ドンキーコング64

登録日:2012/09/12 Wed 22:12:34
更新日:2024/02/09 Fri 10:05:11
所要時間:約 7 分で読めます






\オッケェイ!!/



『ドンキーコング64』とは、1999年12月10日に任天堂から発売されたNINTENDO64用ソフト。開発はレア社。
ドンキーコングシリーズに連なる作品のひとつである。
現在、Wii Uのバーチャルコンソールでも配信されている。



◆概要

ドンキーコング初となる3Dアクションゲーム。
起動にはメモリー拡張パックが必要で、今作と同梱で発売された。
2Dシリーズとは打って変わってアクション重視ではなく前年に発売されたバンジョーとカズーイの大冒険のような謎解きパズルやミニゲーム、収集要素が多いのが特徴。
黎明期の3Dゲームとあって重い場面だと極端にFPSが低下したり操作性にも問題がある等、欠点もあるが、
それ以上に3Dゲームならではの探索の楽しさといったゲームの醍醐味はしっかりデザインされている。
ただしレア社製ゲームの例に漏れず、難易度は全体的に高い。場合によってはトラウマになる程に。そして汚い
いわゆるムジュラマリオ64と並んで64=トラウマ・怖いのイメージを立てた罪深きゲームの一つである。

同時期にアニメ版の放送もしていたため、アニメ版の設定・要素が一部盛り込まれている。


◆ストーリー

ドンキーの宿敵キングクルールは移動島に搭載した兵器「ブラストマティック砲」でドンキー達が住むDKアイランドを破壊しようとする。
しかし、移動島とDKアイランドが接触した影響で兵器は故障してしまう。
途方に暮れるクルールだったが、部下の一人が修理までの時間稼ぎとしてドンキーの仲間とゴールデンバナナを盗み出すことを思いつき実行。
ドンキーは頼れる仲間達を救い、クルールの野望を阻止することが出来るだろうか。


◆登場人物


◆コングクルー

今作は個性豊かな5匹のコングの内、いずれか一体を操ってプレイする。
当初はドンキーしかいないが、救う事で加入・交代出来るようになる。
コング毎に様々な武装・能力があるのでそれらを使いこなしてステージを攻略していく。

  • 武器(ウェポン)
弾薬を消費し、遠距離攻撃出来る。
コングによって性能に差があり、冒険を進めていけば、ホーミング弾やズーム機能も付く。

  • 楽器
強力な音波で周囲を一気に攻撃できる。
それぞれの楽器に対応したパッドの上で演奏すれば様々なことが起きる。
大体の敵を一掃できるなど非常に強力だが、代わりに演奏できる回数が少ない。
回数を回復するには、キャンディーの店に行くか、配置されているヘッドフォンに触れればいい。

  • スペシャルアクション
コング毎に習得できるアクション。
  • 常時発動可(ドンキーのみ場所指定アリ)
  • 専用のコングパッドの上で使うモノ
  • 専用のコングバレルに入ってクリスタルココナッツを消費するモノ
三種類存在する。

我らがリーダーの二代目ドンキーコング。
一人称は「ぼく」で穏やかな口調で喋る心優しき力持ちというアニメ版に準じた性格となっている。
他のゲームでは総じてパワータイプな彼だが、今作ではチャンキーとの差別化を図るためか幾分か引き締まった体をしたバランスタイプとなっている。
覚える追加アクションは仕掛け系が中心だが、そのぶん最初から扱える基本行動が強力で、走りながらBのランニングアタックで空中を跳べたり、走りながらZ+Bのダッシュアタックが非常に速いという強みを持つ。

武器:ココナッツキャノン
楽器:ボンゴ・ブラスター

バレルブラスト(コングパッド)
上空高くに飛ばされ、バズーカバレルコースにチャレンジできる。
ステージごとに必ず一枚配置されており、ゴール先にはバナナやミニゲームの他、新しい道を開くための仕掛けも存在する。
ここはミスしても元の位置に戻るだけでペナルティは無い。

ストロングDK(コングバレル)
体が光に包まれ無敵状態となる。
ただしマリオのスターやバンカズのワンダーウィングと違い、触れた敵を倒せるわけではない。
ボタン配置の都合で武器は使えないが、その他のアクションは通常通りできる。

