鵜堂刃衛

登録日 :2010/08/05(木) 19:43:31
更新日 : 2017/07/11 Tue 15:48:06
所要時間 :約 9 分で読めます




そんな目は止せ抜刀斎

俺を殺すと言った時のお前は

もっといい目をしていたぞ


鵜堂(うどう)刃衛(じんえ)

漫画『るろうに剣心』の登場人物。
人を斬るという己の欲望に忠実に殺戮を繰り返す狂人。緋村剣心と二度に渡り剣を交えた。

CV:大塚明夫(アニメ)、石塚運昇(ドラマCD)
実写版キャスト:吉川晃司

1843年7月生まれ(PSPゲーム公式サイトでは1847年1月となっている)、年齢は数え36歳(PSP設定では数え32歳)。

彼のテーマソングは「最強なり」。狂ったまでに強さを追い求めた様がまざまざと表現されている。


【人物】

モチーフは幕末の人斬り、岡田以蔵。
口癖は うふふ 。黒の全身タイツを身につけている。目の白黒が反転している。
かつて新撰組の一員として剣を振るい、多くの志士の命を奪ってきたが、不要な殺人を繰り返したために粛清されかける。
が、逆にそれらを返り討ちにして新撰組を抜けると、今度はそれまで敵だった維新志士の側の人斬りとして現れ、幕府方を斬り続けた。
節操のない転身だが、そもそも彼に政治思想というものはなく、ただ人を斬り殺したいという欲求に従っているだけである。
明治維新後は維新政府の上層部の依頼を受け、十年に渡り兇刃凶賊『黒笠』として邪魔者を殺していたが、その際に剣心と遭遇。
剣心の力を目の当たりにし、本気の戦いを望む。





河原わらワラ






【二階堂平方〝心の一方〟』(居縮の術)】

剣気を放ち、相手を居縮ませて金縛りにする技。
刃衛と同等の剣気を持っていない者には防げず、刃衛は戦意を無くした相手にもこれを用いて逃亡を封じ、斬り殺す。
強くかければ相手の呼吸をすら封じることができる。

【心の一方〝影技〟〝憑鬼の術〟】

我! 不敗! 也!

我! 無敵! 也!

我…最強なり!

自身に強力な暗示をかけ、全ての潜在能力を引き出す技。
剣心との戦いで、新撰組を抜ける時以来15年振りに使用した。
筋肉がムキムキになり、眼が普通になっている。
正直、かなりカッコいい。


【最期】
人斬り抜刀斎と本気で殺し合いたいがために、神谷薫を誘拐して剣心の怒りを誘った。
が、まだ抜刀斎の復活には不十分だと判断し、心の一方を薫にかけることで彼女の呼吸を封じ、剣心を挑発。完全に抜刀斎を覚醒させる。
自身も〝影技〟〝憑鬼の術〟を使用して抜刀斎に挑むが、剣と鞘を用いた二段抜刀術『双龍閃』を見切れず、敗北。
右腕の肘を砕かれ筋を絶たれ、剣士生命を失ってトドメを刺される寸前、薫の叫びで剣心が我を取り戻し、命を拾う。

が、自ら脇差で胸を突いて死を選んだ。

それまでの殺人は政府の人間の依頼であり、逮捕されて依頼者の情報を漏らすわけにはいかないこと、
右腕が潰れて剣術が使えなくなっては生きていてもつまらないから、と刃衛は困惑する剣心に語り、果てた。
剣心の本性は人斬りであり、人斬りは死ぬまで人斬りでしかない、と言い残して。

作中における立ち位置としては、打ち切り対策の「序盤の大ボス」であり、
剣心の流浪人としてのアイデンティティを揺さぶる役割を担っている。
剣心の対極であり、ある意味で彼に打ち勝った男だった。

ちなみに彼に殺人を依頼した人物の名は本編では明かされていないが、一説には長州藩出身の閣僚・井上馨ともされる(作者もその説を否定してはいない)。


実写版
外印たちと同じく武田観柳に雇われた剣客の1人にしてラスボスとして登場。
新撰組として参加した鳥羽・伏見の戦いの折に人斬り抜刀斎が棄てた刀を偶然手にし、以降人斬りをしていた。
現在も観柳の下で人斬り抜刀斎の名を騙って殺人を続けていたが、偶然本物である剣心と出会い、彼の中に眠る最強の人斬り抜刀斎を目覚めさせようとする。
原作同様心の一方を使っており、剣の腕も剣心を圧倒するほどだったが原作同様一時的に抜刀斎に立ち戻った剣心が放った双龍閃を受け敗北。
やはり剣心の不殺をあざ笑うかのようにその場で自決した。

原作のほど奇妙な言動は無いが、吉川氏の渋みのある演技により独特な雰囲気を纏った強敵然とした魅力あるキャラクターに仕上がっている。
アクション面でも、 NG無しの一発OKした という背車刀の再現度は必見。


【キネマ版】
実写映画の放映に合わせてジャンプSQ.で連載されたキネマ版ではラスボスとして剣心の前に立ちはだかる。


新選組時代から剣客としては組長各並に腕は立つが、同時に"人斬り刃衞"という仇名がつけられてるほどの兇人でもあった。
幕末期京都で人斬り抜刀斎と一戦を交えた際に両掌を刀で貫かれるものの、本人は

いいねえ この感触

とご満悦。
幕末の殺すか殺されるかの時代を愉しんでいたが、時代が泰平の明治になっていくと自分が愉しんでいた殺し合いの時代ではなくなってしまった。
ならばせめてもう一度幕末同様の生と死を決する命の殺り取りを愉しみたいがために流浪人となった剣心の前に立ちはだかる。

抜刀斎に開けられた両掌に刀身を直接ぶっ刺して *1 闘ったり、
剣心の猛攻で両腕の骨が折れても「まるで腕の関節が一つ増えたようだ!」と喜ぶなど狂気が増す一方、原作以上に人斬りとして美学や信念を持ち合わせている。

原作同様に神谷薫を"人質"として剣心をおびき寄せ再び一戦を交える。
剣心の『龍昇閃』『龍環閃』『旋・凩・嵐』、そして『龍墜閃』の猛攻も精神が肉体を超越しているため効かない上、
逆刃刀故本領が発揮できなかったとはいえ飛天御剣流最速抜刀術『天翔龍閃(てんしょうりゅうせん)』をも打ち破る。
"人質"程度では人斬り抜刀斎を呼び戻せないとして、"贄"として薫の体を刀で突き刺し剣心を激昂させ、人斬り抜刀斎を呼び戻す。
また自分も狂気に満ちた目から一人の剣客としての目になる。
あとどう見ても両腕が回復している

自身の渾身の一撃を以て抜刀斎と勝負を決しようとするものの、飛天御剣流 奥義 である 『九頭龍閃(ここのつがしらのりゅうのひらめき)』 の前に完敗。
最初から勝ち目など無かったと悟り抜刀斎に殺される直前だったが、
生きていた薫の静止によって抜刀斎から剣心に戻ったため殺されなかった。 *2
が、自分自身の生も死も不殺の男にくれてやらんとして自ら命を絶つ。

人斬りは所詮 死ぬまで人斬り

うふふ

刃衞が流した血は剣心の足に届き、それは嘗て抜刀斎がいた幕末の「血溜まり」を連想させるものであった。

なお、作者としてはキネマ版の刃衞は色んな意味で計算ミスが目立つ結果になったと評しており、
「やはり刃衞は原作版が完璧で究極なんだと思い知らされました」と締めくくっている。




Wiki篭りは所詮死ぬまでWiki篭り

他のものには決してなれはしない



うふふ

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