中古価格が高価なPSゲーム

登録日:2010/07/28(水) 14:59:53
更新日:2024/04/01 Mon 22:00:38
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既に最後のPSゲームが出てから十年経つが、中古価格が2000円以上する高価なゲームが存在する。

主な理由は人気があるシリーズ物、もともとの値段が高い、製造数が少ない、内容が優れている等である。
だいたいの相場は中古市場の最大手のブックオフ、アマゾン等での値段が参考になる。

もはや手に入れるまでがゲームと言われる程入手困難な物があるため、これらのゲームは一度手離しまたやりたくなって再び手に入れる時に高額な為、泣く泣く購入する羽目になるため、手元に置いておく方が無難である。
ただし、これらの作品の一部はゲームアーカイブスでPS3やPSP、PSVITAで容易に購入・プレイ可能なものがあるため、どうしてもオリジナルにこだわりたい人でなければそちらが無難だろう。


◎主なゲーム

★ファイナルファンタジーコレクション
1999年3月11日に発売された。
もともとコンビニ向けに発売されていた『ファイナルファンタジーIV』・『ファイナルファンタジーV』・『ファイナルファンタジーVI』のPS版3タイトルをひとまとめにして、一般発売したものである。
ディスクの面が天野喜孝によるイラストが描かれている。
相場は3000円~。

人気タイトル三作集めただけあって人気が高い。
IVはDSでリメイク、PSPで移植(オリジナル版のであり、リメイク版ではない)されたため立場が危ういが、今でも楽しめるシナリオの名作ばかりなので買う価値はある。
因みにI~IIもPS版で出ているが、I~IIのコレクションは出ていないし、若干高価だが既に過去の遺物なためその価値は皆無。他のPSシリーズは軒並み950円程度と手頃。


★SDガンダム GGENERATION-F
2000年8月3日にメーカー小売希望価格7,800円で発売された。

『1st』から『X』までの任意の作品から遊ぶことが出来るようになり、20作品113ステージが用意されている。『∀』はそれ以外の作品を全てクリアした後にプレイ可能になるが、序盤のコレンを倒したところで終わる。
『閃光のハサウェイ』『クロスボーン』『G-UNIT』などマイナーな非映像作品も多数登場し、まさに当時の全てのガンダムが勢揃いしたような内容になっている。
相場は3000円~だったが最近ブックオフでの価格が950円となったため買い時。

前述の通り当時の作品勢揃いだったため、ボリュームはかなりありディスクは4枚も使っている。OPムービーの都合、ディスク1からしか起動できないのが面倒。
現在でも似たコンセプトのGジェネは発売されているものの、SEED以降の作品が無いということを差し引いても機体の数が最多(誰得な量産機やマイナー機もカバー)、かつ原作ストーリー再現率も非常に高いためシリーズ最高傑作と位置づけられている。
また、その後の作品では版権的都合でハブられてしまった『センチネル』のシナリオがある点も魅力。
PS2やPSPのシリーズの価格が暴落するなか、その価格を長い間維持し続けてきた。


高機動幻想ガンパレード・マーチ
2000年9月28日、メーカー小売希望価格5,800円で発売された。
企画・開発アルファ・システム。正式名称が長いため、ファンの間ではガンパレまたはGPMと略されることが多い。
かつては相場3000円以上していたが、ゲームアーカイブス配信により一気に暴落。現在では中古は1000円未満でディスク版が購入可能。

一枚のディスクに4曲の主題歌+高度なAIを詰め込んだ、恐るべきゲーム。
高い自由がある半面バグまみれなため、人によって神ゲーか糞ゲーかに分かれる。
魅力的な世界観、キャラクターは他の作品にに多大な影響を与えた。
販売元のSCEが売れないと判断したため、製造数が少ないという典型例…と思われがちだが実際は「電撃Playstation」による大特集のおかげか約20万本売れたらしい。
それでも中古価格が衰えないのは、中古に手放す人が少ないからとか。