ゴリラハンド
特定のレバーを引っ張ることで仕掛けを作動できる。
ただし、レバーがある場所のみと活躍の範囲が狭いため、かなり地味な印象を受ける。
また、これのせいで某動画サイトでは「薬に頼らないとレバーを引っ張れないゴリラの屑」と割と辛辣なことも言われちゃったり。

また、アニマルフレンドのランビ(サイ)に変身可。


おなじみドンキーの相棒。
パワーはドンキーに敵わないが、コングクルーでトップクラスの機動力を誇る。特にジャンプが得意であり、Z+Bのバックフリップはチャンキーの拳に迫る威力をたたき出すことも。ランニングアタックで繰り出せる得意の横トンボ返りは今回も主力。
少し調子に乗りやすいのが玉に瑕。
彼が捕えられている檻だが、がんばればくぐれるんじゃないの?は禁句です。

武器:ピーナッツポップガン
楽器:エレキ・ショッカー

スプリングテール(コングパッド)
尻尾をバネのように使うことでバックフリップよりも高くジャンプする。

バレルジェット(コングバレル)
タル型のジェットバレルを背負い空中を飛び回る。
ホバリングの他、武器も使用可能。
挙動が少し独特なため慣れが必要。Zでの空中停止を使いこなそう。
また、スティックを後方に倒せば、前進と同じ要領で後退もできる。
この技でリングをくぐり続けるミニゲームは、停止や後退を使いこなせないとトラウマ級に難しい・・・かもしれない

ディディータックル
少し勢いを付けて頭から突っ込む体当たり。
攻撃にも使えるがメイン用途は壁のスイッチを押すこと。
実は溜めている間も攻撃判定があるため、向かってくる敵を返り討ちに出来たりする。逆に、突進の終わりになると攻撃判定はあるがダメージは0という罠があったり。


  • ランキー
今作初登場のキャラクターで、コングクルーでは珍しいオランウータン。
ひょうきんな性格で、こてこての関西弁と伸び縮みする長い手が特徴。連続攻撃やランニングアタックで伸ばす腕は多くのクレムリン軍を安定撃退した。
瞬時に逆立ちしたり、演奏が難しいトロンボーンを難なく吹いたりとコングクルー一のテクニシャン。

武器:グレープシューター
楽器:トロンボーン・クラッシュ

ランキーバルーン(コングパッド)
腹がふくらんで、風船のように宙に浮く。
スプリングテールと比べると高度は劣るが移動距離には勝る。

ハンドウォーク
逆立ち歩き。普通では滑って登れない上り坂もなんのその。
デモムービーでは垂直な壁をも縦横無尽に駆け巡る。

ハンドスプリント(コングバレル)
ハンドウォークをしながら高速移動。
そんなアホな!と思えるが、走る際には手を使うランキーだから出来るワザ。


また、アニマルフレンドのエンガード(カジキ)に変身可。

後年、Wiiで発売されたドンキーコングのレースゲーム『ドンキーコング たるジェットレース』で8年ぶりに登場。


  • タイニー
今作初登場のおさげが特徴の紅一点。
可憐な見た目とは裏腹に「ワニのケツを蹴り飛ばす練習でもしようかしら」と言い放つ等、オテンバな性格。
女の子なので腕のパワーは低いが、各種アクションを用いた探索能力はピカ一。そのパワー不足も弱みにならないよう足技で補っており、連続攻撃やジャンピングアタックで繰り出されるサマーソルトは強敵を軽くひねる。ランニングアタックの前転も足技を炸裂させるし、ダッシュアタックで繰り出すスライディングは射程が半端ではなく、使いこなせば攻撃・移動のどちらにも助けになってくれる。

武器:フェザーボウガン
楽器:サックス・ハリケーン

タイニーワープ(コングパッド)
対となるもう一方のパッドにワープする。

ミクロコング(コングバレル)
体がぐっと小さくなり、小さな穴に入り込めたり、スコークスに運んでもらえる。
攻撃力はそのままなのでアントマンよろしく、小さいままクレムリンをぶっ飛ばせる。
オレンジの爆破判定も小さくなってしまうがそこは愛嬌。直接当てればいいし。

