志々雄真実

登録日:2011/06/25 Sat 04:06:49
更新日:2023/12/24 Sun 08:47:46
所要時間:約 10 分で読めます


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所詮この世は弱肉強食

強ければ生き、弱ければ死ぬ


志々雄(ししお)真実(まこと)は『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』の登場人物。
京都編におけるラスボスであり、本作の主人公緋村剣心の最大最強の宿敵(神谷薫談)。作者の和月曰く「自身の悪の美学の集大成」

+ 目次

■プロフィール

生年月日:嘉永元年*18月*2
星座:獅子座
血液型:O型
出身:京都
身長:170cm
体重:59kg
CV:池田政典/古川慎(令和アニメ版)
演:藤原竜也


■人物

紫の着流しに手袋・ブーツという和洋折衷の服装、そしてエジプトのミイラの如く全身が包帯に覆われた姿が特徴の男。
体表は後述の理由により火傷で無惨に焼け爛れており、元の素顔を窺い知る事は出来ない。
頭部には鉢金を装備しており、包帯の隙間から頭髪が一部露出している。

元々は「人斬り抜刀斎」こと緋村剣心が遊撃剣士となった際に、剣心の跡を継いで影の人斬り役となった長州派維新志士。京都出身。
剣心同様、新井赤空作の殺人奇剣を持つ。剣心とは直接の面識はなかったようだが、お互いに存在は知っていた。
桂小五郎曰く、剣の腕と頭の回転の速さは人斬りを引退する前の剣心と同等されており、桂ら維新派を裏切った飯塚をはじめとして、依頼される度に多くの相手を粛清していた。
が、その実「弱肉強食」の信条で日本を牛耳らんと目論み、常人には理解できないほどの功名心や支配欲を危険視される。なお、維新派(のちの明治政府)にしてみれば、公になれば自分達が失脚しかねない数々の暗殺を行なった志々雄に弱みを握られており、遅かれ早かれ互いに寝首をいつ搔くかわからぬ危うい状況であった。

結果、戊辰戦争の最中に仲間の手によって刀で額を突かれ、そこに火を放たれ暗殺されてしまった*3






……はずだった。


全身に面影を失うほどの大火傷を負ったものの志々雄は実は生きており、後に自分を体良く利用した挙句に殺そうとした明治政府に対し、「復讐」と「弱肉強食」を体現した社会の実現の為戦争を起こす。
ただ実際は本人にとって「復讐」はもはやどうでもいいらしく、本当の目的は「日本制覇」と「剣心との一剣客同士の勝負」であるようだ。
また逃亡中に、後の片腕となる瀬田宗次郎と出会っている。

更に本編より少し前の時期の彼を主人公とする外伝作品『るろうに剣心 裏幕-炎を統べる-』においては、
志々雄にとってかけがえのない存在となる女性、駒形由美との出会いが描かれた。

極悪人ではあるが、剣心や斎藤等の強者にはたとえ敵であっても敬意を払っており、また副官の佐渡島方治を始めとする部下からの信頼も厚い。
加えて、元は浮浪児だった長谷川明日郎のように例え弱者であろうとも死に物狂いで強くなろうとする者に対しては目をかけることもある。

分析力・洞察力にも長けており、自身への復讐を謳う魚沼宇水が実は既に復讐を諦めていることを看破していた他、由美の曖昧な報告から剣心の「天翔龍閃」の特性も一部見抜いた。
その上、前述の『炎を統べる』の単行本に掲載されている小説版では夷腕坊の中に誰かが入っていることを察していたことも判明。

豪胆で不遜な物言いを好む人物ではあるが、全財力の五分の三を費やして手に入れた甲鉄艦・煉獄を沈められてしまった時には自分が左之助を甘く見ていたことを自省するなど、謙虚でストイックな一面も持つ。
ただやはりお気に入りの艦を潰されてしまったのは流石に堪えたのかその後、左之助に対して物凄くご立腹な様子だった。

