サテラビュー

登録日:2012/02/27(月) 18:42:48
更新日:2024/04/17 Wed 14:45:29
所要時間:約 18 分で読めます




聴く・見る・遊ぶ・参加する!!
サ☆テ☆ラ☆ビュー



サテラビューとは、スーパーファミコンの周辺機器である。



概要

スーファミの底面にある28ピン拡張コネクタに接続し、さらにBS(アナログ)受信機と繋げることで、BS放送で実施された衛星データ放送サービスを受信することができる。
1995年2月に18000円(!)で通販でのみ販売開始、同年11月には店頭でも手に入るようになったものの、取扱店はごく限られていた。

サテラビューセットには本体のほか、衛星放送専用カセット『BS-X -それは名前を盗まれた街の物語-』が同梱されている。
このカセットにはこれまた同梱品で専用記録メディアとなる「8Mメモリーパック」の着脱が可能で、配信されたゲームや情報番組はここに装着したメモリーパックへ保存された。


BS-X -それは名前を盗まれた街の物語-

「セガゲーム図書館」「ドリームパスポート」「ランドネットディスク」「モバイルトレーナー」……など、通信ハード付属の専用ソフトといえばストレートなタイトルが多い中、こんな厨二ロマンチックな副題が付いてるのは珍しい。

ちなみに試作品は「スーパーファミコン BSアダプタシステム」というそっけない名前だったり、「BS-X それは名前を盗まれた街の物語です。」と余計な語尾が付いていた。

おまけに、ちゃんとしたストーリーも付いている。
奇妙な形の建物が建ち並び、様々な情報でいつも満たされた謎の街。
一度足を踏み入れた人はその魅力に憑りつかれ帰ってこない、という噂さえある。
でもどこにあるのか、どうしたら行けるのかは誰にもわからない。

しかしサテラビューを手に入れたあなたは「BS-X」カセットを使えばこの街に行くことができるのだ。

スーパーファミコンにカセットを挿し、電源を入れると、多くの不思議な建物があなたの周りに見えるだろう。
ゲームの神様を祀った神殿、プレゼントボックス、ロボット、のっぺらぼうの白いビル、電卓とそろばん、工場、学校、博物館……

どうやら件の街に入ることのできたあなたは、住人の間で交わされる噂話から、街の重大な謎を知らされることとなる。


「この街の名前はある日誰かに盗まれたままで、街の住人は誰一人としてその名前を思い出すことができない。」


あなたもまた街に魅入られ、街の秘密を探るために、この「名前を盗まれた街」に住むことにした。

(説明書より要約・脚色)


……なにこの大作ゲーム感……

さて、実際にSFCへ差し込んで起動すると、名前と性別を決める簡単なユーザー登録のあと、プレイヤーキャラは「名前を盗まれた街」のマップへ進む。
すぐ上にある自宅「ぼくの(あたしの)家」では、メモリーパックに保存したゲームをいつでも遊ぶことができる。

街の中には、「ゲーム工場」「とうふビル」「バグポタミア神殿」「コンビニビル」などなど、独特な名称や外見の建物が多数建っている。
放送時間内にはこれらの建物が稼働。中に入り、番組の受信をしたりアイテムを買うことができた。
街中にはNPCの住人も登場し、番組情報やゲームの豆知識、他愛もない世間話を聞けることも。

移動に役立つ転送装置やダッシュシューズなど、各種アイテムも販売されている。これらを購入するにはお金「ギガ」が必要。
ギガはコンビニビルで釣りざおを買ったあと、池のベンチに現れる魚屋に話して魚を釣るか、特定のゲームをプレイすると所持金やスコアなどに応じて入手可能。
この街ではゲームをすることでお金がもらえるというわけである。
また、街を歩いている太っちょな紳士に話しかけるとお小遣いをくれることもあった。
買い物をするときは、たまに「ダッシュウシューズ」などのまがい物を掴まされることもあるので気をつけよう。

街にはよく小さなカエルが跳ね回っており、拾うことができる。
「ナマエカエル」「イロカエル」などがおり、アイテムとして使うとプレイヤーの名前やコマンドウィンドウのデザインなどを変更可。

