アクセル・ワールド

登録日:2009/06/30(火) 11:00:01
更新日:2024/01/06 Sat 20:33:09
所要時間:約 9 分で読めます





もっと先へ――《加速》したくはないか、少年


レーベル:電撃文庫
著者:川原礫
イラスト:HIMA

既刊24巻

アニメは、2012年4月から9月まで放送された。

第15回電撃小説大賞「大賞」受賞作。初出は「超絶加速バーストリンカー」というタイトルで発表されたが、タイトルが不評だったぶっちゃけ中二臭いため改題された。
1巻の巻末には川上稔のキャラクター紹介が掲載されている。
数々のショップの売上ランキングで1位を獲得しており、今後のさらなる人気上昇が期待される。

余談だが、デュエルアバターの名称の一部はMagic the Gatheringが元ネタになっている。
(例:ブラック・ロータスは有名なぶっ壊れカードの一つBlack Lotusから)


【あらすじ】
ニューロリンカーという携帯端末を用いることにより、生活の半分が仮想コンピュータネットワークで行われる近未来……。
デブでいじめられっ子の少年ハルユキは、現実を呪いながら学内ローカルネットの片隅で《速さ》を競う地味なスカッシュゲームのスコアを伸ばすだけの日々を送っていた。
そんなある日、ハルユキは校内一の美貌と気品を持つ少女、黒雪姫から謎めいた言葉を告げられる。

「もっと先へ──《加速》したくはないか」

ハルユキは黒雪姫から「ブレイン・バースト」というプログラムを受け取る。それは、ニューロリンカーの量子接続に作用して思考を1000倍に《加速》するという驚くべきアプリケーションだった。

《加速世界》の存在を知ったハルユキ。それが、中学内格差(スクールカースト)の最底辺である彼が、姫を守る騎士《バーストリンカー》となった瞬間だった。


【登場人物】

《ネガ・ネビュラス》
のレギオン

ハルユキ(有田春雪)
CV.梶裕貴
平凡な少年が主人公になることが多いバトル物のライトノベルにしては珍しく、マイナス要素ばかりの主人公。
中学一年生。デブで内向的な性格のためいじめを受けていた。学内アバターは《ピンクのブタ》。
ゲームが得意で、黒雪姫にその反射速度を見込まれバーストリンカーとなる。
デュエルアバターは《シルバー・クロウ》。必殺技は両腕をクロスさせ、大きく左右に開き、よいしょと頭を突き出す技…
その名も《ヘッドバット》。

黒雪姫
CV.三澤紗千香
ヒロイン。ハルユキの通う中学の生徒会副会長の二年生。その美貌により周囲から黒雪姫と呼ばれているが、本名は不明。
住基ネットまでチートを使って書き換えているので本人が本当に心を許した人物しかその本名は知らない。(少なくともハルユキとグラフ以外の四元素は知っている)
学内アバターはエディターで自作した《黒揚羽蝶》。
ハルユキLOVE。大人びた言動をとるが、ハルユキに近づく女子にヤキモチをやく姿は年相応のもの。
《黒の王》。デュエルアバターは《ブラック・ロータス》。両手両足が剣で出来ており近接戦闘を得意とする。
《純色の王》の一人だがとある理由によりハブられ気味。

チユリ(倉嶋千百合)
CV.豊崎愛生
ハルユキの幼なじみ。いじめられているハルユキの現状に心を痛めており、ハルユキが黒雪姫と親しくするのを好ましく思っていなかったが、バーストリンカーになったことで関係改善した。
学内アバターは《銀色の猫》。
同じく幼なじみのタクムと付き合っていたが、とある事情で振り出しに戻り普通に幼馴染の関係に戻った。

タクム(黛拓武)
CV.浅沼晋太郎
ハルユキとチユリの幼なじみ。二人とは違う中学に通っている。二人とは今でも仲は良いがハルユキは成績・スポーツ共に優秀な彼に劣等感を抱いている。
初登場こそ爽やかスポーツマンだったが、後にメガネをかけ、その姿は《ハカセ》というアダ名をつけられそうになるほどサマになっている。
メインヒロイン疑惑アリ。

スカイ・レイカー
CV:遠藤綾
第一期ネガ・ネビュラスにおける4人の幹部《四元素(エレメンツ)》の一人。“風”担当。アッシュ・ローラーの《親》でもある。
第一期ネガ・ネビュラス解散後、旧東京タワーの天辺に家を造り隠遁していた。
ハルユキに《心意システム》について教え鍛えたことで、彼から《師匠》と呼ばれている。
お嬢様な見た目に反して行動は相当アグレッシブで、ハルユキを始め、多くの人間に色んな意味でトラウマを植え付けている。さしずめ「鬼の副長」といったところ。

