セカンド・インパクト(新世紀エヴァンゲリオン)

登録日:2012/05/31 Thu 19:16:48
更新日:2023/10/04 Wed 16:47:49
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新世紀エヴァンゲリオンの歴史において、西暦2000年9月13日に起きた有史以来最大の災害・事件。

概要

2000年9月13日、南極大陸マーカム山に10センチメートルに満たない極小の隕石が、光速の95%のスピードで落下。
その質量は4.02×10²⁰トン=4020億ギガトンに達し、洪水、津波、海水面上昇、噴火、地殻の変動、地軸の変動等の環境激変をきたした。
この落下は数億年に一度の規模のものであり、落下の様子が衝突15分前にメキシコのアマチュア天文学者、セイモア・ナンによって観測された。
この「災害」により南極大陸は消滅しバクテリアさえ存在しない死の世界となった。
さらに、それにともなう海水面上昇により多くの沿岸都市が海中に沈んだ。
また地軸の移動によって緯度が変わり、気象に世界規模で多大な変化をもたらした。日本は年中が夏の気候になっている。 


セカンドインパクト後の混乱

地軸の移動による世界規模の気象の変化は世界各地で旱魃や水害をもたらし、多くの難民を生み出した。
2000年9月15日、インド・パキスタン間で難民同士による武力衝突が発生。
これを発端として紛争が世界中に広がった。
9月20日、東京に新型爆弾(おそらくN2爆弾と思われる)が投下されるテロ攻撃があり、50万人が死亡した。
一連の災害・紛争により死亡した人数は実に当時の世界人口の半数にのぼる。
翌2001年2月14日に各国間で臨時休戦条約が締結され、一応は紛争に決着がついた。
2月14日に調印されたことからバレンタイン休戦臨時条約と呼ばれている。

また、ヱヴァンゲリヲン新劇場版シリーズにおけるセカンドインパクトは旧作同様15年前に南極で起きて人類の半数が滅んだと言われているが、西暦何年に起きて、どのようにして発生したのかと言う点が明白にされておらず、全世界のが赤く染まっており、海洋生物はほとんど死滅しているためセカンドインパクト後に生まれたシンジアスカ達は海に住んでいた生物の姿をほとんど知らない。


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真実

上記の巨大隕石の衝突は、ゼーレによる情報操作により改竄され世間に流布されたもの。
NERV等の関係者には「南極で第一使徒アダム調査中に起きた謎の大爆発」とされているが、これもカバーストーリ―に過ぎない。

実際には、南極大陸で発見された第一使徒アダムのS²機関起動実験に乗じる形で、
アダム系列の使徒が目覚める前にアダムを卵の状態に還元するために人為的に起こされた爆発。

葛城調査隊による起動実験の最中にアダムは覚醒しアンチA.T.フィールド≒極限のA.T.フィールドを展開、ロンギヌスの槍を使った再封印にも失敗し、
アダム自身のエネルギーを利用して熱滅却処理しようとするも、既に起爆装置がセットされていた為、アダムは大爆発を起こす。
これによりアダムはばらばらの肉片となって退化した。 

生存者は、葛城調査隊隊長の一人娘・葛城ミサトただ一人。
調査隊に同行していた碇ゲンドウはセカンド・インパクトの前日に帰還しており難を逃れている。

ミサトは「被害を最小限に食い止めるためにやむを得ずやったこと」と言っている。
「アダムがそのまま生命をリセットして地球が使徒の惑星になる」ことは回避しつつ、
「アダムを再利用可能な肉片にする」ために大爆発を起こしているのでこれは微妙なところ。


余談

セカンドインパクトの日は劇場版シト新生等の映像では8月15日となっている。
しかし現在のセカンドインパクト発生日は9月13日となっている。
その理由は恐らく碇シンジの誕生日に関係があると思われ、
ゲンドウユイの間にシンジが受精した日にセカンドインパクトが発生したという設定にしたかったのだと思われる。*1

更なる余談だが、渚カヲルの「君は僕と同じだね」という台詞はシンジもカヲルと同じくセカンドインパクトの日に産まれたという意味で発した言葉だと思われる。カヲルの場合は誕生日自体が2000年9月13日。

初期の企画書では『ふしぎの海のナディア』の敵役「ガーゴイル(ふしぎの海のナディア)」が閃光に触れて塩になってしまったことと「セカンドインパクト」は同種の現象であり、
「セカンドインパクト」は「死海蒸発事件」という名になっていた。

尚、作中ではセカンドインパクトとサードインパクトだけが話題となり、ファーストインパクトが語られることは無いが、実はこれは月(天体)が誕生したジャイアントインパクトのこと。
地球の衛星となった月は第二使徒リリスの入っていた「黒い月」を運ぶためのキャリアであり、
恐らくこの時の衝撃で、本来リリスに刺さっていた槍は、リリスから抜けて行方不明となっている。

ゼーレが流布した通りの隕石衝突が起きたら劇中の被害で済むのか?は議論の的となっているが、
上記の質量は光速に近づいた際の質量増大(これも正確な表現ではないらしいが)も込みと思われるため正確な計算が難しい。
少なくとも、現場が目視できるような場所にあったミサトの脱出ポッドが異常な強度を誇っていたのは確かである。


セカンド・インパクトの後に追記・修正していくのか、wiki籠もりは……この地獄に。

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最終更新:2023年10月04日 16:47

*1 シンジの誕生日はCVの緒方恵美と同じ6月6日にされた為、8月15日ではその設定に無理が出てくる。また、8/15付の喫煙所ビデオにはゲンドウの話し声が含まれるためセカンドインパクトはその日以降であるからインパクト発生日は7話の教科書掲載情報分から変わっていないと思われる。(ゲンドウはインパクト前日に南極から退避している)