リ・ガズィ

登録日:2009/12/01 Tue 09:38:21
更新日:2024/01/31 Wed 15:26:21
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人が人に罰を与えるなどと!


リ・ガズィとは『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』に登場するモビルスーツ(MS)。


緒元


型式番号:RGZ-91
建造:アナハイム・エレクトロニクス社
所属:ロンド・ベル
形態:試作量産機
頭頂高:20.5m
本体重量:24.7t
全備重量:55.2t
装甲材質:ガンダリウム合金
ジェネレーター出力:2,550kw
スラスター推進力:67,600kg
センサー有効半径:14,200m
<<武装>>
バルカン砲
ビームサーベル
ビームライフル
グレネード・ランチャー
ハンド・グレネード
ミサイル・ランチャー(BWS)
ビームキャノン(〃)
メガ・ビームキャノン(〃)

  • 主なパイロット
アムロ・レイ
ケーラ・スゥ
チェーン・アギ


機体解説


アナハイム・エレクトロニクス社がΖガンダムの量産化を目的に開発した試作機。
名前の由来は「Refined Gundam Zeta(リファイン・ガンダム・ゼータ)」の略称「Re-GZ(リ・ガズィ)」から。

ツインアイにアンテナが施されたいかにもガンダムな顔だが、本機は正式にはガンダムタイプではない
この機体がロンド・ベルに支給されたのもこの辺に関係する。というのも連邦軍はアムロの能力の高さと求心力を恐れていたから。
そのためニュータイプとして名を馳せ、優れたパイロットでもある彼がガンダムタイプのMSに乗る事を色々と理由を付けて却下していた。
かと言って彼ほどのパイロットをただのジムⅢジェガンに乗せて飼い殺しにするという選択肢も取れない。
その結果与えられたのが「Zガンダムの簡易量産試作機」という何とも言い難いポジションにある当機だったのである。


Ζガンダムの量産仕様機としては量産型ΖガンダムΖプラスシリーズなどがある。
採用・不採用問わず既に存在していたが高コストなのがネックで、本機はΖの性能を再現したうえでそれら以上の低コスト化を図っている。
基本フレームはΖガンダムのMS形態をコピーしているが、同時に整備性の低下などの要因となっていたΖ系列特有の複雑な可変機構の一切を本体から排除。
代替として「バック・ウェポン・システム(BWS)」と呼ばれるオプション外装を装着することで、Ζのウェイブライダー形態に相当するスペース・ファイター形態*1へと移行する。
つまり外付けパーツで変形機能を再現する設計となった*2*3
これにより本体の外観は各部のパーツを減らされたΖガンダムのようなデザインとなっている。
一方でBWSを装着したスペースファイター形態は、MS形態からうつ伏せ状態になって外装とシールドを纏っただけ。
BWSはウェイブライダーではなくベース・ジャバーやGディフェンサー、メガライダー等が参考にされている。
そのため構造やシルエットに他のΖ系可変機のWR形態との共通点はあまり見受けられない。
ある意味、Gファイターの再現といえるシステムである*4

操縦系統にはニュータイプ対応装備としてΖ同様バイオセンサーを搭載。
各部にジェガン等のパーツを流用し生産性をあげつつ、MS形態に固定をしたことで空いた腹部スペースにジェネレーターを搭載。
総合的な出力自体はΖガンダムよりも向上させており、MS単体としての性能向上も図られている。
また、BWSを装着した航宙戦闘機形態では対艦・対要塞戦闘などを想定して上部にビームキャノン、機首にメガ・ビームキャノンなどが増設されて火力も充実。
ビームキャノン内側の追加ブースター、翼下の増槽タンクなどによって推進力と航続距離も延長。
スペック上の性能はΖガンダムに劣らないものがある。*5
足裏には暗礁などで機体を固定するアンカーが付いている。
結果的には各形態を装備をオリジナルよりも充実させており、なおかつ技術的な更新もあってスペックを維持しつつもコストをダウンに成功したのであった。

