サンダース(ポケモン)

登録日:2010/08/13(金) 13:08:35
更新日:2024/01/12 Fri 17:55:24
所要時間:約 8 分で読めます







出典:ポケットモンスター、98話『ポケモンサーカス!ブースターとサンダース!!』、
19年11月17日~2022年12月16日まで放送。
OLM、テレビ東京、MEDIANET、ShoPro、
©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon



サンダースはポケットモンスターシリーズに初代から登場するポケモン

■データ


全国図鑑No.135
分類:かみなりポケモン
英語名:Jolteon
高さ:0.8m
重さ:24.5kg
タマゴグループ:陸上
性別比率:♂87.5♀12.5

タイプ:でんき
特性:ちくでん(電気タイプの技を受けるとダメージと効果を無効にし、HPが最大値の1/4回復する)
隠れ特性:はやあし(状態異常になった時に素早さが1.5倍になる。麻痺による素早さ低下も無効。先頭にすると野生のポケモンと出会いにくくなる)

HP:65
攻撃:65
防御:60
特攻:110
特防:95(初代のみ110)
素早さ:130
合計:525

努力値:素早さ+2

イーブイに「かみなりのいし」を使う事で進化する。


■概要


イーブイの進化形の一つ。
全身をトゲトゲとした黄色の体毛に覆われており、目付きも鋭く、いかにも電気タイプらしい姿をしている。
手足もブイズの中ではかなりスマート。
ブイズの中では一番♀っぽくなくイケメンな姿であるため♀を厳選される確率は他のブイズと比べて低め。
まぁ、♀でも全く問題ない。
それでもブイズらしくファンは多い。戦闘力の高さも人気の理由の一つだろうけど…(後述)

見た目の割りに非常に感受性が高く、デリケートなポケモンで少しの刺激で怒ったり悲しんだりする。感情が変わる度に電気が貯まるらしい。
また感情が高ぶった際にはその尖った体毛を逆立てたり飛ばしたりして反撃してくる。

空気中のマイナスイオンを口や体毛から取り込んだり、身体中の細胞が放つ微弱の電気を集約して約一万ボルトもの電撃を操る事が可能(10万ボルトも普通に覚えるけど)。
電気を取り込んでいる間はバチバチ帯電し毛が逆立つ。
えっそれなんて超サイヤ人


■ゲームでのサンダース


初代のタマムシマンション等で入手したイーブイを進化させる事で使用でき、高い特殊と素早さで優秀なアタッカーとなる。
マチスから貰った「10まんボルト」のわざマシンの使い道に迷ったらコイツを選ぶのがオススメ。
ただしシャワーズブースターに比べて一致技以外の火力が貧弱なので他のポケモンで上手く補いたい。

トレーナーではピカチュウ版のライバルが切り札として使う可能性がある。
序盤の2試合で両方勝つとライバルのイーブイがサンダースになり、能力的にもピカチュウとの相性的にも最も苦戦を強いられる。
金銀ではまいこはんが、プラチナではデンジが先鋒で使用する。


■対戦でのサンダース


トップクラスの素早さと高い特攻を持つが物理耐久は低めといかにも電気タイプらしい能力値を持つ特殊型速攻アタッカー。
素早さはブイズ最速。

特にその素早さは俗に言う「130族」と呼ばれ、よく龍舞やスカーフ等の素早さ調整の基準とされる数値である。
その物理耐久故に弱点の「じしん」どころか等倍の高火力一致技でも一撃死してしまうほど脆いのだが、特防はそこそこなので特殊攻撃には意外としぶとい。
その高い素早さからほとんどのポケモン相手に先手を取る事が可能なため非常に扱いやすくブイズの中では初代から今まで使いやすく安定した実力を維持している。

