ガラガラ(ポケモン)

登録日:2010/09/08 Wed 02:36:06
更新日:2023/10/06 Fri 17:17:31
所要時間:約 8 分で読めます




ガラガラとはポケットモンスターシリーズに初代から登場するポケモン


■データ


全国図鑑No.105
分類:ほねずきポケモン
英語名:Marowak
高さ:1.0m
重さ:45.0kg
タマゴグループ:怪獣
性別比率:♂50♀50

タイプ:じめん
特性:いしあたま(反動を受ける技を使った時の反動ダメージがなくなる)
  :ひらいしん(電気タイプの技を受けた時、その技を無効化し特攻を1段階上げる。元々無効の場合は上がらない。
        ダブル・トリプルバトルで自分以外のポケモンが使った単体対象の電気タイプの技の対象を自分にする)
隠れ特性:カブトアーマー(相手の攻撃が急所に当たらない)

HP:60
攻撃:80
防御:110
特攻:50
特防:80(初代のみ50)
素早さ:45
合計:425

努力値:防御+2


カラカラがレベル28で進化する。


●アローラのすがた

ガラガラ
アローラ図鑑No.164/アーカラ図鑑No.91
高さ:1.0m/1.7m(ぬし)
重さ:34.0kg/98kg(ぬし)
タイプ:ほのおゴースト
特性:のろわれボディ(受けた技を3割の確率で「かなしばり」状態にする)
  :ひらいしん(ダブルバトルの時、電気タイプの技が全て自分に集中する)  
隠れ特性:いしあたま(反動を受ける技を使った時の反動ダメージがなくなる)

2倍:みず/じめん/いわ/ゴースト/あく
1/2:くさ/ほのお/こおり/どく/はがね/フェアリー
1/4:むし
無効:ノーマル/かくとう/でんき ※特性「ひらいしん」の時

カラカラが夜の時間帯にLV28で進化する。


■概要


死に別れた母親の頭蓋骨をヘルメットのように被る小柄な二足歩行の恐竜(?)のような姿をしたポケモン。手に棍棒のような骨を持つ。
母親と死別して以降、泣いてばかりいたカラカラがその悲しみを乗り越えてたくましく進化した姿。
その鍛え上げられた心はちょっとやそっとではくじけない。
カラカラとは違い頭蓋骨は頭にピッチリはまっている。
また常に頭に頭蓋骨を被っているためその素顔を見た者は誰もいないとされる。

本来はとても臆病で弱かったが、骨を上手く武器に使う事を覚えて凶暴化。
ブーメランのように骨を投げつけて相手を気絶させてしまう。
また骨で石を叩き音を鳴らす事で他の仲間と連絡を取り合うらしい。
この世界のどこかにはカラカラとガラガラしかいない墓場があるとされ、手に持つ骨はそこから拾ってくると言われている。


ちなみに、その頭蓋骨は死に別れた母親の物だというのは前述の通りだがゲーム内では卵から産まれた直後から骨を被っているうえ母親もピンピンしている。
カラカラはヘルメットから左目と右目が微かに確認できる他、アニメではヘルメットをずらされ何も見えずパニックを起こしていることから素顔はあると思われる。
それどころか母親がメタモンだったりする場合も。
ガルーラと並んで卵により設定に矛盾が生じているポケモンの代表格である。


■ゲームでのガラガラ


言わずと知れたロケット団の被害者ポケモン第1号。

進化前のカラカラはシオンタウンの「ポケモンタワー」に低確率で登場。
また「ポケモンタワー」の際奥部にはロケット団に殺されたガラガラの幽霊が登場する。

カラカラ系統の骨は高く売れるためロケット団に狙われており、このガラガラはロケット団から子供と逃げる途中で殺されたのだ…。
その子供と生き別れた未練から地縛霊と化している…可哀想に…

他のゴースやゴースト同様「シルフスコープ」が無いと戦う事が出来ない。

「タチサレ…ココカラタチサレ…」

また戦っても捕獲は出来ず、マスターボールでも避けられる。
このガラガラに戦って勝つと成仏して消え去ってしまう…
これにより奥のロケット団とフジ老人がいる部屋に入る事が出来る。

このイベントは「人間のエゴによる動物の乱獲」というテーマで作られており、ポケモンのゲーム内でも特に重いエピソードとして有名。
…許すまじロケット団!