しかし完成した本機には多くの課題が残されていた。
例を挙げると
  • MS形態に変形する場合はBWSを除装しなければならず、MS形態からファイター形態への再変形は不可能で、可変機としての利点が損なわれている。
    • 除装に伴い火力は低下はするが、上記の通りMS戦では過剰すぎる装備なので一概に総合戦闘力は低下するとはいえない。
    • またBWSを排除しても当時主力のジェガンと同等以上の装備を持ち、機体性能も高い。
    • もっとも、BWSを装備するということは対艦戦や対要塞戦を行うということなので、BWSをパージした時点でその役割を放棄するということになる。
    • これにより可変可能なZガンダム系の機体に比べると運用の柔軟性が失われており、接近戦が必要が場合はパージするしかないし、突出しすぎると敵占区域から戻ってこれなくなる。*6
  • BWSによって推進力・武装面は充実するが、機体が重くなり小回りが利き難くなりMSの優位性が損なわれる。
    • 劇中では高速機動をしながら90°以上のターンを連続する場面もあって、決して機動力も回避性能も悪いわけではない。*7
    • だが、MSの直接対決になるとBWS装備した状態で接近されたら対抗手段がなくなるのでBWSをパージするしかなくなるし、ファンネルを使用してくる相手には分が悪く、アムロもやむを得ずBWSをパージしなくてはならなかった*8
    • 火力はともかくとして、航続距離の充実ならばジェガンのように「ゲタ」…ベースジャバーなどSFSを採用する手もある。
  • コストダウンを目的として造られ、確かに本家Ζよりはかなりコストが抑えられているが、それでも結局高級機の域からは出られなかった。
    • 分離したBWSの回収は見込めず事実上の使い捨てであるため、ランニングコスト面で結局運用コストは極めて高い。
    • 一応それでもΖプラス・シリーズ以上の低コストにはなっている。当時の可変機としては破格らしい。
  • Ζガンダム譲りのピーキーな操作特性も改善されていない。
    • アムロがνガンダムにオーソドックスな操縦性を付与したのはこれが原因とされる。
  • 搭載されたバイオセンサーもあくまで仮設装備程度もの。
    • 一応スペック上の性能においてはオリジナルのΖガンダムに匹敵するが、ネオ・ジオン製NT用MSよりは劣る。
  • そもそも、設計の基礎となっているΖガンダムはもはや開発から5年も経過した旧式機である。
    • ただし以降も量産型Z系列の開発は盛んに行われており、他の量産型MSと比較しても頭一つ抜きんでている。
等々。

特にΖを簡易量産しようとした結果生み出されたBWSだったが、これが逆に足を引っ張る事になる。
機体の要素が本体とBWSに大きく分離したことにより、機体特性を活かして運用を続けるにはBWSを一定数はストックしておく必要性がある。
だが通常の装備に比べ高価で使い回しも利かず、おまけにかなりサイズの嵩張るので補給・戦術の面で大きな制約を生じていた。
それに鑑みてかアムロは5thルナ作戦で離したBWSを回収している*9が、戦場で常にそういう余裕があるとは限らず、根本的な解決にはならない。*10
確かにBWSなどの消耗品のオプションパーツを買わせ続ける「商品」としては良いかもしれないが、実際に戦場で使われる「兵器」として問題だったと云える。
こういった事情もあり、RGZシリーズとして量産化に至ったのはジェガンとの規格共有を推し進め、生産性に優れ単体での可変機能を確立した後継機「リゼル」だった。
極論ではあるが、自由な変形能力を失った時点でそれはもはやZではないとさえ言える。

なお、シャアの「情けないMSと戦って勝つ意味があるのか!?」というセリフは永らく「リ・ガズィの事ではなく、サイコフレームを搭載していないνガンダムの事」とファンの中では思われていた。
だが『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア 公式記録全集 ―BEYOND THE TIME―』内に記載されているリ・ガズィのイメージイラストの項に
「シャアにバカにされる機体」というコメントが添えられている。
これにより作中でのあのセリフはリ・ガズィの事を指していたという事が明らかになった*11

もちろん決して低性能な機体ではなく、前述の通り基本性能はZガンダムとほぼ互角である。
それどころかアムロが搭乗した際は、ネオ・ジオンの新型機であるヤクト・ドーガを討ち取る寸前まで追い込む程のポテンシャルさえ秘めている。
だがケーラが搭乗した際はヤクト・ドーガにまるで歯が立たずに大破させられ、あげくギュネイからは「ガンダムもどき」とバカにされた。
さらにサザビーや後にサイコフレームを搭載して完成したνガンダムが作中無双するため、非常に微妙な印象とポジションになってしまっている。

武装

  • 頭部バルカン砲
頭部に左右一対2門装備される連邦系MSの標準装備。60mm。簡易版だからかZより総弾数は少ないらしい。
同作のνガンダム同様空薬莢を排出するタイプ。
「ベルトーチカ・チルドレン」ではサイコ・ドーガを大破させる威力を見せた。

使用時に鍔の部分が左右に広がる独特の形状を持つサーベル。この鍔の部分にもビーム刃が発生する。
エネルギー消費を抑えるため、斬撃の直前までビーム刃を発生させないようリミッターが設けられている。
ビーム刃を扁平に形成するバイアス発生器を採用しており、左右のバックパックに各1基装備されている。

MS形態における主兵装となるビーム射撃兵器。銃身上部にレーザー・センサーを装備している。
既存のEパックを改良した「メガ・エネルギー・パック」を採用しており出力は3.8MWに及ぶ。
小説版では1秒近くの長時間発射が可能と設定されていた。マニピュレーターを介さない遠隔射撃も可能。
漫画版『ベルトーチカ・チルドレン』ではサイコ・ドーガの注意を引きつけるために、本兵装自体を囮として使用した。

  • グレネード・ランチャー
両腰と腕部に内蔵されている二連装ランチャー。合計4基ついており、飛行時には後方にも攻撃可能。
地味に破壊力はかなり高いが、まともに敵に命中したのは事故のようなものだった。

