星のカービィ デデデでプププなものがたり

登録日:2009/08/23 Sun 14:58:21
更新日:2024/04/24 Wed 14:48:15
所要時間:約 14 分で読めるペポ




隊員全員に緊張が走った!


隊員約一名がカンチョーに走った!!


ノワァァァァァァ!!!




『星のカービィ~デデデでプププなものがたり~』とはひかわ博一による『星のカービィ』を題材としたコロコロコミックのギャグ漫画。
連載期間は1994年5月から2006年11月で、単行本は全25巻。連載期間12年7ヶ月は、コロコロ内では歴代6番目、星のカービィを題材にした漫画では歴代2番目に長い。




○概要ペポ

序盤は『カービィとチービィがデデデからスターロッドを取り返す』という『夢の泉の物語』の内容にちなんだストーリーだったが、スターロッドが返却*1されてから以降は日常を描いた一話完結編の話となった。
原作から割と自由な雰囲気のためか時事ネタやパロディ、あるあるネタが多い。
初期はカービィとチービィがメインで、デデデやポピーブロスSr.(ポピー)を始めとしたプププランドの住人は全員デデデの手下と言う設定だったが、リック・カイン・クーが登場すると、チービィは「ディジー」というデデデの手下であったことが判明してレギュラーから降板してしまう。
前期~中期はリック・カイン・クーの他に、グーイ・ナゴ・チュチュ・ピッチ・アドレーヌ・リボンもレギュラーに加わり、カービィ達が様々な職業や時代に扮して騒動を巻き起こすことがメインの話となった。作者も「このころがピークだった」と語っていた。
後期からは仲間キャラの出番が減り、変わってカービィ・デデデ・ポピーの三人が、個性的なゲストキャラクターから生き様や特技を教わる話がメインとなっていった。


コロコロの漫画にしては下ネタがあまり使われておらず、(連載当時の)小学生ならまず知らないようなギャグや替え歌など、シュールなギャグもたくさん。クスリと笑える。
人気も高く、当時は「カービィ漫画といえばひかわカービィかさくまカービィ*2」と言われるくらいだった(当時他には小学4年生で連載している物と、マイナーではあるが、他の雑誌で短期連載がいくつかあったというくらい)。
逆に新作ネタに関しては後の『も〜れつプププアワー』に比べると控えめで、新作の新キャラは最初こそメインに据えた話が多いが段々と控えめになっていく…というのが主な流れになっている。
タッチ!カービィは珍しく本気を出したネタを披露した。


○主な登場人物ペポ

●メインキャラ


ご存知まんまるピンクの悪魔。
誇張抜きで何でも吸い込む口の持ち主で、作中では隕石や大仏、ブラックホールすらも飲み込んでいる
一人称は「ぼく」で語尾に「~ペポ」と付けるのが口癖。
年齢及び出生は不明。ただ、年齢に関しては「あんたまだ子供だろ」と突っ込まれた事があった。また、両親は居ない模様。
性別については、ブラをアイマスク代わりに被ってみたら興奮していたり、デデデの仕業で老けた際にお爺さんになっていたことから男性だとわかる。
性格はワガママで子供っぽく、大食いかつ超音痴なため、それが原因で様々な問題を起こすトラブルメーカー。現にプププランドで起きる事件の99%の原因がカービィという驚愕の数字をたたき出している。当初は能天気ながらも正義感のあるやんちゃ坊主といったキャラクターだったが、次第に自分勝手な部分が表面化していき、この迷惑ぶりからプププランドの住民からは忌み嫌われていおり、これまでの迷惑行為からとばっちりを受けることもしばしば。
ただ流石に食欲にも限界はあるらしく、色々な店をハシゴして食べまくった結果、満腹状態になった時には食欲が出なかった。

…と、ここまで書くとどうしようもない人物に思えるが、根は優しく、困っている人は放っておけないお人好し。
トラブルの大半も、よかれと思ってやったことが裏目に出てしまったというものが多く、相手を困らせてやろうというイタズラ心はほぼ皆無。
ダイナブレイドの雛を代わりに育てたり、恐竜の子供を助けたり、赤ん坊となったデデデを率先して子育てしたりと、自身よりも小さい(幼い)者に対しても面倒見がいい。
酔うと泣き上戸になったり、すぐ絡み酒をするなど酒癖が悪い。