アーダー・メイデン
CV:原由実
第一期ネガ・ネビュラスにおける4人の幹部《四元素》の一人。“火”担当。リアルは初等部の四年生、つまり小学生。
寄生属性を持つオブジェクトを除去する《浄化能力》を持つ。
第一期当時は「レイカーに抱えられて飛びながら火炎を撃ちこみ、最後は自ら火の玉になって突き落とされる」というレイカー専用ナパーム弾にされていた。

アクア・カレント
CV:植田佳奈
第一期ネガ・ネビュラスにおける4人の幹部《四元素》の一人。“水”担当。初出は10巻に収録されている短編『遠い日の水音』。
時系列的にはハルユキが一番最初に会ったエレメンツのメンバー。
バーストリンカーを救済するレベル1の《用心棒(バウンサー)》、《唯一の一(ザ・ワン)》として活躍していた。
性別不明だがたぶん女性。

グラファイト・エッジ
CV:???
第一期ネガ・ネビュラスにおける4人の幹部《四元素》の一人でオリジネーター。“地”を司る。
ロータスの剣の師匠。剣が本体のヒト。オリジネーターであり、容姿的に別作の主人公のアバターに似ている。
実力は高いがアホでありレイカーとは違った意味で加速世界に様々な武勇伝を刻んでいる。
絶賛行方不明だったが、現在は緑のレギオンである《グレート・ウォール》に移籍していた事が明かされた。しかも筆頭幹部。
CVは不明。しかしどう聞いてもこの人である。


《プロミネンス》
のレギオン

ニコ(上月由仁子)
CV.日高里菜
小学五年生。《赤の王》。デュエルアバターは《スカーレット・レイン》。
不動要塞(イモービル・フォートレス)》、《鮮血の暴風雨(ブラッディ・ストーム)》など数々の異名を持ち、強化外装による強力な火力で敵を圧倒する戦闘スタイル。

ブラッド・レパード
CV 川澄綾子
赤のレギオン、プロミネンスのサブマスター。赤の王であるニコとはリアルでも親友同士。メイドライダー。
せっかちな性格で簡潔な話し方を好み、了解(OK)→K 問題ない(No program)→NP などと話す。中二病?

◇レッド・ライダー
CV津田健次郎
先代《赤の王》。情熱的で友情を重んじる性格。圧倒的銃撃センスと高い人望を持っていたが、とある理由により全損。加速世界を去った。
実は彼を倒したのは他ならぬ黒雪姫。とはいえある人物が黒雪姫をハメる際の犠牲になった形であり本人は恨めしく思っていない。


《クリプト・コズミック・サーカス》
のレギオン

イエロー・レディオ
CV:石田彰
黄の王。アバターの外見はまんまピエロ。
ネガ・ネビュラス以外の各レギオン同士が不可侵条約を結んでいる中、策を巡らし合法的に王を狩ることをたくらむ。
やり方は異なるが、ロータスと同じくレベル10を目指している人物。でも小物。しかもロリコン。
『お前なんだか』『トランプとか武器にして戦いそうな顔だよな(笑)』


《グレート・ウォール》
のレギオン

グリーン・グランデ
CV:黒田崇矢
緑の王。絶対的な防御力から《絶対防御(インバルナラブル)》の異名を持ち、一度もHPが半分を切ったことがないといわれている。
オリジネーターと呼ばれる最初にブレイン・バーストをインストールした百人の子供の内の一人。
殆ど喋らず本心が読めない。技の発動以外で喋ったら一大事レベル。

アッシュ・ローラー
CV.鈴村健一
緑のレギオンに所属するバーストリンカー。ヒップホップ調の喋り方が特徴。バイクに乗って戦う。現実世界の情報は長らく不明だったが……?
ハルユキの最初の対戦相手であり、それ以降良きライバルとなる。

◇アイアン・パウンド
CV. 野坂尚也
グレート・ウォールの幹部である《六層装甲(シックス・パウンド)》の第三席。ハルユキと真正面からぶつかったことがきっかけでハルユキに好意的。
ボクシングスタイルで戦うが、リアルでもボクシング経験を積んでいるらしい。《完全一致(パーフェクト・マッチ)》のリンカーの一人。

