エウレカセブンAO

登録日:2012/04/13(金) 15:30:29
更新日:2023/10/21 Sat 23:59:38
所要時間:約 7 分で読めます







星の子らの叫びを聞け。



『エウレカセブンAO(エイオー)』とは『交響詩篇エウレカセブン』の続編と製作されたTVアニメ作品。


☆概要
本放送は2012年4月から9月。全22話。
その後完結編の最終2話が晩秋より放送された。これを合わせると全24話となる。
番外編のOVAもある他、2017年には最終24話のエンディングに繋がる全5話の短編アニメ『ロード・ドント・スロー・ミー・ダウン』が公開された。


続編と銘打ってはいるがタイトルの頭に「交響詩篇」は付かない。
舞台が日本の沖縄、というか「沖縄諸島連合」とか名乗って日本から独立したがってたり、
沖縄ドルとか出てきたり、現実寄りでリアルな世界設定は"エウレカ"っぽくない。
「スカブコーラル」をはじめ前作と共通する要素が多数登場するが、複雑なストーリー故前作を観ていてもその全体像を把握するのは難しい。
しかし音楽のクオリティの高さや演出、色鮮やかな映像は確かにエウレカセブン。

後に前作ラストでスカブが旅立った並行宇宙(パラレルワールド)の一つ、それも前作の時間軸から遥か過去の時代が舞台であると判明。
異なる世界と異なる時間、そこに「過去の書き換え」などの事象が重なることで複雑な展開を形成することとなった。
そのため、本作品を「スピンオフ」と見なすファンは少なからずいる。

因みにAOは"ASTRAL OCEAN(星の海)"を意味する。


☆主題歌
OP
前期「Escape」
歌:Hemenway
後期「ブレイブルー」
歌:FLOW

ED
前期「stand by me」
歌:ステレオポニー
後期「アイオライト」



☆あらすじ
西暦2025年。
主人公アオは、沖縄の磐戸島で老医師トシオと共に暮らしていた。
行方不明の母を探す旅に出る為に密漁で小銭を稼ぐ日々を過ごすアオ。
そこへ突如現れた謎のモンスター"シークレット"はスカブコーラルを狙い攻撃を仕掛けてきた。
アオは島を守りたいという一心で、日本軍の輸送艦に積まれていたIFO、
ニルヴァーシュに乗り込んでしまうが、「後悔はしたくないから」と覚悟を決めたアオ。
それは過去を知り、未来を切り開くアオの旅の始まりとなる……。



☆登場人物

◇フカイ・アオ
CV:本城雄太郎
本作の主人公。13歳。
沖縄の離島・磐戸島で老医師・トシオと共に暮らしている。
父が行方不明で、10年前の事故から母も姿を消してしまった。
その複雑な生い立ちから自分を押し殺し生きてきた。
ニルヴァーシュと出会い、自分の人生を掴もうと歩み出す。
よそ見運転ばっかりしてよく事故る。
その正体はエウレカの息子。
自分と母親をほったらかした顔も知らぬ父親を恨んでいる。
水着回では二人の水着のガラス張り付き


◇アラタ・ナル
CV:宮本佳那子
本作のヒロイン。13歳。新たなるアナル。
アオの幼馴染み。病弱で酸素吸入器を携行しているが、それに負けない強い心の持ち主。
10年前の事故で母を失っており、その時からユタ(霊能力)に目覚める。
事故の時に救ってくれた"海巨人(ニルヴァーシュ)"に憧れに似た感情を抱いている。
謎の男トゥルースに誘拐された……というかむしろ寝取らr……自分から着いて行ってしまった。
ただ、アオのことは今でも心配している様子。
ヒロインかと思ったらライバルだった。


◇フレア・ブラン
CV:大橋彩香
パイドパイパー所属のIFOパイロット。
クリストフの一人娘。
優秀なパイロットとしての自覚と誇りを持つ真面目で勝ち気な少女。
かつて交通事故にあった際に、父の判断で母の命と引き換えに救われており、そのことから父を恨んでいる。
生まれながらにしてIFOの操縦才能を持つアオをライバル視する……という設定だが、
実態は目的が曖昧なアオに厳しい言葉をかけた程度で、基本的には面倒見の良い先輩。
8話で意気投合してからは仲良くなり、フラグが立ったような気もする。
ガゼルとアオの双方に気があるかのような描写があるが、
どっちに転んでもおっさん趣味かショタコンかの二択になる。フレアェ……。
水着は水色のフリル付き。