放送が終わった現在、実機の街中でギガやアイテム類を入手する方法はない。


セント・ギガ衛星データ放送 スーパーファミコンアワー

1995年4月23日から2000年6月30日にかけて運営されたデータ放送サービス。
スーファミユーザーの多数を占める児童・生徒に配慮したのか、放送開始時間は昼12時からと、当時の独立テレビ局より遅かった。
でも、放送終了時間は夜中の2時。どうやら夜更かしはOKだったらしい。

今のネット配信やデジタルテレビのデータ放送のように常時すべてのコンテンツが受信できるわけではなく、
15:00~「ドクターマリオ
15:30~「パネルでポン
……といった具合に、番組表に沿って配信が行われる。
またサーバーダウンはないものの、衛星放送の特性から雷雨や大雪など極端な悪天候時は受信できない。


配信された番組には以下のようなものがある。
  • BSだけで配信されたオリジナルゲーム
  • 新発売ゲームの体験版やデモ版
  • 発売済み旧作ゲームのフリープレイ版
  • 衛星放送対応カセット用追加データ(追加シナリオや新キャラなど、今でいうダウンロードコンテンツ
  • デジタルマガジン(文字中心の情報番組。今のデジタルテレビのdボタンで見られるデータ放送のようなものと思えばOK)
  • ラジオ音声番組と連動したデジタルマガジンやゲーム


NHK-BSやWOWOW、セント・ギガの音声放送は有料だったのでよく勘違いされたが、データ放送は無料放送である。

すべて無料放送だったのである。


もちろん現在のスマホゲーのような基本無料・追加課金というものではなく完全無料だった。
つまりハードと受信環境さえあればタダでゲームが遊び放題なのだ。


サテラビューって、
本当においしいですよね❤
(連動ラジオ番組の合間に放送されていたCMより)


音声連動番組

初年度の16時-19時はラジオ番組とデータ番組を連動させた時間帯となっており、当然この時間帯のラジオも無料放送として開放されていた。

雑誌広告やテレビCMで紹介されたタモリや内田有紀のほか、爆笑問題伊集院光・泉谷しげる&(無名時代の)浜崎あゆみといったタレントの番組
杉山加寿子・松本梨香・三重野瞳といった声優やアニソン歌手による番組
ハドソン・エニックス・スクウェアのゲーム情報番組
など、数多くの番組が日替わりで放送された。

これらはサテラビューでデジタルマガジンを見ながら聴く「見るラジオ番組」である。
ラジオ番組としてはサテラビューを持っていなくても十分理解できるものであったため、サテラビューを持っていないことをネタにしつつ各番組に投稿していたハガキ職人もいた。

番組によっては同時に『ワリオの森爆笑バージョン』(日本未発売のスーファミ版のアレンジ)や『タモリのピクロス』などのゲームも放送され、ラジオを聴きながらゲームを遊ぶ「ながらプレイ」も可能となっていた。
中にはラジオのカウントダウンに合わせプレイヤーが専用のゲームモードを決定・開始する、というアナログな方法でタレントとの対戦を疑似体験できるゲームもあった。


サウンドリンクゲーム

特に注目を集めたのが1995年8月から開始された「サウンドリンクゲーム」で、これはラジオと制限時間付きゲームがリンクしたもの。
開始時間になるとBS-Xの街の中にあるイベント用建物で受信・プレイが可能となった。
制限時間は1時間で、初年度の放送時間は午後18時から。

このゲームは初期の『BSモノポリー講座』など上記「ながらプレイ」の1時間拡張バージョンを除けば、メモリーパックに保存して後で遊ぶことはできず、中断セーブも不可能。
操作の仕方や攻略のヒントは、音声に頼るしかない。
まさに時間との戦いであった。

『BSゼルダの伝説』シリーズや『BSドラゴンクエストI』『BSファイアーエムブレム アカネイア戦記』などは、サウンドリンクゲームでしか遊べなかった。
そのため、当時と同じ状況でプレイすることはフルリメイクでもされない限りできないだろう。

ただ、すべての作品がもう一切プレイできない、というわけではない。
『BS新・鬼ヶ島』は『平成 新・鬼ヶ島』として市販版が発売されているし、アカネイア戦記もDSの『新・紋章』でリメイクされた。
もちろん時間制限やラジオ音声などサウンドリンク要素はないけど。