◇ブッシュ・ウータン
アッシュを兄貴と呼び慕うバーストリンカーで、同じ立場のオリーブ・グラブとコンビを組んでいる。
親はすでに全損してしまっている。


《レオニーズ》
のレギオン

◇ブルー・ナイト
CV:櫻井孝宏
青の王でオリジネーター。単独で神獣級エネミーを倒した事があるため、《神獣殺し(レジェンドスレイヤー)》《剣聖(ヴァンキッシュ)》などの異名を持つ。
明るい性格でハブられ気味の黒雪姫にも好意的。だがレッド・ライダーが全損した時は誰よりも激昂し、破壊不能のはずの地面を割ったという逸話も。
また違法ツールに対して非常に厳しく、掟を破った者を全損させた事もある。
相手が必殺技や心意技を使うまで自身はそれらを使わないという縛りを課しており、周りから「甘い」とよく言われている。

◇コバルト・ブレード、マンガン・ブレード
CV.福圓美里(コバルト)、近藤佳奈子(マンガン)
青の王の側近。瓜二つのアバターを持ち、リアルでも双子。2人で1人のバーストリンカーで、通称《二剣(デュアリス)》。
能力もほぼ一緒で、鞘に入れていた時間だけ射程が伸びる必殺技《レンジレス・シージオン》を持つ。
加速世界では武人のように固い喋りをするが、リアルでは普通に女の子らしい喋り方をする。
が、その喋り方そのものにも秘密があり………

◇フロスト・ホーン
青のレギオン所属の一般プレイヤー。超脳筋で、なりふり構わず対戦を仕掛ける事で有名。
必殺技《フロステッド・サークル》の効果によりアバターに霜が貼りつく事ででお互いのスピードがダウンし、攻撃力が上がるようになるため脳筋大技勝負を強要される。光線や狙撃の命中も下がるのでかなり面倒くさい。

◇トルマリン・シェル
青のレギオン所属の一般プレイヤーで、ホーンの相棒。
アビリティ《圧電装甲(ピエゾ・アーマー)》により衝撃を受けると発熱するため霜が貼りつかず、《フロステッド・サークル》下でも自由に動けるためホーンとの相性は抜群。
対戦中ホーンと漫才みたいな事をする事もあり、コンビで人気。


《オーロラ・オーバル》
のレギオン

◇パープル・ソーン
CV.水橋かおり
紫の王。レッド・ライダーと恋仲だったためロータスを強く恨んでおり、ネガ・ネビュラスの現状最大の敵になる…そうだが、劇場版を見る限りただのツンデレっぽい。
戦い方は魔術師らしく、雷を起こして攻撃する他、自身のゲージ消費の約1.6倍程度の必殺技ゲージを味方にチャージする《エレメンタリー・チャージ》という技を持つ。

◇アスター・ヴァイン
紫の王の側近。レイカーにナニカサレタらしい。
紫レギオンがNATOフォネティックコードを用いるのはこの人の趣味。


《オシラトリ・ユニバース》
のレギオン

◇ホワイト・コスモス
CV.吉田真弓
白の王。黒雪姫が散々語っていた「ハルユキの絶対関わってはいけない相手」にして、黒雪姫の「親」でもある実の姉
現状のネガ・ネビュラス最大の仇敵。

◇アイボリー・タワー
七連矮星(セブン・ドワーフス)》の第四位。白の王の側近で、七王会議に全権代理として出席している。
心意技を打ち消す心意技《虚数時間(イマジナリー・タイム)》を持つ。

◇ローズ・ミレディー
《七連矮星》の第三位で、《怒りんぼ(グランビー)》の通称を持つ。とある事情でハルユキ達とも繋がりがある。
オシラトリ内の他のメンバーとは思惑が異なる素振りを見せている。
薔薇を中心とした技を使用する。主要技に《秘密の薔薇(シークレット・ガーデン)》があるが、パルプンテ技であり発動するまでどんな効果か分からない。


《加速研究会》
ブレインバーストによる加速を悪用し、加速世界で多くの事件を引き起こし、陰で暗躍している謎の集団。
だいたいこいつらのせい。

ブラック・バイス
CV:飛田展男
加速研究会副会長を名乗るプレイヤー。レベルは8。薄い黒い板の集合体という異様な風貌。PS2に似ている。
体を一枚の板に集合させて影の中を移動する特殊能力を持つ。

能美征二
CV.小林沙苗
ハルユキたちが進級した春、新しく入学してきた新一年生。《加速》を学校生活でも使用し、黒雪姫不在時の中学内格差(スクールカースト)の頂点に立った。
デュエルアバターは《ダスク・テイカー》。

◇ラスト・ジグソー
CV.日野聡
完全な中立域にして対戦の聖地「アキハバラBG」でローカルネット荒らしをしていたプレイヤー。
鋸を主武器とし、設置罠や投擲武器として用いる。


