生き甲斐を感じているのだろうか。

ナムカプでのcvは置鮎龍太郎が担当。妖怪道中記の「たろすけ」とユニットを組んでいる。攻撃力が高いエースユニットで、ソウルキャリバーシリーズの御剣平四郎との合体技もある。

  • 義経
中ボスの一人。
「殺してしんぜよぉ!!」「オホホホホホ」「ヒョー!!」「ギョエ〜!!」などの奇怪な言動がやけに印象に残る。
素早い摺り足で捉え辛く、弱点である頭部を刀で守っている。ローリングアタックを繰り出すタイプと素早く小刀を投げ付けるタイプの二パターンが存在する。
鍔迫り合いを繰り返し剣が折れるのは誰もが通る道。

  • 弁慶
中ボス二人目。
義経と比べて男気のある奴。
砲丸と巨大な錘のような物をステージによって使い分ける。
砲丸はしゃがんでいれば絶対に当たらないので相当弱いが、錘を繰り出した時は逆にクリティカルを喰らうので危険。
また、左腕の防具は無闇に当てると剣力が下がってしまう。義経のあしらい方に慣れた所で油断して剣を折ry

倒すと「これで勝ったと思うなよ!」「今に見ておれ!!」と捨てゼリフを吐き沈む。

  • 髑髏
地獄の番人。最初のBIGモードでボスとして立ちはだかる。「色即是空」と声を上げ剣を振り落としてくるが、攻撃時に肋骨を突けば一瞬で倒せる。

  • 安駄婆
道中の最初から最期まで景清をナビしてくれるババア。

コイン投入時の一声目は「ありがたや」

穴に落ちると「愚か者!!」

コンティニュー画面では「お前の力はそんなものか」「情けなや」などの罵声を浴びせつつも、コンティニューすれば一変して「ありがたや」とデレも見せる。

また京都に着くと「先は長い」と注意を促し、武蔵に到達すると「あとわずか!!」と激励もしてくれる。

  • お釈迦様
隠しルート行きの鳥居で行く事が出来るボーナスステージの国で現れる仏様。銭と回復と剣力上昇の三種の宝珠を与える事で景清の助けとするのだが
飛び回って宝珠を落としていく(しかも取り損なったった宝珠は消える)のでプレイヤーからはあまり優しく見えず、また上げにくい剣力を上げる
紫の宝珠が出難い時は機嫌を損ねただの不評。実態はプレイヤーの不信心や日頃の行いの様な気がしなくもない。

横スクロール面に登場。デカい図体と口から火炎を吐きだす強敵。頭が弱点だが、動きがランダムで攻撃が当てづらい。
胴体に攻撃してもダメージを与えられないどころか剣力が下がってしまうので注意。

信濃ステージでは三種の神器"草薙の剣"を三体で取り囲んで立ちはだかる。

永パ防止(一部ステージでは普通に出て来るが)キャラ。倒せるが非常に耐久力が高い。

  • 鬼女
京都以降のアクションステージから登場。絶命時のボイスがかなり個性的で「いや〜ん」「ぎゃああぁぁぁ!」とかなり声色にも差がある。
また、捕まると「はなしませぬぞ」とぬかし景清の命のロウソクをゴリゴリ削ってくる。

なお、PCエンジンでリリースされた続編"巻ノ弐"ではステージボスに昇格した。

  • 琵琶法師
あるステージで登場するボス。
琵琶から飛ばしてくる鳥獣戯画を斬ると毒キノコが出るため危険だが、上段構えで動きながら近づき、斬った直後にジャンプしキノコを飛び越えれば安全。
近づいても一定距離を保っており本体に攻撃出来ず倒せない…のだが、あるバグ技を使うと可能。

  • 頼朝
最終目的地の鎌倉で待ち構える今作のラスボス。畳に乗り浮遊した状態で雷撃を飛ばし攻撃してくる。
三種の神器である『勾玉』『鏡』『草薙の剣』を全て揃えた状態でないとダメージを与えても無限に体力を回復するため、討ち取ることは不可能。
「まだ若いのう」