比叡山アジトでの剣心との死闘では剣心をあと一歩のところまで追い詰めたが、最期は限界を超えた人体の熱量(後述)によって全身が自然発火し、
業火に包まれながら高笑いをあげて消滅した
死後は閻魔大王を相手に、地獄の国盗りを行うと宣言していた。楽しそうでなによりである。

京都編で死亡したが、その後の人誅編では落人群でボロボロの状態になった剣心の前に姿を現す。剣心を嘲笑っているとも叱咤しているとも付かない挑発の言葉を残して去って行った。
ただしこれは亡霊となって現れたのか、はたまた剣心の妄想に過ぎないのかは定かではない。
また剣心の回想シーン(追憶編)にも登場。暗殺未遂による火傷を負う前の、きれいな志々雄の姿が見られる。

志々雄死後も志々雄一派の残党は存在しており、本編の後日談である『弥彦の逆刃刀』や『明日郎、前科アリ』では残党の暗躍も描かれている。
続編に当たる北海道編に登場する敵の一団「劍客兵器(けんかくへいき)」の部隊将である凍座白也は、志々雄の富国強兵思想に共感を示しており惜しい人物を亡くしたとその死を悔やんでいる。

なお、若い頃の志々雄はどう見ても牙神幻十郎だった。ちなみに作者はサムスピの大ファンだったりする。
でも『月華の剣士』に出てくる「骸」というキャラもどう見ても志々雄(ry
なのでお互い様ではある。
実のところ、作者は火傷を負う前の志々雄を描く予定がなかったのでデザインしていなかったのだが、
急遽登場させる必要に駆られ、一からデザインを決めている余裕がなかったため、とっさに牙神をパクッてしまったのだという。

このパクりパクられは和月先生とSNKとの間で友情を育んだのか、
後にサムライスピリッツ零にて和月先生はキャラデザを担当することになる。


■名言

「所詮この世は弱肉強食、強ければ生き、弱ければ死ぬ」

「動乱が終わったのなら俺がもう一度起こしてやる!俺が覇権を握り取ってやる!そして俺がこの国を強くしてやる、それが俺がこの国を手に入れる『正義』だ」

「こんな血で血を洗う修羅共が蠢くこの現世(うつしよ)こそ地獄と呼ぶにふさわしくないか?」

「これが俺達の切り札、名づけて『煉獄』。どうだ由美 惚れてくれるか?」

「以後汚れ役は全て任せる。その代わりお前には常にいの一番の勝利を味わわせてやる。この俺の傍らでな」

「いや極悪人だぜ」

「生まれがどーのこーのじゃねェ、お前が弱いから悪いんだ」

「所詮誰一人としてこの俺の強さにはついては来れないという訳だ!!!」

「『理由(ワケ)』じゃなくてよ…『摂理』だって言ってんだろ」

「今、西欧列国はその武力にモノを言わせ世界各地を植民地として奪い合っている。
日本だっていつ列国の支配下に置かれるか分からねえって時にこの国は何の対抗処置も取れないばかりか未だに薩摩だ長州だと内輪争いに明け暮れていやがる。
この俺がこの国の目を覚まさせてやろうってんだ」(TVアニメのみ)

「油断?何のことだ?これは『余裕』というもんだ」

「まだ夜も更けてねぇのに寝言ほざいてんじゃねーよ」

「シャアアッ!!」
「うるせぇよタコ!」

「かかってくるなら この如何(いかん)ともし難い実力の差をちったあ埋めてからかかって来い!」

「糞はお前等だろ」

「さあ この俺の灼熱と化した血肉の全てをもっと熱く、もっと愉しませてみろ!!」

「裏切るだと…?てめえのものさしで語るんじゃねェよ…コイツは誰より俺を理解し、俺は誰よりコイツを理解している」

「俺の糧となりて死ね抜刀斎!」(TVアニメのみ)