その他の登場人物

クリムゾン・キングボルト
CV:新垣樽助
史上最強の名前を持つ男。
元は《オーロラ・オーバル》のメンバーで、ロータスとも旧知の中。
ある日突然姿を消し、周囲にはポイント全損によって加速世界から退場したと思われていた。
しかし、ロータスと思わぬ場所で再会を果たすことになる。

災禍の鎧(クロム・ディザスター)
加速世界の災厄。討伐されたにも関わらず復活を続ける凶戦士。
その正体は鎧を装着したバーストリンカーであり、この鎧を初めて装着した時点からそのリンカーの意識はなくなり狂戦士と化す。
また単純な鎧のスペックも非常に高く、毎度毎度七王が限界まで擦り減らして討伐を行っていた。

◇クロム・ファルコン
CV.加藤英美里
偶然帝城に侵入し、神器「ザ・ディスティニー」を手に入れた少年。
後にブロッサムを全損された恨みで暴走し、大惨事を引き起こす。

◇サフラン・ブロッサム
CV.小野涼子
ファルコンの恋人。バフ能力を持つ。
加速世界の現状を憂いて「互助レギオン構想」を提唱したが、加速研究会にハメられ全損させられた。
後にオリジネーターだったことが判明。11人の《子》を作っているが、全員が植物の名前を持つ。

◇荒谷
CV.千葉一伸
ヤンキー。脇役。使い捨て。DQN。どうしようもないレベルのクズ。手下と一緒にハルユキをいじめていた。
ソーシャルカメラ視界内でハルユキを殴り飛ばして黒雪姫に怪我を負わせた上に様々な違法物が見つかり逮捕される。
その後それを逆恨みし、保釈された後に車でハルユキと黒雪姫を襲い、ハルユキをかばった黒雪姫に大怪我を負わせ再逮捕された。

◇大天使メタトロン
CV.ゆかな
加速世界において『四聖』と呼ばれるエネミーのうちの一人。芝公園地下迷宮《コントラリー・カセドラル》のボス。
第一形態である巨大な怪物のような姿と、第二形態のいかにも天使然とした姿の二形態を持つ。メタトロン曰く第一形態は強化外装のようなものらしい。
加速研究会によってテイムされ東京ミッドタウン・タワーを守らされていたが、とある事情でぶっつけ本番で攻略する事になったネガ・ネビュラス(というよりハルユキ)に助言し、テイム状態から脱出。
その後はハルユキを「しもべ」認定しハルユキと「リンク」を形成。何度か消滅の危機を迎えるも引き続き力を貸している。
性格は尊大。制約上ハルユキのペット扱いされる事も多くその度に誰彼構わず喧嘩を吹っ掛けよう(させよう)とする困ったちゃん。

◇アマテラス
『四聖』のうちの一人。東京駅地下迷宮《アマノイワト》のボス。
第一形態は不明。第二形態は和風美人といった感じ。
メタトロンの盟友であり、ハルユキにもメタトロンが消滅の危機になった際力を貸している。
彼女もまた他のバーストリンカーとリンクを形成しており、その相手であるミレディーとは友人関係らしい。

◇若宮恵
CV.戸松遥
生徒会書記。黒雪姫にとっては《ブレイン・バースト》とは無関係な唯一の友人でもある。
実は元バーストリンカーで、デュエルアバターは《オーキッド・オラクル》。退場者の宿命により加速世界の事は「昔好きだった本」程度にしか覚えていなかったが、ある日すべての記憶とプログラムが復活し……

◇生沢真優
ハルユキ達のクラスのクラス委員。この作品で数少ない《ブレイン・バースト》と無関係な人物。


【用語】
  • 《ニューロリンカー》
首回りに装着する量子接続通信端末。グローバルネットや学内ローカルネットに接続して脳と量子レベルでの無線通信を行うことで、仮想の五感情報を送り込んだり現実の五感をキャンセルしたりすることができる。
本作ではこれが国民ひとりに一台と言われるまでに普及している。

  • 《Brain Burst 2039》
ニューロリンカー用アプリケーション。インストールすると加速世界で現実を舞台にした対戦格闘ゲームが出来るようになる。このプログラムは適性が無いと使用できず、一度アンインストールすると二度とインストールできなくなる。コピーは一回しか出来ず、コピー元を《親》、コピー先を《子》と呼ぶ。
起動コードは《バースト・リンク》。
+ 以下、ネタバレに付き注意
実は「加速世界プレイアプリ」は他にもあり、
  • 対人シューティングゲーム《Accel Assault 2038》
  • 対エネミー戦メインのハックアンドスラッシュ《Cosmos Corrupt 2040》
の2つが存在したが、ホワイト・コスモス曰く前者は「過剰な闘争」・後者は「過剰な融和」によって満たされたため既に終了しているという。
そして26巻ラストでは、第4の加速世界『ドレッド・ドライブ2047』のプレイヤーがブレインバースト世界に出現(見た目は各種ヒーロー系)。バーストリンカー達に自分達が正式サービス版である事と、この世界を(自分達がリンカーを潰す形での)サービス終了させると宣戦布告した