初代ではケンタロスに次ぐ人気で高威力の「10まんボルト」やマルマインに次ぐ素早さからの「でんじは」「どくどく」「かげぶんしん」等で猛威を奮った。
また特殊技は電気のみだが物理技は「はかいこうせん」「のしかかり」「ミサイルばり」「にどげり」等を覚え、全能力に努力値を振れるため火力もそれなり。
これらの技も同族をはじめとする電気タイプやダグトリオナッシーゴローニャといった電気耐性を持つ相手への対策技として使われていた。
当時むしタイプのポケモンが弱すぎたため、実戦でむし技を活用できた唯一のポケモンとも。
最速かつ「だいばくはつ」持ちのマルマインやひこう複合なのでじめん技が無効で一致技の範囲が広いサンダーといった対抗馬もいたものの、弱点が一つで純粋に特殊アタッカーとしての能力が高いのはやはり強みだった。
まぁVC版環境ではマルマインの「だいばくはつ」による起点作り性能が認知されるようになったため、文句なしのでんき枠の最右翼とはいかなくなったが。

金銀では特殊耐久の低下や「かげぶんしん」の弱体化、努力値の仕様変更によるサブウェポンの減少に見舞われる。
それでも「めざめるパワー」で地面タイプに対抗できるようになったことや電気タイプの中ではアタッカーとして使いやすい能力であり相変わらず人気だった。

RSE時代はバトンタッチの強さ、もとから相性の良いタッグが多い、蓄電による電気受けという明確な役割がある、
役目のかぶるライコウの厳選はGBAでは凄まじく難易度が高い、等の理由から広く活躍した。


電気タイプらしくサブウェポンに乏しく、で本格的にアタッカーとして起用するならめざパの厳選が必須。
粘るタイプはが一般的。
しかしXY以降は威力60に固定され、「いのちのたま」等を持たないとガブリアス等を一撃で倒せなくなったのが痛い。

めざパ以外のサブウェポンは「シャドーボール」や「シグナルビーム」(プラチナ・BW2ORAS教え技)等。

一方でブイズらしく補助技はかなり豊富。
低い物理耐久を補う「あまえる」や決定力を高める「うそなき」等高い素早さも相まって補助技の使い勝手は上々。

その素早さ故に「みがわり」との相性が非常に良く「バトンタッチ」とコンボで相方を無償降臨させる型が非常に有名。
下手な特殊受けを出すと強力な物理アタッカーに降臨されて痛い目に遭う。
ある意味「みがわり」を最も使いこなしているポケモン。

いばる」と組み合わせていばみが戦法を使うのもいい。
これなら苦手な相手もめざパ無しで突破出来る可能性がある。
ただ運ゲで安定はしない。
またSMで威張るが超弱体化されたので、この技のみでの突破を謀るのは無謀である。

どちらにしても「ほえる」や「ふきとばし」には注意。
また「バトンタッチ」は進化前のイーブイ時しか覚えないのも注意。

プラチナから「でんじふゆう」を習得可能になった。素早いので使い勝手はいい。が、技スペースの圧迫が問題。
トレースポリゴンには基本的に正攻法では手も足も出ないので要注意。

「特性」ちくでんのためタスキ型等でも電気技を撃たれた時に無償降臨できる。
ただ、ポリゴン2サーナイトに「トレース」されると一致技が通じなくなるので注意。

BWにて新たに得た特性は「はやあし」。
ただでさえ素早いこいつに必要か?という疑問もあるが、汚い忍者ことアギルダーUBフェローチェ
龍舞で素早さを上げてくるメガボーマンダに特性「かそく」のバシャーモ等スピードインフレが起きているのであながち死に特性というわけでもない。
素早い相手に上から「でんじは」を入れるために「かえんだま」「どくどくだま」を持たせておく手もある。

また、当作では素早さの差によって威力の変化する「エレキボール」という技もあるのである意味BWにアジャストしているのかもしれない。

現環境ではカプ・コケコデンジュモクメガライボルトといったライバル達の影に隠れがち。
ガラガラ(リージョンフォーム)に有効なシャドーボールのほか、「バトンタッチ」「あくび」等の補助技、特性の違い等を上手く活かしたい。