  • ハンド・グレネード
劇中未使用の武装。シールド裏の上部に三つ装着されている手投げ式手榴弾。
グレネード類が多いのは恐らくΖ系機体にはバズーカを採用していない機体が多い為、その代替武装として採用している為*12だろう。

  • ダミーバルーン
MS形態を模した撹乱用のバルーンデコイ。内部に炸薬が仕込まれており、機雷にも使える。

  • ミサイル・ランチャー(BWS)
BWS側面ユニットに装着された、3連装ミサイル・ランチャー。

  • ビームキャノン(BWS)
BWSの機体上部に左右一対2門搭載されたビーム砲。

  • メガ・ビームキャノン(BWS)
BWS機首中央軸線に搭載されている主力武装の大口径高出力ビーム砲。
左右のビームキャノンも併用すれば、重巡洋艦すら一射で破壊可能な威力を持つ。
小説版では威力は高いが弾速が遅く、ギラ・ドーガ部隊のビームマシンガンの弾幕で弾道を逸らされたりしていた。



劇中での活躍


『逆襲のシャア』

  • 劇場版
冒頭からアムロの乗機として登場、5th(フィフス)・ルナの地球落下を阻止するため出撃した。
そしてギュネイ・ガスの乗るヤクト・ドーガ、シャア・アズナブルの乗るサザビーと戦闘を繰り広げる。
ヤクト・ドーガを後一歩の所まで追い詰めるも、シャアのサザビーが登場してからは形勢が逆転。
一転して防戦となり、シャアからファンネルを一基しか使われない*13という舐めプ手加減をされた上、フィフス・ルナ落下阻止作戦は失敗。
サザビーのライフルを斬り落とすも鍔迫り合いで押し負け(その時にシャアから「そんな物では!」と言われた)撤退した。
ほんの短時間の戦闘だったがサザビーとの戦闘で受けた機体内部のダメージが大きく、整備に回したがまともに動く状態ではなかった。
アムロ不在時にネオ・ジオンが強襲してきた時には修理が間に合わず、ケーラは本機が使えないことを受け、やむなくジェガンで出撃している。
この戦闘が終わった後でも修理作業は継続して行われていることから、サザビー戦のダメージは相当なものだったと思われる。
後にα・アジールのような化け物MAが出てきた事なども鑑みると、アムロがNTや強化人間、シャアを相手取って満足に戦える機体を渇望したのも無理からぬことだろう。

ネオ・ジオンのレズンのギラ・ドーガ隊による攻撃時はケーラが乗ろうとしたが、上述の通りこの時は修理が間に合っておらず、ケーラはジェガンで出撃している。
アムロがブースターベッド+νガンダムでラー・カイラムに合流後は、修復の終わった本機はアムロがνガンダムに乗り換えたのを受け、ケーラ・スゥの機体となる。
本機を万全の状態にしたケーラは「これで自分一人でシャアを叩き潰せる」とまで豪語していたが…。

第一波の先方であるケーラにより単機でアクシズ付近の防衛線を突破しダメージを与えるが、ギュネイに発見・捕捉される。
アクシズに気を取られ突っ込み過ぎた*14ため、不意打ちを喰らってしまう。
ギュネイのヤクト・ドーガ相手に奮戦したものの中破。BWS・右腕・右足・バックパックも失い、脱出ポットも動かなかった。
そのせいでケーラは自力でコックピットから脱出するも、ギュネイがMSの手でケーラを握りしめるように捕獲。
ギュネイはケーラをアムロに対する人質に使い、「武装解除をしろ」と要求。
ケーラが握り潰されそうになったのを見て、慌ててアムロがνガンダムのフィン・ファンネルをパージする。
だが武装ではなく放熱板だと誤解していたギュネイは「ふざけるな!放熱板が何だってんだ!」と逆上して攻撃。
それに対するアムロの危機感に反応したフィン・ファンネルが、パージされていたのだがギュネイと彼のヤクト・ドーガに反撃行動をしてしまう。
これを「抵抗した」と判断したギュネイの操作により、ケーラはヤクト・ドーガのマニピュレーターに握り潰されるという惨い最期を迎えた。

その後、ケーラの遺体と共にアムロに回収され帰艦、変わり果てた姿の彼女を見てアストナージが泣き崩れる。
ほとんど半壊状態だった為、メイン・エンジンを1基とバーニアなどを応急修理されただけの状態でラー・カイラムに係留されていた。
しかしチェーンがサイコフレーム試料をアムロに届けるため、このボロボロのリ・ガズィで無理矢理出撃。
たまたま遭遇したα・アジールのビームを謎のバリア(サイコ・フレームの試料によるもの)で辛うじて無効化。
あくまでも結果としてだが、α・アジールをグレネードランチャーで撃墜するという大戦果を挙げた*15
しかし説得を中断されたあげくクェスを殺されて逆上したハサウェイのジェガンからビームライフルを乱射され、フレンドリーファイヤによって爆散した。

出撃の度に大きなダメージを負い続け、3人の女性の死因となった挙句民間人の乗る味方機に撃墜されるという最後を遂げた。
ガンダムになれなかったこの機体は、その悲哀を主張するかのような極めて数奇な運命を辿ったのである。