「決まってんだろ 閻魔相手に地獄の国盗りだ」

「今更金で買える女を抱く気はねえ。俺は刀を集めた 全国から選り優りの十本。届くまでここでゆるりと待たせてもらうぜ」

「──フッ 吉原一の花魁侍らせて地獄行か。悪くねェ」

「強くなってみせろ悪太郎 さもなくばてめえは一生惨めなままだ」

「弱肉強食の中を這い上がって来い!俺の"十一本目の刀"になれる位に!!」


■戦闘力

なんと言っても志々雄を象徴するのは
全身を焼かれて以後、体の発汗組織がほぼ全滅したことで発汗による体温調節ができなくなり、脳を含めた全身が常に高熱を帯びる特異体質者と化した。*4
その熱を自身の活力とすることで戦闘能力を更に引き上げているとのこと。
加えて志々雄は幕末から明治にかけて更に数多の死線を潜り抜けてきたことも相まってかつての自身を上回る力を付けており、幕末に刃を交えた頃の志々雄よりも強くなって今の自分なら勝てるはずだと踏んでいた宇水もリベンジを断念するほどだった。
また彼の体内には内燃機関に近いものが備わっており、その剣気の昂ぶりは周囲の巨大な炎をも影響を受けるほど絶大なものである。
因みに剣心の剣気は、木の葉を吹き飛ばす程度。
しかしそれでも相当すごい方であるらしいので、いかに志々雄のそれが凄まじいかが分かる。

その反面、体温調節ができない為に全力で闘えるのは15分間とされており、それを超えると血が蒸発して赤い蒸気が出るほど体温が高まり続けるので、
どうなるのかわからないという(剣心との死闘で突然発火したのはこの為)。強大な力を持つ志々雄が大勢の手下を集めて組織を作ったのもそれが理由であった。
なお、方冶は蒸気機関を例に出し、熱が高まれば高まるほど志々雄の強さは高まっていくものと推測している。

ちなみに本人曰く一度見た技は効かないらしい。
まぁ、「一度見た技を二度喰らうヤツは三流(by左之助)」なのでこれくらいは超一流の剣客である志々雄にとっては当然と言えなくもない。
実際一度新月村で剣心が志々雄と会った際に尖角相手に龍翔閃を放ったために後に志々雄に放ったら止められていた。
その意趣返しなのか、後で龍槌翔閃を叩き込まれてしまったが。

更に斎藤から不意討ち*5で放たれた零式をも作中で唯一初見で完全回避すると同時に貫手で斎藤を下している。加えてアニメ版では牙突を(両脚の負傷で威力が落ちていたとはいえ)二度目は軽く受け流して派生の横薙ぎを素手で受け止め続く弐式、参式も初見で完全対処していた。
蒼紫と戦った際も、彼が剣心から受けたダメージのせいで本来なら戦うのも困難な身だったとはいえ、闘技場の角に追い込まれて背後から回天剣舞・六連を叩き込まれようとも容易く取り押さえてしまった。無論こちらの技も初見である。

最終決戦の時は剣心・斎藤・左之助・蒼紫と作中でもトップクラスの実力者4人と順々に戦い、
(連戦の為に消耗していたとはいえ)それらを軽く撃破していくという圧倒的な強さを見せ付ける。
しかも額に牙突、顔面に二重の極みをまともに受けているにもかかわらずピンピンしているあたり、見かけによらず耐久力も尋常ではない。
額は鉢金を装備している為、牙突に関してはダメージをかなり抑えていたようだが、それでもあの勢いの攻撃を頭に喰らって何とも無いばかりか踏み止まって即座に反撃を放ったのは流石といった所。
挙句、様々な要素*6で威力が超強化された天翔龍閃の直撃を喰らったのに暫くの間呻きながら悶絶しただけ*7で、愛する由美をやむなく犠牲にした決死の一撃を放ってすぐに立ち上がり、トドメの一撃を振りかざさんとしていた。

