白色彗星帝国

登録日 :2012/00/00(日) 00:00:00
更新日 : 2017/09/19 Tue 15:28:09
所要時間 :約 10 分で読めます




hakusyokusuisei.jpg
白色彗星帝国とは宇宙戦艦ヤマトシリーズに登場する星間国家である。



【概要】

さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち及び宇宙戦艦ヤマト2他に登場する敵対勢力。
両作はパラレルな関係にあるので、本項では合わせて記述する。

白色のガス状物質を纏った直径10000kmの巨大な彗星からなる移動要塞を主星とし、その超重力と高エネルギーでもって進路上の星々をことごとく踏みつぶす。
アンドロメダ銀河を手中に収めた後、我々の住む天の川銀河に進出してきた。
白色彗星帝国の名称は本星が彗星状であることから呼ばれる愛称で、本来の国号はガトランティス。

国家元首はズォーダー大帝。デスラー総統も一目置く大人物として描かれる。


ガミラス帝国のモデルがナチスドイツだったのに対し、こちらはアメリカ合衆国をモチーフにしているという俗説があるが
実際にはバルゼー(アメリカのハルゼー)ゲーニッツ(ドイツのデーニッツ)、ゴーランド(イギリスのホランド)、ナグモー(日本の南雲)など各国の提督をモチーフとしたキャラクターが設定されている。
また、そもそもさらば宇宙戦艦ヤマトにおいては地球こそが「アメリカ的」に描かれており、この説は信憑性が薄い。

後述の理由から、ヤマトシリーズ最強の敵として名高い。



【ガトランティス人】


肌の色は男性が緑、女性が赤であるが、例外も多いためおそらく多民族国家と思われる。


帝国内で開かれたパーティでは、大帝が歩いていても誰も敬礼する様子もなく大帝自身もそれを気に留めていないため、
階級に縛られない国民性を持っている様子。


  • ズォーダー(声‐小林修)
白色彗星帝国ガトランティス大帝。
黄金バットに勝るとも劣らない高笑いを披露するラスボス。
デスラー総統を客将として迎え入れる。
その暴虐非道ぶりは、古代が面と向かって徹底抗戦を宣言するほど。(毎回宣言してる気もするが)
高笑いと共に巨大彗星によって宇宙を蹂躙、地球連邦(ひいてはヤマトと視聴者)にこれ以上ない絶望感を叩きつけた。
彼が唯一無二、恐れるのはテレサのみである。
これは「さらば」、「2」ともに同じ。
ただし「2」では人物像が見直され、暴君ながらデスラーとの友誼を温め武人の情けを理解する等、大帝と呼ばれるにふさわしい器量と度量を備えた人物として描写された。
「さらば」では超然的態度を崩さなかったが、しかし「2」のラストでテレサの特攻に際し、これまでと逆にみっともないほどうろたえて悲鳴をあげる人間性を見せた。アッー!!

初代のリメイクである宇宙戦艦ヤマト2199シリーズでも本編の段階で既に存在が示唆されていた他、ラフ画段階の大帝が結城信輝氏によってお遊び的に描かれている
基本的なデザインはほぼ同じだが、旧作より筋肉マシマシで体格が良くまさに覇王といった風情である。
武と知略に長けた大人物というイメージらしい。
宇宙戦艦ヤマト2202にて本格的に登場。概ねラフ通りのデザインが採用された。
虐殺をしながら思案に耽り愛を語るなど、デスラー以上に何考えているのか読めない。

  • サーベラー
ガトランティス総参謀長。
基本的に仕事せずにデスラーの妨害工作ばかりする典型的な小物。
女の負の面が服を着て歩いているようなキャラクター。
参謀のくせにとにかく余計なことばっかりして帝国の足を引っ張りまくっている感が強く、TV版では大帝からも見捨てられた。
(そういや地球の参謀もそんな感じでしたね・・・)

「さらば」と「2」とで髪の色と衣装のデザインが違い、「さらば」だと白髪で、衣装は白地に赤い模様の入ったレオタード式のぴっちりスーツ。
「2」だと黒髪で衣装はドレス風で黒いマントを着用(なおこのドレスは赤、青、紺の三種類が確認できる)。
ゲーム版では「さらば」ベースのデザインだが、「さらば」では赤い矢印状の模様になっていた 胸元からへその下まで素肌が露出している

2199シリーズでは丞相の肩書で登場。
猪武者のダガームを詰りまくるドS上司で、更にBD版では表情のドS度がハネ上がっている。ありがとうございます!!
旧作とは違い、武家言葉のような口調で喋る。肌の色は緑に変更となった。
衣装はゲーム版のものを鎧か宇宙服っぽくアレンジ(なので多少抑えめになったがやっぱり腹部が露出している)。
またTV版のデザインを踏まえてか、白地に炎をあしらったマントを着用している。

