INVOKE-インヴォーク-

登録日:2012/01/29(日) 21:28:56
更新日:2024/02/11 Sun 21:08:23
所要時間:約 5 分で読めます





速過ぎる刻の瞬きに晒されて
独りでは届かない
願いなんて消えそうなコトバじゃ
辿り着けない

[概要]

「INVOKE-インヴォーク-」とは、T.M.Revolutionの楽曲。
機動戦士ガンダムSEED』の1期オープニングテーマである。
作詞は井上秋緒、作曲は浅倉大介。
るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-』のエンディングテーマ「HEART OF SWORD~夜明け前~」以来のタイアップとなった。

曲名の意味は「祈り、祈る」という意味で、「ガンダム」という作品からを連想して戦争の悲惨さをテーマにしている。

しかし本来は、「起動」という意味がメイン。

兄貴自身がT.M.Revolutionをセルフプロデュースしていく事になった初めての曲であり、自身の活動起動する事を意味したタイトルである。

また、タイアップのガンダムSEEDにおいても平成新時代ガンダム、
「新しい世代に向けた、新たなスタンダードとなりうるガンダムが起動する」という思いを込めたタイトルでもある。
穏やかなイントロから加速していくようなAメロに繋ぐ歌い出しはまさに起動をイメージしている。


[プロモーションビデオ]

が目覚めるとそこは真っ白い壁と檻に囲まれた密室だった。
周りを見渡すと隣の檻には誰か寝ており、密室には懐中電灯やら、変なカプセルが出てくる。
そしてそんな男を監視するカメラ…

さらに見渡すと何やらコードが壁から延びている。
どこに繋がっているのか探っていくと、なんと自分の尻に繋がっているではないか。
男は最後にそんなはずは無いと「祈り」ながらコードのプラグを抜くと…


[アニメーション]

SEEDシリーズのOP定番の「ツーショットorスリーショットな止め絵」「キャラクター&機体の紹介」のカットもここから始まった。
まさに、21世紀ガンダムの幕開けを飾るのにふさわしいOPとなった。

また、ガンダムSEEDシリーズの主題歌の中では20万枚超えの売り上げを記録。
これ以降、T.M.Revolutionはシリーズのタイアップを任されることになる。

本編でも西川貴教がミゲル・アイマン役を演じている。
詳しくは該当項目を参照。
中には本編には登場しないガンダムアストレイ レッドフレームも一瞬だけ登場していた。

ヒロイン達のカットも可愛く、宇宙を見て涙するフレイの場面からは、まさに「ヒロイン」という雰囲気がする。
1クール目では1、2話しか登場しなかったカガリもちゃんとアピール。
そして何よりラクスが可愛い。

恒例の戦闘シーンにも力が入っており、カメラ視点から見たストライクvsシグーは圧巻。
スタッフも「21世紀のファーストガンダム」としてアピールする気満々だったのだろう。


2011年から配信・放送されたHDリマスター版では各期オープニング映像が一部変更されており、特に1期のサビ直前以降は顕著。

オリジナル版では
デュエル→バスター→ブリッツ→イージス→アストレイレッドフレーム
の1枚絵が映っていたサビ直前は、ミゲル専用ジン→デュエル→…→イージスとパイロットのツーショット、最後はそれぞれの名前が並べられたカットになっている。
文字は本当に一瞬でまず読めないが。あとレッドフレームェ……
パイロットのポーズはBメロの絵とは異なり、特にニコルのポーズがかなり可愛らしいことになっている。

OPに登場できたし新規作画でカッコ良く描かれたよ、よかったねミゲル!
まぁ、サビ前半でメビウス・ゼロに撃墜されるジンも彼にされてしまったが

オリジナル版では誰だかわかりづらかったキラと共に映る女性のシルエット(「消えそうな言葉じゃ」の箇所)も、明確にフレイと分かるものになった。
背景も宇宙空間からシャトル撃墜の場面になっている(モントゴメリィ撃沈や最終盤の脱出艇ではない。キラが涙を流していることからして、2クール目に向けての彼の心情描写と思われる)。

ジンvs一般メビウスの戦闘シーンもストライクvsクルーゼ隊に差し替えられており、新規作画のデュエルが異常にカッコよくなった。
まさにストライクのライバルといった感じである。


…あれ?本当のライバルは誰でしたっけ?
イージス「…」


他にもリマスター版では、新規カットの場面が数話ごとに増えるので色々と必見である。




【余談】

  • ある特番で高見盛がこの歌のサビの部分を歌ったことがある。

  • オリジナル版の乳揺れの女性は、ASTRAYシリーズに登場するプロフェッサー……と本人が漫画版おまけページで主張している。


  • VSシリーズではよく採用され、馴染み深い曲となっている。演出面でも印象に残る場面が多い。

  • 福田監督はこの曲が作られる際に「THUNDERBIRDっぽくしてとリクエストしたら、それらしき箇所はイントロだけだった」といった旨の証言を残している。
    もっとも、それで正解だと思っていたのか不満は無かった様子。

  • カップリング曲は「Pied Piper」(パイドパイパー)。
    ノリのいい曲調と歌い方のせいで分かり辛いかもしれないが、
    元ネタは1284年の6月下旬に現在のドイツに位置するハーメルンという都市(今も現存している)で起きた(と推定される)事件を題材にした、
    おとぎ話『ハーメルンの笛吹き男』(英語圏でのタイトルが『The Pied Piper of Hamelin』)。
    歌詞を見ればそれとなく分かるはずである。




追記・修正はオリジナル版とリマスター版を見比べながらお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • ガンダム
  • ガンダムSEED
  • 機動戦士ガンダムSEED
  • OP
  • 楽曲
  • T.M.Revolution
  • 西川貴教
  • 21世紀ガンダムの幕開け
  • ミゲル・アイマン
  • リマスター版で新規カット多し ←ハブられたレッドフレーム
  • 歴代ガンダム主題歌項目
  • 高見盛
  • 祈り
  • 起動
  • 良曲
  • INVOKE
  • インヴォーク

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年02月11日 21:08