◇エレナ・ピ−プルズ
CV:小見川千明
パイドパイパー所属のIFOパイロット。
アニメを愛する"二次元愛好家"で、言動にもアニメの台詞をよく使う、
何を考えているのかよく分からないマイペースな少女。時折メタ発言をする。
水着は白スクに猫耳に尻尾。
交響詩篇の世界と何らかの関わりがあると自称していたが、そんなことはなかった。


◇イビチャ・タノヴィッチ
CV:後藤哲夫
チーム・パイドパイパーの隊長にして、母艦トリトン号の艦長。
ヒゲにグラサンのおじさん。
偏屈で頑固な性格だが隊員たちのことを気遣う誠実な人物。
かつてエウレカに命を救われた経験から、アオを気遣い彼をチームに迎える。


◇レベッカ・ハルストレム
CV:中村千絵
容姿端麗、頭脳明晰なパイドパイパーの作戦参謀。
交渉時でも冷静さを失わず、人を寄せ付けない雰囲気を持つ。
シークレットの出現に対してIFO部隊を指揮し、事態の収拾を図る。
ガゼルとフラグがあるかもしれない。


◇クリストフ・ブラン
CV:納谷六朗、江原正士(ロード・ドント・スロー・ミー・ダウン)
ゲネラシオン・ブル社長。
ラフな服装に嘘からホントか判らない物言いをする飄々とした中年オヤジだが、その実冷静で抜け目ない。
愛娘であるフレアからは毛嫌いされているが今でも変わらず愛情を向け、彼女の意志を尊重しようとする。
尚、本編終了後に納谷氏が死去したため、後年は江原氏が代役を務めている。


◇ガゼル
CV:桐本琢也
運び屋のリーダー。
仕事柄、荒っぽく軽い性格に見えるが、その実は情に厚く義理堅い。
仲間のピッポとハンの二人と共に行動する。
アオと出会い、新たな行動を起こす。


◇ゲオルグ
CV:木内秀信
ゲネラシオン・ブルが有する疑似人格AI。
IFOチームのサポートなどが役割だが、AIのくせに聞いてもいない無駄な雑学を喋りたがるなど面倒くさい性格。
終盤にはとある変化を迎えるが…?


◇フカイ・トシオ
CV:堀勝之祐
アオの保護者。磐戸島で「深井診療所」を営む老医師。
人命を何よりも大切に考えており、その姿勢はブレることはない。


◇トゥルース
CV:井上和彦
変幻自在に姿を変える謎多き人物。一部から付けられた愛称は春日。顔芸担当。
自分を人間でもシークレットでもない「トゥルース」と傍迷惑に主張し、破壊工作に勤しむ。
また、ナルを唆したりエウレカを付け狙ったりとアオとの因縁を重ねる。
終盤には専用機も得て晴れてラスボス化したかと思われたが……。


◇エウレカ
CV:名塚佳織
アオの母親(アンマー)。
アオが幼い頃に行方不明になっている。
が、12話にて妊娠した若いエウレカが登場。
スカブ・コーラルの消失現象の調査中にニルヴァーシュと共に光の柱に巻き込まれ、この世界にやってきた。
どうやらTV版のエウレカと同一人物らしく、背中に羽があり、
調査のためにスカブ・コーラルに埋めこんだ月光号にはspec3が空けた大穴がある。

アオの前でレントンとの惚気話をするなど前作より砕けた性格になっている。レントン爆発しろ。
ちなみに妊娠しているのは女の子である。
……ん? 女の子?


レントン・サーストン
CV:藤原啓治
エウレカの夫でアオの父。
22話からやっと登場。いつの間にかホランドになってた。
色々苦労を重ねてきたようで、前髪だけ白髪になってしまっている。
アオが乗るニルヴァーシュの開発者。
スカブ・コーラル消失現象の調査のため、
廃船となった月光号をスカブコーラルに埋め込ませることを発案した。



☆IFO
人型兵器(Intelligence Flying Object)の総称。
前作でいうLFOやKLFに相当する人型機動兵器でトラパーを利用する飛行など共通点も多い。
従来の機体とは一線を画すデザインが多い。
IFO操縦者をライダーと呼ぶが、操縦出来るのはトラパーを吸って育った子供かスカブを肉体に移植した人間だけ。