  • ゴーランド
ミサイル艦隊司令。
ちなみにミサイルの名前は「 破滅ミサイル
誰が考えたんだその名前。

  • ゲーニッツ
肩書は総司令だが一体何をやっているのかいまいち謎な人。

  • コズモダード・ナスカ(声‐石丸博也)
潜宙艦隊司令。

  • ミル
監視艦隊司令。
デスラーを監視する彗星帝国のスパイ。
本編ではどう見てもオカマくさい男だが、ゲーム版では中世的で性別が分からない。
というかゲーム版はヅカっぽいので男装の麗人かもしれない。


【作中での活躍】

さらばと2で細部の異なる似たような活躍をしてるのでざっくりとまとめる。


前述の通り天の川銀河に進出、その一環として地球への侵略を開始。
唯一彗星帝国を滅ぼす力を持つ女神テレサをテレザートに幽閉し、先遣隊を太陽圏に送り込んでくる。


その後、本隊であるバルゼー率いる大艦隊を派遣、アンドロメダ率いる地球艦隊との一大決戦を繰り広げた。

激戦の末バルゼー艦隊が敗北した為、白色彗星本体による進撃を開始。


2では彗星ごとワープし、ワープアウト時の衝撃でヤマトを撃破。戦線離脱に追い込む。
その後の地球艦隊による拡散波動砲の一斉掃射すら通用せず、逆にそのまま飲み込んで壊滅させてしまう。


デスラーからメッセージを得たヤマトの波動砲によって、渦の中心核を撃ち抜かれガス体は消滅するが・・・





tositeikoku.jpg
「ここまでは敵ながらあっぱれ。良くやったとほめてやろう。だがもはやエネルギーも残ってはいまい。」

「次はどうする!ヤマトよ!」



下部は惑星、上部は魔天楼という威容。
全長15kmにも及ぶそれこそが、白色彗星帝国の真の本星「都市帝国」である。
2では拡散波動砲によってガス帯が取り払われ、ヤマトではなくアンドロメダに対してその勇姿を見せつけている。

上下の接合面が回転することで発生する宇宙気流はあらゆる攻撃をシャットアウトし、その回転を利用して放たれるガトリング式の回転ミサイルは凄まじい力を誇る。
全力で攻撃を仕掛けるヤマトだったが、都市帝国の戦力はあまりに圧倒的であり、機関長をはじめ、佐渡酒蔵、アナライザー、新米と、乗組員は次々と戦死してしまう。
そしてついに森雪さえも死亡してしまう。


古代達は帝国の艦載機発進口から進入し、内部からの破壊工作を開始する。
決死の戦いの末、加藤、山本、真田や斎藤達、多くの乗組員の犠牲と引き換えに遂に動力炉を破壊、都市帝国の機能を停止することに成功した。

そして満身創痍のヤマトに帰還後、使用可能な全砲門を開いて攻撃し、遂に都市帝国は崩壊してゆく。



多くの犠牲と引き換えに、遂に白色彗星帝国を撃破したヤマト。


地球は再び平和を取り戻した・・・とでも思っていたのか?







gatorantexisu.jpeg
「どうだ、わかっただろう。宇宙の絶対者はただ一人、この全能なる私なのだ。

命あるものはその血の一滴まで俺のものだ!」



崩壊してゆく都市の内部から都市帝国にも劣らぬ巨大な戦艦が出現する。
これこそが白色彗星帝国の最後の切り札、「超巨大戦艦ガトランティス」の姿である。

ガトランティスは出力を絞った主砲で見せしめに月を破壊、破片でヤマトをじわじわと嬲り殺しにしていく。

満身創痍、エネルギーさえ底を尽いたヤマトにもはや反撃の手段は無く、古代はわずかに残った18名の生存者を脱出艇で退艦させる。
雪の亡骸を抱き、ガトランティスに一矢報いるためにと最後の特攻を敢行しようとする古代。

そこに現れたテレサと共に、ヤマトはガトランティスへ向けて発進する。


宇宙の彼方で閃光が走り、そこで物語は終わりを告げる。



さらばにおいては上記の通りだが、2ではテレサが一人で特攻し、逃げる超巨大戦艦のおケツを掘る形で自爆している。


【戦力】

ヤマト史上最大最強は伊達ではなく、銀河系の二倍の面積を誇るアンドロメダ銀河を制圧し、銀河系にも進出してくる(2199では小マゼランにも侵攻している)ほどの力を持つ。
あのガミラス帝国でさえ、手中に収めていたのは銀河系より遥かに小さい大小マゼラン星雲のみだったことを考慮すると、その国力の凄まじさが分かるだろう。
また、アンドロメダ銀河以前に制圧した銀河の存在も考えられる。


