巌徒海慈

登録日:2012/02/23(木) 08:42:04
更新日:2024/03/22 Fri 19:32:17
所要時間:約 6 分で読めます





や、や。最近どう? 泳いでる?


巌徒海慈(がんとかいじ)とは、ゲーム『逆転裁判』シリーズの1作目『逆転裁判』の、DS移植版『逆転裁判 蘇る逆転』以降の追加エピソード「蘇る逆転」に登場するキャラクターである。

CV:?(パチンコ版)


地方警察局長。つまりはこのへんの警察で一番偉い人。65歳。


《外見》
オレンジのスーツに十字型の赤いタイ、黒手袋、そしてピンクのサングラスを着用。
髪は白く、雷の様な前髪が特徴。弾力があるのか何かよく伸びる。
目は緑色。肌は褐色。
全体的に日本人なのか老人なのか疑わしくなる見た目をしている。
背も185センチと高く、胸板も分厚く、筋肉質な肉体をしている。
暑苦しいオーラを放っているらしく、「暑苦しいオーラが法廷中に乱反射してる」だの、「現れてから法廷の温度が3度あがった」だの言われている。
前髪を弄るのと、手をポンポン叩くのが癖らしい。


《中身》
一人称は「ボク」。
警察局長と言う滅茶苦茶位の高い職に就きながらも、口調は何かとフレンドリーでカジュアル。
挨拶は何故か「泳いでる?」というもの。
ナルホドちゃん御剣ちゃんなど、人をちゃん付けで呼ぶ。裁判長の事はチョーさんと呼んでいたが、これが本名から来ているのか、役職から来ているのかは不明。

その半面、強烈なカリスマ性と、相手を圧倒し圧迫するような気迫を持つ。
言葉を発する前に放つ独特な“間”は初見ユーザーにDSのフリーズかと思わせるほど。
ニコニコ笑いながら、あるいは凶悪に笑いながら放つ言葉は、色々な意味で破壊力抜群。
焼け付くような冷気、凍えるような熱気の持ち主。

ちなみに趣味はパイプオルガンらしく、局長室にも設えている。
テーマ曲のタイトルは「みんな、泳いでる?」。だがその軽いノリの曲名に反し、パイプオルガンを主とした重厚なものになっている。


《来歴》
元々は主席捜査官であり、「犯罪のコンピュータ」と呼ばれるほどの凄腕だった。
『逆転裁判1』から遡る事2年前、とある連続殺人事件を解決した事をきっかけに、主席捜査官から警察局長に出世した。
この時の部下に宝月巴がおり、またこの事件を担当した検事に御剣怜侍がいる。
ちなみに『逆転裁判1』の狩魔豪、および『逆転検事2』の一柳万才は同世代。





「や、や。Wiki篭りちゃん。最近どう?追記・修正してる?」









や、や。ここから、なんていうかその、ネタバレ、ってのがあるみたいね。















第5話『蘇る逆転』の犯人。つまりはラスボスにしてエキストラボス

そもそも上記の事件《SL9号(青影)事件》を解決したのも証拠を偽造した上で、である。
しかもそのやり方というのが、たまたま青影がいた場所に居合わせてしまった宝月巴の妹、宝月茜が、
いかにも被害者を殺してしまったように現場や証拠を捏造し、それを見た巴が妹を殺人者にしない為に手伝いを求めるように誘導した、というもの。
この偽造に偽造を重ねた証拠を使って戦った為、御剣はより黒い疑惑に包まれる事になってしまった。



青影事件の真相だと‥‥そんなネタバレでボクを追い詰めたつもり?









その犠牲者を殺したのも彼である。
つまり自分で殺した死体を→茜が殺したように偽装し→それを見た巴を手伝い→青影の犯行に偽装した。
外道である。
そのため、青影は実は作中で一人も殺していないまま冤罪で死刑が執行された可能性すらある。一応、それ以前の殺人については当時の捜査員たちが全員一致で犯行を確信しているが…。

この後巌徒は警察局長に、巴は主席検事になっている。
妹を守る為、自身の操り人形となっていた巴を検事局の重要ポジションに置く事で、検事局と警察局の両方を支配し、捜査の全権を握ろうとしていた。
ちなみに今回再び殺人を起こす事になったのは、上記の事件の不審さを知る部下・多田敷道夫が再捜査をすると言い出したため。
多田敷は正義感からだったのだが、まさか目の前の相手こそがその真犯人とは知らず…突発的に殺害されてしまった。
「捜査するのは得意だけど、誰でもやる方初心者だから、色々焦っちゃった」とは自白後の本人の談。いや、貴方は2回目ですよね?
そもそもSL9号事件自体、真犯人が茜である偽装工作をしたうえで、更に犯人を青影に仕立て上げたものなので、仮に調査されたところで茜による事故死だったという結論になり、真犯人である巌徒に辿り着くのは難しかったと思われる。仮にここまでのことが暴かれたところで、巌徒自身にはそこまでの痛手はなかったはずである。
それでも彼が口封じに手を染めてしまったのは、多田敷引いては過去にSL9号事件に関わったメンツが再集結すれば、その偽装工作すらも見破れると思っていたからなのかもしれない。


ムカシのコトだよ。 ありがとね。チョーさん。

なあに、大丈夫だって!

ナルホドちゃんに‥‥

‥‥御剣ちゃん。

この、ふたりがいれば。 きっと‥‥さ。

‥‥だって、今。ボクにはね。

”始まり”のメロディが聞こえているんだからさァ!

と御剣に、彼のアイデンティティを揺さぶるようなセリフを吐くも、同時に成歩堂と二人に向けて法廷の未来を託すような言葉を呟き、その場を去っていった。
しかしそれから程なくして、彼や成歩堂の言葉を聞いた御剣は‥‥



《余談のネタバレ》
尋問中、逆転裁判の暗黙のルールに慣れたユーザーに対してこそ効く、デストラップを放ってくる。
間違えて答えると即死する。一撃でバッドエンドである。
まさに外道である。
そのデストラップを回避しても成歩堂が「ここまでは予想通り‥‥!」とかプレイヤーに相談もせず勝手に言い出す。何を企んでいる。

ダメージモーションは雷に打たれたかのようなエフェクトで叫ぶというもの。
最終局面に入るまで常に余裕な態度を崩さなかった*1彼が行うこともあってインパクトは絶大である。
決着をつけた際のブレイクモーションは、大きく拍手して高笑いするというこれまた印象的な態度を見せる。
ブレイクよりもダメージモーションの方が激しいという珍しいパターンである。

モチーフは雷神(トール)。狩魔豪のモチーフが吸血鬼なので、更に強そうな存在を選んだとデザイナーは語っている。よくいじる前髪が稲妻のような形なのも、ダメージモーションが雷なのも、そのままのチョイスである。

この清々しいまでの悪役ぶりと、最後まで自分のポリシーを貫いた姿から、シリーズ歴代のラスボスとしては評価が高い。
権力の高さやトラップを仕掛ける頭脳と言いかなりの強敵でもあり、弁護士と検事と言う本来なら敵同士の2人が共闘するという異例の事態になったからこそ勝てた相手だったと思われる。


や、や。
もう追記・修正は済んだでしょ?

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最終更新:2024年03月22日 19:32

*1 追及BGMが流れ始める頃にようやく動揺する程度。