WELCOME HOME
AO

アオ機。全てのIFOの原型となった機体。
「Mark1」の名称で連合軍の管理下にあったが、ある理由から本来所有権を持たない日本軍が非合法を含む、あらゆるルートを使って入手。
その後シークレット襲撃のどさくさに紛れてアオが起動させる。
他のIFOと同様、高速移動形態に変形することができ、口にあたる部分は放熱口になっている。
稼動当初は『WELCOME HOME EUREKA(お帰り、エウレカ)』の文字が表示されたが、
アオが乗るようになってからは『EUREKA』が『AO』に変わった。
13話のエウレカの台詞から、レントンが建造した機体であると思われる。
10年前の沖縄スカブバーストでは、type ZERO同様、ライダー無しでも動いていた。
また後半で手に入れたMAP兵器『クォーツ・ガン』は存在するもの全ての歴史を改変する威力を持つ。


《RA164 アレルヤ》
フレア機。パイドパイパーの青いIFO。
ネットワークのハブとなって各機体と母艦であるトリトン号のデータリンクを行う。
武装は少ないが機動性が高く、索敵、電子線を得意とする。
緊急時には隊長機として作戦指示を出す。


《RA301 キリエ》
エレナ機。パイドパイパーの赤いIFO。
機体の左右に長距離対撃が可能な重火器を2門装備した戦闘機。
機動力では劣るが、 圧倒的な火力でシークレットに対抗する。
シークレット掃討の為に必要な特殊装備も搭載されている。


☆LFO
前作にも登場したアーキタイプを基に作られた人型兵器。

ニルヴァーシュ type ZERO spec2
12話にて月光号、エウレカと共に現れたLFO。
ファンにはお馴染みスタイリッシュな方のニルヴァーシュ。
コンパクドライヴ、アミタドライヴの両方が確認できるため、
旅立ったTV版のニルヴァーシュと同一と思れた……が、
こっちと同じホーミングレーザーを装備していることが判明。
ナルが奪取し、アオと対立する。


《ニルヴァーシュ spec-V3》
レントンが操縦するLFO。
カラーリングはspec3に、シルエットはspecVにそれぞれよく似ているが、全体的にメカっぽくなっている。
V同様手にしたステッキでビットを自在に操作する。
見かけ通りめっちゃ強い。


《カノン》
ゲネラシオン・ブル本社地下に封印されていた巨大な黒いアーキタイプ。
アーキタイプ故もはや人型ですらないが、機動性は高く各部にホーミングレーザーを持つなどハイスペックな機体。
膨大なトラパーを放出しており接近することすら難しい。


☆シークレット
前作でいう抗体コーラリアンに相当する敵性怪獣。「Gモンスター」とも呼ばれる。
無機質な身体はネウロイを彷彿させる。
スカブバーストが起こると出現し、スカブに接触することで融合爆裂を起こし周囲の物体諸共跡形も無く消し去ってしまう。
コンパス型から巨人型まで多種多様な形状のシークレットが登場する。
その正体はスカブを危険と判断した宇宙が生み出した抗体。終盤にはゲオルグと融合しコミュニケーションが可能になり、人類の協力者となる。


☆用語

◆スカブコーラル
前作にも登場した珊瑚状の巨大な物体。
大昔から不定期に世界各地へ突如出現し続けている。
作中世界ではスカブから放出されるトラパーが主なエネルギー資源となっており、スカブの出現は大きな経済利益を生む。
その一方スカブの活性化現象「スカブバースト」はシークレットの出現を誘発する他、トラパーによって人体が冒されてしまうなどの問題もある。
その正体は前作のラストから今作の宇宙へと到達した一部のスカブがシークレットに追われ過去へと逃亡してきたもの。

◆クォーツ
スカブの内部に存在する水晶のような物体であり、スカブの核と呼ぶべきもの。
これを摘出することでスカブバーストを抑えることが出来る。
シークレットがスカブ内部のクォーツに接触することで融合爆裂が起こる。
正体はスカブが獲得した「並行宇宙へと渡ることが出来る機関」。時間移動もこれによって行われている。

◆ゲネラシオン・ブル
スイスに本部を持つ国際民間企業。
スカブコーラルとそれに関わるスカブバーストやシークレットなどの研究・対策を業務としている。
独自のIFOチームを複数所有し、秘密裡にクォーツの回収と管理を行っている。

◆チーム・パイドパイパー
ゲネラシオン・ブルの一部門で、シークレットを排除する為の民間IFO部隊。



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最終更新:2023年10月21日 23:59