ムウマージ

登録日:2010/02/08(月) 21:50:34
更新日:2023/09/24 Sun 15:17:05
所要時間:約 6 分で読めます





呪文を唱えるポケモン。相手を苦しめるものだけでなく幸せにする呪文もある。


■データ


全国図鑑No429
分類:マジカルポケモン
英語名:Mismagius
身長:0.9m
体重:4.4kg
タマゴグループ:不定形
性別比率:♂50♀50

タイプ:ゴースト

特性ふゆう(じめんタイプの技と「まきびし」「どくびし」「ねばねばネット」「特性:ありじごく」「各種フィールド」が無効)

HP:60
攻撃:60
防御:60
特攻:105
特防:105
素早さ:105
合計:495

努力値:特攻+1、特防+1

ムウマに「やみのいし」を使用することで進化


■概要


ウィッチハットを被った魔法使いの幽霊のような姿をしたポケモン。
特徴的な鳴き声を組み合わせて相手の聴覚を介して脳を刺激、幻覚等の精神攻撃を行うという。
その様子はさながら「呪文を詠唱する魔法使い」に見える。

この鳴き声を組み合わせた「呪文」には幸せをもたらすものもあるが実際に魔術が使える訳ではなく、あくまでも「そのように見える」だけ。
だが、呪文詠唱時にさりげなくかける呪いにはごく稀に恋が叶う呪いもあるので、それ目当てに死に物狂いでムウマージを探す者もいるらしい。

ムウマは背後から突然泣き叫ぶような声を出したり、後ろ髪を引っ張ったりして人間を驚かせる悪戯好きなポケモン。首にぶら下げているネックレスのようなもので人間の恐怖心を吸いとって自身の栄養にするといい、普段から相手を脅かす練習をしているとか。


■ゲームでの活躍


進化前のムウマは、金・銀・クリスタルから登場。
ただ入手できるのが終盤のシロガネ山と、かなり遅い登場となった。

FRLGでは、LGのみ5の島のゴージャスリゾートの沖合にある「帰らずの穴」にムウマが出現。
また、強化後のキクコがゴーストに代わって使用する。

DPtのジムリーダーメリッサの切り札。
野生のムウマはロストタワーに出現するが、パール版にしか出ないため、ダイヤモンド・プラチナは通信交換しないと手に入らない*1

HGSSではジョウトにいるが、シロガネ山&サファリ。闇の石は殿堂入り後じゃないと入手出来ない。
強化版マツバの手持ちにもいる。

ORASでは四天王フヨウが強化版で使用する。

SMではポケリゾートに進化後の姿で登場する。

SVではジムリーダーナンジャモが切り札として使用。でんきテラスタルふゆう弱点を消してくる。

ムウマ共々、色違い金色


■アニメでの活躍


ゲームと同じようにメリッサの手持ちに登場。
他にも野生個体が登場し、サトシらに幻覚を見せた。

進化前のムウマも、外伝ポケットモンスタークリスタル ライコウ雷の伝説のヒロインマリナの手持ちとして登場。ニックネームは「ムーちゃん」
…どころか本来なら相棒役になるはずの御三家ワニワニ(アリゲイツ)を差し置いてほぼ彼女のパートナーのように扱われる破格の扱い。(一応実力的にはワニワニの方が上らしいが)
ボールから良く出している事から出番が多く、新無印編でもちょい役で登場したマリナの横にはムーちゃんの姿が見られた。

■対戦での活躍


高めの素早さ、特攻とゲンガーと似たような性能を持つが、フルアタだと特性以外はゲンガーやフーディン、そしてムウマ族の祖先と言われるハバタクカミの劣化に近くなる。
火力はそこそこあるが、ゲンガー以上に豊富な補助技を持つためそこを活用するといい。
素早さを活かした補助技でプレッシャーをかけながらの特殊受け辺りが適任だが、特殊受けとしてはタイプが悪い。
上記の通りに補助技が多く嫌がらせに向いている。痒いところに手が届くポケモンである。

【ほろびのうた】
3ターン後に強制瀕死。下記のくろいまなざしと併用するのが良い。

【くろいまなざし】
ほろびのうたと同時に覚えられるため、逃走不可にした上で嫌がらせに。

【でんじは】
嫌がらせや、控えのサポートに。

【あやしいひかり】
ちょうおんぱと並ぶ混乱の代名詞。相手の交代を促せる。

【おにび】
防御が不安なので、撒いておけば安心。でもこっちも命中不安(75)。

【いたみわけ】
決まれば自分が体力を回復し、相手にダメージを与えられる便利な一品。

みがわり
様子見や時間稼ぎなどにどぞ。

【わるだくみ】
HGSSから覚えられる。珠持ちなら一回積むだけでもグロスを落とせるほどに。やるじゃないかムウマージ。

【おきみやげ】
相手の攻撃、特攻を大きく下げる。控えのサポート。

【みちづれ】
強制瀕死技。自分より遅い奴ならほぼ確実に落とせる。

【ちょうはつ】
そこそこ速いため決まりやすい。

【マジックコート】
補助技を跳ね返す。
特に「ちょうはつ」を防げるのが嬉しい。

【ふういん】
ダブル向け。まもるを封印したりと相手の戦術を乱れさせる。

のろい
無効化できない固定ダメージ。退場際に。

攻撃技の候補は以下の通り。

【シャドーボール】
安定した性能の一致技。

【たたりめ】
状態異常の相手に対してはタイプ一致補正込みで威力195にもなる。
補助技が豊富なので利用価値は高い。

【10まんボルト】
優秀なサブウェポン
ギャラドスは耐久無振りなら確定1発。

パワージェム
電気と少し範囲が被るが地面相手でも防がれない(半減はされるが)。

【エナジーボール】
地面や地面&などの相手へのピンポイント技。

【こごえるかぜ】
ダブルなら是非。ドラゴンに致命傷、控えのサポートに。

【チャージビーム】
7割で特攻を上げられる攻撃技。威力が低いのと稀に外すのが惜しいところだ。

【マジカルシャイン】
フェアリータイプの技。ゴースト技との相性補完はかなり良く、カエンジシ以外に等倍以上がとれる。

【マジカルフレイム】
ORASから習得できるようになった。元はマフォクシー専用技
これのおかげでめざパ炎を粘る必要が無くなり、必ず特攻ダウンの追加効果も特防の高いムウマージにとってはおいしい。