ちなみにガラガラは「チャンピオンロード」にも野生で登場する。もちろん幽霊ではない。


金銀では「ポケモンタワー」がラジオ塔になっているため逃げてきたのか近くの「イワヤマトンネル」に低確率で出現する。
しかしすぐ逃げるため捕獲はやや困難。

ちなみに金銀以降の野生のカラカラ・ガラガラは低確率で専用アイテムである「ふといホネ」を所持している。


ポケモンXDではシャドー幹部の一人、エルデスが所有するダークポケモンの一匹。
最初からふといホネを持っており、高威力を誇るダークエンドを容赦なくぶっ放してくる。ちなみにいしあたまでもダークエンドの反動は受ける


BWでもふといホネはシッポウジムの博物館内に展示物として展示してある。

余談だが専用イベント・専用技・専用道具を全て持つ超優遇ポケモンだったりする。
もっとも、公式のシナリオで唯一、死んだ種族なのである意味最不遇といえば最不遇。
死亡したという設定だけならウルガモス、死亡疑惑も含めればラッタ等もいるが。


●アローラのすがた

進化後のガラガラのみアローラ地方の環境に適応した新たな形態「リージョンフォーム」を獲得。
原種に比べると体重が減ってやせ細っており、体色が赤黒く、頭蓋骨の額には謎の模様が入っている。
手に持つ骨の両端には青い炎を纏っており、を頭蓋骨の額に勢いよく擦る事で発生すると言われ、直接攻撃だけではなく、追尾する火の玉を放つ事もできる。
この地方では天敵の草ポケモン達に対してガラガラとカラカラが結束して生きており、仲間への想いから霊感に近い能力を習得し姿を変えたと言われている。
いずれにせよかつての天敵バルジーナに弱くなってしまうのはどうかと……

アローラのカラカラは2つ目の島「アーカラ島」の「ヴェラ火山公園」で出現する。
また、ここで受ける「カキの試練」の一戦目ではガラガラが登場。
ダンス2回見て1回目と2回目で違う所を当てるというクイズの後、戦闘になる。
詳しくは項目を参照。

またウルトラサンでは各地にある「ヌシール」を40枚集めるとナリヤ・オーキドからぬしと同じサイズのガラガラを貰える
特性は「いしあたま」で固定。


■対戦でのガラガラ


やや防御が高い以外は攻撃と特防が平均的なぐらいで総合的な能力はかなり低め。

初代ではほぼ劣化サンドパンであったためほとんど見向きもされない存在だった。
種族値で全て負けている上、サンドパンが覚える「いわなだれ」や「きりさく」といった技をガラガラは覚えない。
サンドパンにはないガラガラの特徴と言えば、特殊50の癖にやたらと特殊技を覚えるという誰得な要素ぐらい。
「れいとうビーム」や「だいもんじ」に加えて「バブルこうせん」まで完備と無駄に充実している。

しかし第2世代、金銀から専用アイテム「ふといホネ」が追加。
これを装備する事によりなんと攻撃力が二倍、攻撃個体値・努力値MAX時の値を種族値に換算すると212という超火力を発揮する。
その攻撃力は特に金銀クリスタル世代(第2世代)で猛威を奮い、当初の受けマンセーな環境の中で異例の活躍をした第2世代最強の物理アタッカー。
当時同じくトップメタに君臨していたナッシーを不一致「めざめるパワー()」で高乱数一発で倒せた唯一の存在でもある。
地味に遺伝技でようやく岩雪崩を覚えるようになった。