また、永パ防止やだじゃれの国の道中でも巨大化して背景から現れ、景清を杓子で打ちのめすことも「戯れは終わりじゃ」。

「…我が魂は、不滅じゃ!!」


【ゲーム攻略のコツ】
  • ラスボス"頼朝"を倒すのに必要な三種の神器の在処はノーヒント。インストには記載があるのだが、揃える為には神器の置いてある国へ向かう鳥居を探し出す必要がある。

  • 景清は横スクロール面で、下降している状態の岩などからはジャンプが出来ない。播磨や駿河など下は奈落で移動する岩を飛び移って進むステージで
この事に気付くまで奈落の底に沈めてしまったプレイヤーは多数。

  • BIGモードではレバーの入力方向で景清の剣の構えを変化させる事が出来、ジャンプ・攻撃ボタンと併用して"突き"、"兜割り"、"掬い斬り"等の剣技を繰り出せる。
義経や弁慶等の中ボスを攻略する鍵となる。

  • コンティニュー時、ロウソクの本数と剣の値が初期状態に戻ってしまう。ゲーム後半からの再開では剣力が貯められず敵を倒すのに時間が掛かる。
障害物や敵からのダメージも半端では無いので最初からやり直した方がかえって良い場合がある。人それぞれだが。


【落下からの復活】
景清「うわあぁ〜」

安駄婆「愚か者!!」

  • 景清が奈落に落ち黄泉から抜け出す際、突き当たりに配置されている"運命のつづら"を開き、"死"を引き当ててしまうとゲームオーバー。"生"を引き当てれば地上に帰還出来る。また一定額以上の銭を所持していれば、途中にある"血の池"から全財産と引き換えに脱出可能。

但し命のロウソクの本数は初期数値に戻り、血の池からの復活時は京都から、"生"のつづらを引き当て帰還した時は奈落に落ちた際のステージからリスタートとなる(京都以降は固定になり生還時はどの場合も京都から)。

奈落に落ちる回数を重ねる・ゲームを進めるに従って生還率は下がってしまう。
神器アイテム"草薙の剣"を入手した後は奈落に落下したら即ゲームオーバーなので要注意。


【余談】
  • このゲームのBGMはかなり評価されており笛や三味線などの音色で和のテイストを出している中に、要所でテクノな要素を取り入れており非常にカッコイイ。

  • アーケードからファミコンに移植された際、何故かボードゲーム化しており、ファンを落胆させた。
 X68000版でようやく完全に近い移植版が出来たがハードが高額かつレアもので知名度が低かった。
 PCエンジン版は完全とはいかないもののかなり頑張っている良好移植で、ようやく家庭でちゃんとした源平がプレイできるとファンは涙した。
 その後PS版のナムコミュージアムにてやっと簡単に完全移植版が手に入る様になった。
 wiiのバーチャルコンソールではAC版が配信されており、当時そのままの状態で遊ぶ事が可能。

同社製の『スプラッターハウス』と同じSYSTEM86基板を用いており、サウンドインタフェースに高音と低音のイコイライザが実装されているあたりこだわりを感じられる。

  • 某太鼓ゲームでは源平討魔伝メドレーなるものがある。

  • ケイブ在籍時の井上淳哉氏がぐわんげを作るきっかけにもなった。
井上氏は後に雑誌で源平討魔伝のイラストを描いている。

  • NAMCO×CAPCOMにもほとんどのキャラが参戦。原作終了後の「巻ノ弐」準拠設定(景清本人も巻ノ弐準拠なので巻ノ弐で新たに加えられた「真空斬」や「回転斬」が使える)だが、ほとんどの敵も復活してるため、原作再プレイの様な感じである。



滅ぼし項目のうらみ、
忘れたわけでは
あるまいな

行け そして、
頼朝をうて

入道祖國の
加護があらんことを

「ヒャッヒャッヒャッヒャッヒャ!!」

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