くるくるパラシュート
髪の毛をプロペラみたいに回して、ジャンプの滞空時間を伸ばせる。
高所から使用すれば、ダメージを受けずに着地が可能。

『ドンキーコング たるジェットレース』でも登場したが、まさかの容姿になっている(正確には海外でのみ発売された『ディディーコングレーシングDS』から)。さらにその容姿が人気を博したのかなんなのか、64勢では唯一『スーパーマリオスタジアム ファミリーベースボール』でドンキーコングシリーズ外にも登場。


  • チャンキー
今作初登場で、ドンキーをも凌ぐ2000パウンドもの体格を誇る。言葉の合間に「ウッホ」とはさむのが口癖。
動きが鈍い、ジャンプが苦手、ぶきっちょの三拍子だが、それを補って余りある怪力が持ち味の一芸特化型。
通常攻撃の連撃は意外なことに威力が低いが、他のメンバーとは比較にもならない連打が可能で、短時間にダメージを稼ぐ事が可能。重い一撃を与えたければランニングアタックで。また、パワー型なので扱う武器の弾の破壊力も抜きん出ている。
体格とは裏腹に気弱で臆病。
動作が少し子供っぽいところがあるので意外とクルーの中では最年少なのかもしれない。

武器:パイナップルランチャー
楽器:トライアングル・ウェーブ

ゴリラゴーン(コングパッド)
体を透明化させ、敵や罠の目を掻い潜れる。
また、見えなかったものが見れるようになる。
ただし帽子と上着はそのまんま。

グレートチャンキー(コングバレル)
体を巨大化させる。
大抵の敵は当たっただけで倒せる上に巨大な岩さえも持ち上げられる。
オレンジの爆破判定も見た目より大幅に広がる。
ボス戦といった巨大な相手に発動することが多く、怪獣映画さながらのバトルが繰り広げられる。

パンチパンチ
強烈なメガトンパンチをくり出せる。
隙も有るが、これでしか破壊出来ないオブジェクトや、直接攻撃ではこれしか効かない敵も。

『ドンキーコング たるジェットレース』ではまさかの、本人が登場せずにパイナップル・ランチャーだけ登場という憂き目に遭っている。


◆その他のキャラ

お馴染みドンキーたちの宿敵であるクレムリン軍団のボスワニ。今作ではコング達の数倍もの巨体。
兵器「ブラストマティック」で島ごとコング達を破壊しつくさんと企てる。
恐怖政治でクレムリン軍団をまとめ上げる独裁者だが、馬鹿ばっかりな部下たちに頭を悩ませる苦労人な一面も。

  • クランキー
初代ドンキーコングにして現ドンキーのおじいさん。
薬でスペシャルアクション等を習得させてくれる。
孫であるドンキーに対してだけはちょっと辛辣。
ある意味、ラスボス前の最後の門番でもある。詳しくは後述。

サーフィン大好きな陽気なコング。
いつもは飛行機乗りだが今回は武器商人。
装弾数アップや弾薬補給もここでできる。
ひそかにオレンジの装弾数や補充もやってくれる。

  • キャンディー
ドンキーのガールフレンド。
楽器の販売やライフであるスイカの増加を行う。

  • リンクリー
クランキーの奥さん。前作の登場を最後になぜか死んでしまった。
幽霊になってしまったものの、魂は元気なままのようだ。
ステージ入口で各コング達のアドバイザーとして登場。

  • スナイド
元クレムリン軍だが「信用できない」という理由でクビにされた為、復讐を決意したイタチ。
設計図と引き替えにゴールデンバナナをくれる。
設計図自体も重要アイテムなので、彼のゴールデンバナナは優先して狙うべき。

  • スコークス
シリーズ皆勤賞のオウム。
アドバイスをくれる他、バナナやミクロタイニーを運んでくれる。
意外と口調が荒い。ガァーッ!