当初はメガニウムエアームド等の組み合わせがガラガラに強めだった為、多少抑制されていたものの、
クリスタルでは何と「つるぎのまい」がタマゴ技に追加され、その受けすら許さない高火力を発揮するようになった。
これにより金銀唯一の単体全抜きキャラとなり、名実ともにナンバー2の座を手に入れる。

そしてそれは後の麻痺まきカビガラへ繋がり、金銀と言えば受けと言う環境を遂に打ち崩すのである。


以降の世代では努力値の仕様変更による鈍足さの深刻化。
加えて「こだわりハチマキ」やZワザを筆頭とした強力な火力補強アイテムの増加による相対的な火力が低下。
鉢巻ガブリアスと太い骨持ちガラガラの火力はほぼ同等と考えると分かりやすい。
同じ持ち物固定の高火力アタッカーにはメガシンカによって攻撃が大きく跳ね上がるクチートチャーレムも存在し、どちらもガラガラを上回る火力を出せる。
それでも持ち物枠を潰さずに高火力を出せることや専用技の存在といった強みはある。

単体では鈍足さがネックとなるが「トリックルーム」「でんじは」や「かそく」+「バトンタッチ」等により活躍が可能。
いかにして上手くサポート出来るかが重要な上級者向けのポケモンと言える。

またピカチュウ等と同様に持ち物がほぼ固定なため柔軟性に欠け行動が読まれやすいのも欠点。特に状態異常に対してほぼ無防備なのは痛い。
プラチナから増えた「トリック」やXYで強化された「はたきおとす」にも注意。「ふといホネ」を奪われると途端に弱体化する。
メガシンカやZワザの流行ではたき落とすが使いづらくなっているのは追い風と言えるか。

メインウェポンは「じしん」のほか、専用の二回連続攻撃技である「ホネブーメラン」も候補に挙がる。
威力は50×2=100で「じしん」と同等、命中は90と「じしん」よりも低いが連続技のため「みがわり」「きあいのタスキ」「がんじょう」等を潰せる。
サン・ムーン以降はミミッキュの大躍進によりシングルでも「じしん」はほぼ採用されなくなり、ホネブーメランやボーンラッシュばかりになった。

サブウェポンは飛行対策の「ストーンエッジ」「かみなりパンチ」
鋼/飛行組対策の「ほのおのパンチ」、ドラゴン用の「げきりん
威力・追加効果共に優秀な「はたきおとす」等。
上述の通り初代から特殊技が多く、その中では対グライオン用に「れいとうビーム」も選択肢に入る。

補助技は「つるぎのまい」「ほろびのうた」「はらだいこ」「うたう」(XD限定)あたりだが役割的に扱いは難しい。

特性「ひらいしん」や貴重な単体地面技「ホネブーメラン」によりダブルバトルでも高い素質を持つ。
特にホネブーメランの採用率はほぼ100%でもはや存在意義のレベル。
ただし「ほうでん」や「エレキネット」は「ひらいしん」を無視して隣もしっかり食らうので注意。
「じしん」も浮いている味方と組む場合には相手にのみ全体攻撃できるため「ホネブーメラン」との両立もあり。

シングルでの特性は「すてみタックル」を使うなら「いしあたま」、そうでなければ「カブトアーマー」が良いだろう。

VC版第二世代が発売された頃の環境では、努力値振りや厳選が対戦勢の間で徹底されるようになり、環境全体の耐久ラインが実質的に上昇に至ったため、ガラガラで倒し切れない場面が目立つようになった。また、「じばく」「だいばくはつ」などでガラガラを上回る火力を発揮できることが周知され、他にも様々な火力手段が発掘され、要は環境全体においてガラガラへの依存度が下がったのである。
何より、対戦の研究が進んだ結果 ガラガラを受けられるパーティを作るのは大前提中の大前提 となり、そうしたことからガラガラの相対数が大幅に減少した。

●アローラのすがた

地面タイプは消滅したが、特性「ひらいしん」ならこちらも電気技を無効にできる。
電気タイプがサブウェポンとして使うことが多い炎・氷・格闘に耐性を持つため、3つの特性の中でも特に汎用性が高い。
「いしあたま」は新たに習得した一致技「フレアドライブ」の反動を無くし、耐久力もそれなりなので「のろわれボディ」も悪くない。
どれも有用な特性なので、戦術や役割に応じて選択したい。