挿絵ではZガンダムの改良・量産型として開発され一部のエリートパイロットに与えられたと解説。
文中では、Zガンダム・タイプのフレームをベースにして装甲を変更したにすぎない機体とされている。
とびぬけた性能が得られず、已む無く巡洋艦に使われるメガ粒子砲を搭載したバック・パックを装備した支掩モビルスーツでもあり改造モビルスーツとも解説された。
本作では、最後に乗っていたのがアムロの赤ん坊を身籠っていたベルトーチカ・イルマだった為、他の二作とは違い唯一撃墜を免れ生存している。

ちなみにコミカライズ版ではHi-νガンダムにサイコ・ドーガのサイコフレームを切り取って組み込む際、リ・ガズィにも余った分を組み込んでいる。


  • 小説版(徳間書店)
中編において、アナハイムの試作型ではなくアムロが改造したMSとして登場する。
ニュータイプを危険視していた連邦軍上層部は、過去のガンダムタイプ*16を核兵器と同じように考え、永久保存という体で秘匿。
そこでアムロは、ロンド・ベル隊という組織が出来る範囲で自前のマシン、つまり改造MSリ・ガズィを作ったのだった。
高強度のΖガンダムのフレームを使い、メガ粒子砲のエンジン・コアをバックパックにして巡洋艦級の攻撃力を持たせている。
だがブライトからチェーンに「少しはましにしてやって」と哀れまれ、チェーンから「はっきり言ってホビー」などとボロカス*17に言われる始末である。

ブライト「戦力になるのか?」
アムロ「使いようさ」
ブライト「お前が使えばな」


強力な機体を所望しながらのこき下ろしだった印象が強い。『ハイ・ストリーマー』での機体デザインは全く別物*18
アムロ自身も「なんでΖガンダムが手に入らないんだ? 百式も悪いモビルスーツじゃなかった」と言うほどだった*19


本編での活躍は、アムロが5thルナ戦で乗って、サザビーの圧倒的な性能に負けて止む無く撤退するというほぼ劇場版と同じ働きだった。
しかしビーム・サーベルでの鍔迫り合いでマニピュレーターの調子が悪くなったり、戦闘後にアムロが性能差を痛感してブライトにνガンダムの受領を申し出ている。
劇場版よりリ・ガズィの負ったダメージの深刻さが解りやすく書かれているといえるだろう。


ガンダムUC

OVA版のep4において、ラー・カイラムのMSデッキ内にジェスタなどと共に並ぶ機体が確認できる。
再生産された機体なのか、前述のシャアの反乱で使われた機体と同一機体かは不明。
残念ながら戦闘シーンは無いが、顎やコクピットハッチ、脛部分などの赤い部分が青色に塗り替えられている。



バリエーション


リ・ガズィ・カスタム

型式番号:RGZ-91B

リ・ガズィを機体と小型化したBWSを一つに統合する形で再設計し、戦闘中でも単体で変形できるようにした機体。
MS形態時の運動性向上のため、各部にはアポジモーターも追加されている。

ベース機よりもっとガンダム寄りのデザインになっており、全体的にνガンダムとZガンダムを足して2で割った感じ。
本来はリ・ガズィでは本領を発揮できないアムロの専用機として開発が進められていた。
しかしアムロがνガンダムの納入を優先した為に、結局完成させられる事の無いままお蔵入りとなってしまった。
ただし無駄になったわけではなく、その開発データの一部は後継機リゼルにも受け継がれている。
Gジェネ等に早期から参戦し、かなり高性能であるため印象に残ってる人も多いのでは?


◇リファインゼータ改

型式番号:RGZ-91AO
ゲーム『アドバンスド・オペレーション』登場。簡単に言えば簡易可変版。
BWSを限界まで小型化した上で、バックパックとして常に背負い、単体で変形可能なMSとして再設計されたリ・ガズィ。
機体本体の変形は脚部のみにとどまり、TMSとしては極めて生産コストを低く抑えることに成功した。
だがBWSを小型化したことで火力は下がってしまっている。コンセプト的にはRGZ-91Bと共通する部分が多い。
長距離巡航形態時の姿は変形というよりもグレートブースターと言った方が近い。

◇Zイージィ

型式番号:MSZ-007S
ゲーム『リターンオブジオン』登場。
量産型Zの機動性とセンサー性能を増強した性能向上型。
ただし非可変機となっている上、機動性や運動性の為に装甲を犠牲にしている。
バックパックも量産型Zの特徴であったバインダー・スラスターも撤廃され、BWSなども採用していない。
関連は明言されていないが頭部以外はリ・ガズィと酷似している。
生産数は少なく、一部の士官のみに供給されたという。

◇Zアナザーリファインガンダム(ZARG)

型式番号:MSZ-007AR
ゲーム『リターンオブジオン』登場した、陸戦型リ・ガズィ。
想定より煩雑で運用が難しいBWS連携を廃止して、第二世代MSとして整理された機体。
簡易可変型でもなく設定上は別機体と思われるが、デザインはリファインゼータ改のMS形態と全く同一。
シルエットは全体的にリ・ガズィよりゴツイ。

