ファミコンジャンプII 最強の7人

登録日:2012/09/10(月) 01:22:31
更新日:2024/03/03 Sun 13:20:15
所要時間:約 5 分で読めます





『ファミコンジャンプII 最強の7人』は、バンダイから1991年12月に発売されたファミリーコンピュータのソフトである。

☆概要
まず特徴として、カートリッジが通常のファミリーコンピュータのカセットより縦に大きい。

ジャンルはRPGだが、戦闘に突入するとシミュレーションのようになる。発売前、「HPもMPもない戦闘」という宣伝文句がついた。
戦闘は各キャラライフ5を所持し、攻撃を受けたり、必殺技を使うと減っていき0になったら画面から消える…という今までになかったシステムが導入された。
ちなみに主人公パーティは最大3人までだが、1人でも戦えるキャラが勝利時に生き残っていた場合には、
他の死んだキャラは戦闘終了後すぐに生き返る。実に大雑把なシステムである。
また、敵を背後から攻撃すると一発キルとか、頭脳プレイも必要で、余裕こいてたら即全滅というのもザラだった。

前作が何から何まで詰め込んだカオスな世界観だった反省から、今作は完全オリジナル世界、オリジナルストーリーである。

前作『ファミコンジャンプ 英雄列伝』よりもクロスオーバー数は7つと少ないものの、
キャラ一人一人のシナリオをそれぞれの作者が担当しており(しかもシナリオに登場する平八ジョセフ等の原作キャラには個別歩行グラフィック有り)、
ボス各の『七将軍』もクロス先の作者が一人ずつ手掛けている。

ドラゴンクエストシリーズを製作した堀井雄二が監修している為か、マップ画面はドラクエ風になっており、
仲間が居る場合はドラクエのように先頭キャラの後ろに仲間がついてくるような形になる。


☆ストーリー
16ピッコロ大魔王を倒して平和を取り戻した(=初代ファミコンジャンプ)ジャンプワールド。
主人公の7人のうち、プレイヤーが選んだ1人が『精霊の大神殿』に呼び出される所から物語は始まる。
精霊から、そこに灯っているはずの『努力』『友情』『勝利』の炎が消えかけているから、まずは7人の勇者を集めて、元凶を倒して欲しいと言われる。

各キャラのシナリオが終わった後の『最終編』はゲームオリジナルストーリーで、以降の敵はピラフ一味を除けばザコキャラ、『七将軍』、
ラスボスなどすべてゲームオリジナルキャラとなる。


☆登場キャラ

仲間になる順番は選んだ主人公を基準として悟空→タルるート→承太郎→ターちゃん→桃太郎→太尊→両津→悟空→…となる。

孫悟空
今回は青年で登場。パッケージでセンターにいたり、主人公を選ぶ際に最初に選択されていたりとデフォルト主人公的な扱い。
青年期だが素手ではなく如意棒を武器に、*1必殺技かめはめ波を撃ち、レベルが上がると必殺技で超サイヤ人になる。攻撃力は全キャラ中最高。
ただし今更棒なんて使わされているせいか、中盤までの武器攻撃力が非常に低い。*2
空気を読んだのか、舞空術は使わない。
固有シナリオはピラフ一味に攫われた長男・孫悟飯を助けに行くシナリオ。余談だが悟飯が増えるバグがある。
悟飯ちゃんが完全に非戦闘要員なので、チチも悟空の「世界を救う旅に出たい」という我儘を聞いてくれる

空条承太郎(ただしジョジョ表記)
武器は靴(通常攻撃がキック)、必殺技がスタープラチナ
レベル1から必殺技を使えるが、通常攻撃の射程が超狭くレベルアップでも広がらない、必殺技が直線状の敵のみで貫通しない等、本作の不遇キャラ。
長所としてはスタープラチナの火力が上位な事と防御力は高めな事。
固有シナリオは、人間を石化させるオリジナルスタンド使いとの戦いになる。
前作で青年だったジョセフが老人になったのはある意味ツッコミ所。前作で共闘した悟空と桃は驚いたことだろう。
なお、承太郎・桃・太尊の学生組は他のキャラと比べて防具が共通する事が多い。要するに学ランである*3

ターちゃん
武器はブーメランで、必殺技がおたけび。
通常攻撃のブーメランは威力こそ低いものの範囲が広く(投げて戻ってくるため、両さんの銃の倍の攻撃範囲)、
おたけびもレベルが上がると広範囲になり、最終的に全画面になる。
なお、これがきっかけで原作ターちゃんもブーメランを武器で使うようになった。(それまでは完全素手であり、第1部で1回だけノリで作っている)
固有シナリオでは、密猟者との戦いになる。
ヂェーンが増えるバグがある。しかもハマる。