  • クランジー
キングクルールの弟。クルールよりも大柄だが争いを好まない温厚な性格で、兄のDKアイランド破壊計画に反対したため牢に閉じ込められている。
各ステージのボスキーを入手して牢のカギを開けると思いっきりはしゃぎまくる影響で次のステージの扉が開く。

  • トローフ&スコーフ
豚&カバのコンビ。トローフが豚でスコーフがカバ。
トローフはボスルームのカギを持っているのだが自分の乗っている足場が低いため、ステージ内で集めたバナナをスコーフに食わせてトローフの足場を上げる必要がある。
もちろん、後半のステージほど要求されるバナナの総数が多い。
ボス戦勝利後はコイツ等の部屋に通じるドアが消滅するが…その後どうなったかは不明。
ちなみにスコーフは一切のセリフを喋らない。

  • バナナフェアリーの女王
通常のフェアリーたちに比べてかなりの巨体を誇る女王様。
クレムリン軍団襲来の際に驚いて皆散り散りに逃げてしまった仲間たちを助けてほしいと頼み、バナナカメラと衝撃波の技を託す。
衝撃波はクリスタルココナッツ消費なので、終盤までコングバレルを扱えないランキーもこれでクリスタルココナッツを拾えるようになる。

  • ブロッカー
各ステージのエントランスでステージ入口であるDKドアの前に立っている門番。
かなり長い間立たされっぱなしだったみたいで、相当イライラしている。
指定された数のゴールデンバナナを持っていけばすんなりとどいてくれる。


◆アイテム

  • ゴールデンバナナ
光り輝く巨大なバナナ。
バンカズでいうジグソーに該当するコレクトアイテムで、ステージ入口の門番に指定個数を見せないとステージに入れない。
1ステージに各コング5本ずつの計200本(+1)存在する。
獲得条件が複雑かつ厳しいものが多く、さらにその数の多さからこれをコンプする事は非常に難しい。中でもノーティおとしというミニゲームは有名。
救済措置なのか、かなり指定個数が緩く全体の半分の「100本」でラストステージの「ハイドアウト」に突入できる。

条件を満たして獲得可能になった際の…

Oh...Banana...!

…という天の声が耳に残りやすい。


  • バナナ
こちらは何の変哲もない普通のバナナ。
1本だけのもの、5本分のバナナバンチ、ウェポンで割ると10本分もらえるバナナバルーンが存在する。
1ステージに各コング100本ずつ存在し、ボスフロアを開ける為にはそのステージのバナナが指定数必要になる。
一番条件が厳しい「ゾゾゾ~キャッスル」で400本必要(つまり各自平均80本拾う)。
75本集めるとバナナメダルが得られる。ミニゲームプレイの為にこれが15枚必要。
ちなみに勘違いされがちだが、バナナ自体は別に100本集めずともコンプリートには関係ない。

  • 設計図
強敵カスプラットが所持しているブラストマティック砲の設計図。
各コング1ステージに対応した1枚が存在、計40枚存在する。
全く未入手でも理論上クリア自体は可能だが、スナイドに設計図を渡した数だけハイドアウトの制限時間が増え、
未入手だと突入して10分以内にブラストマティックを停止しないといけないため難易度が上がる。

  • クラウン
金色の王冠。
各ステージに一つ*1ずつ設置されている『バトルアリーナパッド』からチャレンジできるバトルアリーナをクリアすると獲得。
一つでも持っていればコングバトルのモードを選択できる他、ストーリー上において特別な役割を果たすため最低4つ必要。

  • バナナコイン
アクションやアイテムを購入する為に使う硬貨。
5色あり、獲得と消費もコング毎。
5色に輝く『レインボーコイン』というものも存在し、これを取得すると全コングのコイン数がそれぞれ5枚ずつ増える。

  • バナナフェアリー
妖精。全部で20匹おり、バナナカメラで撮影することで捕獲できる。
ちょうど真ん中にくるように構えてシャッターを押せば捕獲成功、消費アイテムのほとんどが全回復する。
さらに一部アイテムは上限数も増え、捕獲した数により特典が解放される。
全てを捕まえるとゴールデンバナナがもらえ、さらに全ての消費アイテムが無限に使用できる「チート」モードを使用可能にしてくれる。

  • スイカ
取るとコング達の体力が回復する。

  • 弾薬
ウェポンの弾丸が5発分入っている箱。弾はコングごとに違うが、数は全コング共有。
ホーミング版は全体的に赤く、弾丸の絵が描いてある。通常弾とは別個に所持可能で、最大数も通常弾と同じ。

