トラクター(農業用)

登録日:2012/02/04 Sat 07:22:04
更新日:2023/10/07 Sat 12:30:59
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トラクターとは牽引機構を持った牽引車のことを指す。
この項目では主に農耕用に使われる「農業用トラクター」について説明する。

ちなみにトラクターとはラテン語で「引く」を意味する。



【構造】
  • 形状
車両中央に運転席があり、後ろに大きな駆動輪が2つ。
運転席の前にエンジンルームがありその下に2つの小さな操舵輪を備えた物が一般的。
車種によっては前輪も駆動輪の四輪駆動車も存在する。
これはホイールトラクターと呼ばれる。

不安定な地面でも効率よく作業出来るようにタイヤの代わりにキャタピラを装備したクローラートラクターと呼ばれる物もある。
こちらは戦車やハーフトラック等、軍用装軌車のもとになった。


ちなみにキャタピラはキャタピラ社の商標。



現在世界で使用されているトラクターは10~500馬力の物が一般的。
もちろん500馬力以上のトラクターも存在している。



  • 運転席
運転席の床には一般的に4つのフットペダルが備えられている。

一番左のペダルはクラッチ。
ギアチェンジや停止の際に使用する。

真ん中2つのペダルはブレーキ。
なぜブレーキが2つ付いているのか。

実はトラクターは右後方駆動輪と左後方駆動輪でブレーキが別になっているのだ。

作業中は急旋回を要求されるトラクター。この独立した左右別々のブレーキによって大きなトラクターでも急旋回を可能にしている。

わかりにくいって人はコンパスを思い浮かべてほしい。
右後方駆動輪(針)を固定して右にハンドルを切れば針を軸に回ることが出来るのだ。
この独立したブレーキは公道などを走っているときは急カーブして危険なので作業時以外は連結して1つのブレーキとして使用する。

一番右側のペダルはアクセル。
速度調節は普通の自動車と同じで簡単。

しかし、作業時の速度調節は主にハンドル付近にある手動のスロットルレバーで操作するのが普通でペダルは補助的役割。
これはペダルではエンジンの回転数を一定に保つのが難しいためである。
常に一定の速度で作業するのが重要なトラクターにとっては大事な機構となる。

他には後述の作業機を操作するレバーがあるくらいで、それ以外はライトのスイッチ、ラジオやエアコンなど普通の車とあまり違いはない。



  • 牽引装置
トラクターにおいてもっとも重要な機能。
これがなければただのでかい車である。

作業内容に応じてトラクター後部に作業機(アタッチメント)を装着し、PTOと呼ばれるトラクターのエンジンから動力を伝達する機能により稼動させる。

運転席のレバーで油圧で作業機を上下させることも可能。

作業機を下げたまま公道を走っては絶対にならない。
道も作業機も壊しましたが何か?

日本ではコンピューターとセンサーを搭載し自動で作業機を水平にしたり耕耘(こううん)の深さを一定にする機能を装備した物が一般的になってきている。



【免許】
車両なので当然私有地以外で使用する場合は免許が必要になる。

最高時速35kmまでの物は小型特殊自動車に分類されるので普通自動車免許でも運転可能。
通常小型特殊自動車の制限速度は15kmだが、農業用のトラクターのみ35kmが制限になっている。

時速35km以上のトラクターは大型特殊自動車に分類されるので、運転するには大型特殊免許が必要になる。



ちなみに痛車のようにステッカーを貼付けた痛トラクターなるものが存在しているらしい。


またトラクターの運転は様々な乗り物をハイジャックする時の運転技術を学べる、と大分県クラウザーさんが言ってた。



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最終更新:2023年10月07日 12:30