ドンキーコングリターンズ

登録日:2012/02/12 Sun 08:29:42
更新日:2023/05/29 Mon 13:46:53
所要時間:約 5 分で読めます





DKの冒険、再び




任天堂から2010年12月に発売されたWii用ゲームソフトで、2Dドンキーコングシリーズの正当続編。
開発はメトロイドプライムシリーズを担当したレトロスタジオ。
2013年6月13日には移植作『ドンキーコングリターンズ3D』がニンテンドー3DS用ソフトとして発売された。

前記の通り、SFCで人気を博した2Dのスーパードンキーコングシリーズ、時系列的には64で発売されたドンキーコング64の続編だが、久々の横スクロールアクションである。

操作感やゲームシステムの細部こそ現代に合わせてブラッシュアップされてるが、音楽、雰囲気、難易度、爽快感など、レア社から発売されていた2Dドンキーコングの正にそれで、リターンの名に恥じぬ出来栄え。
変更点としてコングにライフが付いたが、実際は落下死ギミックは当たり前な高い難易度から気にならなくなる(というか気にならなくならないと厳しい)。
基本的に何回か死んで覚えるゲームデザインになっているが、その分ゲーム全体のテンポは良質で、残機自体は増えやすい。
なにより古典的なステージ設計ながら、飽きさせない斬新な表現&ギミックと製作者の殺意で満ち溢れている

またいざという時はバナナコインで残機を買う、ステージの扉をこじ開ける「もんキー」を使ってどうしてもクリアできないステージをとばすなど、ストレスなく死んで再挑戦できるよう細かい気遣いがある。

今作では一度ステージをクリアすると、タイムアタックというものに挑戦できる。が、これはクリア率には影響しないため、完全な趣味となっている。
早い順にスーパーゴールド、ゴールド、シルバー、ブロンズのメダルが貰えるが、スーパーゴールドやゴールドは1回でもミスすると絶対に取れないような難易度。
これがクリア率に影響してたら多くのプレイヤーがゲームを投げ出していたことか…

登場キャラクターについては版権の問題もあってか今まで敵だったクレムリン軍が登場せず、
楽器をモチーフとしたティキ族が新たな敵となる。

このゲームの唯一の欠点を上げるならレア社特有の「汚さ」がない点か



◆キャラクター
お馴染みジャングルの王にしてバナナ大好きなゴリラ
今作では主人公らしい扱われ方をされており、ディディーと交代しない。
何故かティキ族の催眠術が効かず、最後まで理由が不明のまま。

ドンキーの頼れる相棒。
1Pモードだとドンキーの背中に乗ってバレルジェットで手助けする。
2Pモードだとジェットの他にピーナッツポップガンを扱い、その上ハンドスラップも覚えたので無双状態。
2Pがドンキーを置いてっちゃうのは日常茶飯事。

  • クランキーコング
コングファミリーの長老。
彼も催眠術が効かない所か、「やかましい」と切り捨てる。
今回はヒントの他に冒険を助けるアイテムや、ライフ、別のルートを開けるもんキーを売っているショップを開いている。
あまり長居すると眠ってしまう。

  • ランビ
久しぶりに登場したアニマルフレンド。
今回もドンキーを背中に乗せて冒険を助けてくれる。
今作のランビはとても強く、全方位攻撃できる上、トゲ地帯に落ちてもそのトゲを破壊する
でも炎に当たるとダメージ。

  • スコークス
シリーズ皆勤賞のアニマルフレンド。
今作はコング達を乗せないが、ピースの在処を教えてくれる。

  • おたすけピッグ
偶然島に住み着き、偶然ドンキー達を手助けする謎のブタ。

  • ティキ族
今作の敵。
火山の噴火で誕生した謎の集団。
さまざまな楽器を模したような姿をしており、実際に自分自身を演奏することで音を聞いた動物を催眠術で操ることができる。
ステージ中に出てくる雑魚のティキは黒白反転した目の打楽器を、ボスキャラは白黒目で打楽器以外の楽器から構成されている。
催眠術を使い、島の動物達にバナナを集めさせているが、その目的とは……?



◆ステージ
全部で9個あり、名称もちゃんとDKアイランドである。
マップ画面のBGMは1のそれのアレンジで、エリア毎に違いがある。

  • ジャングルエリア
シリーズ恒例のジャングルステージ。
1-1ではちゃんとドンキーの家もある。
操作練習用のエリア……とは言い切れず、
気を抜くとミスする仕掛けがある。
いきなりトロッコ面があるのも特徴。
因みに今作のトロッコ面は一撃で死んでしまうので注意。
ただ、慣れればさほど難しくない。

  • ビーチエリア
海辺が舞台のエリア。
しかし今作では何故かコング達は泳げないので、ほとんどが砂浜、桟橋や船を渡るステージ。エンガードェ…
ロケットが初登場する。トロッコ同様一撃死なので注意。
クジラにのるステージでは水中面のBGMが流れる。

  • いせきエリア
1にもあった遺跡を進んでいくエリア。
ノーティの遺跡?なにそれ
やはり仕掛けが盛り沢山で一筋縄では行かない。
ここのボスはタル投げに慣れないとキツい

  • どうくつエリア
そのほとんどをトロッコやロケットに乗って進んでいく疾走感のあるエリア。
ボス面ですら乗る。
ただ乗るだけでは無く、ぶら下がったり飛び移ったりなど大忙し。
クリスタルアドベンチャーの最後の演出は初見だと焦る。

  • フォレストエリア
木の上やキノコを乗り継いで行くエリア。
基本的に足場が狭く安定しない上、タル大砲も多い。
そしてトラウマステージがあることで有名。

  • クリフエリア
化石が剥き出しになった崖を進んでいくエリア。
敵もほとんどが骨である。
途中にあるヘドロ地帯はずっといると沈んでしまう上、上がっても体に付いたヘドロを落とすまでジャンプが低くなるので厄介。でも実は水より安全だったりする
なぜか海賊船がある。

ちなみにBGMは、雪山のステージのアレンジ。今作には雪山がないからか静寂感のあるこのエリアに代用されている。

  • ファクトリーエリア
山頂に佇む工場を進んでいくエリア。
1とは違い、プレス機や巨大なロボットハンド、果てはそれらを管理するロボットまでいる等、最新の設備が整っている。
今作ではプレス機に潰されても、1ダメージ+少しの間動けなくなるだけ。なぜ即死にしなかった。

BGMは、工場ステージのアレンジ。

  • ボルケーノエリア
本作の最終エリアで、溶岩が流れる活火山を進んでいく。
本作最高難易度を誇り、乗り物がすべて揃っている。
最後にあるティキトングタワーのデカさは圧巻。

  • ???
8面をクリアすると出現。
しかしそれだけでは入れず、
全てのエリアのKONGパネルを集めなければならない。
その先に待つものは……?



余談だが、あるステージの背景に初代ドンキーコング(現在のクランキー)の像や壁画、最初のステージでもある25mやMr.ゲーム&ウォッチがひょっこり出演している。

他にも初代を意識したネタがある。


追記・修正はやってるとバナナが食べたくなる方お願いします。

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最終更新:2023年05月29日 13:46