だが、『剣盾』で遂に『めざめるパワー』及び『シグナルビーム』が廃止。前者はとにかく後者を消す意味はあったのだろうか
ブイズの中でもめざパ廃止によって相性補完がロクにできなくなったポケモンでもある。
半減の少ない「シャドーボール」や「ハイパーボイス」、相性補完として融通の利く「ウェザーボール」を使えるだけマシだろうか…。
しかしウェザボや一致「かみなり」を活かすために雨パ等の天候パにサンダースを採用するぐらいならタイプ一致でみずこおりほのお技を撃てるロトム、雨下で必中一致「ぼうふう」を撃てるサンダーの方が…となってしまいがち。
また600族として素早さ種族値142を持つ高速アタッカードラパルトが登場。
タイプは全く違うものの素早さの基準が引き上げられ、これまで速かったサンダースがついで感覚で追い越されるように。
更に悪い事に、有料追加コンテンツにてサンダースと同じ電気タイプで素早さ種族値200レジエレキまで登場。
単純な電気タイプのアタッカー運用だと火力*1も素早さも惨敗状態。
補助技・サブウェポンや特性の違いをいかに活かせるかが鍵となる。
てかむしろそこまでしなければ生き残れない

第9世代『SV』ではテラスタルのおかげでじめんタイプに抗う術を取り戻した
……のだが、「ウェザーボール」はDLC前編までお預けとなった。
さらにテツノツツミハバタクカミパオジアンといった自身より速いポケモンが増加。特にパオジアンは物理アタッカーで先制技も持つため低耐久を突かれてしまう。

その結果、使用率はブイズの中でも下位と言える状態に。ブースターを笑っている場合ではない。
おまけにHOMEとの連携が始まったことで、前作で登場したレジエレキのパルデア来訪が可能になっており…

Pokemon GO


原作と違いイーブイの入手が容易なため、手軽に入手できる。1度きりだがイーブイのニックネームを「Sparky」もしくは「ライゾウ」にして進化させると確実にサンダースに進化させられる。初心者におすすめのポケモンの一匹。

肝心の性能であるが同作品には素早さの概念がないため、高火力低耐久という位置に留まっている。そのためジム防衛には向かない。
が、電気タイプ単体の中ではエレキブルに次ぐ高いCPの持ち主であり、ジムバトルで需要の高いギャラドスラプラスの相手をすることも出来る。(ただ彼らの使う大技は喰らいたくないが…)火力方面では上述のエレキブル、ジバコイルサンダーライコウの実装により開始当初と比べて活躍の場が減りつつあるが、入手難度や育成のしやすさという点ではまだまだサンダースの活躍の場はあると言えるだろう。
(同ゲームではサンダース以外のでんきタイプのポケモンは性能が残念か入手に手間と労力がかかるのが多いという現状にある。)

■アニメでのサンダース


『劇場版ポケットモンスターベストウイッシュ 神速のゲノセクト ミュウツー覚醒』の前日譚にあたる『ミュウツー~覚醒への序章~』では、
ブイズ最高クラスの実力にもかかわらず主人公バージルのブイズパーティに唯一王ともどもハブられてしまう(ちなみに何故かイーブイはスタメン入りしていた)。
しかも視聴者はネタ度の高い唯一王の方に気が行ってしまい、結果リアルに居ないことに気付かない人続出という事態に。唯一王ェ…


初代ポケットモンスターを舞台にした「ポケットモンスター ジ・オリジン」では、
主人公レッドの手持ちとして(加入時期は不明だがポケモンタワーの時点でレッドの元にいる)殿堂入りまで戦い続けた。
殿堂入り後は描写が無いため不明。

この作品のレッドは頻繁に手持ちを入れ替えており、
中盤から最後までスタメンであり続けたのはレッドの相棒であるリザードンと彼(あと移動手段を兼ねたラプラス)くらいで、
戦闘回数もリザードンに次いで多いという、まるで『覚醒への序章』でハブられた鬱憤を晴らすかの様な大活躍を見せた。




サンダース「カーネル軍人みたいな学生?とは一切関係ありません。」

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最終更新:2024年01月12日 17:55
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*1 攻撃と特攻は共に100だが、電気技は特性『トランジスタ』の効果により威力が1.5倍。