自称プププランドの王様であるくちびるオバケ。でも途中からは本当に王様のような扱いとなり、厄介ごとが起きた時には国の代表として突き出されている。
一人称は「おれさま」。カービィに負けず劣らずのワガママで少々怒りっぽい。語尾に「~デ」と付けるのが口癖。
当初はスターロッドを巡ってカービィと対立していたが、後々仲が良くなった。
毎回カービィやその他によって酷い目にあい、それにより一度うつになったことも。出番があって酷い目にあうか出番はないが平和に暮らすかどっちかしかない。
よく城を破壊されてしまうが、次の話ではなにごともなかったかのように復活しているため、プププランドの謎の一つに数えられることも。
原作よりも人間に近い体形になっており、やや中年太り。オヤジギャグを好んで使ったり、時代劇が好きだったりなど、どこかおじさんくさい。初期の飛行形態はフグモードと呼ばれている。
カービィ同様、年齢不詳だが、若いときにはアイドルを目指していたと豪語していたり、人生ゲームを見て懐かしいと言っているところを見ると、割といい年齢なのかもしれない。
デが三つもあるのは無駄だという理由で『デ大王』にされたり、運勢的に最悪な名前ということで『デデデデデデデデデデ大王』にされたりとなにかと改名されがち。
オバQみたいな顔をしてるくせにオバケが大の苦手。
帽子の中身はトップシークレット。その存在はミステリーファイルからカテゴリを抹消される程。
Mr.チクタクやダークマター等の厳格な性格や強者には頭が上がらず、彼らを見ただけで警戒したり怯えたりする不甲斐ない一面もある。しかもこれらにはカービィのせいでとばっちりを喰らうこともしばしばある。

デデデの側近兼ツッコミ役。通称「ポピー」。
当初はずる賢い性格だったが、段々と丸くなっていき、真面目なしっかり者キャラとなっていった。
デデデには不満がたまっているような描写が見られるが、大ケガを負ったデデデを本気で心配したり、いざという時には身を挺して守ろうとする(結局失敗したけど)など忠誠心は本物である。
意外にも魔王やミスターX等悪役を務めたこともあるが、自身の威厳の無さや登場機会の遅さもあっていずれも空回りしている。
弟のJr.はたまに出てくる程度。初登場回はアニメ『カービィ』のとあるエピソードにちょっと似てる。
兄弟共々、初期は『夢の泉の物語』の公式イラストに準拠したデザインだったが、『スーパーデラックス』発売頃(4巻の途中)から『スーパーデラックス』に準じたNewデザインに変更された。

暗黒物質の未完成。
リック達の友達として登場、空が青かったからプププランドへやって来た。
カービィとはすぐに意気投合し、現在同居生活中。
カービィに負けず劣らずのトラブルメーカーで、同族に代わってデデデ大王の思考回路を乗っ取ったことがある。
自慢の舌は長い距離を伸ばすことが可能で、潜水艦を一本釣りしたり、腹話術できたりとかなりの高性能。
ちなみに舐められると顔がふやけて勝手に恵比寿顔になってしまうという地味ながらも恐ろしい技。
本格的な登場は9巻からだが、以前にも背景として登場している。


  • チービィ
連載初期の頃登場していたひかわのオリキャラ。
カービィよりも一回り小さく白色で、頭にアイスコーンのような帽子をかぶっている。
真面目な性格で、自由奔放なカービィに説教をする保護者的ポジション。

実はその正体はデデデの部下である『ディジー』という敵キャラ。初代カービィのバブリークラウズに登場していたアイツ。
帽子が外れると角が生え、本性を現す。
デデデに帽子を食べられたことでチービィに戻らなくなってしまい、2巻で退場した*3

…が、その後1コマだけ再登場。その時はてるてる坊主の代わりに使われ「せっかくの再登場なのに…」(一部略)と呟いていた。以降はディジーとして13巻や20巻などモブキャラとして登場している。
読者には忘れられていなかったようで、25巻に掲載された読者応募の応援イラストで読者に描かれたこともあった。
そもそも上述したようにデデデの部下なのに何故カービィの保護者的ポジションになっていたのかと謎の多いキャラ。

