ガンダムAGE-1フラット

登録日:2012/09/24(月) 13:25:40
更新日:2024/02/08 Thu 08:51:32
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ガンダムAGE-1フラットとは「機動戦士ガンダムAGE」に登場するMSである。
本項目では強化改修型のAGE-1グランサも併記する。


■ガンダムAGE-1フラット


型式番号:AGE-1F
全高:18.0m
重量:43.4t
パイロット:フリット・アスノ
武装:
  • ドッズライフル
  • ビームダガー/ビームサーベル
  • シールド
  • ゼフルドランチャー
  • プラズマダイバーミサイル

本機は第二部においてアセム・アスノの乗機であるガンダムAGE-2ノーマルAGEシステムが移された為、
ガンダムAGE-1を地球連邦軍総司令部「ビッグリング」でシステム無しで運用できるように改良した機体である。

改良前と同様、高い情報収集・処理能力を持つ。
小説版では新たに指揮管制システムも組み込み、戦場全てにリアルタイムで指揮を行っている。

外見的には、胸のマークが塞がれ、緑のセンサー部が黄色になっている以外はアセムが搭乗していた時と性能差は無い。

いくら少年時代よりは改良されているとはいえガンダムAGE-1は既に旧式であるが、
フリット自身の高い技量でヴェイガンの最新機、とりわけXラウンダー専用機とも互角以上に渡り合える。


〔武装〕
・ビームダガー/ビームサーベル
ノーマル時からの標準装備ではあるものの、第二部以降のヴェイガンの機体とも鍔迫り合いが出来る。

・ドッズライフル
改修前と同様の射撃武装であり、充分な威力を持つ。

・ゼフルドランチャー
コロニー「ノートラム」攻防戦において使用した特殊対艦ミサイルユニット。

・プラズマダイバーミサイル
連邦軍の大量破壊兵器の試作型。



〔劇中の活躍〕

【第二部】

ビッグリング攻防戦において、アルグレアスに指揮を任せたフリットが搭乗して出撃し、
ヴェイガンのXラウンダー専用機であるゼイドラクロノスと互角以上に渡り合い、
的確な指揮と物量によりヴェイガンを撤退させることに成功する。

その後ソロンシティへ赴く際にディーヴァに積まれ、ゼイドラなどと戦闘を行っている。

小説版ではソロンシティで初登場ながら港口から戦場のヴェイガン機を一方的に狙撃、それもアセムらに指示を与える片手間に行っている。

第二部終盤、ノートラム攻防戦においてゼフルドランチャーを装備し、ウルフ戦死後のウルフ隊の指揮を引き継ぎ、
オブライトアリーサマックスと共に
敵要塞「ダウネス」の推進機関を破壊するもヴェイガンのMSがダウネスを押して動かし始めた為、機動力を奪うことに失敗。

更にダズ・ローデンの乗るドラドLと交戦し、
ミューセルのリミッターを解除した捨て身のダズに若干押されつつも撃破するが最後の自爆攻撃により中破して戦線を離脱した。


【第三部】

ロストロウラン攻防戦の後、動体保存されていた本機がルナベースに向かう為宇宙へ上がる再びディーヴァに搭載される。

そして、ガンダム鹵獲作戦でゼハートザナルトの部隊が挟撃して来た際に
ギラーガザムドラーグに苦戦するキオを助けるべくフリットが再び乗り込み出撃するも、
機体が旧式な為にフリットの技量をもってしてもヴェイガンの最新機である二機相手では分が悪く足止めが精一杯であり、
最終的に脚部やバックパックを失い半壊してしまう。

その後、機体はマッドーナ工房の協力の下、ガンダムAGE-1グランサに改修されることになる。




小説版においては、ガンダム鹵獲作戦前にサルガッソー宙域にてキャプテン・アッシュとなったアセムが搭乗するガンダムAGE-2ダークハウンドと交戦をしている。
また、センサー系以外はアデルマークIIのパーツを流用しているため、この時代でも充分通用するとのこと結局一般量産機とドッコイドッコイじゃ勝てねぇわ




■ガンダムAGE-1グランサ/フルグランサ


型式番号:AGE-1G
全高:18.0m
武装:
  • ビームダガー/ビームサーベル
  • シールドライフル/ビームサーベル
  • ミサイルランチャー
  • グラストロランチャー
  • ドッズハンマー(ゲーム版デフォルト装備) 

第四部に登場する最終決戦仕様。
半壊したガンダムAGE-1フラットを改修した機体であり、武装の強化や機体の各部に追加装甲を施している。
言わばフルアーマーAGE-1。
機体の火力、防御力、近接攻撃力の向上に加え、重量による機動力低下もグラストロランチャーを装備すれば補うことが可能で全体的に能力が強化されたAGE-1の最終形態。