デジモンワールド
1999年に発売された。
その後2000年に2、2002年に3、2005年にXが発売されシリーズが確立された。それぞれのシリーズ間にストーリーの関連性はない。
奥が深い育成システムが人気を博し次々シリーズを出していった。
あまり見かけない。
相場は~6000円


★『ロックマンXシリーズ』『ロックマンDASHシリーズ』
スーファミから続くロックマンXシリーズのPSシリーズ。

ベスト版が出ているのにもかかわらず製造数が少ないため、高価かつあまり見かけない。
相場は2000~5000円


★わくぷよダンジョン決定盤
1999年発売の不思議なダンジョン系RPG。
ぷよぷよで一世を風靡したコンパイルが出したセガサターンソフト『わくわくぷよぷよダンジョン』のPS移植版である。
サターン版からのシステムの改善及び追加・変更要素が多く、グラフィックも美麗になっている。
1998年にコンパイルが和議申請により経営を縮小したためか生産本数が極端に少なく、中古の相場は12000円以上。アマゾンで新品を探そうものなら4万円を軽く超える。
おまけに現在は、『ぷよぷよ』シリーズやその登場キャラの版権の方はセガが持っているものの、
本作『わくぷよ』自体の版権はD4エンタープライズ&コンパイルハートに分かれている(『魔導物語』と同じ状況)ため、
権利関係が非常にややこしくなっておりゲームアーカイブス配信も絶望的。
『きゅ~きょく大全』による復刻が頼みの綱か。


serial experiments lain
1998年11月に発売された。通称「lain」
グラフィック+テキスト形式の雑誌連載企画・アニメ作品・ゲーム作品が同時進行・相互関連して制作されたメディアミックス作品。
ゲームの内容は、音声ファイルと映像ファイルの再生の繰り返しという独特のスタイル。
プレイヤーがすることはあくまで「ファイルの再生」。それぞれの情報が持つ具体的な意味まではほとんど窺い知ることはできない。
「物語の結末を記録したファイルの再生」が一応のエンディングではあるが、物語の全容を理解するためにはプレイヤー自身が頭の中で情報を整理する必要があり、そこから導かれる結論の正当性もまた、各々の判断に委ねられている。
ある意味ゲームではない。フロム脳の人にしか向かない。


ジョジョの奇妙な冒険
1999年10月14日に発売された。
アーケードの格ゲーの移植版。
PSの限界に挑み各キャラクターのOPとEDはフルボイスになっている。
しかしCPシステムIIIを使ったアーケード版の完全移植はPSでは性能的に難しく、一部繋がらない連続技もあり、アニメーションのパターンも一部削除されている。
それでも、原作のストーリーを再現したPS版オリジナルの「スーパーストーリーモード」や続編『ジョジョの奇妙な冒険 未来への遺産』のキャラクターが参戦しジョジョリストのことをよく考えた作りになっている。
後に『未来への遺産』を併録した完全版がドリキャスで出ており、ジョジョリストは今でも完全版のPSシリーズへの移植を期待している。
相場は3000円〜。


電車でGO!プロフェッショナル仕様
1998年発売の列車を運転するゲーム。
運転できるダイヤが多く、電車でGO!の中でも特に名作と称され、電GO!PS版の集大成とも言える作品なため、相場が2000〜3500円程度とファンに人気。


LSD
知る人ぞ知る伝説の奇ゲー。普通の人ならクソゲー、というかもはやゲームかどうかも怪しい(もっとも開発者も「ゲームじゃない」と言っているためクソ“ゲー”ですらない)が、その極めて実験的・芸術的でサイケデリックな世界観と内容は、惹かれる人はかなり惹かれる。
またプレイ動画がアップされた事、実は参加クリエーター陣が凄かったりする事、伝説の個人制作奇ゲー「ゆめにっき」に影響を与えた作品ではないかという噂により注目を集める。
生産数が少ない事も手伝って、なんと相場は17000円台
2010年8月11日にアーカイブスにて600円で配信された。その差は約16400円。
ただし、PS版初回限定版についているサントラ&アレンジBGMの入ったCDの需要が非常に高く、初回版相場は未だに上がり続けている。


