時空管理局(魔法少女リリカルなのは)

登録日:2011/08/30 Tue 17:31:00
更新日:2024/04/23 Tue 10:33:48NEW!
所要時間:約 6 分で読めます








僕らが扱う事件では、法も守って、人も守る。

イコールに見えて、実際にはそうじゃないこの矛盾が、いつでもつきまとう。

自分たちを正義だなんて思うつもりはないけど、厳正すぎる法の番犬になりきるつもりもない。

難しいんだ。考えるのをやめてしまったほうが、楽になれる。

まともにやろうと思ったら戦いながら、事件と向き合いながら、ずっとそういうことを考え続ける仕事だよ。









時空管理局は魔法少女リリカルなのはシリーズに登場する組織である。



【設立までの歴史】
古代ベルカ王国がまだ存在していたころ。
技術の発展により次元の海、そして次元世界の存在が明らかとなり、
当時強大な力を持っていたベルカは近隣諸国はおろか次元世界にさえも進出し始めていた。

終わりなき同盟と離反、魔導武装と質量兵器の発展の末、
ベルカが戦端を開いた戦乱はそのベルカそのものが崩壊することで決着した。
しかし残されたベルカの民は各々が覇権を争い再び戦を始めた。
繰り返される戦いを止めるため「ゆりかご」を有する聖王家が諸国を制し統一を図った。
これが「聖王統一戦争」である。

結局はこの乱世も「ゆりかご」の消失、聖王家の断絶により幕を閉じ、
冥王や覇王、雷帝など各王家が各世界で細々と生きることとなった。
皮肉にも、戦争によって魔導技術は発展したが正統ベルカを名乗る者はいなくなり、その術式は途絶えてしまった。

その後民と共に残されたベルカ、更に遡ればアルハザードやそれらに匹敵する次元世界の遺産……。
質量兵器や後に「ロストロギア」と呼ばれる技術は恩恵であると同時に、次元震などの災厄を引き起こしかねない脅威でもあった。

そのころ、次元世界には二つの新興勢力があった。
一つは戦乱を平定した聖王家を信仰の対象とした「ベルカ聖王教会」
もう一つは、魔導技術の著しい発展によって台頭してきた、後の第一管理世界「ミッドチルダ」

ミッドチルダは次元世界の平和・安寧を維持する組織の結成を各方面に提案。こうして設立されたのが時空管理局である。
設立からおよそ100年と戦乱に比べ歴史は短いながらも、現在その影響力は次元世界でも最大のものとなっている。



【概要】
上記の歴史の通り、その存在目的は「次元世界の平和維持」である。
ここでいう次元世界とは基本的に「管理世界」のことを指すが、管理外世界でも次元犯罪などが起きた場合対応する。

※管理世界と管理外世界。
管理世界とは「次元を移動する技術があり、それによって他の世界の存在を知り、かつ管理局に所属している世界」のこと。
地球はそもそも次元移動技術が確立されていない。ナンバリングは「第九十七管理外世界」
新暦65年の時点で、管理世界は35。管理外世界も150を超え、数年おきに新たな世界は発見されている。


現実で例えるなら、現代もなお発見され続ける「WW2当時の不発弾が全部核弾頭+中には日本地図を書き換える威力のものもある」という状態で、それを警視庁だけで日本全国+経済水域200海里までカバーさせられる感じである。

それらの歪みが表沙汰になったのがアニメ第3期StSといえる。
この他にも例を挙げるならオルセアと言う世界は次元移動手段はあれど内戦続きかつ所属の是非で揉めており、局は迂闊に手を出せず座してみているしかない状態にある。


StrikerSの公式HPに書いてあるが、次元世界が共同で運営している組織である。


管理世界では治安維持のため「質量兵器の破棄」及び「地上部隊の設置」が義務付けられている。
階級は現実の陸上自衛隊式。
ただし陸士長や三等陸曹など自衛隊にあって管理局では無い階級もある。

忘れられがちだが構成は魔導師ばかりではなく、クルー・スタッフまで考えると魔法が使えない人間のほうが多い。




管理局は大別して二つの組織から成り立っている。


出典:魔法少女リリカルなのは The MOVIE 2nd A's、セブン・アークス、アニプレックス、
2012年7月14日、©NANOHA The MOVIE 2nd A's PROJECT



◎次元航行部隊

次元航行船で次元の海をパトロールする部隊。通称「海」
シリーズではA'sまでこちらしか出てこない。

本局は次元の海に設置された超巨大な円筒状の施設。無限書庫もここにある。
次元震の観測や次元世界を又にかけた事件、それらの裁判が主な仕事。

実際の海軍よろしく人情人事をしたり情状酌量の判決が出たりと柔軟な対応であることが見て取れる。
レティ・ロウラン提督曰く「才能と未来への意志があればそれでいい」


  • 無限書庫
次元航行部隊本局にある次元世界最大のアナログデータベース。
確認できる世界の全ての書物が保管されたまさに無限の資料庫。内部は円筒形で無重力空間になっている。
最近まで入れっぱなしのほったらかし状態だったがユーノ・スクライアが司書になってから整理され検索効率も上がった。
ヴィヴィオも司書の資格を持っているがオットー曰く「普通じゃない」らしい。