かつてAGE-1 2号機に装備されたアサルト・ジャケットの技術が流用されている。


背部にビームキャノンとスラスターを搭載した「グラストロランチャー」を装備でき、その場合は「フルグランサ」仕様と呼ばれる。
また、追加装甲は自由にパージ出来る。

小説版では常時TV版のフルグランサ状態でガンダムAGE-1グランサと呼称されているため、実質「フルグランサ」は存在しない。

ゲーム版ではシールドライフルとビームサーベルが併用できないためドッズハンマーが装備されている。
見た目的にビーム芝刈り機ことビームローリングランサーの発展型だと思われる。

〔武装〕
・ビームダガー/ビームサーベル
改修前と同じ標準装備だが使われる機会がなかった。

・シールドライフル
両腕に装備。
クランシェジェノアスOカスタムのドッズライフルのようにバレルが板状になっているタイプであり、
表面は名前の通りシールドとして機能するし、ブレード状になっているため格闘戦にも対応できる。
ビームサーベルも発生可能

・ミサイルランチャー
両肩に4門、脚部に2門、計6門のミサイル兵器。

・グラストロランチャー
ゼフルドランチャーの発展型で大出力のビームキャノンと大型推進用スラスターを搭載した複合兵装で、背部に装着する。

・ドッズハンマー
ゲーム版の格闘武器、見た目的には普通のハンマーの先端にビームダガーをたくさんつけた感じ、ビームローリングランサーと同じくハンマー系統であることから発展型だと思われる。

〔劇中の活躍〕

第四部のルナベース攻略戦中盤にフリットが乗り込み出撃。
改修前とは違いヴェイガンのXラウンダー専用機とも互角に渡り合う性能を見せ、
Xラウンダーの能力が暴走したジラード・スプリガンティエルヴァも撃破している。

続く地球圏でのヴェイガンとの最終決戦において、
ラ・グラミスの要塞砲の囮になるディーヴァクルーの退艦を援護する為に出撃し、ディーヴァの最後を看取る。

ヴェイガン最強のパイロットであるゼラ・ギンスの乗るヴェイガンギアに翻弄されるも、アセムとキオとの連携で押し返す。

その直後に現れたシドがヴェイガンギアに取り付き暴走。
ラ・グラミスを攻撃し始めた為、この機に乗じて装甲をパージしプラズマダイバーミサイルを撃とうとする。

しかし、プラズマダイバーミサイルの前に立ち塞がるアセムやキオの説得、ユリンや死んで行った仲間達の言葉もあり思い止まる。

セカンドムーンを助けるべく連邦・ヴェイガンに通信を入れた後、
狼煙のようにプラズマダイバーミサイルを打ち上げてセカンドムーンの救助の協力を要請。

最終的にはヴェイガンギア・シドの攻撃からキオを守って両腕を破損するも、最後まで戦い抜くことが出来た。

終戦後は破損した両腕を改修、AGEシステムを再度搭載されガンダム記念館に保存されている。



ガンプラ

どちらも発売されてはいなかったが、当時はHG AGE-1ノーマルに付いている余剰パーツを胸に被せ、
カメラの色を塗り替えればフラットが再現可能であった。

そしてこのたび、HGフルグランサの発売が決定した。

完成度はAGE-1からの流用もあるが、ガンプラ約一個分の値段でフラット、グランサ、フルグランサの三形態を再現でき、
アーマーが干渉するためAGE-1に比べれば可動範囲は少ないが、比べる対象が悪いだけであり歴代のフルアーマーの中でもかなりの可動域を誇る。
さらに装甲部も含めシールがなくてもかなりの再現度を誇るとかなりの高評価を得ている。完売や品薄の店も多かったとか。

ちなみに上述の余剰パーツもついているが、これをつけるとグランサにできないので、
グランサを作りたいなら素直にシールを張るだけにした方が良い。フラットだけ作りたいならつけたほうが良い感じになる。

MGではプレミアムバンダイ限定キットとして発売、放送終了から実に10年越しの発売となった。
販売形式は二つあり、既存のAGE-1用の追加パーツのみのセットと、AGE-1本体と追加パーツのセットの二種類であり本体セットのバージョンはカラーリングがデザイナーズカラーとなっている。
HGでは付属しなかったゼフルドランチャー用のパーツを付属しておりまさにAGE-1フルセットとなる。
AGE-1用の追加パーツはフラットを再現するための物以外に各部関節を強化するための新規パーツも付属しており、追加装備で増加した自重を支えられるようになっている。
しかし関節などに組み込む都合上、一度組み上げたAGE-1をばらして組み込むのが難しいのでできれば組み上げる前のAGE-1を用意したほうが良い。
この追加パーツの中には頭部のひさしの部分の角度が深くなった物も付属しており、作中で度々見せた鋭い表情のAGE-1を再現することが可能になっている。


