スーパーロボット大戦OG ジ・インスペクター

登録日:2010/10/13 (水) 06:26:10
更新日:2023/09/18 Mon 02:15:04
所要時間:約 6 分で読めます





2010年10月から2011年4月まで放送されたテレビアニメ。

ゲーム「スーパーロボット大戦シリーズ」内シリーズである「OGシリーズ」の第2作『スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION2』をアニメ化した作品で、『スーパーロボット大戦OG ディバイン・ウォーズ』の続編に当たる。

制作会社は前作から更に変更され、下請けが多い旭プロダクションへ。

監督はロボットアニメにおける作画のビッグネーム・大張正己
何でも寺田貴信Pに大張さんが話を持ち掛けたのが制作のキッカケだとか。
まあ最近、大張さんが活躍出来そうなロボットアニメ少ないしね……

大張監督作品だけあり、ロボットの大半は手書きで描かれ、これまでのアニメ版スパロボの中で最も線の書き込みが綿密。
アルトなんかは勿論、OPでバリってる。
大張監督は元々作画畑の人間でストーリー面の才能に難があるため、「中盤から息切れすんじゃね?」なんて言われていたが、結局息切れどころか、最後まで暴走し続けた。


キャラクターデザインは歴代二作に比べて最も原作とかけ離れているため、少しファンの評価が厳しい。
EDの水着で挽回しちゃったようだが。

その他のスタッフとしてシリーズ構成・脚本にゲーム「ゼノサーガ」を手掛けた竹田祐一郎と電撃ホビーマガジンでキョウスケ版ディバイン・ウォーズである「Record of ATX」を連載している八房龍之助の二名を配置。八房氏は妄想担当らしいが。

総作画監督に“あの”種運命の作画事情を暴露した事で有名な椛島洋介、総メカ作画監督に種や電童で有名な山根理宏を採用している。

寺田Pや大張氏の人脈を活用したオールスターと言える制作陣である。

作画面に関してはアニメに向かないデザインの多いバンプレスト・オリジナルメカの作画作業は並大抵の労力ではなく、制作環境はデス・マーチ状態だった模様。
一部CGを使うなどの工夫はあったが環境の改善には至らずDVD・BDの発売が放送終了後という近年でも稀な事態を起こした。


◆変更点

物語自体は『スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION2』をベースにしており、前作でオミットされていたお色気やコメディ要素も積み込まれている。

しかし、まともにやっていては2クールでは終わりようがないので販促の必要が無くなったためか、ストーリーがかなりアレンジされており進行が非常にスピーディー。
その分、専門用語も多いので、ファン以外の視聴者置いてけぼりな内容でもある。


オリジナルの展開も非常に多い。
主に「冒頭にCDドラマのみだったアクセルベーオウルフの戦いの詳細な描写」「序盤からスレードゲルミルやエルアインスが登場」「超機人がかなり早いタイミングで復活する」など。

原作プレイ済みのファンですら驚く展開の連続である。

これまで何回も話題になったBGMに関しては、大半がゲーム版OGsの原曲そのままに使用してるようで、アレンジを期待していたファンは肩透かしをくらった模様。

ファンの中には今回のアニメをOG3発表フラグと睨んだ者が多数現れたが結果は……


◆本作オリジナルメカ

■巨大ゲシュペンストMk-III(仮)
この機体の詳細は『ベーオウルフ』を参照。


■先行量産型ビルトシュバイン
正式名称は「量産型ビルトシュバイン」
今作でもヒュッケバインの問題は解決出来なかったらしく、新しく用意されたブリットの搭乗機。

グルンガストはどうしたかって?多分、ユウキが釣り合わなくなるから無かった事にされたんだよきっと。
…まぁ、ゲームでもグルンガスト2号機がない時期ではあるが。

量産型ヒュッケバインとの違いは背部がビルトシュバインと同じ大型スラスターに、左腕にチャクラムシューターにもなるサークルザンバーが装備されているだけでデザインはほぼ同じ。


飛行せずホバー走行で移動していたのでテスラ・ドライブは搭載していないのかもしれない……と思われていたが、6話で無事飛行。
公式HPにて今まで使わなかっただけという事が判明した。


■ゲシュペンストMkーII タイプSA

どんな装甲だろうと……蹴り破るのみ!

第7話でオーバーホールに出されたアルトアイゼンの代替えとして登場した機体。

基本的な仕様は元のタイプSと変わらないが頭部のバイザーを外してツインアイが露出。カラーリングがアルトと酷似した色になっている。
リボルビングステークやプラズマホーンが装備されているがダミーである。

第20話に強化ブースターを装備して再登場。

恐らくデザインの元ネタはOGクロニクル内でアクセルが戦った「MkーIIIもどき」であろう。あちらはベースが量産型MkーIIなのでスペックがかなり違うだろうが。


そして勿論、この機体にはタイプS固有の「あの必殺技」のモーションデータが搭載されている。
OGsで話題になったキョウスケの絶叫とDC兵の反応は必見である。

遊びすぎだ八房。いいぞ、もっとやれ!


■レストジェミラ
第8話にて登場したインスペクターのメカ。
最新鋭の無人機動兵器で、体の各関節が柔軟で様々な体勢を取る事が可能。

劇中では四肢を体に収めた形態で出現、四脚や人型といった形を取った。
数も相まって非常に厄介な存在である。

デザイナーは明貴美加。


■ガーバインMk-III・トロンベ
グラビリオン

■ディアウス
インスペクターが母星から持ってきた超大型砲艦。

その主砲はホワイトスター宙域から地球の施設を狙えるほどの射程を誇り、リフレクターを使用する事で広範囲かつ変則的な砲撃が可能。しかも連射出来るというチート性能。

リュウセイ「反射板が多すぎて攻撃を防ぎきれねぇ!!」
シュウ「本体壊せばおk」


■メガガルガウ
ハg(ryもといヴィガジが、ダブルGに破壊されたガルガウのかわりに搭乗。
ダブルGを圧倒し雪辱を果たしたかに見えたが、突如現れたシュウ・シラカワの駆るグランゾンにあっさり敗北。

メガはテラには勝てなかったということか。ちなみにメカザウルスではない。

余談だが最終決戦でのハg(ryもといヴィガジの「偽装したところで俺の目は誤魔化せんぞ!」…ではなくて「責任は全部俺がとる!!」という台詞はかっこよすぎる。


ディカステス(アインスト化)
アインストに取り込まれたウェンドロに呼応して変化したディカステス。

パイロットであるウェンドロはアインスト化の影響か、目が開いておりメキボスにクリソツ。流石は実の兄弟といったところか。
そしてホワイトスター外へ吹っ飛ばす。


OGsではホワイトスター内部での戦闘だったが、今作ではホワイトスター外部に出てきている。
これは旧作の名残と思われる。

手足に水晶のようなパーツが現れ各部が有機体に近づいた。……が、言ってみれば変化はそれくらいでSRX達にあっさりとやられた。

何のためにアインスト化したんだこいつ……

余談だが、この変化に関しては仮にも旧作のボスクラスだったウェンドロをアインストの肥やしにし、「銃と子供」の話を省略した事からファンの印象は余り良くはない。
といっても、圧倒的に尺が足りないという事実は視聴者も放送前から周知のことなので、仕方ないと言えば仕方ないが…
寺田すら「もっと細かくアインスト化の経緯を描きたかった」と言ってるし。


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最終更新:2023年09月18日 02:15