両津勘吉
武器は拳銃で、必殺技がロケットランチャー。
初期装備の通常攻撃で直線上の敵に遠距離攻撃が可能で、必殺技が高威力で障害物を貫通する、本作最強キャラ
最強の7人という人選としては間違っていないかもしれないが、努力友情勝利にもっとも遠い原作で良心がないと神に言われた男が最強とはどういうことなのか……。
実際、ゲーム中でも部長「お前が精霊に呼ばれるはずがない」とツッコまれた。
ただ、システム上固有シナリオ以外では不真面目な面を見せない上に、説明書で「正義感は人一倍」と紹介されている*4のでこの世界の両さんはシリアス話ベースなのかもしれない。
何故か筋斗雲に乗れるし。
そもそもこの面子だと、両さんも自重しないと収拾がつかない気もする。
何よりメンバー中最年長なので7人揃った時のまとめ役が両さんの可能性すらある上に真っ当な職を持っているのも両さんくらいなので代表者になっている可能性もある
固有シナリオでは給料を持っていったを追っていたらテロリストとの戦いに巻き込まれる。ちなみに取り返した給料がどうなるのかはお察し
なお、一番多くのプレイヤーが選ぶであろう悟空だと一番最後に仲間になるという罠があったりする(逆に両さんスタートだと悟空がいきなり仲間になる)。
ちなみに前作にも登場している続投組なのだが、プレイヤーキャラじゃなかった上に何故か過去の世界*5にいたので現代世界にいた悟空達とは対面していない。

●タルるート
武器はベロで、必殺技が魔法
魔法が初期状態から全画面攻撃で、攻撃力こそ低いものの経験値稼ぎにこいつがいるかいないかで効率が大幅に変わる。弱点は防御力の低さ。
固有シナリオはまっつぁんの依頼でタコ焼きの具材集めをする。最後に巨大なタコと戦う。

剣桃太郎
前作にも登場しているが、歳をとってない(男塾のサブキャラも)。まだ学生やっている桃に悟空とジョセフは驚いたことだろう。
さらに彼だけ当時連載終了していた作品からの参戦。地味に優遇されているのだろうか?
武器は刀で、必殺技が剣技。最高の防御力と、高威力の通常攻撃と必殺技が武器。反面、遠くの敵にはなす術がない。
固有シナリオでは卒業試験を受ける。桃太郎を主人公にしなかった場合、メンバーの誰か1人が試験をうけることに。

●前田太尊
武器はグローブで、必殺技が大尊パンチ。初期武器は貧弱だが、武器を買い換える事で通常攻撃で拳が飛ぶようになる。
最終的には両津に次ぐ遠距離要員に。必殺技はリーチは狭いが敵の防御力を無視する。
固有シナリオは、帝拳高校内で七瀬千秋が忽然と姿を消した為に、太尊が事件解決に奔走する。
上記の他のメンバーを見れば分かるが、超人でもない普通の人間は太尊だけ。どうしてこのメンツに混じっても戦力的にそん色ないのだろうか…

他にも、多くの原作キャラが出演する。


☆世界観
基本的なベースはドラゴンボールであり、作中で登場する通貨は「ゼニー」で、
ドラゴンボールを7つ集めてパワーアップをすることもできる(ただし、16回まで)
移動は基本徒歩だが、ポイポイカプセルを入手すれば、車(高速移動、徒歩では侵入できない砂漠地の移動)と船(海上移動)ができるようになる。
また、筋斗雲もある。



☆ストーリー後半
7人集結後は、最大3人までのパーティーでシナリオを進めて行くことになり、残りは大神殿で修行をしている。
パーティーは旅先で様々なトラブルに遭遇し解決していく。
そこで謎の組織やキャラ固有シナリオの伏線が明らかになっていく。
火口の中やはたまた宇宙にまで。
そして大神殿で燃え盛る「友情」「努力」「勝利」の3つの炎のうち、敵が「勝利の炎」を得たことで無敵の存在になってしまうのだが・・・。




どうだい みてくれ こんなに追記・修正したぞ

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最終更新:2024年03月03日 13:20

*1 ただし当然ながら最初は如意棒ではなく木の棒とか使わされる。折れそうである。

*2 初期装備の木の棒が攻撃力1。とびっきりの最弱武器である。

*3 一応桃しか装備できない学ランも存在する。

*4 ちゃんと「行動はハチャメチャ」と前置きされている。

*5 連載終了後作品の面々がいる世界。