とはいえ艦船単体の戦闘能力はガミラスと大差なく、艦隊決戦では地球艦隊に敗北。同規模の戦闘ではガミラス艦隊にも普通に敗北している。
やはり桁違いの物量と、母星である白色彗星が帝国繁栄の要と言えるだろう。
あの無敵のヤマトを満身創痍に追いやり、その乗員を尽く戦死させ、真っ向からの砲撃戦で事実上勝利し、
ついにはヤマトそのものによる特攻という最終手段を取らざるを得ない状況に追いやったのは『2199』含めた全シリーズでも、白色彗星帝国が唯一無二である。

ラストシーンのあと、名曲『ヤマトより愛をこめて』と共にテロップが流れた時に涙を流した諸兄も多いはず。

侵略に本腰を入れる際は彗星本体による直接戦闘を仕掛けるため、下手すりゃ毎日が本土決戦である。


派生作品における活躍

ゲーム版

概ね原作通りだが、ラーゼラーのキャラが立ってたりと相違点もある。
特にサーベラーの最期はルート次第で大きく変わり、史実ルートだとデスラーによって葬られることになる。
その後の暗黒星団帝国編では、残存艦隊が背水の陣で地球に決戦を挑んでくるも、地球連邦の雷王作戦に敗北。その後は地球側から和平を勧告された(受理したかどうかは不明)

宇宙戦艦ヤマト2199

第一作のリメイクである本作にもまさかの登場。
小マゼラン辺境で先遣隊がガミラス軍と戦っており、ドメル艦隊に大敗を喫している。
さらに同作品21話において収容所惑星に捕虜として囚われているガトランティス人が登場。
基本的には蛮族扱いで、TVアニメ本編においてはガミラスにやられっぱなしな印象が残る。

劇場版「宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟」でも登場。
グタバ遠征軍大都督「雷鳴のゴラン・ダガーム」が率いる機動部隊がヤマト&ガミラスの敵として立ち塞がる。
移動する本拠地を持っていることが示唆されている他、サーベラーも通信で登場する。
科学技術に関しては他国の捕虜を通じて技術を盗んでる面もあり、火焔直撃砲の転送技術のそれもガミラスの科学奴隷に作らせたと言及されている。
真田さんの対応からすると、ドメルが七色星団で使った物質転移装置と同系統の技術を用いている様子。

余談ではあるがダガームはサーベラーが「所詮は賊の頭目」と言い放っていた通り
賊だった所を大帝の目に留まって成り上がったようだ。
このことからグダバ遠征軍は(一部を除いて)ガトランティスでも結構野蛮な連中の集まりであった可能性がある。

宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち

「2199」の続編であり「さらば」、「2」のリメイクでもある本作で遂にメインの敵として登場。
戦力は2199に登場したメダルーサ級数多数の他、2199にて登場した艦も含め、様々な戦力を保有している模様。
特に旧作から登場した大戦艦は凄まじい上方修正がかけられており、一隻で地ガの混成艦隊を半壊に追い込んでいる。
星巡る方舟の時点で指摘されていたが、やはりあのモンゴル風蛮族はグダバ遠征軍特有のものらしく、前作のような粗野な面は見られない。
本拠地である帝星ガトランティスは荘厳な建造物に包まれ、閣僚陣も落ち着いた佇まいをしている。
しかし限度を知らない恐るべき戦闘国家という部分はそのままで、デスラー政権時代のガミラスが慈悲深く見えるほど容赦がなく、またその戦力も桁違い。


【余談】

■さらば宇宙戦艦ヤマトでは、追い詰められたヤマトはテレサと共に特攻し、ヤマトは白色彗星帝国と共に相打ちで最期を遂げ、古代も死亡する。
パラレルワールドである宇宙戦艦ヤマト2においてはテレサのみ特攻し、ヤマト及び乗組員は地球に帰還している。
これは松本零士が結末に異議を唱えたのが原因とも、『もっと金儲けたい』という事で復活させたという証言も残されており、真偽は不明。
後の『完結編』以後の時代において、シリーズ凋落の最初のきっかけとされている。


■さらば宇宙戦艦ヤマトはメインキャラクターの大半が戦死するという衝撃的な展開だが、実は砲雷長の南部も2で艦砲制御室で爆風に巻き込まれて死亡しているはずだった。
が、何故か新たなる旅立ちでは普通に生きてた。どう見ても死んでる爆発だったが軽傷だったようだ。
お前人間じゃねえだろ…


■巨大な彗星が荘厳なパイプオルガンの曲と共に近づいてくる演出は当時の視聴者に相当なインパクトを与えたためか、
銀魂やケロロ等、後々の作品でもよくパロディにされる。






「はっはっはっは!どうだ、わかっただろう。アニヲタwikiの絶対者はただ一人、この全能なる私なのだ。

Wiki籠りはその血の一滴まで俺のものだ!


アニヲタwikiは全て我が意思のままにある。

私がwikiの法だ。wikiの秩序だ


よって当然、冥殿もこの私のものだ


ふはははははは!あははははははは!!」



この項目が面白かったなら……\ポチッと/