◇リ・ガズィ”ao”(アナザーオペレーション)

型式番号:RGZ-91-AO
ゲーム『クラシックオペレーション』登場。
リファインゼータ改をベースにサイコ・フレームを装備し、BWS小型化前のリ・ガズィに匹敵する火力強化を施した改良型。
単独変形も可能でリ・ガズィとの複数運用も期待されたようだが、実現はしなかった模様。

◇リガズィード

型式番号:RGZ-91X
漫画『機動戦士MOONガンダム』に登場。
リ・ガズィの開発過程において造られた試作実験機。いわばプロトタイプ・リ・ガズィの一種。
アムロ・レイが唱えたコンセプトが強く反映されており、機体名の「Re-GZID」には「リ・ガズィの理想形(Ideal)」の意味が込められている。
バックパックの換装により可変機にも半可変機にもなれる特殊仕様機。
Zプラスの装備していた巨大なロングレンジビーム・スマートガンを装備している。
だが結局コストの高さを理由に正式採用モデルには選ばれなかった。

◇プロトタイプ・リ・ガズィ(ZプラスR型)

型式番号:MSZ-006R(RGZ-006)
BWS評価試験機でリ・ガズィの元となった機体。外見はリ・ガズィよりはZガンダムに近い。
可変を使いこなせるZ乗りからすれば再合体不可のBWSはGディフェンサーにも劣ると評判は良くなかったようだが、
軍上層部はBWSの分が加算されて良好な航行性能や火力、非可変MSで可変MSの機能を実現できる魅力から開発続行が決定されたという。
初出は雑誌『モデルグラフィックス』1989年1月号だが、文字設定のみで画稿や立体物(模型類)は存在しない。




立体化


ガンプラ

長らくMS形態のみの旧キット(1/144)だけだったが、後にBWSによる変形機構が再現されたMGが、さらに後にHGUCが発売された。
HGUCの方が後発だけあってプロポーションがいいので買うならこちらをオススメ、ガンプラにしては珍しくプラスチックを曲げるパーツがあるのが特徴。
ちなみに、付属品が大きいので同スケールのνガンダムやサザビーより一回り高額だったりする。

更にMGのユニコーンVer.の発売も決定。本編だと待機状態で数秒映っただけなのに……。
とはいえMGリ・ガズィ・カスタムを経て各部関節や一部装甲をバージョンアップした代物。
なので、可動域やプロポーションは一般販売のものと比べて向上しているため、事実上のVer.1.5に相当する。

また、設定のみではあるがガンダムビルドファイターズトライに登場するライトニングガンダムは本機の改造機。
正式採用されたデザインでは所々元に似ている部分があるだけの新規のガンプラに見えるが、ラフ画だとリ・ガズィを元に改造したとわかる物になっている
「ガンダムもどき」と呼ばれ続けたリ・ガズィの系譜から、ついに本物の「ガンダム」が生まれたのである。
まあ本編での扱いは微妙に「情けないMS」だけどな…orz

ちなみにリアルスケールではMGの発売までBWSを再現した商品が無かったが、BB戦士では最初期の300円プラモの時点でちゃんとBWSが付属しており変形も可能。
まぁ最初期のSDプラモなだけあってスマートさは全くなく、MA形態は言わば「たまごひこーき」状態なのだが。ただし「これはこれでカワイイ」という意見も。
後にGジェネレーションシリーズとして、このリ・ガズィを流用した「リ・ガズィ・カスタム」も発売。もちろんこちらも変形可能で、「たまごひこーき」ぶりも健在である。

完成品だがHCM-Proはプロポーション、可動ともなかなかの優れもの。少し小さいけど。


ゲーム等での活躍


スーパーロボット大戦シリーズ

SFC版の第3次から序盤~中盤に登場し、主にアムロがνガンダムが手に入るまで乗ってるケースが多い。
性能や入手方法も作品によって様々で、Rの様に「νガンダム要らないんじゃね?」と思わせる高性能の場合もある。
メガビームキャノンが弾数制の場合だと燃費の悪いハイパーメガランチャーより役に立つ作品も・・・
だがDの様に「早くνガンダム来てくれー!」とガッカリ性能な事もある。ただし移動力だけは常時トップクラス。
またBWS時では飛行可能で、可変機の飛行形態としてはそれなりに運動性が高めであり、射程の長さも強み。
武装も援護に向いた物が多いので、専用機の無い援護持ちのNTキャラを乗せるとそれなりの戦果をあげてくれる。
最初からνガンダム等があると、フォウのような特定の固有MSを持たないNT・強化人間のデフォ機になってることも。
量産機としての設定が生かされ複数機入手できる場合もあり、量産型としては結構活躍の機会に恵まれている機体と言える。