  • 《加速》
ブレイン・バーストを持つバーストリンカーは、ニューロリンカーの量子接続を応用して肉体や脳細胞に一切の悪影響を与えることなく、思考を1000倍に《加速》することができる。
《加速》した人間は現実の1秒を16分40秒として体感でき、生身では不可能な反射速度で状況を見極め、熟慮してから《加速》を解除して対処できるので、上手く使えばケンカに勝つことはもちろん、試験で満点を取ったりギャンブルやスポーツで大勝することも容易くなる。

  • 《デュエルアバター》
ブレイン・バースト内で対戦する際に操るプレイヤーの仮想体。
名前には必ず色が入り、色によってある程度の能力が分かるようになっている。

  • 《通信対戦フィールド》
ブレイン・バーストのノーマルバトル(一対一の格闘)を行うフィールド。30分の時間制限があり、対戦格闘ゲームのように相手のHPをゼロにするか相手よりHPが上回った状態で制限時間が過ぎると勝利できる。

  • 《バーストポイント》
《加速》を使うのに必要なポイント。《加速》1回につき1ポイントずつ減っていく。初期に100ポイント持っており、対戦に勝ったりエネミーを倒したりすることで増やすことが出来る。上限は不明。ポイントがたまることでデュエルアバターはレベルアップしていく(1~9まで)。
ポイントを全て失うとブレイン・バーストは強制的にアンインストールされ、バーストリンカーはブレイン・バーストに関する記憶をすべて失う。

複数のバーストリンカーで形成される、占領エリア拡大と利権確保を目的とする集団のこと。中には領土確保に関心を向けず、サークル感覚で寄り集まったパターンも。
「七大レギオン」と呼ばれる主要レギオンは各々《純色の七王》がレギオンマスターを担っているほか、ミドルレベルのバーストリンカーが設立した物も存在する。

青、赤、黄、緑、紫、白、黒の七人のレベル9を指す。それぞれが自分のレギオンを持っている。

  • 《レベル10》
それまでの「バーストポイントを一定数消費する」というレベルアップ方法とは違い、レベル10になるにはレベル9を五人倒す必要がある。しかしレベル9同士の戦いに敗れるとポイント全損ペナルティーがあるため、《加速》を失うことを恐れた王達は、黒の王を除き相互不可侵条約を結び現状を維持する事になった。
レベル10に与えられる特権とは、ずばり「加速世界の真実」。黒の王はこれを知るために、不可侵条約に反旗を翻した。
グラファイト・エッジによると実質的なレベルは9でカンストであり、レベル10に上がってもステータスの上昇はないと推測されている。
また一部のバーストリンカーの間では「誰かひとりがレベル10に到達した瞬間ブレイン・バーストはクリアされ、すべてのバーストリンカーは《加速》の力を失う」という説がまことしやかに囁かれており、これがいっとき黒の王が孤立した原因の一つともなっている。


◇アニメ
2012年4月から9月まで放送。
原作4巻までの内容と10巻収録の短編のうち『バーサス』を除く2編を映像化。

サンライズによるクオリティの高い戦闘シーンなど、出来はなかなか良い。

2015年10月4日。電撃文庫 秋の祭典2015にて新作アニメの制作が発表された。
タイトルは「アクセル・ワールド -インフィニット・バースト-」。
2016年夏に劇場で公開。前半部はテレビアニメのダイジェスト、後半部は当時の原作時系列の後を描いた新規エピソードとなっており、後に原作側でもプロローグ部分が描写されている。

◇ゲーム
2012年に『アクセル・ワールド 銀翼の覚醒』、2013年に続編『アクセル・ワールド 加速の頂点』を発売。
前半の『銀翼の覚醒』はアニメ版までのストーリーに少しアレンジを加えたもの、後半の『加速の頂点』はオリジナルストーリーで展開。
2017年には本作の過去である*1ソードアート・オンライン』とコラボした作品『アクセル・ワールド VS ソードアート・オンライン 千年の黄昏』を発売。



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最終更新:2024年01月06日 20:33

*1 あくまで「ファン間でそういう説がある」という話であって、公式がその旨を明言したことはない。