ロト(MS)

登録日:2010/03/12(金) 00:45:08
更新日:2024/01/18 Thu 23:11:59
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歯車には歯車の意地がある

LOTO


型式番号 D-50C
所属 地球連邦軍
建造 サナリィ
生産形態 量産機
全高 12.2m
重量 16.84t
出力 980kw
推力 32,400kg
センサー有効半径 8,800m
乗員 3名+8名
固定武装 ビームバーナー
ミサイルコンテナ
オプション武装 マシン・キャノン
ロング・キャノン
メガ・マシン・キャノン
投光器
中の人


ロトとは、小説およびOVA「機動戦士ガンダムUC」に登場するMSである。

地球連邦軍の兵員輸送用可変MS。
サナリィによって開発され、宇宙世紀0096年の時点で地球連邦宇宙軍の特殊部隊「ECOAS(エコーズ)」が使用している。
最新の超小型熱核反応炉を採用したことに加え、内部のパーツ配置をミリ単位で最適化したとまで言われる徹底した小型化によって全高12.2mとこの時代のMSにしては2回りほど小さく、MS形態とタンク形態に変形可能。
タンク形態時はさらに頭頂高が下がり、MS形態時の半分程度になる。この状態で走行することでバーニア噴射時の光や熱の発生を抑え、障害物に隠れて移動できる。これらの特徴によりMSとしては特に隠密性に優れる。

ジェネレータの出力不足からビーム兵器は使えないものの、それでもMSにとって致命的となる程度の火力は有しており、また小型ゆえの慣性モーメントと前面投影面積の小ささは回避の面で大きな武器となる。
戦術によっては主力級MSとも対等以上に渡り合う事もあり、そのポテンシャルは侮れないものがある。

主に兵員輸送に用いられるが、各種センサー類、通信機能が充実しており、指揮通信車としての機能も有する。乗員数は操縦室に3名(車長、操縦士、通信士)とMSをフルに運用するだけでも通常のMSよりも多くの人員を要するが動かすだけなら1人でも可能。

なお本機のデータは後の小型MS開発に活かされた。

数字の一番左に付く型式番号「50」または「5」は後に戦車型に変形する機体を表す番号としてフォーミュラ計画に編入されている。

この機体・計画を元にF50(これのレプリカがガンタンクR-44)やF91等が作られていくのである。

ちなみに、一年戦争の名機ザクⅡと比較すると、パワーはほぼ互角だが、全高は約2/3、重量は約1/5である。
僅か20年弱の間でのMS技術の急速な進化を感じさせる。


●武装

ミサイルコンテナ

4連ユニット式で1ユニットに3連装小型ミサイルか、大型ミサイルを使える。
つまり最大12発、最低4発撃てる事になる。


○ビームバーナー

ビームサーベルとは違い、長いビーム刃を作らずごく小さなビームを生成する溶断用装備。
主に破壊工作用で、お世辞にも戦闘向きの装備ではない。尚、本機にマニピュレータはない。
緊急時には近接攻撃を試みることもできなくはないが…


○マシン・キャノン

対歩兵・対軽装甲兵器用の25mm機関砲。対人火器としてはオーバーキルと言える。


○200mmロング・キャノン×2

長距離支援兵装で役割はガンキャノンガンタンクと同じ。
高い命中精度とこの時代のMSの四肢を吹き飛ばす(直撃すれば撃墜可能な)破壊力を持つ。
ガンプラの取説によれば滑腔砲らしい。


○メガ・マシン・キャノン

対空戦用兵器。対空精密照準システムを内蔵している(ロト本体の照準システムでは対空射撃に不十分ということでもある)。
ガンダムデルタカイが使用するものと同型とも言われる。
後にサナリィが開発したキャノンガンダムや、それをアナハイムが再設計したGキャノンにも類似の武装が採用された。


○投光器

主にマシン・キャノンとセットで使われる。
後のU.C.0097年にガンダムNT作中において、ルオ商会が運用したディジェの指揮官機に同型のものが装備されていた。


中の人

ECOAS歩兵部隊8名。「一騎当千」と評される高練度の歩兵達。
多分コレが本機の最強武装。


尚、200mmロングキャノン×2、メガ・マシン・キャノン、マシン・キャノン&投光器はいずれか一つを選択するオプション式。
基本的にはマシン・キャノン&投光器を装備している。


●劇中での活躍

○機動戦士ガンダムUC

特殊部隊「ECOAS」に配備され、その内の1機がインダストリアル7市街戦において、ダグザ・マックール中佐指揮の下、クシャトリヤに「対サイコミュ兵器戦術」を使用。これは追尾してきたファンネルをネット弾で絡めとり、地表に墜落させて無力化するというもの。地道だが確実なこの方法によって計2機のファンネルを沈黙させたが、3機目のファンネルが放ったメガ粒子砲の直撃を受けて大破、炎上した。

パラオ攻略戦でも数機が投入され、そのサイズを活かしてデブリに偽装し潜入。破壊工作を行った。
その後ジェガンと共同で敵機を撃破していたがシナンジュギラ・ズール(アンジェロ・ザウパー専用機)に2機撃破された。
このシーンはシナンジュが悪魔に見える。

また、ロンド・ベル所属のネェル・アーガマに持ち込まれた姿が確認され、決戦時はアーガマのカタパルト上で対空迎撃を行っていた。


○機動戦士ガンダムF90 FastestFomula

サナリィ製ということもあってか、第二話で地上におけるF90の運用試験に参加。
攻守に分かれて行う紅白戦で、F90Sタイプグスタフ・カールからなる攻撃部隊を、F50Dと思われるタンク型MSと共に長距離砲撃で迎撃していた。


ガンプラ

HGUCのNo.106として製品化。
小型のためか、商標対策の商品名にするためか、HGUCのナンバリング製品初の二個セットとなっている(ナンバリングの無いものならG-3ガンダムシャア専用リック・ドムのセットや三個入りのV作戦セット等がある)。
因みにポリキャップレスであり、足の構造や背中の重さから人型形態時の自立性には難がある。
差し替えなしで完全変形が可能だが、膝関節が脆く破損の報告が目立つので注意が必要。

また、武装は三種類×2セットあるためダブルメガマシンキャノン+投光器×2など本来あり得ない装備もできるが、全部を一つずつ並べたいなら結局もう一箱買わなければならないのが欠点でもある。


Gジェネ

シリーズによって多少性能は変わるが威力4000・射程7以上のロング・キャノンが強力。
また砲撃機ながら接近戦においても威力3000超の武装を備えているため明確な隙はない。
耐久力は低めだがサイズがSで回避率が高めというタンクのイメージに反する特徴も。
タンク系では間違いなく最高峰の性能なので、その手の機体が好きならオススメ。
何故か新型であるはずのガンタンクR-44よりも強い。
ジェネシスでは序盤に捕獲可能な陸戦強襲型ガンタンクから開発可能で、ロトからジェガンに開発可能なので一気に戦力向上が見込める。


●バトオペ2

コスト500の支援機として登場。
ゲーメシステム上の関係か、サイズが約15mと原作より大型化している。
今後ロトの開発元であるサナリィが先導してきた小型な第2期モビルスーツ群の実装の布石になるのだろうか?


●新約SDガンダム外伝

名前ネタで某有名RPGシリーズっぽい衣装を纏った6人組『自称勇者ロト6』として登場。
たぶん、もう一つの有名RPGシリーズの3作目に登場している「自称勇者なじいさん4人組」のネタも含んでいる。
後に『自称勇者ロト7』に増えた。


追記・修正宜しくお願い致します。

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最終更新:2024年01月18日 23:11