BWS形態ではメガビームキャノンが便利、というか存在意義であり、これ一本でやっていくことになる。
しかしやはりストーリーが進めば火力不足となり、2軍行き、もしくは小隊員になってしまうことが多い。
まぁ、素の最大火力は低いのにそれを補って余りある性能(射程6とそこそこ長いのに移動後に攻撃できるし燃費も良好)のメガビームキャノンが使えるIMPACTという例外もあったりするが。*20
MS形態は平凡な能力しかなく、特に主力兵装のメガビームキャノンが失われるのが非常に痛い。
デンドロビウムにおけるステイメンみたいなポジションで、僅かに運動性が増す程度。見た目はかっこいいのだが。
BWS形態で撃墜されてもMS形態になって戦闘を継続できる辺りの特性も共通している。
無印ZではBWSアタックと言うBWS→MS形態での鮮やかな連続攻撃が見られる。
戦闘空域では再合体出来ないと言う設定を無視した攻撃だが、格好良いのでリ・ガズィ好きなら一度は見てみると良い。

……ちなみにそのZでの話だが、シナリオ途中で一機手に入る他に、もう一機なぜかバザーで売られている。
他の量産MSならともかく、こいつはどこから入荷されたのだろう?

3Z時獄篇ではフル・フロンタルから「いくらお前でも、そのような情けないモビルスーツでは私のシナンジュには勝てんな!」と情けないモビルスーツ扱いされる憂き目を見た。
諸々のネタを踏まえたものか。アムロはデルタプラスに乗り換えていることが多いのでリ・ガズィを指していないこともあるのは幸か不幸か。

スーパーロボット大戦X-Ωのユニットシナリオでは、アムロから「こんな機体しかない」とされながらも、チェーンから「スペック上ではなかなかの物」とフォローされるなど、小説版とは逆になっている。
またこのシナリオでのアムロは自分の境遇や要請が通らないこと、シャアが決起したと同時に反勢力がもりもり沸いてくるなどのストレスで八つ当たりしてる所もある。
ブライトから「少数の部隊とリ・ガズィで大部隊の敵を退けてる*21のにガンダム要るのか?」
といわれるほどの戦果をたたき出している。
これに対しアムロはBWS時の動きが鈍い事に不満を感じたり、シャアとは自身の力を最大まで発揮できるガンダムで決着をつけたいという拘りがある描写が成されている。
アムロ「情けないモビルスーツで戦って勝つ意味があるのか!?」シャア「わかる」
全体的にリ・ガズィが「高性能で実績を出せるがアムロを満足させられなかった機体」という感じで描写している。

◇SDガンダムGX・GNEXT・CENTURY


大体不遇

GXとGCENTYRYでは連邦系の中堅クラスのMSとして登場するが、何故か10年ほど前のMSであるガンダム試作1号機に性能で負けていることが多い。

GXでは1号機は”1ターンで作れるMSとしてはVガンダムに次ぐ高性能ぶりでありTECレベル2から作れるわりに耐久力と移動力に優れMS補給ポイントの消費もマイルド。
序盤の終わりからTEC4のVガンダムが導入される終盤まで主力として活躍するので、両者に挟まれて居場所が無い。

GCENTURYではTECレベルが同じになるが、今度はリガズィは製造に2ターンかかり1号機は1ターンで済む。
なのに移動力も耐久力も防御力も負けて、更にはゲームの要であるビームサーベルの威力でも負けているといいところなし。

GNEXTではTECレベルが-5から35に区切られ、時代の流れを感じさせる仕様になったので流石に1号機に性能で負けることは無くなった。
が、やはりサザビーには殆ど歯が立たないレベルの趣味の機体でしかない。




◇ギレンの野望シリーズ

『アクシズの脅威』から登場。
しかし、Ζが普通に量産出来る上要求される開発技術レベルが高い、趣味の領域である。
更に、アクシズの脅威VだとΖプラスシリーズやSガンダム、陸戦型百式改が登場するので更に立場が悪くなる。
ただBWS形態ではメガ・ビームキャノンの射程が1~3なので、射撃の高いパイロットを乗せて後方支援に活用出来る。

新ギレンの野望ではΖ~ΖΖのライバル機体が尽く使用できない為、見事に返り咲いた。
ついでにMS状態では謎の水中適正が追加された。足は遅くなるものの、敵機に潜られた場合には追撃ができる。
CCAアムロ編ではアムロの初期機体で、νガンダムに乗り換えるまでは主力として大活躍。準備さえできていればサザビーだって落とせる…かも。
機体制限も15機までと結構緩い。歴史介入で参戦したが、機体に恵まれないエースパイロットにももってこい。

だが真価を発揮するのはCCAシャア編で敵として登場した時。
強力な間接攻撃に高機動を持ちあわせており、射程が短い機体に対して一方的に殴られる痛さと怖さを教えてくれる。
ネオ・ジオンが地上に降りてからは、対策となるまともな対空機体が無いのでリゼルと共に空中では敵無し。
運が良ければ拠点制圧時に奪取できる事もある。ネオ・ジオンには無い物を多く持ち合わせているので大切に使おう。