★夕闇通り探検隊
1999年10月にスパイクから発売されたホラーアドベンチャー。
96年にヒューマンから発売された「トワイライトシンドローム」シリーズの流れをくむ作品。
3人の中学生を操作して学校で霊の噂を集め、その噂を元に犬を連れて街で噂の検証を行い、探索を終えて帰宅のサイクルで一日を過ごして全44個ある噂を解決してく事が目的となる。
360度パノラマビューで街などを見渡すことができるのが特徴的。恐怖とやりこみのバランスがよく出来ているが難易度が非常に高く、攻略本無しでのプレイはかなりの難易度である。
初週8000本しか売れず、そのまま埋もれていったソフトなのだがクチコミや動画サイトの登場などで徐々に知名度を上げていき、生産数の少なさからプレミア化。
スパイク自体はチュンソフトと合併して健在なのだが、版権等の事情でアーカイブス化が難しいとされていて、中古価格は20000円を超える。


★チンギスハーン・蒼き狼と白き牝鹿IV
コーエーから1999年に発売された、ユーラシアを制覇するのが目的の歴史シミュレーションゲーム。
不満点は多いが最終作であるため、2000〜3500円程度の相場でプレミアがついている。
それでも最低1万は余裕でいくPC版(PKに至っては追加要素が薄い割に5万以上もする)と比べたらはるかに安い方なのだが。


学校であった怖い話S
1996年7月バンプレストより発売のホラーADV。SFCで発売されたゲームのリメイク作品。07年からゲームアーカイブスで配信中。
マニア人気の高さと原作とは大幅に変わった内容というダブルパンチによりリアルタイムで買えなかった*1ファンの需要が非常に高く、プレミアソフトになった。
ゲームアーカイブス配信前の相場は定価の6000円前後~10000円、617円で配信中の現在でも3000円ほどする。


★悪魔城年代記 悪魔城ドラキュラ
2001年発売の悪魔城ドラキュラシリーズの一本。
本作に限らず、悪魔城シリーズは全般的に中古相場が高いが、本作の場合は1993年に高級パソコン「X68000」で発売された『悪魔城ドラキュラ』(初代悪魔城ドラキュラのリメイク作品)の移植で、俗に言うX68版は良作とされつつもハードが特殊でシリーズファンでも経験者は少なく、待望のメジャーハードへの移植だった。
しかし細部の微妙に違うアレンジ移植だったり、新アレンジ曲がやたらわしゃわしゃうるさかったり、新しく書き起こされた主人公シモンが原型を留めていなかったりとあまり評価は高くない。極めつけは音飛びという欠陥があった。
それでもX68版のベタ移植が現在まで出ないため需要があり、音飛び問題で再販中止となって数が少なく、値崩れしない作品となっている。(ゲームアーカイブスではこのPS版が配信されている。)


★バーガーバーガー
1997年発売のハンバーガーショップ経営ゲーム。
オリジナルのハンバーガーを売りながらチェーン店100店舗出店を目指すというシミュレーションゲームであり、ハンバーガー作りの自由度が割と高めなので現実では到底作れないゲテモノバーガーや、採算を度外視した高級バーガーも作ることが出来る。
2007年頃まではそこまで高価でもなかったのだが、動画サイトにおける本作のプレイ動画が人気を博し、それに伴い中古価格も高騰した。
版権が取っ散らかってるためか、ゲームアーカイブスでも配信が実現しておらず、現在もそこそこの中古価格を維持している。