また、GC『ゼルダの伝説 4つの剣+』には、『BSマーヴェラス』を大幅にアレンジした「ナビトラッカーズ」が収録されている。
実は没データとしてマーヴェラスのキャラ素材なんかが埋もれてるのは内緒。
テレビのキャラクターがプレイヤーに話しかけたり、イベントを仕掛けてゲームに介入したりと、サウンドリンクの雰囲気を手軽に味わいたいならオススメ。
投げ売りされていたとはいえGCまたはWii本体、GBAケーブル、GBA本体、ソフトを揃えるのが地味に面倒だが…。

どうでもいいことだが、前述の「ラジオ聴きながらプレイ対応ゲーム」をサウンドリンクゲームの時間に遊ぶことも可能だった。
『BSドラクエI』のラジオを聴きながら『ワリオの森』を遊んでたひねくれ者なんて、たぶんいないと思うが。


問題点

これらのサービスは全てBS配信であるため、BSアナログ放送を受信できる環境にする必要があった。
それ以前に、当時はBS放送を受信できる家庭もかなり少なかった上、機器の販路も限られていたため、プレイできた人はほんのごく僅かだった。
また、NINTENDO64などの次世代機にハードが移行しつつあったのも一つの失敗点と言えよう。

以下は実際のユーザーから見た問題点を挙げてみよう。

メモリーパックが高いよ・買えないよ問題

この「受信機を揃える」という高いハードルを乗り越えたユーザーには8Mメモリーパックの問題が常につきまとった。

本体セットには1つ付属していたのだが、配信されたゲームは初期の「ピコピコパイレーツ」(もぐら叩きゲーム)や、タレントゲーム「KONAEチャンのどきどきペンギン家族」(裕木奈江をモチーフキャラにしたフロッガーっぽい流氷渡りアクションゲーム)など、ミニゲーム程度の番組を除けば容量をフルに使うものばかりであり、追加購入するにしても定価は5000円+税。

SFCソフトを1本買うと考えれば当時としては安いほうだが、ブランクメディアとして見るとやっぱり高い。
購入手段は数少ないサテラビュー取扱店か任天堂の通販に頼るしかなく、気軽に買えたものではない。

特に初年度はサテラビューだけで配信されたゲームはもちろん、体験版ソフトや、ラジオ補完を含むデジタルマガジンなど、多数の番組が放送されていた都合、メモリーパック1個オンリーのユーザーは気に入ったゲームを残して遊びつくす余裕もないままに上書きを迫られていた。
ある意味贅沢な悩みではあるが。

さらに任天堂作品の一部を除くと特定期間で放送終了したのがほとんど。
カービィSDXの販促として放送されたカービィのおもちゃ箱は4Mのミニゲームが8つと、全作を保存しておくためにはメモリーパックが4個必要となる。*1
すでに社会人だった人など、よほどお金に余裕のある人でないと好きなゲームをすべて保存しておくのはまず無理だった。

また、1996年初頭から放送されたいわゆる「スクウェア4部作」は市販レベルに迫るボリュームでありながら、同社と任天堂の関係悪化により数か月しか放送されなかったため、最後までじっくりプレイできずに放送期間が終わってしまった、というユーザーも多かった。


番組予約問題

テレビ番組をビデオやハードディスクに録画するように、サテラビューの番組も受信予約をすることができた。
メモリーパックに記録できる当日の番組であれば、自宅メニューの「受信の予約」で上記サウンドリンクなど一部を除いて一度に1番組だけ受信予約が可。

ただSFCとBS受信機の電源を入れっぱなしにしなければいけないので、明々と点いたままの電源ランプを見ると省エネ的な観点では引け目を感じるだろう。
また、予約を知らないお母さんや猫にいじられてしまう危険も孕んでいる。

だが、実の問題はデータ放送開始時間の昼12時からでないと予約操作ができなかったことにある。

例えば朝、学校に行く前に予約しようにも、番組表データすら放送していないので予約そのものができない。
「RPGツクール2」など衛星対応カセット用追加データの放送は昼12時~13時台にあてがわれていたため、予約機能が使えない場合は家族に頼むか、休日に受信する必要があった。
後に夜の放送枠が追加され、普通のテレビ番組と違い再放送も多かったので、日時にこだわらなければあまり問題にはならなかったのが救いではある。

また初年度の深夜などに放送されていた一部マガジン番組はメモリーパック保存タイプにもかかわらず、なぜか受信予約ができないようになっていた。
しかし懸命かつ貪欲なユーザーはあきらめなかった!