◇ACEシリーズ

逆シャアが参戦した2から登場。
バルキリーの様な自操作可能の航空機系の機体が登場した為にBWS状態で出撃が出来る。
しかしこのBWS状態では操作法が人型ロボットとは違う為に慣れが必要で、しかもバルキリーとは違いクイックターン(相手の方向へ急旋回)が出来ない。
そのため正面に敵を捉えにくく、障害物等に軽く触れるだけでキャストオフと操作性を除いても使いにくい事この上ない。
BWS、MS形態共に火力も高いとは言い難く完全に趣味機体と言える。


◇ガンダムVSシリーズ

初出は『VSガンダム』。この時はνガンダムのモビルアシストとして登場。
グレネードを撃って援護してくれる…のだが、この時のリ・ガズィは何故かギュネイとギラ・ドーガにいたぶられた後の半壊状態。
このため、一部では「援護を!」と言ってリ・ガズィを酷使するアムロが「鬼畜」と言われたりも。

『EXVSシリーズ』では3作目の『マキシブースト』にて、「真夏のマキシブースト祭」第3弾追加リリース機体として参戦。
同時に、家庭用『FULLBOOST』にもDLC機体として参戦している。
コストは1500(フルブは1000)*22

「出撃時はBWSを装着した状態」「一定時間経過もしくは任意によりMS形態に移行する」という、所謂一方通行換装機体…なのだが、
出撃時のBWS状態は変形モビルスーツとほぼ同等の操作、かつブースト無限状態というオンリーワンの仕様。
このため、変形時の操作を覚えていないとまともに動かすこともおぼつかない。
(なので、一部のプレイヤーからは『スターフォックス』『エースコンバット』なんて言われたりも)
BWS状態のまま出撃時に空中に静止したり、スタン系の武装を食らってビクビク震えながら浮かび上がったり、
ダウンから復帰する際にまるで生き物のようにヒョイと浮かび上がって空中に戻ったりする様はシュール。

この状態はざっくばらんに言えば「回避力は低いが攻撃力が高い」という特徴を持ち、
機首の方向にしか撃てないものの弾速・誘導共に優秀で、かつ140近い威力を誇るメイン射撃「ビーム・キャノン&メガ・ビーム・キャノン」、
機首を動かすことでムチのようにしならせることができ、動いている相手へのひっかけを狙える照射ビームのサブ射撃「メガ・ビーム・キャノン【照射】」、
180近い威力のBWSを相手に向けて打ち出し、後述するモビルスーツ形態に換装する特殊射撃「BWS射出」と、とかく一発一発の弾が強力。
一方で変形MSと同等の動きをするため、特殊格闘の「特殊移動」を使わない限り相手の攻撃の誘導を切ることができず、回避能力は非常に低い。
しかも特殊格闘は弾数式なので弾が切れると誘導を切る手段を失う。
このため格闘機・近接機に粘着されたり、ダブルロックなどの状態になると冗談抜きで抵抗できずにボコボコにされる。

BWSゲージがゼロになるか、前述の「BWS射出」を使うとMS形態に換装。操作系も一般的なものになる。
MS形態は「メイン射撃がリロード式で実質弾数無限」くらいしか言うことがない凡庸な機体で、
はっきり言えば「攻撃面が強力なBWS形態を持っている代償」ともいえる状態。
「落ちる必要が出てくるまでBWS形態のアドバンテージを守るための状態」と割り切る必要がある。

覚醒するとロック対象に試料用サイコフレーム(Tの字のアレ)を射出。サイコフレームには射撃バリア効果がある。
射撃を強化するエクストリームバースト(覚醒)「シューティングバースト」との相性は言わずもがな最高で、
Sバーストのときにどれだけダメージを取れるかで戦果が変わってくる。
バーストアタック(覚醒技)は「一斉射撃」。
BWS時は錐揉み回転しながら敵に突撃、ビームキャノンとグレネードを連射。MS時は足を止めて手持ちの射撃武器をまとめて放つ。

主な戦法は、
「高コスト機体と組んで高コスト側にはゼロ落ちを狙ってもらい、リ・ガズィが全ての戦力ゲージを使う勢いで前に出る」、通称「爆弾」
前に出て打点の高い射撃武装でリードを奪い、BWSが切れたら無理矢理にでも前に出て相手に撃墜され、
BWSに戻って再び高い打点を打ち込む…という他機体とは良くも悪くも異次元の戦い方が求められる。特攻兵器か何か?
一見ネタっぽく見えるがハマれば強力な戦術として有名であり、
特にνガンダムやリボーンズガンダムガンダムAGE-FXなどのゼロ落ち適性の高い3000と組んでの爆弾戦法は悪名高く、
初登場の『マキシブースト』や家庭版『FULLBOOST』では猛威を奮った。

一方で、対戦相手からは対リ・ガズィ戦は普通の機体とは全く異なる対応を強いられることから敬遠されることも多い。
『マキシブースト』と家庭版『FULLBOOST』でヘイトを集めたこともあって敬遠どころか嫌っているプレイヤーもおり、
「害悪」「弱体化とかいいから機体ごと削除してくれ」と恨み辛みのこもった言葉を向けられることもしばしば。