アニメでは、戦いの序盤で焔霊を剣心に素手で止められ隙が生まれた所に(剣心が左手に持ち変えていた逆刃刀で)脇腹への橫薙ぎを食らう原作のシーンが改変されている*8他、
体温が限界に達して発火する直前に放った最後の一撃を剣心が受け止めた際に地面が凄まじい勢いで陥没する、原作ではほぼ一瞬で終わった左之助や斎藤、蒼紫との戦いが補完され大立ち回りを演じるなど、
原作よりも更に強さの描写がパワーアップしている。

素手の力も凄まじく、安慈との戦闘で消耗していたとはいえ異常なまでの打たれ強さを誇る左之助を顔面パンチ一発でKOし、アニメ版では握力だけで彼の拳の骨を砕いた。
ちなみに左之助だけ素手で倒しているのは舐めプとかではなく、志々雄視点だとまだ炸裂弾を持っているかもしれない左之助は絶対に燃やすわけにはいかない相性最悪な相手だからだと思われる。

公式ファンブック『剣心華伝』でのインタビューにおいても
作者曰く「死ぬまで戦いをやめない志々雄には不殺を貫く剣心では絶対に勝てない」らしく、決着は時間切れで自滅という「志々雄の勝ち逃げ」になったという。
故に結果としてある意味「全編を通して最強のキャラになってしまった」と述懐している。

一方、作中では「この勝負は志々雄様が勝っていた」と悲嘆する方治に対して斎藤が「違うな。この勝負生き残った抜刀斎の勝ちだ。強ければ生き弱ければ死ぬ。奴自身が言っていたことだ」
という風に持論を述べており、その辺は個々人の解釈次第というのも一つの見方かもしれない。


武装

  • 無限刃
彼の愛刀。新井赤空作"最終型殺人奇剣"
あらかじめ微細な刃こぼれを施しておくことで戦闘中も一定の殺傷力を維持するというもの。
そのノコギリの様な刃には志々雄がこれまで斬ってきた人間の血と脂が染み込んでいる。
後述する炎の秘剣はこれに着火させるものであり、志々雄自身の腕前に加えこの刀があって初めて成り立つ。
奇しくも、剣心の逆刃刀と作り手を同じくする兄弟刀でもある。


秘剣

志々雄が使う剣技。特に描写がなかった為、おそらく我流であると思われる。

  • 焔霊(ほむらだま)
壱の秘剣。
地面や鞘との摩擦熱で刀の切っ先に火をつけて斬りつける志々雄を象徴する技。
斬撃と火傷を同時に与えることができるうえ、相手の目をくらます効果も持つ。
人斬りとして剣心の跡を継いだ時点では、すでに会得していた。
傷口を焼くわけなので痛みはあるが、傷口が熱で止血&消毒されるので切る意味が…*9
もっとも、部下の体を吊り下げて斬ったときには一撃で両断した上に全身を火達磨にするほどの威力を見せているので、剣心のような超人レベルの相手でなければ十分一撃必殺の威力があるようだ。

  • 紅蓮腕(ぐれんかいな)
弐の秘剣。
相手を掴んだ後、手甲の表に仕込んだ火薬を焔霊で点火して爆発させる。どう見ても自分の手が吹き飛ぶだろとか言われることもあるが
少量の火薬を手で握りしめて起爆すると逃げ場の無い爆発エネルギーが指を吹き飛ばしてしまうが、手のひらの上に置いただけで起爆しても手のひらの火傷で済む。
あの状態で手甲の外側にある火薬を爆発させたとしても火薬の量を調整すれば手甲だけの損害で済むことはあり得る上に
直撃した剣心が動かなくなったのを見た志々雄が 「オイなんだ、本当に死んじまったのかよ」 と死んだことが意外だったかのような反応をしたあたり、見せかけの要素が大きい技であの技自体の威力は高くないのかもしれない。
手甲は一回使用すると手袋諸共吹き飛んでしまうため使い捨て。予備の手甲は着物の袖口に納められている(いくつ入っているかは不明)。
あまりにもサムライスピリッツの風間火月の技の1つ「大爆殺」に似過ぎていた為、単行本では作者がSNKに対して謝罪の意の文を載せている。*10
なお、『炎を統べる』回想シーンの志々雄は手甲を付けていたので幕末時代から使っていた模様。

