リセット(ゲーム用語)

登録日:2011/03/16(水) 00:21:59
更新日:2023/04/01 Sat 12:12:07
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リセット(reset)とは「置き直す、再び置く」という意味の英単語。
ゲームにおいては「ゲームの状態を元に戻す」こと。

【物理的、システム的なリセット】


多くのゲーム機に取り付けられている機能。リセットボタン。
ゲームのリセットと言われれば大抵の人が思いつくのはこちらだろう。

CPUを一時的に停止させ、メモリ内容を強制的に初期化する機能である。
現在の状況は消え、タイトル画面に戻る。

多くの場合はゲームを最初からあるいはセーブされた地点からやり直したいときに用いられる。


◇リセットの種類

  • ハードウェアリセット
所謂リセットボタンによるリセット。
リセットボタンが存在しないハードもある。
ハードのメインメニューからリセットを選択できる機種もある。
後述するが、このボタンは様々な危険に晒されているのだ…。


  • ソフトウェアリセット
リセットボタンを用いずにソフトウェア側でリセットする機能。
例えば、スタート+セレクト+L+Rのようにコントローラの複数ボタンを同時に押すと作動する例が多い。
セーブ&ロードの友。


  • ネコリセット
よく聞く悲劇。
が本体の上を歩く等して足でリセットボタンを踏んづけてしまう現象。
また、飼い主がリセットボタンを押す行動を真似てボタンを押してしまうことも有り得る。

なお、この悲劇はネコに限らず色んなペットでも起こり得る。
イヌやウサギはモチロン、果てはプレーリードッグやハムスターにやられたという例も報告されている。


  • 母リセット
母「こりゃ!たろう(仮)!おどりゃまーた昼間っからふぁみこんばっかりしくさりよってに!」
たろう「ファミコンじゃねーしプレステだし!」
母「なんが違うとね!言い訳ばっかしとらんとこどもは外で遊んで来んべ!」
ブツッ
たろう「な、なにをするー!せっかくのレベル上げがー」

しかも「電源ボタン」との区別がつかず、連打されてしまいデータが飛ぶ恐れがある。


  • 母キックリセット
母「こりゃ!またふぁみこんだに!」
たろう「だからプレステ3だって!」
母「しぇからしか!」
ドカーッ
たろう「やめろー!壊れるー!」

ただの破壊行為である。


  • 掃除機リセット(ライト)
母リセットの一種

掃除機「ズゴー」
母「ほらたろう、掃除機かけるけんちょっとどきんさいね」
たろう(仮)「おいおい当てるなよ…?」
掃除機「ズゴー、ガツン」
たろう「あ゙」


  • 掃除機リセット(ダイレクト)
母リセットの一種。

掃除機「ズゴー」
たろう(仮)「ちょっと母!掃除機うるさくてBGM聞こえねえし!せっかくのラスボス戦なのに!」
母「じゃかあしい!何がロコモコじゃぎ!こっちゃあ汚い部屋ば掃除してやってんず!ちいたあ手伝わんきゃあ!」
掃除機「バシ!バシ!」
たろう「やめろー!データがー!」


  • 掃除機リセット(コード)
掃除機「ズゴー」
たろう(仮)「おい母気をつけろよソコ、電源コードが」
母「大丈夫じゃきに、それより少しは手伝うぞな!」
コード「グイッ、ポンっ」
たろう「あ゙」


  • 手滑リセット
「あ、手が滑った」との呪文によって発動するリセット。
将棋における盤面返し。
対戦ゲーム等に負けそうなときに用いられる。
あまりやりすぎると兄弟や友人の関係もリセットされかねない。


  • リセットボタンを押しながら電源をオフ
ファミコン時代の電源の切りかた。
バッテリバックアップの搭載されているソフトは、リセットボタンを押しながら電源を切らないとデータが消えてしまうことがあった。
通電状態から電源を切るときに、ノイズが発生し、これがバックアップデータを破損させてしまう恐れがある。
スーファミ以降のハードにはこれを保護する為の回路があるのだが、もともとバックアップを想定していないファミコンではこの回路がなかった。

