生田目太郎

登録日:2012/03/10(土) 18:25:14
更新日:2023/06/06 Tue 16:22:52
所要時間:約 8 分で読めます




CV:服巻浩司

生田目太郎は『ペルソナ4』の登場人物である。

本編開始直後のニュースで名前の出てくる人物で、職業は市議会議員秘書。
妻に演歌歌手の柊みすずという人物がいたのだが、アナウンサーの山野真由美との不倫が発覚、慰謝料を巡ってまもなく提訴される、といった内容が報道されている。

その後、不倫相手の山野真由美が何者かによって殺害され、逆さまに吊し上げられるという不可解な事件が発生。
この事件を機に番長達は事件に巻き込まれてゆく。

…というふうに名前自体はかなり早い段階から出ているのだが、事件発生直後にはアリバイが既に立証されており容疑者からは外されている。
そのため、捜査していく上で殺された山野真由美の名前は度々出てくるが、彼の名前は全くと言っていいほど出てこない。
再登場した際にそう言えばこんな奴もいたな、と思ったプレイヤーは少なくないはず。

山野真由美死亡後は番長達の住む稲羽市にある実家に帰って来ていて、家業の運送業の手伝い等をしている。


以下ネタバレ













実は本編のラスボスであり、テレビ報道された人間を救済と称してテレビの世界に突き落としていた犯人である。

終盤、菜々子が誘拐された際に番長率いる自称特別捜査隊の推理により発覚する。

菜々子を連れ去った事によりナナコンの皆さんを怒らせたのは言うまでもない。

その手口は配達用トラックの中にテレビを隠しておき、インターホンを鳴らし、出てきた所を気絶させテレビに放りこむというもの。
犯人と発覚した直後、菜々子の父親であり刑事の堂島遼太郎に追いかけ回され、追い詰められた生田目は逃げるようにテレビの中へと入り込む。
その後、テレビの世界へと追いかけて来た捜査隊に追い詰められる。

その際、菜々子を人質に取った事により全国のナナコンは怒り

捜査隊の機転によって菜々子を奪い返された後、シャドウを取り込む形でクニノサギリへと変貌、番長達と戦闘へ。

この時の姿だが、正直かなり気持ち悪い
体は全身真っ黒で目はぐりぐりと焦点が定まらず、そしてダブルピースをしてくる。

クニノサギリ撃破後、元の世界に連れ戻され逮捕される。
この際に菜々子も一緒に連れ戻されたのだが、元々体調が悪かった事に加えテレビの世界の霧の影響で寝たきりになってしまう。

無論、全国のナナコンは(ry




そして後日、菜々子の容態が急変、番長の呼び掛け虚しくその幼い命を散らしてしまう…。

悲しみに暮れる番長達に足立から生田目が同じ病院に入院している事、そして事件の手口の立証がほぼ不可能な為、立件が難しいという事を聞く。
菜々子を殺された事に怒り、生田目の病室に向かった堂島を止めるべく番長達も生田目の病室へと向かう。











堂島が警備員に連れられた後、無人となった生田目の部屋の前


――なぜあれだけの事をしておいて法で裁く事ができないのか…
――どうして菜々子が死に、こんな奴がこの先ものうのうと生きて行くのか…


みんながそう思った時、生田目の部屋から不審な物音が聞こえる。
番長達が突入すると、大きく開け放たれた窓と逃げようとする生田目の姿があった。
生田目を問い詰める番長達。
その時、何故か人の影が暴走した存在であるもう一人の生田目がマヨナカテレビに映り語りかけてきた。


「救済は失敗だ
お前達のせいでな。」
「救済は失敗したが、
これは、俺のせいじゃない。」
「…それに、どうせ法律は俺を殺せない。」


皆が激怒する中、続けて語るもう一人の生田目…


「ククク…俺は"救済"を続けるぞ…
それが俺の使命だからな…!」


そう言い残し、もう一人の生田目は消える。

このまま生田目を放っておけば、また新たな被害者が生まれるかも知れない。

法で裁く事ができないなら、自分達がやるしかないという男子達

野放しにはできないと分かりつつも自分達で手を下すのに躊躇する女子達

対立する両者、そして花村は言う。

「ただ"テレビに落とす"…それだけだ。
それだけで、すべて終わる。」

そして、彼を生かすか殺すか、全ては番長に委ねられる…。











あなたのテレビに
時価ネット田中



















重大なネタバレ注意










ラスボスと前記したがそれはBAD ENDの時の話である。

病室で彼をテレビに突き落とすかどうかの選択肢があるのだが、そこで突き落とすor黙って出ていくとBAD END確定である。
怒りに身を任せず冷静でいるための寛容さ、かりそめの終わりに身を投じない根気、偽りの答えに違和感を感じるための知識、真実を追うため英断する勇気、
仲間にそれを受け入れさせる伝達力が必要なのである。