なお、パイロットはアムロでもケーラでもなくなぜかチェーンである。
後に発売された『GUNDAM VERSUS』ではデフォルトパイロットがケーラ、変更パイロットにアムロも含まれボイスも両者新録済み。
しかし、EXVSシリーズでは一貫してチェーン固定となっている。


◇機動戦士ガンダムバトルオペレーション2

2021年7月実装。コスト550の強襲機。原型機であるΖガンダムよりコストが50下がっているが、その分かBWSは未実装。
即打ち即よろけの専用ビームライフルに蓄積よろけが取れる腕部グレネード等比較的使いやすい武装を持つが、一方でステータス面での火力がコスト平均よりも若干低い。
本機を最も特徴づけているのはスキル「ヘビーアタック」を用いたチャージ格闘だろう。
非常に使いやすい2段モーションで障害物を利用すればぶっぱでもある程度通用し、さらに火力も抜群なためうまく使えば前述のステータス面のデメリットを補って余りある。
何より同コスト帯の地上戦に君臨する支援機ガンダム試作2号機[MLRS]が防御面で大型盾に大きく依存しているため、
「ヘビーアタック」による盾貫通効果が非常に刺さっている。
同コスト強襲には高DPSのミサイルで追撃火力を提供するバウ等が存在する激戦区だが、その中においては普通に使ってもそこそこ強い環境機メタと言う立ち位置を確立している。


その他


某4コマ漫画にて彼に「偽ゼータ」とか「ゼータもどき」とか、言ってはイケナイ。命が惜しいならな!

デザイン上は小説版機動戦士Ζガンダムの永野護版ゼータに近かった初期稿をよりウェイブライダーに近づけたもの。
初期稿に見える「ゼータワン」の呼称とΖⅡ(MS)は関係ありそうだが明言されていない。

主人公が乗っていた時間が実に数分足らずであり、その間ほぼ押されっぱなしと最も活躍していない1号メカ、と言えるかも知れない。




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最終更新:2024年01月31日 15:26

*1 出典はプラモデルなど、なお「MA形態」はスパロボなどで分類システムが煩雑化してしまう為に行われた「大人の事情による設定改変」であり正当性は薄い

*2 このBWSには推進システムが搭載されていない。その為本体にかなりの余剰推力が要求され、嘗てのGディフェンサーの様に他機種への転用は出来ない。

*3 しかしながら劇中では分離する際にBWS内蔵のスラスターを使用するシーンがあり、また被弾により破損した上に分離後に明後日の方向に飛んで行ってしまってもその後しっかり回収されて母艦に戻ってきていた。

*4 近藤和久の漫画版FG『0079』に登場するGファイターは、まさにこの「うつ伏せになったガンダムの背中に被さる」というもの。

*5 と言われるが、よく見ると総推力が半分近くにまで落ちてしまっている

*6 オリジナルのΖガンダムは対艦装備のハイメガランチャーを持っていてもMS変形出来て接近戦も対応できているので運用の自由度は高い

*7 それでもケーラが搭乗するときには戦艦のビームが掠ったり危うい場面もあったりする

*8 もっともファンネルを使う機体もパイロットも少なく、技量も高いようなニュータイプor強化人間のパイロットと対峙する可能性は低い。

*9 アムロがリ・ガズィをラー・カイラムのブリッジに寄せる場面をよく見ると、BWSが回収されている。

*10 一説ではZのブレードアンテナに該当する箇所に増設されたセンサー部にBWSとリンクさせた再合体用の相互通信システムを搭載していたとされているが、劇中では再合体自体行っていないため本当に搭載されているかすら不明

*11 尤もサイコフレームの譲渡が行われている以上設計時点のνの性能にも満足していないのは間違いない

*12 逆にクレイバズーカを持ってるΖⅡにはグレネード系武器が無い

*13 しかも、この時のファンネルは本気で機動をしてる様子もなく、むしろアムロを逃がそうとしている始末である

*14 ケーラ本人は突っ込みが足らない!と言っていたが

*15 ただしこれは直前の戦闘でνガンダムに首元を攻撃されα・アジールはダメージが蓄積していたこと、ハサウェイのジェガンを庇うようにクェスが動いた為であり機体性能云々の話ではない。

*16 1stガンダム、ガンダムMk-Ⅱ、百式、Ζガンダム、ΖΖガンダムなど

*17 この一連の会話でアムロは相当ムカッとしている

*18 ミキサー車のような馬鹿でかいバックパックを背負っており、シルエットもかなり特殊な形状をしている。

*19 あくまでこれらは当時の設定。現行設定では「ガンダムMk-Ⅱ≒ジムⅢ、百式≒ジェガン、Ζガンダム≒リ・ガズィ」というぐらいなので、今となってはΖガンダムが届いてもサザビーにはかなわないだろう

*20 W-UPユニットによりある程度火力を補強できるのも大きい。むしろ必ず入手できるのにこれで素の火力まで高かったら正真正銘のぶっ壊れだっただろう。

*21 実際はアムロが単独で突撃してレズンを追い払って退散させている

*22 『フルブ』まで機体の最低コストは1000だった。1500になったのは『マキシブースト』以降。