  • ヘッドフォン
青いヘッドフォン。
触れると楽器の使用回数を最大値まで回復する。入手ではなく固定配置なので、何回使っても無くなることはない。
便利なアイテムだが、いかんせん配置数が少ない。
また、楽器の使用回数はコングごとに共有していない。

  • オレンジ
見た目は普通のオレンジだが、実は爆弾
投げて暫く弾んだ後に爆発する。意外にも水中でも使用可能。
威力は高く、普通の攻撃では倒せない敵にも効くが、爆風を受けると自分もダメージを受けてしまうので注意。
敵側も緑色のオレンジを使用する。ちなみにクランプはたまにこのオレンジを食べているのだが、胃の中で爆発しても大した影響は見られない。どんだけ頑丈なのだろうか…

  • クリスタルココナッツ
クリスタル状のココナッツ。アニメ版でも同名のアイテムが登場するが、こちらは角ばっている。
コングバレルを利用したアクションや、衝撃波攻撃で消費される。

  • フィルム
バナナカメラのフィルム。
カメラの使用回数を増やす。

  • レアコイン&N64コイン
レア社と任天堂のロゴが入ったコイン。
それぞれ、とあるミニゲームをクリアすると入手が可能。
上記のクラウン同様、ストーリー終盤において最も重要な役割を果たしているため両方入手必須。
詳細は後述。


◆ステージ

  • 0.DKアイランド
エントランスステージ。ゲーム開始時にはここからスタートされる。
ドンキーの顔型の島を中心に、クルールの移動島をはじめとするいくつかの島が浮かぶ。

広大な森。
別のエリアに繋がっている洞窟が数多く存在し、最初のステージの割に結構広大。
ディディーが監禁されている。

ボスはアーミィの親玉である『アーミィ・ジロー』。
鎧と二丁砲台で武装されており、丸まっている間はいかなる攻撃も受けない。
ただ、顔を出している時にTNTを当てるとダメージを与えられる。
特筆するほどの強さはないものの、この時の体力はまだ4つしかないため、油断は禁物。
敵が発射してくる火炎弾は、TNTバレルを盾にすれば、半数ほどは防ぐことができる。

遺跡が並ぶ砂漠地帯。
このステージの流砂地帯は入るとダメージを受ける上に動きが鈍るため注意。
ランキーとタイニーが別々に監禁されている。

ボスは巨大飛行生物『ドガドン』。
ドラゴンとトンボを組み合わせたかのような怪物。
ディディーがドガドンの子供を踏みつぶしてしまい、怒り狂って襲いかかる。
空を飛びながら火炎玉を吐いてくるが、暫くすると地面に降り立つのでその隙にTNTを投げればいい。

寂れた玩具工場。
入ってすぐの所にキングクルールが描かれた絨毯があるがキングクルールが経営しているのか不明。
とある部屋で経営状況を見ることができるが、その収支曲線は先行きに不安しか感じさせない。
中心部の機械は完全に稼働停止してしまっているので、再度電源を入れる必要がある。
BGMやボス戦、そして後述のDKアーケードなどのトラウマが立ちはだかる。ここから一気に難易度が向上するので気を引き締めたい。
チャンキーが監禁されている。

ボスは巨大ビックリ箱の『マッド・ジャック』。
狭い青と白の足場群の上での戦いとなっており、自らの巨体で押しつぶそうとしてくるため逃げ回らなければならない。
暫くすると今度は火炎玉で攻撃してくるのだが、この時マッド・ジャックのいる柱の色と同じ色の柱にあるスイッチを押すことでダメージを与えられる。
ただし、焦って違う色のスイッチを押すとこちらがダメージを受けてしまうという鬼畜仕様。
後半戦になると、柱全体を攻撃するレーザーを射出したり、姿を消してくるなどバリエーションが増えてくる。
C↓で視点を広角にするだけでも、かなり難易度が低下する珍しい相手。

灯台や沈没船がある入り江。
水中操作に慣れていないと厳しいので要練習。説明書に書かれていた「眩暈がするほどの深さ」が決して誇張ではない水深がある。
水中は迷いやすいので、まずは水上に出てから探索し、垂直に潜るようにすると、位置関係を把握しやすい。
海賊船にはキャプテン・クルールの肖像画が存在する。