  • 武装隊
非常時に現場で活動する武装魔導師の部隊。
高町なのはのように普段は戦技教導隊で指導員をする者もいる。


◎地上本部
時空管理局の地上部隊の本部。
各次元世界に駐留して治安維持を担う部隊。通称「陸(おか)」
StrikerSではこちらがメイン。

海に比べて規則に厳格。イレギュラーな存在を嫌う傾向にある。
縄張り意識も強く、現場派遣に影響が出ている。
実動部隊ということからか作中の描写も陸士隊・教育隊・自然保護隊【※外部組織ではあるが局員と同等の扱い】・遺失物管理部など部署が明確。
なお地上の名を関するが、別に厳密な意味で地上担当ではなく航空部隊の存在も確認できる。
(そもそも海の担当が次元世界で、陸の担当が管理世界の地上であるので航空戦力の存在自体は別問題)

海に比べて与えられる予算が格段に少ない上、配備されている人員も海よりも能力が低い。
一定の能力に達した人材は海が引き抜いていってしまう為、
満足な活動が行えてるとは言いがたく、次元世界の住民からも信頼が低いととれるシーンもある。
陸はなんとかこの状況を改善したいと考えているが、それが海にとっては「危険な戦力増強を図ろうとしている」と警戒される事に。
この海と陸の状況と意識の格差がStrikersにおける事件の発端の一つとなっている。

本部はミッドチルダ首都クラナガンに位置。JS事件で多大な損害を被った。
トップ前任者は故レジアス・ゲイズ中将。後任は不明。


▼最高評議会
旧暦の時代に世界の平定に尽力し引退後も評議会を設立して強大な影響力を持つ三人の人物。
現在は肉体を捨て、脳髄のみの姿で生命維持ポット内に漂っている。

しかし、現在ではその思考は硬直、先鋭化して自分たちの思惑で世界を動かそうと考えるようになり、
アルハザードの技術を元に「無限の欲望(アンリミテッド・デザイア)」ことジェイル・スカリエッティを生み出し、
彼に純粋なサイボーグ兵士である“戦闘機人”すなわち“ナンバーズ”を製作させたり、
さらに地上本部のレジアスを焚き付けてより強力な地上用兵器を導入しようとしたが、
JS事件に際してスカリエッティの命を受けたナンバーズNo.2ドゥーエにより全員抹殺された。

時空管理局における最高意思決定機関のように表現されているが、
劇中ではレジアスにしか直接的な指示を出しておらず局全体においてどれほどの権限があったのかは不明。
また、それほど重要なポストでありながら彼らの死後この評議会という役職自体がどうなったのかも定かではない。


【その他】
  • 執務官
階級ではなく資格・役職。
主な仕事は「事件・法務案件の統括」
部隊に所属して案件処理をする内勤派と得意な分野の事件を担当し捜査・指揮を行う独立派がいる。
クロノ・ハラオウンは前者でティアナ・ランスターは後者。
フェイト・T・ハラオウンのように両方担当する場合も。
扱う範囲が広く相当な知識その他を要求されるため試験はかなりの難易度でフェイトも浪人した。
JS事件以降は更に厳しくなった。
StSXによると多くの執務官は凶悪事件を避けたがるという。
これは仕事のスタイルが部署や個人によってまちまちであり、内勤派はこういう仕事をしたくないからだと考えられる。
執務官は警察と検察が合体したような役職なのも後押ししているのだろう。
PT事件と闇の書事件の担当執務官であるクロノが裁判で弁護を担当したことから、弁護士を兼ねる事もあると思われる。



ロストロギアを扱う遺失物管理部の第六課。
主にレリック問題を扱う専門部隊という名目で設立されたものらしい。(真の理由はまた別)

試験運用だったため一年で解散となった。

また、問題が起きた場合を考慮して解体しやすいように、
若いメンバー(年齢ではなく実務経験等)で構成されており、隊の雰囲気は地方公務員のような穏やかな雰囲気。

他の部隊に譲渡されるのだろうが、特に役職が特殊でない新設部隊に新施設が作られるとか、なかなか予算的な意味で怖ろしいことをするものである

後に主要メンバーのほぼ全てが対次元犯罪部隊「特務六課」として再結集した。


  • 嘱託魔導師
管理局に協力する民間魔導師。初期のなのは、フェイトはこれにあたる。


  • 魔導師ランク
魔導師に与えられる能力階級。
最上位のSSSからFまでの11段階に加え「+」「−」がある。
AAでも上等だがさらにS+以上は「オーバーS」と呼ばれ熟達の技能を持つことの証でもある。
「総合」や「条件付き」など変則的な能力の場合前置きがつく。

+は0.5ランク扱いのようだが、-は不明。

ただし、単純な強さのランクではなく、あくまで目安である。
また、中にはひとつ上の力量を狙えるにも関わらず昇進試験を受けていないものもいる。







だから自己矛盾するけど、僕は、自分の義妹やその友人には、

もう少し気楽に追記・修正してもらいたい気がするな。




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最終更新:2024年04月23日 10:33