ディジーを仲間にした理由は「夢の泉の物語の攻略本のCGイラストにカービィとディジーが一緒に写っているものがあったため」と傑作選ぺポポ編で作者から語られている。

  • リック
巨大なゴールデンハムスター。カービィに負けず劣らずの大食漢。
ゲームとは違い、単独でコピー能力が使える(クーやカインも同様)。
大道芸と怪力が得意技。初期には「チュポポ」という奇声を上げていたが後半になるにつれて止めてしまった。
おじいちゃんになったカービィと合体した際には入れ歯でもないのに歯が飛びだした。*4
よく毛を剃られたり、体内の中に入れられている。

  • クー
クールなフクロウ。本作でのツッコミ担当。
プライドが高く、自らをカッコいいといって憚らないナルシスト。
しかし登場人物の中では比較的常識人で正義感も強いため、女性からモテる。
『幸せは見つけるものでなく、後から気づくもの。』は名言。
ただし、ちょいちょい女装や変な踊りではっちゃけることも。
自身の攻撃を跳ね返されて頭に刺さった時は激しくキレることも。
よく羽を毟られる。
また、クリーンの合体能力で箒にされてプライドを激しく傷症させられ、某白き龍の如き3000ポイントものダメージを受けたことも。

  • カイン
水陸両用マンボウ。
常にボーッとしており、「んぼう」としか喋れないため*5、背景になりやすい。実は奥さんがいるリア充
よく入れ物にされる。

  • ナゴ
とても希少な雄の三毛猫。
リックのライバルキャラだったが、少しキャラ被りしていたり大道芸ができなかったので空気になった。
あまり毛を刈られない。

  • ピッチ
クーに憧れる小鳥の少年。
自己主張が少ないために次第に空気化していった。
一回百円。

  • チュチュ
スライムの女の子。ツッコミ担当。
乙女チックだが、ちょっと気が強い。
彼女に包まれた者は少女マンガチックな瞳になってしまうという特殊能力の持ち主。
上述の性格に加えて数少ない女性キャラと言うことやメイン回が作られたこともあり、『3』の仲間の中ではあまり空気になっていない。カービィには少なからず好意を持っている様子。
よく伸びる。

  • リボン
リップルスターから来た妖精の女の子。
可愛らしい容姿をしたプププランドのアイドル的存在。
後に芸能界にスカウトされ、歌手やリポーターとして活躍するも、次第に空気となる。
沈没したキングデデデ号に変わってカービィが責任を持って船の代わりになった際には彼女だけ喜んでいたりと少なくともカービィに好意を寄せていることが窺える。

プププランドに絵の修業に来た絵描きの女の子。
絵に描いたものを実体化する能力を持つが、まだ修行中故に言うことを素直に聞いてくれないのが難点。
被写体が同一人物でも絵柄によって性格が変わるらしく、例えばデデデ大王をかっこよく描けば威厳に溢れた大王となり、美男子風に描けば女性に優しいジェントルマンとなる。
絵の他にも彫刻や料理を得意とするなど中々に器用。


●その他プププランドの住民達


カービィシリーズおなじみのステージ1ボスである大木。
記念すべき初回にてデデデが苗木にハンマーを振りかざしたことによって召喚された。
この時から根っこを足のようにして走ったり*6と漫画オリジナル要素も存在し、調査ファイルの一つとしてレポートされたこともある。
よく枯れていたり、カービィにリンゴを全部持っていかれることもある。
終盤では住人を洗脳する悪役として登場した。
また、コンもカービィを脅かそうとしてウィスピーウッズに似た妖怪に変身するが、当然の如くカービィに苛められて悲惨な目に遭っている。

一つ眼の雲。
デデデの飛行手段として用いられている。
漫画オリジナル要素として吹雪を降らせる攻撃を度々披露している*7よくクーラーにされている。
Mr.ブライトとは当初は仲は悪くなかったが、後半からは仲が悪くなり、天気を巡って戦争を繰り広げている。
コロコロアニキ版で収録された特別エピソードでは風紀委員長を務めていた。

