ヴァル・ヴァロ(MA)

登録日:2012/07/15(日) 14:09:51
更新日:2024/04/07 Sun 22:53:06
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「ヴァル・ヴァロだぞ!!」




機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY」に登場する機体。
型番:MA-06

一年戦争末期にジオンが開発したMAであり、ビグロに当時存在したMAの長所を取り入れた発展機として開発された。試作機はYMA-06の型番で実験が進められ、グラナダで研究されていた新機軸の武器も搭載されたが、一年戦争での実戦投入は確認されず、存在が判明したのはデラーズ紛争の詳細が明らかになってからである。

目などのセンサーはモノアイを採用し、コクピットはその後方に設置された。機体各部には姿勢制御バーニアを備え、後部には3基の大型スラスターを搭載。その機動性はビグロをも上回る。また機体表面には耐ビームコーティングを施しており、劇中ではGP01ビームライフルを弾き飛ばしていた。



[武装]
  • 大型クローアーム
格闘攻撃時に使用。通常は機体側面に収納されており移動時に支障をきたさないようにしている。またクローの中にはビームガンが内蔵されており、火力が高い。ビグロマイヤーを参考にした設計の可能性もある。

  • 大型メガ粒子砲
機首の下部に設置。使用時にはカバーが左右に展開し、砲門が現れる。ビグロのメガ粒子砲を上回る威力を持つ。

  • プラズマリーダー
「新機軸の武器」のひとつ。アッザムのアッザムリーダーを発展させた武器であり、3基1組で機体から射出し、地面に固定したあとセンサーで位置を確認し、プラズマ結界を発生させて結界の中の敵を行動不能にさせる。
だが味方も巻き込むおそれがあり、宇宙空間の使用は難しいことから存在意義が疑問視されている。実験機だから積んでみたかったのだろうか。


この他、110mmバルカンやミサイルポッドも持ちかなりの重装化がなされている。
しかしプラズマリーダーなどの武装が高機動による強襲というコンセプトと矛盾するため、試作機は終戦を機に廃棄されてしまったらしい。だが・・・



[劇中での活躍]
フォン・ブラウン市でケリィが整備を行っていたのがこの機体であり、どうやって手に入れたのかは不明(のグラナダ辺りに廃棄されていた機体を拾ったとの解釈も出来る)。

ケリィは左腕を失くしていたため、右腕だけでも動かせるように改修していた。
ウラキの協力もあり改修は完了したが、ケリィはシーマの部下・クルトに裏切られデラーズ・フリートに入れなくなり、フォン・ブラウン出港直前のアルビオンに対し同市を人質にとってGP01-Fbに決闘を申し込む。
そして激闘の末にGP01-Fbを捕らえるが、 GP01-Fbの上半身分離からビームサーベルを突き立てられ敗北。MAの弱点であるビーム兵器による一点集中攻撃に対する防備が取れていなかった事から、ケリィは機体と共に散った。
劇場版ではコウが改修を手伝う場面は残っているが、決闘のシーンは丸々カットされておりケリィ共々活躍しない。
なお脱出装置は積んでおらず、小説版での補足描写によると機体改修の過程でケリィがオミットしたとされている。


現在ガンダムエースで連載中の漫画版にも登場。大体の経緯は同じだが、ウラキとの戦いは、ウラキのGP-01Fbと、アナハイムのテスパイのGP-04との演習中。GP-04をプラズマリーダーで機能停止させるも、ウラキとの戦いはなんの良いところも無く敗北。このまま、原作通りに舞台から退場すると思われた……その時!





迎えに来たぞ!ケリィ!


ケリィ・レズナーがどれだけ待ち望んだ事だろう。全国のジオニストがどれだけ夢焦がれただろう。ガトーが、重武装のGP-02と共にケリィを迎えに来たのだ!そんなケリィに応えようとしたのか、ヴァル・ヴァロもダメージはそのままに再起動。ガトーの母艦へ向かう。ちなみにガトーは、十数機のMSと戦艦2隻を轟沈させるという大立ち回り。

その為、フォン・ブラウンでケリィは死ななかったという驚きの展開に。……しかし、ケリィは仲間達と再び共に戦える喜びはあるが、愛する女性を置き去りにしていく事に後ろ髪を引かれる思いも重い。ケリィはどんな終着点にたどり着くのか……。


[ゲームでの活躍]
設定通り宇宙用で装備も充実している。だがなぜかクローが使えず格闘が出来ないため使い勝手さではビグロやザクレロに劣っている所もあった。
だがSEED以降でようやく大型クローが追加。これにより一気に使い易くなった。ただMA特有のサイズが大きめという難点はあるが。

敵機としての登場が主であるが、一部の作品ではバザーでの購入やコウとキースの撃墜数による隠しフラグで自軍で使用可能。
A-アダプターで地形適応を補正すれば地上でも出撃させられる。
プラズマリーダーがマップ兵器なのでうかつに固まっていると危険。

クロニクルで初登場。サイコガンダムほどではないもののプラズマリーダーでプレイヤーを苦しめた。
ただし慣れてしまえば瞬殺できてしまうため、バストライナーで消し炭にされチューンポイントにされる蟹が続出した。
なお、僚機として出撃させるとしばしばリーダーで敵機を捕獲してくれるため頼りになる。


余談だが、本機のフォルムは後に登場したMAシャンブロの水中巡航モードに酷似している。本機は宇宙用でシャンブロは地上・水中戦向けと正反対だが、シャンブロの設計の際に何らかの形で本機のデータも活かされた・・・と考えられなくもないが・・・。
宇宙用のビグロを元にグラブロを作ったことだってあるし。




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最終更新:2024年04月07日 22:53