ゲームでの扱い

スーパーロボット大戦BX
スパロボ初登場で、第39話とかなり終盤になってフリットと共に加入。
フリット自体はディーヴァのサブパイロットとして当初から参入している都合、撃墜数が0であるため今更加入されても
…と思いがちだが、この機体の真価は某ジムの神様のごとく攻撃力9999を誇るMAP兵器版プラズマダイバーミサイルにある。
純粋に凶悪無比な威力を持つ(BXでは合体攻撃の方が強力であるが、単体ユニットとしては文句なしに最高)だけでなく、
補給でバンバン乱射できる上に、おあつらえ向きに加入から少し後に無限敵増援が出現するステージもある。
このステージのためだけにフル改造してもお釣りが来るぐらい稼げる(撃墜数ランキング1位をフリットが占領することになるが)。

ちなみに全スパロボ中でも某ジムの神様に次ぐ第二位の火力を誇るが、システムの違いもあってスキルパーツ等や精神コマンド等をフル活用すると某ジム神様をぶっちぎりで上回る火力を発揮する。もちろんリアル系ではトップである。

機動戦士ガンダム Extreme vs. 2
VSシリーズの最新作にフルグランサ装備で登場。
パイロットはもちろんフリット(爺)。コストは2500。
標準的なBRのメインと単発ダウンの射撃CS、凄まじく強い誘導性を持つ上レバー入れで発射数を細かく使い分けられるサブ射撃のミサイル、常時リロード・アメキャン対応でAGE-FXダークハウンドを呼び分けられるアシスト、
これらの豊富な射撃武装で弾幕を張り相手に回避を強要させ、隙が出来たところに特殊射撃の照射を差し込んでダメージを取っていく典型的な射撃機体。
一方素の機動力は低く格闘も最低限といった性能なので、距離を詰められ追われる展開は苦手。
得意な間合いと状況をいかに維持するかが肝の機体と言える。

覚醒技はオーソドックスな大型照射ビームのフルバースト&ミサイル乱射と、AGE-FXの後覚醒技としても使われたプラズマダイバーミサイル。
ミサイルは弾の性質がFXのものから少し変更されて近くの敵に当たりやすくなり、自爆覚悟の超ハイリスクハイリターン迎撃技として撃つネタならぬ実用性を獲得している。

次回作『機動戦士ガンダム Extreme vs. 2 X BOOST』では、格闘CSと特殊射撃の着弾点爆風削除や、後格闘の射撃ガード時にガード移行など全機体共通修正で受けた下方点がやや響いた。
他にも様々な調整を受けたが、機動性と自衛力の低さは相変わらず顕著な短所として健在している。

中間アップデートで、射撃CSと特殊射撃発動時に連動ミサイルを得たため、横サブミサイル爺からビーム&ミサイル爺に進化した。射撃CSの方はしっかり誘導してくれるが、特殊射撃はビームの左右に3発ずつ水平発射されるだけなので当たったら幸い程度に思ってほしい。
サブ射撃もリロード時間が短縮されたのも大きく、ロック距離も延長されたので老眼だから遠くは見えないと高を括っていると容赦なくミサイルやゲロビが飛んでくる。
機動性だけは唯一改善されていないので無視や近距離攻撃には弱いのだが、M覚醒などで暴走プリウス爺と化してしまうと手に負えないので注意しよう。
とりあえずサブを撒いているだけで仕事ができる点と、振り向き降りテクを持っている点、扱いやすい射撃武装を揃えている点からゲームに慣れ始めたプレイヤーにおすすめの機体。
特にシャッフルではフルグランサを要所でダブロして攻めるという戦法を取られにくいため、射撃武装の強みをより生かしやすい。
覚醒技のワンチャンをもぎ取る力もあるので、2500コストのおすすめ機体として候補に挙げられやすい。
ただし自衛力が低いのは明確な弱点で、強力な射撃武装に甘えて攻撃ばかりに意識を割くと意外とすぐ溶かされる。
攻守の意識や、基礎的な面での自衛スキル等PSを上げる目的でも選ばれやすい。

機動戦士ガンダム Extreme vs. 2 OVER BOOST』では、メイン射撃に連動ミサイルが付きミサイル爺に磨きがかかった。
射撃CSが旧格闘CSのものとなり、サブ射撃射撃派生で旧射撃CSが出せる。後サブ射撃で旧特射が出せるなど、主だった射撃武装の大半はサブ射撃に集約され、このミサイル爺を扱うにはサブ射撃を主軸に回すのが肝となってきている。
特殊射撃・特殊格闘には息子と孫がそれぞれ配置されているが、覚醒中一回限定で孫が覚醒中最終段の超突撃で相手に突進するプリウス孫に進化する。息子は特に変化が無い。


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最終更新:2024年02月08日 08:51