昼夜の変化を勤める太陽と月。
三日月のシャインは常識人、太陽のブライトは熱血漢な性格で、ブライトの方が出番が多い。
ブライトは単純なミスでも炎の体が消えるほどのショックを受けて空を真っ暗にしてしまう程に繊細だが、ふざけたフォローをしたカービィに怒鳴って拳骨で制裁したり、シャインに渇を入れられただけで元気を取り戻したりとメンタルも強い。前述のクラッコとは仲が悪く、天気を巡って戦争を繰り広げていたが、それが原因でデデデ大王に風邪を引かせてしまい、彼を看病する形で和解した。

仮面を被った騎士。
原作同様にメタナイツを連れている。
初期はデデデ大王の手下だったが、後に侵略者という設定に変更された。
常に鍛錬を怠らない努力家だが、ロケットの中に胡椒を詰め入れたり*8、グーイにつまずいて転倒しつつ仮面を壊したりとずれた一面も。
巨大化したデデデのくしゃみであっさりと飛ばされて以来出番がまったくなかったが、コロコロアニキでの再連載で設定を大幅に変更して久々に登場した。

  • ノディ
ニット帽を被った睡眠症の住人。
ゲームとは違い手があり、あまり睡眠せず、カービィが遊びで使ったスターロッドを使って巨大ロボをけしかけたり、カービィのライバルに抜擢されて睡拳を披露したりとハイスペック。また、先祖から受け継いでいる「ドリームぼうし」も所持している。リボンに溺愛されてワドルディと可愛さを比較されたこともある。
後半からは帽子や足等のデザインが変更された。

  • タック
プププランドの住人から窃盗を働く泥棒。
カービィから難を逃れるべく、優しい事をしていると嘘をついて見逃してやろうとするも、感心したカービィに逆に無理やりつき合わされ、最終的に落ちぶれた直後に郵便配達で働く羽目になった哀れな泥棒今まで盗んだ預かった品々を全て持っていったカービィを泥棒扱いするシーンは必見。
その後の話では何事もなかったかのように泥棒に復帰している。


デデデ城のシェフを務める料理人。
返事や料理が完成したときに『グ~!』と言うのが口癖。*9
料理の腕前はアニカビとは違い、中々に高い。
カービィのつまみ食いに頭を悩ませてる反面、いらないと言われた時は本気で落ち込んだりしているため、食べてもらうことそのものは嬉しい様子。
初登場時にはフライパンを持つとデデデにすら包丁を投げつける過激な性格となる設定だった。

ダークマター族の一員で、宇宙からの侵略者。あれ?住人じゃなくね?
デデデも恐れる程の高い実力を持つが、そのデデデとお茶会を楽しんだりカリスマ美容師の噂を聞いて散髪をしに來訪したりと以外にも娯楽ものを楽しんでいる。また、初対面からデデデの印象を見抜いていたりと洞察力にも優れている。
しかし、同族であるグーイの舌一発で宇宙の彼方へ吹き飛ばされたり、美容師に変装したカービィに丸坊主にされたりとラスボスの割に酷い扱いを受けている。

同じラスボスのナイトメアウィザードも外国人役だったり地獄をカービィに好き放題される閻魔大王役だったりと微妙な扱いで、
特に連載当時に発売されていたはずの「SDX」のマルクや「3」のゼロは登場すらしていないなどこの作品はラスボスの扱いがいまいちよろしくない。
デザインは剣士の姿がメインだが、真の姿であるリアルダークマターも消しゴムバブルの回で1コマだけ登場している。

  • マドゥー
後半以降から準レギュラー化するようになった闇の行商人。
デデデに魔法のおもちゃを売りつけるが、それが原因でトラブルになってしまうこともしばしば。
地味にタイムトンネルをも作り上げてしまう恐ろしい人。
おどろおどろしい雰囲気にも関わらず実はホラーが大の苦手。

シリーズおなじみのキャラクター。
今でこそカービィと人気を二分する程の人気キャラであるがコロコロ連載当時はまだモブキャラクターの一体程度の扱いであり、星のカービィ64発売当時のリボン初登場回以降目立った登場は無かった。
アニキ復帰以降は現在のワドルディ人気が確立しており、レギュラーキャラ程ではないものの主役回が描かれたり、以前以上に様々なモブキャラとして登場するようになった。
なお本作でも口の扱いはハッキリせず、描かれてたりいなかったりとマチマチ。

