イド(ゼノギアス)

登録日 :2011/07/14 (木) 07:22:57
更新日 : 2017/08/17 Thu 18:18:20
所要時間 :約 7 分で読めます




ゲーム、ゼノギアスの登場人物。

年齢:不明
身長:177cm
体重:67kg
胸囲:97.5cm
胴囲:72.5cm
靴:27cm
洋服:M
搭乗機:???
声優:グリーンリバーライト



赤いオーラを纏った謎の男。
深紅の長髪と、アメコミヒーロー風の赤いボディスーツが特徴。

極めて凶暴かつ残忍で、現れた以上は敵・味方・非戦闘員を見境無く襲う。
その実力も極めて高く、グラーフと同様、生身でギアを容易く破壊する。

やはりどっかの人々とは実に相性が良さそうだ。

ほとんどの場合深紅のギアに乗って現れるが、このギアもまた凶悪。
グラーフによって《力》を与えられた無能ハゲを容易く惨殺し、神聖帝国ソラリスの精鋭《ゲブラー》の艦隊を壊滅。
オマケにゲブラー司令官の塵……じゃなかった、カーラン・ラムサスを瞬時に倒しバルトを圧倒。

挙句の果てには、特攻してきた砂潜艦《ユグドラシル》を 片手で持ち上げる というムチャクチャな性能を持つ。


その行動目的は一切不明だが、単に破壊活動そのものに意味を見いだしているようではある。

ただ、4000年前の《ゼボイム文明》の遺産エメラダを『俺の』と言うなど、世界の謎についても何か知っているらしい。


また、6年前のソラリスによるエルル国粛正を行った張本人。
たったひとりでエルル・ソラリス粛正部隊両方を壊滅させ、《エルルの悪魔》と呼ばれるようになった。
この事件はラムサスにとってトラウマになっている。



以下、重大なネタバレ注意









その正体は、主人公フェイの第2人格。

フェイは『乖離性同一性障害』──いわゆる多重人格であり、本編で主に登場する『フェイ』は3番目の人格である。


18年前、《空中国家シェバト》の武官ウォン・カーンと、《宗教国家ニサン》の修道女カレンの間に生まれたフェイは、4歳までは平和に育った。

しかし、4歳の時、母カレンが豹変。
カーンが留守にしている間、カレンはフェイを謎の施設に連れていき、人体実験を受けさせるようになる。

その実験は苦痛を伴ったが、その苦痛には耐える事が出来た。
その間、父に母の豹変を話すも、カレンはカーンの前では至って普通に振る舞い、またカーンも多忙だった事で『幼子の空想』と一蹴されてしまった。


実験はやがて、耐え難い苦痛を伴うものになる。
フェイの《力》を引き出す為、同時に何人もの人間が実験を受けたのだ。

が、その実験を受けた者達は例外なくフェイの力に耐えられず、簡単に死んでしまっていた。
自分の眼前で老若男女、亜人問わずに弾け死んでいく光景に耐えられなくなったフェイは、苦痛から逃げ出す為の方法を思い付く。

『自分でない誰か』──もうひとつの人格を作り、その人格にすべての 嫌な事 を押し付けたのだ。
その人格こそが《イド》であった。


後にカーンはカレンの豹変に気付くが時既に遅く、イドは基礎人格である《臆病者》から完全に乖離してしまっていた。


その後、フェイの力を求めたグラーフが来襲。
カーンはフェイを守ろうと戦うが、圧倒的な力の前に追い詰められてしまう。
そして豹変したカレンはカーンを救おうともせずに傍観するだけ。

父の危機、助けてくれない母に耐えられなくなったフェイは、力を暴走させる。
結果としたカレンは死に、イドは『母殺し』の罪までも押し付けられる事になった。

それらの精神的苦痛が、イドを完全に『破壊衝動の塊』として確立させ、以後は臆病者が殻に籠もった事もあり、『フェイ』の主人格はイドが握る事になる。

グラーフに連れ去られたイドは、戦闘技術とギア《ヴェルトール》を与えられた事で、憎悪発散の手段を得たイドは破壊活動を次々に行っていった。

そして本編の3年前、グラーフと再戦した父カーンによって存在意義である《欲動(イド)》を封じられた為、主人格の座を3番目の『フェイ』に明け渡す事になる。

以降は、フェイの精神エネルギーが弱まった時──つまり彼が無力感に苛まれた時に発現し、その力で破壊活動を行っていた。


尚、彼の駆る赤いギアはヴェルトールの真の姿。
かなり印象が違うが、ムービーを見る通り、色以外のギミックに二次元の嘘はないらしい。



以下、最終ネタバレ








そもそも、イドはフェイよりも上位の人格である。
その為、接触者──古の昔、事象変移機関《ゾハル》に接触し、転生を繰り返してきた記憶を保持している。

にも関わらず彼がフェイに抑制されているのは、基礎人格である臆病者がその力を抑えているから。
イドはこれまでも、自分が表出しやすいように、フェイに過去や前世の辛い記憶を度々見せてはいた。

しかしそれでも臆病者とフェイが抑えられない事を知り、『自分自身』を支配する為に、ゾハルに封じられた《波動存在》との接触を目指す。


再接触を目前にして存在の危機に陥った臆病者は、フェイに自己の記憶を提示する。
しかしそれは、母の愛情に満ちた時間だけを繰り返し再生する『まやかしの記憶』だった。

フェイは臆病者に、イドに隠していた母の記憶を提示させる。

臆病者がイドにずっと隠していた記憶──それは、母カレンが最期にフェイを庇ったという事実だった。


そもそも母カレンが豹変したのは、戦略兵器《デウス》の管理人格《ミァン・ハッワー》としての因子が目覚めたからである。
デウスの構成部品であるこの星のヒト、その中の女性はすべてミァンになりうる因子を秘めている。
それが覚醒するかは確率の問題で、カレンが覚醒したのも偶然であった。

覚醒したカレンは、息子に『自分以外の記憶』がある事に気付き、接触者と確信。
行っていた実験は、接触者として覚醒させる為の実験だった。


通常、ミァンとなったヒトの人格はすべて消去される。
しかしカレンは、最期に暴走したフェイ自身の力からフェイを守った。

これは特別な力でもなんでもない、『普通』の、母の本能的な愛情が為した事だった……


イドの形成の直接的原因は、母への恐怖感と父への絶望感にある。
親から本来与えられるはずの愛情も対話も持たなかった事が、イドに致命的なコミュニケーションの欠如をもたらした。
だからこそ、他を破壊する事でちっぽけな充足感と一体感を得ていたのだ。

「……初めてだよ。母親とはこんなに暖かなものだったなんて……。俺には……暖かすぎる……」

母の愛を知ったイドは、すべての力と記憶をフェイに譲渡し、人格を完全に統合させたのだった。


名前の由来は『精神的エネルギー』を意味する『イド』。
一見してフェイとはかなり姿が違うが、実は顔立ちは同じ。色を抜いて見ると分かる。

衣装デザインはアメトイから来ているとか。確かにアメコミヒーローみたいではある。





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