あらかじめSFC本体に連射パッドを接続。街の建物に入って受信したい番組にカーソルを合わせておき、Aボタンをテープ等で押さえて連射状態にしておく。
そして放送時間が来れば勝手に受信確認が進み番組が保存されている、というわけだ。

今考えるとデジタルなのになんでこんなアナログな方法を強いられたんだろうか。


番組が減っていく問題

サテラビューは無料放送だったので、受信機を揃えれば

タダでゲームが遊べて
ラジオを聴いたり情報番組も見られる

という夢を具現化したようなマシンだ。受信機さえ揃えられたら、だが。

では誰がゲームやラジオ番組、マガジンを作って放送するためのお金を出していたのかというと、スポンサー企業の任天堂とサードパーティ各社である。
初年度はSFC市場も円熟期であり、ご祝儀ムードで各社から体験版、さらには企業PR目的のオリジナルゲームも提供され、サードパーティによるラジオ広報番組も複数誕生した。

しかし翌1996年度は前年から派手に展開されたセガサターンPlayStationの値下げ競争が進み一気に普及したことで、メインハードはこれらにバトンタッチ。
一方、前世代機のSFCは落ち込み、そのままサテラビューのスポンサー離れ、すなわちソフト減少に繋がった。
前述のスクウェア撤退は任天堂陣営という観点だけではなく、サテラビューユーザーにもかなり痛かった。


さらにまずかったのは、夕方のタレント・メーカ広報ラジオ番組、深夜帯のマガジン番組など、放送特有のライブ感を持つ番組が大幅削減されたことにある。


平日のラジオ連動番組はサウンドリンクゲームのみとなり、毎日2時間だったトーク番組枠は土日の3時間に移動縮小。
タレント番組のほとんどと、すべてのサードパーティ広報番組は消え、残留組は爆笑問題、裕木奈江、伊集院光に、任天堂主導のゲーム情報番組のみ。
しかも伊集院光は土曜深夜25時に左遷。(しかし際どい話がそのまま聞けたので功を奏した、とも言えるが)
漫画や音楽情報など深夜のマガジン番組は5番組中3番組が1995年度をもって終了、残留した2番組も6月中に終了した。

これらラジオ番組やマガジン番組の削減とともに、各番組で実施されていた投稿企画やゲームなどの連動企画も減り、初年度からのユーザーを大変落胆させた。
一方、1996年度以降サテラビューを導入した人は
「タモリのピクロスはどうした?」
「内田有紀やフーミンはどこ行った?」
など、華々しく広告が展開された放送開始当時と現状とのギャップに拍子抜けすることとなった。

ただラジオや新作ゲームは減ったものの、1996年秋からはマガジン番組を増強。
販促を目的とした既存雑誌の記事抜粋版、心理テスト、音楽情報、料理など、ゲームから離れたジャンルが多数並ぶ中、ピンク役の子を探している戦隊ヒーロー物のパロディ、ドケチ生活推進といったキワモノマガジンも生まれた。
米国ニンテンドーパワーマガジンの記事(もちろん英語)を翻訳せずそのまま抜粋・掲載しただけ、という水増し感漂う番組もあったりしたが。


ゲームベストセレクション問題

番組減少の状況を脱するためか、市販の旧作から秀作をチョイス。
1回の受信につき5回までの回数制限付きながら、フルでプレイできる「ゲームベストセレクション」を1996年8月から開始。
(リセットか電源オフで1回消費。3DSの体験版とは違って5回遊んだ後でも再度受信すればまた5回遊べる。)
1997年3月にはタイトー作品の集中放送企画も実施された。

ところがこの枠のゲームには


セーブ機能が使えない


という重大な欠点があった。つまりバックアップ電池切れのカセットで遊んでいる状態と変わらない。
実機で電源を切らずに「弟切草」でピンクの栞を出す、「ゼルダ神トラ」をクリアする、というのは無謀というものだ。
そもそもサテラビューを持ってるくらいのヘビーユーザーなら、これらを所持・プレイ済みの確率も高いわけで……。