ボスはパフタップの親玉である『パフトス』。
今までのボスたちと違い、ボートに乗りながらの戦いとなる。
周りに設置されたDKマークを時間内に5回くぐることでダメージを与えられる。
一見すれば簡単そうだが、ボートの独特な挙動、回数を重ねるたびに短縮される制限時間、パフトスの猛攻の三重苦で結構苦戦する。マークの位置は固定だがくぐる度に1つ出現するという仕様な上にくぐってから次のマーク出現までにはラグがある上、前のマークと同じ場所に再出現する事もある為、場所を理解しないと無駄に探し回る羽目になる。

中央広場の巨大な時計台がシンボルマークの森。
時計台のスイッチを押すことで昼と夜を切り替えることができ、行ける場所やイベントが変わる。
実はレア社の過去作であるバンジョー&カズーイの没ステージ。

ボスは再び『ドガドン』。
その姿にビビったチャンキーは即土下座を決め込むのだが、もちろん受け入れてもらえる筈もなく戦闘が開始される。
基本的にはアステカ戦と同じだが、火炎玉に爆風が付く、衝撃波を発生させる、炎の壁を展開するなど攻撃方法が増えた。
後半戦ではステージごとチャンキーを溶岩に沈めようとしてくる。
TNTをぶつけた後にコングバレルが出現するので、大きくなってメガトンパンチなどでひたすら攻撃しよう。
100秒の時間内に倒せなければ溶岩に飲みこまれ強制的にミスとなる。
実は特定の動作をすると即座に決着ムービーを呼び出して瞬殺出来るというバグがある。その為ガチ勢からは最も可哀想なボスと評判

その名の通り、至る所にクリスタルがある薄暗い洞窟。
非情に幻想的だが入ったばかりのころは頻繁に落石が起こるため、思う通りに探索できない。

ボスは再び『アーミィ・ジロー』。
今回は新たにジェットパックと超巨大大砲を武装している。
前半はジャングル戦と同じで、後半は上記の装備を使い、衝撃波や巨大火炎弾、追尾ミサイルで攻撃してくる。
かなりの猛攻を仕掛けてくるが、実は後半の形態はTNTバレル一回当てただけで終わってしまう。

夜の闇に包まれた古城。
骸骨や幽霊といったオバケが多数登場する。
クルールとの関係は不明だが、キングクルールの描かれたタスペトリーやキャプテンクルールの肖像画が飾られている事からキングクルールの居城だと思われる。
ゾゾゾ〜という名前の通り、何かと不気味な描写の多い本作の中でも特に不気味。

ボスはクルールのハリボテである『キング・カットアウト』。
ハリボテの癖に一瞬で違う場所に移動するなどかなり素早い。あと笑い声が妙に鬱陶しい。
このボスはコングクルー全員で挑戦する特別仕様。
四カ所に設置されたタル大砲に入り、カットアウトに体当たりすればダメージを与えられるが、外してしまうとそのコングはその場でリタイア。次のコングに交代される。
交代しても通常と違って体力は回復しないし、全部のコングがリタイアしてしまうと強制的にこちらの負けとなってしまう。
三回体当たりする度にどんどん壊れていき、その都度、偽物が現れたり、一瞬しか姿を現さなかったりと動きのバリエーションが変化。

  • 8.ハイドアウト
敵の本拠地。要塞と飛行船の2ステージに別れている。
  • 要塞
移動島の上部にある要塞。
突入直後のムービーで「ブラストマティック砲」が起動されたため、時間制限があり、その間にクリア出来ないとゲームオーバー
後述の設計図をスナイドに渡せば設計図1枚につき制限時間が1分延長される(最小10分~最長50分)。
「ブラストマティック砲」停止後は、ボスのキングクルールはここから逃亡してしまうが、その後の飛行船ステージにて最終決戦を行なう。
  • 飛行船
キングクルールが飛行船で逃亡中自由の身になったクランジーによって撃墜され、墜落。

ボスはクレムリン軍大将『キング・ク・ルール』。
墜落した飛行船に入るとそこはボクシングのリングになっており、3分12ラウンドの最終決戦の火蓋が切られる。
ドンキーから始まり、ラウンド内にクルールからダウンを取れば次のコングにバトンタッチ。最後のチャンキーでダウンを取れば勝利となる。
レフェリーはズルはしないと公言しているが、クルールがダウン時に勝手にラウンドを終わらせたり、12ラウンド以内に倒さないと判定によって強制敗北にされるなど、かなり贔屓してる。
こっちも割と反則行為しているが、細かい事は気にするな。
実はちゃんとボクシングしているのはチャンキーだけだったりする。


