リ・ガズィ・カスタム

登録日:2012/07/14(土) 19:21:11
更新日:2022/10/09 Sun 16:21:19
所要時間:約 4 分で読めます





◆リ・ガズィ・カスタム
Re-GZ CUSTOM

型式番号:RGZ-91B
所属:地球連邦軍(ロンド・ベル隊)
建造:アナハイム・エレクトロニクス社
生産形態:試作機
頭頂高:20.5m
本体重量:25.9t
全備重量:59.1t
ジェネレーター出力:2,550kw
スラスター推力:18,900kg×2
        11,000kg×4
        8,600kg×2
     総推力:99,000kg
センサー有効半径:21,300m
装甲材質:ガンダリウム合金

《MS本体武装》
60mmバルカン砲×2
2連装グレネードランチャー×2
腰部ビームガン×2
ビームアサルトライフル
ハンドグレネード
シールド
バックウェポンシステム

《バックウェポンシステム武装》
メガビームキャノン
ハイパービームサーベル兼用ビームキャノン×2
3連装ミサイルランチャー×2



企画「CCA-MSV」に登場するリ・ガズィの発展型。

リ・ガズィはΖプラス以上の低コスト化を目指して開発された関係上MS形態のみの開発に留まり、Ζガンダムの最大の特徴であったウェイブライダー形態はバック・ウェポン・システム(以下、BWS)というオプションパーツを使用することで対応された。

しかしBWSには欠点も多く、何より戦闘機モードのままならまだしも一度MSに戻るため武装を排除してしまうとその戦闘時では二度と戦闘機に戻ることは不可能であるため、可変機特有の柔軟性には大きく欠けていたのである。

そのため、可変機の最大の長所である柔軟性を取り戻すためと使い捨て同然の扱いであったBWSを改善するため考案されたのが本機である。


まず変形を可能にするため肝心のBWSは原型より小型化されており、また設置方法も本体を丸ごと覆う形から機体背面に折りたたまれる方式に変更。
これにより、変形時にはBWSがスライドして機体を覆い戦闘機モードになるいわゆるメタス変形が可能で、またBWSを廃することなくMSに戻ることも出来、BWSに元々あった火力とMSの汎用性を併せ持つことに成功した。

また本体にも改修が施されており、特に頭部はガンダムタイプ特有のツノが追加され、よりガンダムらしい姿になった。
少なくともこれなら「ガンダムもどき」などとは言えないはず。


ロンド・ベル隊でリ・ガズィを使っていたアムロ・レイ大尉のための改修機として計画されていたが、アムロはMS戦を重視したνガンダムの開発を優先したため、結局お蔵入りになってしまった。


没にされたとはいえ、BWSが持つ大火力と戦闘機が持つ高機動性、更にMS形態ではハイパービームサーベルやビームアサルトライフルも併せ持つというある意味Z系の集大成とも言える機体であり、もしνが完成する前にリ・ガズィがこれにパワーアップしていたら、歴史はまた違っていたかもしれない。




ゲームでの活躍】

Ζ系の終着点。それに恥じない性能を持ち、WRモードで十分と言えるほど機動力と火力が高い。大体の敵は2連発メガ粒子砲やグレネード弾で何とかなる。
MS形態だと少し火力が低下するが、ビームサーベル系ではトップ級の威力をもつハイパービームサーベルが魅力。
魂以降のサーベル使用時の戦闘アニメは必見。情けないMSとバカにした連中をぶった斬ってしまおう。

「OW」では若干弱体化しており、より高性能なデルタカイの前に霞みがちだが、燃費が良くなっているので扱い易さは向上した。
「GENESIS」ではバイオセンサーの仕様変更や、メガビームキャノンが貫通属性であるため火力は向上したが、サーベルのアニメが地味になってしまった。


なお、スーパーロボット大戦シリーズにはまだ登場していない。リ・ガズィの出番は多いので待ち望む人も多いと思われるが…

  • 機動戦士ガンダムバトルオペレーション2
600コスト汎用。原型機であるΖガンダムとコストカテゴリともに同じ。
ステータス的には足回りと射撃が優秀で耐格闘はやや低めの射撃汎用よりだが、専用H・B・Sの威力が高いため格闘が振れない訳ではない。
MS形態時の武装の半分以上を変形中にも使えるのが特徴で、更に変形中専用武装が2つ追加されるので変形中はショートカットの割当が足りないほど。
MS形態で即よろけを取れる武装が射程200しかないグレネードと射撃時に足が止まる腰部ビームガンx2しかないため、
それぞれの武装の癖を掴んで使い分ける必要がある。
また武装の回転が悪いのでMS形態だけでは何も出来ない時間が発生しがち。
その欠点は前述の変形を駆使して変形中の武装も回すことで克服できるが、当然変形中は挙動が変わるし限られた時間で予めリロードを挟んでおく必要があるため相当の熟練を要する。
現在ではパイロットの腕前によって戦果のムラが激しい機体と言う評価になっているが、裏を返せば使いこなした時のポテンシャルは同コスト帯でも屈指。

νガンダムHWSの参戦に伴い、そのアシストコマンドに本機が登場。
わざわざ一からグラフィックを作成したようで、しっかりビームマシンガンや変形射撃などをしてくれる。さらに呼出中に勝利する事で並んで武器を構える専用ポーズまで用意されている好待遇だった。


【立体化】
ガレージキットを除くとSDガンダムでモデル化されたのみ。あとはプライズでの景品である。格好良いのに…
近年ではガシャポン戦士NEXTの第15弾にもラインナップされた。

そして2019年3月、まさかのマスターグレードから発売が告知された。
プレミアムバンダイからの発売となり、5月に発送予定であるが、4月のイベントで先行して受け取ることも出来た。
バックパックや武装類の新規造形は勿論、MGリ・ガズィからの流用パーツ内には関節や頭部などが新規造形ないしアップデートされたものを採用。可動域の拡大や合わせ目隠しなどの技術が向上している。
ここで作られた新規パーツを用いて、MGリ・ガズィ(ユニコーンVer.)が後に発売する事となる。



【余談】

  • 本機をデザインした明貴美加氏は「アムロが乗るならガンダム顔の方が良い」としてよりガンダムに近いデザインにしたという。
また、当初はリ・ガズィは複数登場する予定でありその中にはアムロ専用機としたガンダム顔に近いラフ画があった。カスタムはこれが元ネタとも言われる。

  • 本機の携えているライフルはロシアの軍用ライフル、カラシニコフをモチーフとしているのか結構似ている。
まあこういった事例はよくあることだが、このライフル、AK-47で木製パーツを使用している部分と同じ箇所が濃い茶色で塗られている。
最近のカラシニコフでも木製パーツは使用していないので、さすがにその部分が木製ということはないだろうが…




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最終更新:2022年10月09日 16:21