  • バウンダー
そのワドルディよりもこの漫画で(おそらく)最も出番が多いモブキャラクター。
原作ではスーパーデラックスを最後に敵キャラとして再登場していないが、人型かつシンプルな見た目から医者など様々な格好で登場することが多い。


フレンズ達はタイムリーな時期にならないと出なかった。



○打ち切りについてペポ


人気を得た本作だが、連載終了間際になると、作風がどこかおかしくなっていった。
  • どことなく暗い作風。とあるキャラが「生きるって辛いね〜」と発する場面もあった
  • 作品終盤、特にラスト二巻の極端な作画崩壊(線の歪み、ハイライトの省略、表紙や背景、書き文字の手抜き)
  • 非常にやせ細った著者近影
  • 過去の話を焼き直したような話の増加
  • 登場人物の極端な削減(特に、カイン、ナゴ、ピッチ、アドレーヌ、リボン)
  • 憂鬱さを感じさせる23巻のコメント。この他、24巻では体力的な消耗を示唆する文が綴られていた
そして、2006年に打ち切りが決定され、代わりに星のカービィ!も~れつプププアワー!が連載が始まった。
これに関して「編集部に作者が手酷く扱われて鬱病になった」「作者が株に成功してやる気を無くした」などという噂がネットコミュニティで広まる。

前者は2ちゃんねるに書き込まれた、コロコロコミック編集部の横暴を暴露した文章が発端。当時は雷句誠の原稿紛失事件の一件で小学館への不信感が強まっていた事もあり、真実であるかのように広まっていった。しかし事実と断定できる根拠は全く無く、そもそも本作の事を言っているレスなのかも不明の内容だった。
なにしろ「メディアミックスを書いていたH先生」としか書かれておらず、それだけなら該当者が他にも存在するのだ。

後者は、前者の噂が広まる中で「自称」元アシスタントがブログを作って告発したもの。「鬱病説は嘘」「株に手を出して真面目にやらなくなった」という旨を記載している。
なお、このブログにおいてひかわのアシスタント時代の名前を使ったひかわのような人物がコメント欄に現れているが、詳細は不明。
このブログの告発は、とある書籍が真実のように取り上げた事で、2016年秋頃から知名度が上昇した。
ただ、この書籍は裏を取らずに上記のブログの内容をそのまま伝聞したような内容であり、その出版社の書籍の制作体制全般を含め、資料性には疑問符が付いた。

その後、ひかわはWii用ソフト「星のカービィ20周年記念コレクション」にアニメ版等と共に一部エピソードの再録、プププ大全に描き下ろしカラーイラストを寄贈している。
また、2017年に東京ソラマチで開催された「コロコロコミック伝説カフェ」に来店したことが公式で伝えられた。
コロコロアニキのTwitter公式アカウントでは、ひかわ直筆でカフェの壁にカービィのイラストを描いた様子が撮影されている。



そして2017年、小学館刊行雑誌「ゲッサン」7月号の「カメントツの漫画ならず道」にて、本作に関するエピソードが掲載された。
上述の「コロコロコミック伝説カフェ」にひかわが来店した際に行われたカメントツによるひかわ自身への直接取材である。
事実上、小学館からの本作に関する噂話の騒動の回答にもなっている。小学館は「事実がどうであろうと掲載を約束する」とOKを出している。
初めに言っておくが夢を打ち壊すような内容である。そのため格納の形で詳細を記すこととし、閲覧は自己責任で行うことを勧める。

反響の大きさを受けてか、このインタビュー漫画は2017年6月27日から期間限定でweb上に無料公開されることとなった。
カメントツの漫画で見るのは文字だけで読むのとはまた違った味がある。興味を持った方は「カメントツの漫画ならず道」や「サンデーうぇぶり」で検索。


○その後ペポ


コロコロアニキ2018年冬号において本作が復活掲載された。

ひかわにとっては11年ぶりの新作執筆であり、同時に漫画家としての復帰作となる。
同時にひかわの師匠であるのむらしんぼとの対談も記載されている。
また、同誌でのむらしんぼが連載している「コロコロ創刊伝説」でものむらから見た一連の騒動が描かれており、末期にひかわから相談を受けていた事を明かしている。