  • 火産霊神(カグツチ)
終の秘剣。焔霊をさらに強力にした剣術。
無限刃の鍔元から切っ先まで、鞘でこすることで刀身全体を燃え上がらせ、巨大な竜巻状の炎を生み出し対象を焼き尽くす技。
ただし原作では不発。その後、『炎を統べる』で敢えて設定を無視する形で使用された。
(原作では側近の駒形由美ですら知らない奥義中の奥義という扱いだったが、『炎を統べる』では由美の目の前で堂々と使っていた。それについて作者は本編で不発に終わった火産霊神の威力を見せる為のある種のファンサービス、と説明している)


■余談

和月先生が、もしキャラを新しくリメイクするとしたらという構想をまとめた『再筆版』では、戊辰戦争で使うはずだった鎧を身に纏った姿が描かれている。
これは防具として装備しているのではなく、「戦争で使わなかったから一回くらい着てみたい」というお茶目な理由から装備しているらしい。

武装錬金』にて津村斗貴子が一コマだけコスプレを披露した。


外国語版・空耳動画では「CCO」として様々な言語による空耳や各国の声優の独特な声質および演技、それによって生じた数多の空耳ネタが視聴者の腹筋を愉しませ、ボケもツッコミもキャラの物真似もこなせる上野パラミーンの愉快な会長としてカルト的存在を放っている。
が、もちろんそっちのネタを嫌う人もいるので乱用は禁物。
本編は「志々雄」そっち系は「CCO」としっかり区別すべし。
「キワミ」絡みではCCO表記で問題ないが、生粋のるろ剣のコミュニティではめんどくさくても「志々雄」と表記しよう。


■実写版


実写映画では原作の京都編に該当する「京都大火編」「伝説の最期編」に登場。
概ね原作をなぞった設定と展開だが、最後は志々雄のアジトでなく煉獄内で決着をつける。
剣心のことをたびたび「先輩」と呼んだりと皮肉屋。
無限刃は原作と異なり切先部分だけが鋸状になっており、振り抜くだけで発火可能になっている。

煉獄内の最終対決では初めは剣心と1対1だったが、例によって次々に増援が現れて全員手負いとはいえ1対4で戦うことに。
回転剣舞と牙突(ふんわりじゃない方)の同時攻撃を難なく捌いたり、掴みかかってきた左之をそのまま剣心に投げ飛ばす、積んでた火薬を掴んで即席紅蓮腕を使うなどして圧倒する。斎藤の牙突に自身も「これかぁ」と似たような突き技で対抗、刀を使わずわざわざ律儀に肉弾戦で左之助をボコボコにする。その大暴れっぷりは凄まじく、強さの描写という意味では全メディア中最強との呼び声高い。

なんとか3人を戦闘不能にし、剣心と再び1対1に。お互い死力を尽くしながら最後は奥義の打ち合いになるも天翔龍閃で無限刃を完全に折られたことにより戦闘不能になり、原作通り体温上昇によって人体発火し高笑いをあげながら死亡。
奥義を打ち合う直前に「終わっちゃいねえな、俺がこの無限刃を手にしている限り」という原作セリフを混ぜ込んだことで、決着がより明確についたと言える。

演じたのは夜神月役を始め、多くの実写映画で主役を務めた藤原竜也氏。
本作でも鬼気迫る演技で抜群の存在感を見せつけている。
続編の『最終章 The Final』では故人であるため、名前のみの登場であるが、劇中で視聴者をニヤリとさせるシーンが用意されている。

原作の追憶編に当たる「最終章 The Beginning」では残念ながら登場しない。
ただ、剣心と同等の実力を持つ者が人斬りの仕事を継いだと桂小五郎の口からそれとなく言及されている。

■主なセリフ(実写)