そこで、「リセット」の機能をその保護回路の変わりに利用することにしたのだ。
リセットボタンを押す、するとその間だけ全てのハブが切り離される。この間に電源を切る。
こうすることによってノイズを走らせることなく安全に電源を落とせるのだ。
(なお、ソフト自体のバックアップ機能の仕様の違いからこの電源オフ方が不要な作品もある)

なお、保護回路がついているスーパーファミコン等ではこの操作をする必要はない。
(むしろリセットによってこの保護回路まで一時的に作動しなくなる為に、逆に危険である)
ないのだが、このことを知らないプレイヤーも多かった。
もしかしたら、「リセットを押しながら」「いや押さない」等と言い争った経験がある人もいるかも知れない。

ちなみに、ROMカセット時代のドラクエシリーズでは破損データ発生時の対策として「破損データを見つけ次第、ソフト側で消去する」というプログラムが仕込まれているのだが、
これがまた別の悲劇を生むことになり、バックアップ搭載ソフト全般にわたって「 リセット押しながら電源OFFが鉄則 」という概念を浸透させることになるのだった。


家庭用ゲーム機で言うならアプリを強制終了させることが一応それに当たるが、
ソーシャルゲームは性質上「ゲームの状況を戻す」ことは基本的にできないようになっており、大抵アプリを再起動しても終了直後の状態から始めさせられる。
なのでソシャゲにおけるリセットとは、「アカウント=セーブデータを消去してゲームを初めからプレイする」ことを指す。
心機一転する以外にやる理由は無いが、ガチャのあるゲームでは「リセットマラソン」というテクニックが存在する。詳しくはガチャの項目にて。



【戦略上のリセット】

こちらはゲーム中のアイテムや能力で「戦況を巻き戻す、白紙状態にする」ことを指す。

  • 時の砂
ドラゴンクエストシリーズに登場するアイテム。時間を戻す効果を持つ。
登場当初は数ターン前に戻るだけでリセットとは言えなかったが、
後年のシリーズでは戦闘開始時に戻るという完全リセットアイテムになった。


カードゲーム『Magic the Gathering』のカード。
敵味方のクリーチャーを全て綺麗さっぱり破壊してしまう。
こういう敵味方の基盤を白紙状態にしてしまうようなカードをリセットカードと呼ぶ。
詳しくは項目参照。


  • 詩魔法ゼロスイッチ「リセットボタン」
アルトネリコ2の登場人物、クローシェ・レーテル・パスタリエが使用する詩魔法。
「敵の状態&HPを戦闘開始時に戻す」という効果がある。

敵の配置も初期化されるので倒した敵はもちろん復活してしまうのだが、この詩魔法のミソは
「リセットボタン発動前に倒した敵の経験値、リーフ(お金)、アイテム等がカウントされている」という点。
なので、
一体残してリセットボタン→一体残してリセットボタン→(略)
を繰り返せば、一度の戦闘で大量の経験値やアイテムが手に入る。
同じ面子と戦い続けることができるという特性を利用して、特定モンスターのレアドロップを狙いたい時や倒した数を稼ぎたい時等に重宝する詩魔法である。

因みに、同系統の詩魔法にリセットボタンによく似た「エセットボタン」というものが存在する。


「スクウェアのトム・ソーヤ」に登場する雑魚敵。
詳しくは項目参照。

  • アンリ
漫画『リセット』(山本まゆり)に登場する「堕天使」。
人生の選択に後悔する人々の前にゲーム機を持って現れ、「セーブ地点(後悔した時間)からのリセット」をさせる。


ゲームをテーマとした「仮面ライダーエグゼイド」の登場人物。
詳しくは項目参照。

  • 人生リセットボタン
「ダメダメ、こんな人生」
VOCALOID楽曲。
潔癖症で完全主義な少年がリセットボタンを手に入れた結果、
完全無欠な人生のために六兆五千三百十二万四千七百十年間ものやり直しを続ける結果となった。

魔進戦隊キラメイジャー』に登場する闇の帝国ヨドンヘイムの邪面師。
リセットボタンそのものをモチーフにした怪人で、時間を戻す能力を持ったリセットボタンでキラメイジャー達を苦しめた。
詳しくは項目参照。



追記・修正お願いしま……あっ間違えたプツッ


???「リセット押すなゆーてんのが わからんのかー!」

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最終更新:2023年04月01日 12:12