復活以降は、例えば
  • カービィが自身のプレイしたゲームに近い顔になるという現象が起こり、デデププを読ませたところ作画崩壊。「誰だ24巻持ってきたのー!ピークの14巻もってこい!」
  • コロコロオンラインに掲載された傑作選宣伝漫画にて、「1巻から絵は進化していって…」と、色んな絵柄のカービィのあと「最終的に退化♡」「もうこのネタこするのやめろよ!」と25巻の絵を載せる
    • その後も1巻発売から24年という話に「ずいぶん長い間がんばってきたよな」「約10年休んでたけどね…」とか、現在のデデププの作業を作者がひとりで全部やってることについて「アシスタント使えばいいのに」とかやりたい放題
  • 傑作選の描き下ろし4コマで「アシの方が絵上手いじゃん!
というような、自虐ネタも増えている。

アニキ復帰後はアニキ掲載分の新作と往年の名作をまとめた傑作選が刊行されている(現在6冊)。
往年の名作には作者からのコメントが掲載されたり、傑作選用に新作が書き下ろされている。
その後はコロコロアニキの休刊もあって週刊コロコロでの月イチ連載に移行した。

作風として「カービィが身勝手すぎる」「デデデが可哀そうすぎる」という意見を汲んだか、あるいはそういった作風が現在にそぐわないとしたのが雰囲気が大きく変化。
デデデや他のメンバーがカービィ達の騒動に巻き込まれる事が減り、カービィが変な拘りを見せては独り相撲に陥るような作風となった。

当時はほぼチョイ役だったメタナイトが現在のイメージに近い形で再登場したり、後期以降ほぼ出番がなかったナゴ、アドレーヌ、リボンなどにもスポットが当てられているが、基本的には復活前と面子に変化はない。
このため近作、特に「参ドロ」以降のキャラは未だに登場の機会に恵まれていない*11
一方でコピー能力は「ベル」や「レスラー」といった近作のものが多く登場しており、「クリーン」も久々に登場したスターアライズ仕様のデザインになっている。


○余談ペポ

長期連載で様々なネタやギャグを扱った結果、後の『カービィ』作品に似たようなものが登場することがままある。
  • ソード能力で横回転の回転斬り→『Wii』から使用。
  • 雪からコピーし、雪玉の姿となった「スノーボール」→『64』の「アイスアイス」や、『Wii』の「スノーボウル」。
  • リング状の「ホイール(浮き輪バージョン)」→『グルメフェス』にてドーナツ状のホイールに変身。
  • 複数のコピー能力の同時使用*12→『64』のコピー能力ミックスや、『スターアライズ』のフレンズ能力。
  • 通貨としてリンゴの実が流通→『カビハン』シリーズの「ジェムリンゴ」。
  • 巨大化したデデデを呑み込もうとした結果、着ぐるみみたいになる。→『ディスカバリー』の「ほおばりヘンケイ」。


追記修正は一度叶えた夢を諦めずにお願いしますペポ。

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最終更新:2024年04月24日 14:48

*1 しかもデデデによる「世界が水戸黄門みたいな世界だったら」という身勝手な理由

*2 主に「小学館の学習雑誌」や公式攻略本で活躍していた、さくま良子女史のカービィ。目にしたことのある人も多いだろう。

*3 それに伴い、以降のカービィの保護者的ポジションは新キャラのリックとクーに引き継がれた

*4 カービィ曰く『合体すれば一心同体』

*5 基本的にはカービィが翻訳してくれる。

*6 後に原作ゲームでも『3』に逆輸入され、『ハンターズ』では押しつぶし攻撃として採用された。

*7 実は未だに原作ゲームに逆輸入されていない要素。『スターアライズ』ではチリーが吐き出しの対象にいる程度で氷属性の技を使ったことはない

*8 本人曰く「簡単に死なせるのは嫌」との事

*9 ただしこの設定はそれなりに早い段階から黒歴史になった。

*10 恐らく「燃え尽き症候群(バーンアウト・シンドローム)」。医学的にはうつ病の一種とされている。

*11 当時の終期は「鏡の大迷宮」のザコキャラがぽつぽつとゲストで登場して来た頃だった

*12 作中では「トルネード+ビーム」「トルネード+パラソル=ドリル」等が登場。