  • 「勝ったぞおおおおおおおおおお!」
鳥羽・伏見の戦い終結時の心の叫び。この後藩士から「よくやった!」と文字通り手荒い祝福を見舞われた。

  • 「何がござるだそのくだらねぇ物言いはやめろぉ!」
仮にも人斬りだったのに逆刃刀なんてへんてこな物ぶら下げた上にキャラ付けまでし始めてた先輩にぶちまけたセリフ。

  • 「出番だぜぇ薫殿!」
剣心が十本刀と交戦してる中、宗次郎が連れてきた薫を見せつけながら
それにしてもこの志々雄ノリノリである。

  • 「俺を焼いたのも『政治』ってわけか」
自分達にとって不都合な事を全て闇に葬り去ろうとする明治政府のやり方を「政治」の一言で片付ける伊藤博文に対して。志々雄も誉められた人物ではないが、政府の連中も志々雄とは別のベクトルでタチが悪いと言える。

  • 「何だお前は!」「誰だお前は!」
原作と違い全く面識の無い左之助、蒼紫が最終戦に乱入した時のセリフ。言ってることは正しいが2回連続で発するため視聴者にシリアスな笑いを提供する。
更に乱戦で左之助がステゴロながらもかなり泥臭くタフな戦い方をするなど志々雄目線でとてつもなく邪魔なのがシュールさに拍車がかかる


■新京都編

概ねの立ち位置は原作と同じ。
ただ宇水さんが正々堂々志々雄とのタイマン勝負を要求する武人に変更されたため志々雄対宇水という今まで再現されなかった勝負が実現する。
そして実写版同様煉獄内で最終対決となるのだがその内容が原作とも実写版とも大きく異なる。
煉獄に乗り込んできた万全の状態の斉藤とタイマンで闘うという幻のカードが実現し、最終的に斉藤に手傷を負わせ実質勝利する。
しかしこの時に額当てに受けた技が原作の通常の牙突ではなく零式だったことが後々に尾を引くことに…

さらに乗り込んできた剣心を迎え撃つも実は先の闘いで受けた零式のダメージが致命傷となっており、剣心に完封された挙句文字通り真っ二つにされてしまう。
このため、新京都編の世界観では剣心との対決後に行方不明になった無限刃の存在がピックアップされた『明日郎、前科アリ』には繋がらない事になる
しかも原作と異なり、蒼紫戦の順序が逆になったためラスボスの座を蒼紫に奪われてしまいますます微妙な立ち位置に…
そのやられっぷりは凄まじく、強さの描写という意味では全メディア中最弱の疑惑も。





荒らし?何のことだ?
これは「追記・修正」というもんだ

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最終更新:2023年12月24日 08:47
添付ファイル

*1 西暦1848年

*2 つまり剣心より一歳年上ということになる。

*3 アニメ版ではその時の回想が追加されており、多くの粛清隊に囲まれ一斉に銃撃を受けて倒れ、更に火までかけられるという徹底ぶりであった。

*4 志々雄自身はこれを"地獄の業火の残り火"と表現している

*5 斎藤としては志々雄が油断した隙を突いたつもりだったらしいが、当の本人からすれば強者故の余裕の表れに過ぎなかった。

*6 一度目の踏み込みに抜刀の鞘走りに加え回転における遠心力、そして一撃目が弾かれた後の二度目の踏み込み、生じた空間を挟んでの交差法。これらが一気に二撃目の威力に込められ、蒼紫や宗次郎が受けた一撃目のそれとは桁違いの威力となっており、蒼紫に言わせれば「これで立ち上がったのならそれこそ不死身」。

*7 制限時間とされていた15分に既に達しつつあったことも一因。

*8 剣心が焔霊を刀で受け止めつつ、左手に持った鞘で横薙ぎを食らわすという流れに変わったため、素手では焔霊を防げないこと及び剣心が喩え逆刃ではなく真剣で挑んでいたとしても同じようにあしらわれていたであろうことが強調されている。

*9 実際劇中で剣心に「斬撃の鋭さの割に意外と傷は深くない」と指摘されており、手で受け止められたことすらあった。

*10 このとき火月のルビが「かげつ」になっていた。本当は「かづき」が正解