専用のゴースト技「シャドーボーン」は威力85で2割の確率で相手の防御を1段階ダウンと安定した性能。
設定故に非接触技なので「ゴツゴツメット」「キングシールド」等の接触技で発生してしまう追加効果が発生しない点も嬉しい。
火力の高さは相変わらずな上、一致技に加えて「ホネブーメラン」「じしん」「ストーンエッジ」と優秀なサブウェポンを覚えるので攻撃範囲は極めて広い。
対戦ではカプ・コケコデンジュモク等に滅法強い…と言うよりもガラガラ対策に「めざめるパワー(地)」を搭載するほどになっている。
後出しから受けるのは至難のため、補助技や「はたきおとす」等で早めに対処したい所。

炎/霊の耐性や攻撃面でも優秀なタイプ、優秀な特性、強力な専用技も相まってシーズン1では使用率がシングル8位、ダブル1位という大躍進を果たした。
バンク解禁後は「はたきおとす」持ちが急増、ランドロスバンギラスなどの強敵で落ちてしまうもダブルでも20位圏内には入っている。

ちなみに何故かこちらの姿になると10まんボルトやかみなりまで覚えられるようになってしまう。
特攻50しかないのに三種の神器フルコンプである。

USMでは教え技が解禁され、「はたきおとす」「かみなりパンチ」「けたぐり」が習得可能になった。
一方ではたき落とすの被弾機会増加により、大ダメージと共に骨が剝奪されやすくなった。

SWSHではDLC「鎧の孤島」から参戦。
島のどこかに不定期で出現するお姉さんから原種ガラガラと交換してもらうかディグダのトレーナーの報酬(こちらは夢特性固定)でしか入手手段がなく、最遅個体を粘る場合は難度が高い。
性能は概ね前作から据え置きだが、教え技「ポルターガイスト」の追加により条件付きながらゴースト物理技の火力が大幅にアップ。もちろんダイマックスさせてその超火力を押し付ける戦法も強力で、安易な後出しを許さない。


■ポケダンでのガラガラ


進化前のカラカラが救助隊での主人公候補の一人。
序盤はやや辛いが後半は強力な連続技により活躍する大器晩成型。

探検隊では主人公から外されたが、ガラガラがトレジャータウンにてポケモン道場を開いている。レベル上げにお世話になった人は多いはず。
ただし主人公達以外あまり人は来ない模様…

元主人公だけあり性能もなかなか強力。技マシン対応率も高いので仲間にして損は無い。


ポケスペでのガラガラ


2章でレッドのピカを付け狙うアキヒト(りかけいのおとこ)がパラスとのコンビで使ってくる。

また進化前のカラカラはクリスの手持ちである。ニックネームはカラぴょん。
頭の頭蓋に星形のひびが入っている。


■アニメでのガラガラ系


アニメオリジナルキャラの手持ちとしての出番が多く、無印AGDPに出演している。

SM編ではリージョンフォーム版が登場し、カキに捕獲されている。

『THE ORIGIN』ではロケット団の犠牲になったガラガラとその遺児であるカラカラの親子がクローズアップされている。
ちなみにガラガラが殺されたシーンではポケモンによる攻撃ではなく、鞭で虐殺されている。人間に負けるとは…
幽霊ことガラガラが「立ち去れ」と言ったのは「この先にはロケット団がいるから危険だ」という警告の意味だったと判明した。
カラカラはロケット団のドガースの「えんまく」を「ホネブーメラン」で吹き飛ばすという形でレッドサンダースを援護。
自力で戦うには未熟すぎたものの、サポートという形で親の敵討ちに貢献している。


ガラガラ「切り刻む…遅い!


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魔神千裂衝
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二度と会うこともな『馬鹿なっ!』


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最終更新:2023年10月06日 17:17