★エイブ・ア・ゴーゴー
1997発売の横スクロールアクションパズル。
内容としてはガチガチの死にゲーで、クリーチャー要素を全面に押し出したキャラデザも非常に癖が強いのだが、同時に美麗なグラフィックとやり応え満点のアクションが好評を博した作品でもある。
ローカライズ元のゲームバンクも当時は全然雰囲気に合ってない主題歌CDを売り出すなど大々的なプロモーションを行っていたのだが、上記のキャラデザに加えてCMもあまりに奇をてらい過ぎていた為何れも空回りに終わる。この影響で本来三部作完結のはずが、日本国内では続編「エイブ99」を発売した時点で事実上の展開打ち切りとなってしまった。
そういった事情もあって所謂「隠れた良ゲー」としてのポジションに収まっており、かつてのAmazonでは1~2万円以上の値段が付く事も珍しくなかった。2013年にゲームアーカイブスで配信(600円)された後は値崩れし、現在では1000円未満の安値で購入可能。

ちなみに本作は2014年にリメイク版「Oddworld: New 'n' Tasty」が複数のプラットフォームで配信されている。
しかし丁寧なローカライズが行われた旧作と違い、こちらは和訳が最低最悪を極めており、さらに日本語設定では進行不能バグまで存在する始末。なのでよほど拘りがなければ英語設定もしくは旧作のプレイをお勧めする。


70年代風ロボットアニメ ゲッP-X
言わずと知れたスーパーロボット愛に塗れたバカゲー。
だが1998年とリアルロボット至上の頃と間が悪くまたパチモノの粗悪ゲーに誤解されたこともあって売れず、開発会社も解散してしまったために版権の所在が不明なため配信も絶望的。
年月が経って再びスーパーロボットが評価される時代になってこの作品も評され、早すぎた作品として惜しまれており、それに伴ってソフトの価格も上昇中である。
なお続編の構想もあったようだがこちらも題名だけは発表されており制作陣の愛が垣間見える。


★コットンオリジナル
美少女STGの走りとしてアーケードで好評を博したコットンのPS版移植版。
コットンは昔からコアなファンが多く他機種でもリリースされているが、軒並みプレミアがついている。
PS版はプレミアソフトでは珍しくフルプライスと廉価版の2つが存在しているが、廉価版にもプレミアがついている。


★ハームフルパーク
パッケージの見た目や名前からは想像できないが横STGゲームである。
パロディウスなどのようなSTG初心者や苦手な人間でも楽しめるよう難易度も高くなく、下手に尖ったような設定もないため、ユーザーからの評価が高い作品である。
時代は多くのプレミアSTGゲームを抱えるセガサターン同様STG冬の時代であり今日まで再ブームも来てないが
売れ行きも芳しくなく開発会社もゲーム事業から撤退しており出回りが少なかったためか、4万前後で取引されている。
なお開発会社は現存しており、版権も手放していなかったためアーカイブスで配信されているため、LSDのような特典がないにもかかわらず、その価格で取引されているかなり変わったソフト。


★ラングリッサーⅣ&Ⅴ
メサイヤの下にいた頃のキャリアソフトが送り出したSRPGシリーズ、ラングリッサーシリーズの最終作品。
SS版Ⅳの問題点を元に洗練されたⅤのベタ移植に加え、PS版Ⅳも移植に際し最終進化を遂げているという傑作。
一方で諸々の事情のせいで戦闘システムは良くても両作とも前作までと比べシナリオはやや拙いのが欠点か。
売れ行きは20万ほどだが、ヴァルケソの会社がⅢのあまりに酷い劣化移植を出して次の展開が絶望的になったおかげか値段はアーカイブス配信前から10000円を超えていた。
版権元のメサイヤはこのゲーム限りでキャリアソフトが独立したためかしばらくして事業撤退したものの、現在の版権会社はアーカイブスでPS版SS版共に配信している。
だが未だに値段は高騰を続けており、根強い人気と現在版権持っている会社への失望がうかがえる。
SS版のⅠ~Ⅴがセットになった「ラングリッサー トリビュート」も原価は10000円ほどだが、未だに原価割れしておらずかなり高い。


追記・修正はこの項目に載っているくらいの値段の中古ソフトを購入してからお願いします

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最終更新:2024年04月01日 22:00

*1 マイナー作品のためリメイク自体をファンにも知られてなかったり、リメイクされてしばらく後に入手性の高い原作のファンになったという事情から