めざめるパワー
格闘、地面などの範囲が広いタイプが良いだろう。

他にも怯みの「あくのはどう」、唯一の先制技「かげうち」、必中技「つばめがえし」なども覚えられるが、他に候補が多いので必要ないかもしれない。

PDWでは特別な技として「れんごく」を覚えたムウマを入手することができた。
命中がきわめて不安定とはいえ、鋼に対する有効打ができたのは嬉しい。
しかしこのポケモンは「のろい」や「おきみやげ」などの補助技、「かげうち」などの先制技と、優秀なものが遺伝技にかなり偏っている。
苦労して入手・厳選したれんごくムウマを育てようと、覚える技を確認して凍りついたトレーナーも多いだろう……
ある意味とんでもないである。

持ち物は、悪巧みや瞑想型は「いのちのたま」「カムラのみ」「ヤタピのみ」、
不安な防御なら「きあいのタスキ
痛み分け型なら「オボンのみ」「たべのこし」
不意討ちの状態異常対策に「ラムのみ」

素早さが高いが、「きょうせいギプス」を持たせ「トリックルーム」発動要員もある。
上記のように、決まれば強いがなかなか癖が高く、玄人向けのポケモンだと言える。

第7世代ではゲンガーの特性が『のろわれボディ』に変更されたため、まさかの差別化となった。
進化前のゴーストは『ふゆう』のままだが特攻以外の種族値でムウマージの方が勝っている。


■進化前 ムウマ


怖がる心を赤い玉で吸収して栄養にする。昼間は暗がりで眠っている。

全国図鑑No200
分類:よなきポケモン
英語名:Misdreavus
身長:0.7m
体重:1.0kg

  • 種族値
HP:60
攻撃:60
防御:60
特攻:85
特防:85
素早さ:85
合計:435

努力値:特攻+1、特防+1→特防+1(DPtから)


いたずら好きな性格。
夜中に泣き叫ぶような声を出したり、後ろ髪に噛み付き引っ張って人を驚かせる。
その際、胸の数珠のようなネックレスで相手の恐怖心を吸収しエネルギーにする。
しかし、「いたずらごころ」の特性はない。あったら強すぎるか。

旧金銀時代は「くろいまなざし」+「ほろびのうた」コンボで有名だった。
滅びカウントが1になった時に交代すれば、相手だけを倒せるのがポイント。*2
当時のポケスタ金銀では自分がラス1のときにほろびのうたを仕掛けると必ず失敗する仕様であり、先発向きであったが、それでもトップメタであったカビゴン対策になるとして重宝された。*3
ちなみに「シャドーボール」は当時物理技なので火力が出なかった。
VC版第二世代環境では間違い無しで最強と言えるカビゴンをメタれる耐久型としてトップメタクラスの活躍をしている。主にレベル55カビゴンがレベル50「じばく」カビゴンに爆破処理されないための引き先として利用される。なぜゲンガーではなくこちらを使うかというと、ゲンガーナッシースターミーなどが振るう「サイコキネシス」、物理型ポケモンの多くが使う「じしん」が抜群で入るためである。特にカビゴン対面において「じしん」を等倍で受けられるのは大きく、確定数にも影響してくる。ムウマを重く見たプレイヤーの少なからずがピンポイントメタ枠として「シャドーボール」を覚えさせることからのその影響の程が分かるだろう。

特攻・特防・素早さが20低い以外は進化後と同じ種族値である。
そのため、攻撃よりも補助技中心の型なら「しんかのきせき」型で活躍が可能。
くろまな型以外にも上述の豊富な補助技を活かして様々な戦術が展開できる。

他の補助型ゴーストとは素早さや弱点の少なさ、「でんじは」「スキルスワップ」等の豊富な補助技等で差別化が可能。
特に「ほろびのうた」で積み技や「みがわり」を使う相手を流したり、「マジックコート」で「ちょうはつ」等を跳ね返せるのが嬉しい。
攻撃技は状態異常の相手に強くなる「たたりめ」推奨。HPが低いため、削りと回復が同時にできる「いたみわけ」も重要となる。

言うまでもなく、「はたきおとす」には要注意。
また、「でんじは」が通じない地面タイプや「でんきエンジン」持ちも厄介な相手となる。

リトルバトルでは高い種族値と豊富な技で特殊アタッカーから補助技撒き、耐久型までこなす強ポケとして活躍する。


ムウマージ「恋が叶う呪い?かけてやってもいいケド…代わりに追記・修正ヨロシクネ♥️」

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最終更新:2023年09月24日 15:17

*1 同じくパール限定だったタツベイはプラチナにてポケトレで稀に出るようになった。だがタマザラシ&トドグラー、ニャルマーはパールのみのまま

*2 NPC戦ではバグがあったためこの戦術は無効。相手は行動順が回ってきた瞬間に交代行動を決定するようになっており、交代を縛ってから滅びカウント1でムウマを引っ込めても相手は必ず交代できるようになっていた。

*3 ここから派生して自分がラス1の滅びはダメというマナーが生まれたが、一部のプレイヤーは相手がラス1のときに滅びを仕掛けるのがマナー違反だと誤解するに至った