セーブ機能を抜きにすると「スーパーピンボール ビハインド・ザ・マスク」「ワイルドガンズ」といった、本当にマイナーな通好みの作品も放送された。
しかし放送事業繋がりでNHKの支援でもあったのか、贔屓目に見ても平凡キャラゲーの「忍たま乱太郎2」がこの枠で放送されたのはわりと謎だったりするが。


事業終息

1998年、BSデジタル放送を控え、セント・ギガを足掛かりにテレビ放送への進出を計画していた任天堂と、当のセント・ギガが抵抗・対立する事案が発生。
これをきっかけに翌1999年度には任天堂もついに撤退。ネット普及前の時代にユーザーが知るわけはない、まさに大人の事情であった。

任天堂から渡されたゲームを放送していた立場のセント・ギガが自力で新たなゲームを作れるはずもなく、再放送のみの状態が1年3か月続いたまま、2000年6月末でデータ放送は終了した。
一応はスポンサー企業を募集していたが、将来性のないマイナー放送を支援してくれる奇特な企業などいるわけはなかった。

もし任天堂とセント・ギガが仲違いしなかったら、後の任天堂ハードやBSデジタル放送でもサテラビューのようなサービスが続いていたり、BSデジタルで任天堂のゲーム情報を放送するようなチャンネルができていた……のかもしれない。


そして、名前を盗まれた街は……

現在、全てのサービスは終了している。
「名前を盗まれた街」は名前を取り戻すことなく閑散としており、できることといえば無人の街をブラつくか、自宅の「ぼくの(あたしの)家」に出入りするか、操作説明キャラ「せわや木」のワンパターンな話を聞くくらいである。

街に訪れる人間はプレイヤーであるあなただけ。
自宅以外の建物は「ただいま機能停止中です」「カギがかかっています」と閉鎖されたまま。
建物は再び開かれることも、朽ちることもなく、時間が止まったままの、まさにゴーストタウン。

これをスタッフが予見したのかは知るところではないが、名前を盗まれた街を舞台にしたサウンドリンクゲーム「サテラウォーカー」には、悪者の策略により活気を失い廃墟となった未来の街が登場。
風化して朽ち果てたボロボロの建物に失意のまま住み続けるごく少数の住人と、現状よりひどい有様となっていた。


後にサテラビューの反省を元に64DDやモバイルアダプタGBのサービスが始まるのだが、結果はやはり……。


蘇ったソフトに、埋もれたままのソフトたち

2017年に任天堂未認可スーファミソフトとして『改造町人シュビビンマン零』が発売。
これはもともとスーファミ現役時代に市販予定だったが中止となり、1997年にサテラビューオリジナル作として配信された作品をカセットで復刻販売したもの。
起動時のブランドロゴや権利表記は変更されているものの、内容は当時のままである。

2022年には、HDリマスター版『クロノ・クロス』に、前述スクウェア4部作の1つ『ラジカル・ドリーマーズ -盗めない宝石-』の復刻版も同時収録し配信された。
その名も『クロノ・クロス:ラジカル・ドリーマーズ エディション』
サテラビューソフトの正式な復刻収録は極めて稀であり、各所から驚きの声が上がった。
…まあこのラジカル・ドリーマーズ自体がクロノ・クロスの世界観上かなり重要な存在*2にも関わらず、長いこと幻のソフト扱いだったために批判されていた部分も少なからずあったので、復刻自体は喜ばしいことである。
なおこちらはWindowsや他社ハードのほかNintendo Switch版も配信されている。

ところが、任天堂をはじめとした大多数のゲームは復刻の気配すらなく、まともなプレイ手段もない。
絶好の機会だったバーチャルコンソール現役時もサテラビュー配信作は徹底的にスルーされた。
「またあのゲームで遊びたい」という元サテラビューユーザーの願いは叶わないまま、未だに夢と思い出の中で止まっている。


サテラビューを遊んだことがある方は、追記・修正をお願いします。

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最終更新:2024年04月17日 14:45

*1 1つのソフトに複数のミニゲームを収録したものではなく、単体のミニゲームが8本個別に配信されていた。あとSDX収録ミニゲーム2作の抜粋体験版も個別に放送された。

*2 直接の続編ではないが、登場人物や重要アイテムに繋がりがある