BAD ENDを回避した場合は、後日彼に話を聞く事になり、様々な事実が判明する。


テレビに人を落とした理由だがこれは本当に被害者を救済する事が目的で善意からの行為であった。
アナウンサーとの不倫が報道され秘書をクビになった後、生田目は実家にて偶然マヨナカテレビを見てしまう。
そこに映っていたのは山野アナ本人で、生田目はその時にテレビに手を伸ばした際、テレビに入る力がある事に気づく。
後日、山野アナが死体となって発見されマヨナカテレビに映った人間は殺されるのではないか?という仮説にたどり着く。


さらに後日、マヨナカテレビに第二の被害者の小西早紀が映る。
生田目は小西に殺害される危険があると訴えるが聞き入れて貰えず、小西も死体となって発見される。

その後、電話にてマヨナカテレビの事を警察に伝え、映った人間を保護して欲しいと懇願するが相手にされず、
その時に相手の警察に言われた「被害者が分かるのならば自分で犯人の手の届かない所に匿えばいいじゃないか」という言葉を聞き、誘拐を決意。
その避難場所に選んだのがテレビの中なのである。

そして、ついにマヨナカテレビに三人目の被害者、天城雪子が映る。
本来テレビの世界に落とされた人間は時間が経つと前の被害者の様に殺されてしまうのだが、
番長の活躍によって雪子は救出されマヨナカテレビに映る事は無くなった。


番長の活躍を知らない生田目は生存した雪子を見て、テレビに入れた事により助かったと勘違いし、さらにテレビへ人を落としていく事になる。
つまり、幸か不幸か番長の活躍が次の被害者を生むという、イタチごっこを演じていたのである。

ここら辺、真犯人にも指摘されている。
このように生田目は自分が被害者達を危険に陥れたと自覚しておらず、また死亡まで発展した第一、第二の事件には一切関与していない。

しかし菜々子の事件で自分もテレビに入った際に危険な場所だと知り、その後は深く反省していた。


余談だが、悪意が無かったとはいえ菜々子を誘拐、挙げ句に死亡(BAD END以外では息を吹き返す)させた事により、
あえて生田目をテレビに突き落とすナナコンプレイヤーが続出したとか。
まぁ、賢いプレイヤーはもう一人の生田目の存在とへっぽこ刑事のお陰で気づいていたと思うが。

さらに余談だが、実は犯人として登場する前に商店街や河川敷に居たりする。
もちろん話しかける事が出来るので、ゲームをプレイする時は探してみるのも良いかもしれない。


ちなみに彼もイザナミにより力を与えられた一人で「絶望」担当。

ぶっちゃけ与えられた力の時点で可哀想な人である。
ただ、自分が正しいと思った事を繰り返していただけという点に於いて、生田目と主人公達の間に大差は無く、
一つ間違えば双方の立場が逆転していた可能性すらあった。
謂わば彼の存在は「特別捜査隊の影」であり、双方の明暗を分けたのは身も蓋もない言い方をすれば「運」の一点であったと言える。


P4Gでは事件解決後、堂島へ謝罪しに行った際に言われた「自分にできる償いを、自分で考えろ」という言葉に一念発起し、市議に立候補する事を決意したという。

長期休みに八十稲羽に主人公が帰ってきた一幕を描くエピローグでは、八十稲羽の駅前で市民に向けて演説をぶつ生田目の姿があり、
思わず足を止めた主人公に、演説を聞いていたおばさんが話しかけてきた内容によると、
演説を始めた頃は、それこそ八十稲羽を騒がせた連続誘拐事件の犯人ということもあって彼の話に耳を傾ける市民は少なかったが、
諦めずに演説を続ける姿勢と、演説の中身と熱意の籠った語り掛けが悪くないということで徐々に聴衆が増え、着実に支持者が増えてきているという。

P4Gから数年後が舞台とされるP5では衆議院議員に立候補している。


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最終更新:2023年06月06日 16:22