◆その他モード

  • コングバトル
パーティー用モードで、ストーリーでクラウンを1個でも獲得すると解禁。
画面を分割してコング同士が広いマップ上でバトルロワイアルする「モンキースマッシュ」と、1画面上の小さいフィールドで戦い合う「バトルアリーナ」の2種類。
モンキースマッシュはぶっちゃけると簡易的なTPSであり、バトルアリーナはメインゲームでもお馴染み。意外と燃える。

  • ボスバトル
バナナフェアリー10匹捕獲で解放。
各ボスとバトル出来る。

  • DKアーケード
マッドファクトリーに設置された、アーケード版ドンキーコング(マリオ初登場の作品)。
残機0のオワタ式から始まるなど、難易度がとんでもなく高いため投げ出しがち。
初回クリア時にはゴールデンバナナ、二回目クリア時にはN64コインが手に入る。
実はストーリーモードをクリアするには、このN64コインが必須なため、この高難度ゲーム(しかも2回目は難易度上昇*2)を2回はクリアしなければならない。
クリアを目指す全プレイヤーの壁として立ちはだかり、今もなおトラウマの人も多いとか。
ちなみにこのゲームはマリオのペットである初代ドンキーコング(本作のクランキー)が、マリオが恋人のポリーン(ピーチ姫ではない)にかまけるあまり構ってもらえなくなった為にポリーンを拉致監禁したというヤンデレ設定がある。

  • JETPAC
開発担当のレア社の過去作品。
バナナメダルを15枚集めてクランキーラボに行けばプレイ可能。
宇宙飛行士を操作しながらビームでエイリアンを倒していく。
5000点以上獲得でレアコインが出現し、触れることで入手する。
N64コイン同様、クリアに必要なコインなのだが、DKアーケードに比べると難易度は比較的マシな部類に入るので、少々慣れれば取りやすい。
ステージを進む必要はないことに気がつけばコインは目の前。


◆余談

  • 本作の発売から数年後、スーパードンキーコングシリーズからアクションゲームを作り続けたレア社が任天堂からマイクロソフトに売却された為か、ドンキーコングのアクションゲームは11年後のドンキーコングリターンズまで途絶えてしまう事になり、本作はレア社が手掛けた最後のドンキーコングシリーズとなった。

  • 海外版の設定ではタイニーはディクシーの妹、チャンキーはディンキーの兄とのこと。尚、クランジーはクルールの手下という設定になっている。

  • 更にクランキーコングはクルールがまた仮装してると暴露している(同時のレア社はシリーズ作品全てのクルールを同一人物として扱っていた)。

  • スマブラSPにて新規参戦したキングクルールの最後の切り札がブラストマティックとなっており、その内容が強力なエネルギー砲でファイターをドンキーコングアイランドごと吹っ飛ばすという演出。
    実に約20年の歳月をかけて彼の悲願が成就された瞬間である。まぁ切り札の仕様上何度でも吹っ飛ばせるんですけどね。

  • ドンキーとチャンキー以外が入手できる赤、青、紫のカラフルなバナナ。食欲を失わせる色のどう見てもマズそうなバナナ……と思われがちだが、なんと実在する。
    赤や紫は「モラードバナナ」というフィリピン原産のバナナで、「モラード」とはスペイン語で「紫」の意。その名の通り未熟な状態では紫色をしているが、熟すとだんだん赤くなってくる。濃厚でねっとりとした味が特徴だとか。
    青いバナナは「ブルージャバ」というもので、これは遺伝子組み換えによって生み出された品種。若い頃はその名の通り青色をしているが、熟すと通常の黄色になっており、その味わいから「アイスクリームバナナ」とも通称されているそうな。


追記・修正はゴールデンバナナ201本集められた方にお願いいたします。

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最終更新:2024年02月09日 10:05

*1 DKアイランドは二つ

*2 難所であるステージ3に入る前に1UPできるため、一概に難易度が上がったとは言い切れない。